1985年生まれ福岡県宗像市在住。西南学院大学国際文化学部卒業。 2008年福岡県警察に入職するが突発性難聴を発症し退職。 難聴や精神の落ち込みを様々なサポートで乗り越え、支援者という立場に回りたいと考え、2009年障がい児者支援団体に就職。障がい児者に療育的プール活動と学習支援活動を提供する指導員として勤務。 2016年福岡県宗像市で療育活動を提供する知的・発達障がい児者支援団体「ぐるんぱ」設立。知的・発達障がい児者、その他困り感を抱える子どもたちへの療育的プール活動と学習支援活動、福祉事業所顧問、保護者学習会主催などの事業を展開。一般企業へも発達障がい啓発・対応研修も行う。 「オムツの取れなかった10歳児がプールを始めて3か月でオムツが取れた」「家庭学習が定着した」「自傷・他害行為が減った」「従業員の仕事効率が上がった」など各家庭や社会生活に寄り添う支援を実践。 お問い合わせは、下記のいずれかへどうぞ。 メール:gurunpa.munakata@gmail.com 電話:090-5724-0660 ぐるんぱHP:http://gurunpa-munakata.jimdo.com/
2015年11月30日月曜日
明日から12月、ぐるんぱも始動です。
11月いっぱいで前職場を退職し、12月からぐるんぱとして活動を開始して参ります。
以前の記事でもご紹介しましたように、発達障がい児をはじめとする子どもたちの支援を宗像市で始めます。
改めて具体的に申しますと、まず、発達障がいを持った子どもへの学習支援を活動の柱としていきます。
子どもたちの日常を考えた時に、学校で過ごす時間というのが大部分を占めるわけです。
その内訳をさらに見ていくと、学習の時間が大半を占めます。
その学習の時間で躓くと、学校へ行きたくなくなるということも子供たちの世界にはとても多いことです。
あるいは自分に自信が持てなくなるということにもなりかねない話です。
一般科目ではないですけれど、僕自身歌を歌うのがとても苦手でした。
それで音楽がある日はどうしても憂鬱でしたし、周りからも「下手」ということを直に言われた経験もあります。
すると、「歌」のことについて言われているのにもかかわらず、他の事にも自信が持てなくなるものなんですよね。
そこで、子どもたちが居場所を失わない、あるいは戻れるように学習支援をしていきます。
一般科目の他にも作文指導、習字も行います。
場合によっては運動指導も請け負いますので、ご相談ください。
ただ、普通の家庭教師や個別指導塾とは違うということをご理解ください。
あくまでも発達障がい、不登校児の支援を目的としています。
学習そのもののための準備ももちろんこちらでしていきますが、支援として関係各所とも積極的に関り、子どもあるいはご家庭の生活を整えることを目的としています。
問い合わせだけでも構いません。
お気軽にお問い合わせくださいませ。
ぐるんぱホームページ
2015年11月22日日曜日
子どもの個性を育み、親の支えになることを目指したい
いよいよ、あと1週間で11月も終わります。
僕もぐるんぱの永田として、スタートを切るカウントダウンが始まりました。
僕は持ってる経験を、存分に活かして本気で仕事をしていきます。
今の職場もあと1週間で退職日となります。
生徒とも親御さんとも最後の挨拶をする日々が続いております。
今日、一人のお父さんから、
「心の底から応援しています。この子にとってもそうだったんでしょうけど、何より私の支えでした。ありがとうございました」
と涙ながらに言葉を頂戴しました。
思わず僕も涙を流しながらのお別れとなってしまったのですが、こういう仕事をしてきて本当に良かったと思いましたし、これからも本気で目の前の人と向き合いながら仕事をしていこうと決意も新たになりました。
応援されないことには、どんな良い企画も成功しません。
僕はこれから、一人でも多くの方に応援してもらえる仕事をしていきます。
2015年11月8日日曜日
親には敵わない。支援者としての関わりを考えること
どんなに腕の良い支援者でも親には敵いません。
それは言うまでもない事実です。
にも関わらず、まるで全てをお見通しと言わんばかりの口調、語気で話を進める支援者が残念ながら少なからずいることもまた事実です。
障がいや差別と言ったことの啓発も盛んになり、支援施設や団体も増えてきています。
そして、それぞれのサービスを利用する人も増えています。サービスを適切に選んで必要な支援を受けることはとてと大切で、もっとそういう体制が整えば良いな、とも思います。
その一方で、多くのケースを抱えて、支援に馴れてしまう支援者が現れることを危惧しています。
たくさんのケースを見聞きし、「知った気になる」ことが怖いのです。
そうなると言葉選びにも慎重さを欠き、行動も軽率になり、相手を傷つけていることにすら気づかなくなりかねません。
傷ついた人は、問題を自分で抱え込むようになります。
そうなると益々、支援手が届きにくい、ということになります。
そんなことにならないためにも、「僕らはあくまでも支援者」「ケースは人の数だけある」ということを常に念頭に置き、支援に当たる必要があります。
僕自身がその事を忘れぬための訓戒として今日の記事を残しておくことにします。
引き続き生徒募集中です。
ぐるんぱホームページ
2015年11月7日土曜日
ストレス要因を取り除くことも大切だけど、並行して立ち直る練習が必要
つい先程のこと、自宅近くのスーパーに買い物に行ってきました。
行き慣れたスーパーで、いわゆる御用達みたいなスーパーなんです。
つい先日も買い物をしました。にも関わらず、今日は手間取ってしまいました。
というのも、一部商品棚の配置替えが行われていたんです!
いや、マーケティングは大切で、陳列の仕方次第で売上が変わるというのは、小売業素人の僕でも分かるので、良いんです。
ただ、本当に戸惑ってしまいました。
探しているものが思っていた場所に無かったものですから。
こういう変化というのは、はっきり言って仕方ないですよね。
「おっと」と思いながら、「じゃ、どこに行ったんだ?お、あったあった」となれば良い訳です。
発達障がいの専門書やら入門書を手に取ると「変化に対応するのが困難」だとか「ストレスの処理が苦手」というような事が記されていたりします。
だからと言って、彼らのストレスになる要因を全て排除することは不可能ですし、それではいけないと僕は思います。
もちろん、わざと彼らの苦手な事を用意するなんていうのは論外ですが、何かあったときには、「こういうこともある」という話をしてあげる必要があります。
そういうときこそ僕はチャンスだと捉えます。
思いがけないことがあったときに、その思いがけないことへ矢を向けるのではなく「驚いたね、でもこういうこともあるんだよ」と伝えることで、少しずつ変化に対して免疫力をつけていく練習に続けることが大切だと思うのです。
ストレスになることを必要以上に排除して回るのではなく、ストレスがあってもそこから立ち直る練習をした方が建設的だとも思います。
そして、それが成長に繋がると信じています。人は困ったときに成長するものですから。それは障がいの有無とは無縁のことです。
僕もたくさんの困ったから成長の糧を手に入れたいと思います。
2015年11月6日金曜日
自分たちが当たり前に使っているものをもっと体系立てて
支援というと何か特別な援助を受けるイメージがどうしてもつきまといます。
そのイメージ、ある意味では正しいかもしれませんが、ある意味では正しいとは良い難いものです。
便宜上「支援」という言葉を使い続けますが、どうぞ噛み砕きながら読み進めていただければと思います。
ある意味では正しい、というのは支援を必要としている人は「どうしたら自分にとって分かりやすいか」という方法を自分で用意することが苦手な人が多く、その方法を提案あるいは用意、提示して貰うことを必要としている訳です。
その提案、用意、提示なんかを特別な援助、と捉えれば確かに支援とは特別な援助ということになるでしょう。
でも、その提案や用意、提示される内容はそれほど僕らの身の回りにあるものと変わりません。そういう意味で、前述の問題が正しいとは言えない、という答も僕は持っています。
その一例が手帳です。
手帳というのは本当に多くの人が活用するツールですよね。最近はスマホなどで代用も出来ますが、用途としての話なのですっ飛ばしますね。
手帳は、今後のスケジュールを把握し、自分自身に見通しを付けるために使うと思います。
あるいは、行ったことを記録していくために使う人もいます。
これはよくよく考えると発達障がい児者の支援プログラムと、とても似ていることに気づきます。
手帳の種類、使い方は人それぞれです。
それは個別支援と酷似しています。
人はみんな自分に合ったものを選択しています。
その選ぶ事を手伝うのが僕の仕事だと思っています。
うまく伝わるでしょうか…?
自分たちの身の回りにあるものの本質を考えて、より分かりやすく、より体系立てるとどうなるか?そういうことに気を配りながら生活したいものです。
さて、そろそろ来年の手帳を探しますか。
仕事もライフスタイルも変わるので手帳も変えるべきか…使いなれたもので用が足りるものか…
2015年11月5日木曜日
「らしく」を大切にする指導を
このブログを開始してからまだ日も浅いですが、その中でも「個」ということに再三触れてきています。
おそらく、これからもこういう話は、度々することになると思いますが。
今日もまさにそういうお話です。
僕自身、文章の長短に関わらず、文章を書くことがとても好きです。
その中で、特に大切にしているのが、「僕らしい文章か?」ということです。
誰かに気を使ったり、遠慮したりしたり、し過ぎていないか?ということを意識しながら文章を、書いています。
もちろん、このブログもそうですが、文章に書き落とした以上、読み手が存在します。
それが自分であるか、他人であるか、という問題があるので、読み手に伝わるように、というのは大前提です。
その中で、思考として、文脈として、表現として自分らしさが現れているかというのが、とても大切なのです。
ただ、これには練習が必要です。
どうしても建前なんかを気にして「こんなこと書いて大丈夫かな?」なんて葛藤が出てきますからね。
勇気が必要なのです。
「書いてみなよ」と後押しをしてくれる人がいれば良いですけれどね。なかなかそうもいかない。
だから、作文の課題として、普段はわざわざ書かないようなことを題材に取り上げ、書くことに免疫を作るのです。
一度、建前から離れることを経験すると意外にも子どもはすらすらとかき出すものです。
子どもに限らず、人は「自分のことを知って欲しい生き物」だから、当然です。
こうなると書き出して「ん?なんか違うぞ」と自分の言葉や表現を探し始めます。
で、しっくり来る言葉を見つけると嬉しいものだから、書くのも楽しくなる。
その次には伝える喜びを味わい始めるのです。
書くだけにとどまらず、話すときの自分の意見を言う練習に繋がるのです。
指導あるいは見守る側は受け止めてあげる。これにつきます。
「そんな風に思っていたんだね」と。
最初は踏み出しきれずにいるでしょうから「僕はそんなもんじゃなくて、もっとこう思ってたけど」とオーバーな例えを聞かせてあげ、遠慮を取っ払う手伝いがいるかもしれません。
なので、指導する側は書き手のことを知っておかなきゃならない。
でないと
「らしさ」なんて引き出せません。
家族や友人、自分との普段のやり取りと文章にギャップがありはしないか観察するのです。
あるいは文章の方がいきいきし出すかもしれません。
そうなってきたら、日常の実際的なコミュニケーションの後押しをしてあげると良いかもしれません。
とにかく「らしく」というのが文章を書くのも、支援においてもとても大切なのです。
今日は、作文を題材に「個」についてお話をしてみた次第です。
2015年11月4日水曜日
帯状の人付き合いが大切!
SNSの普及でより多くの人と、より簡単に繋がりを持つことが可能になったということは、散々メディアでも言われて、僕自身もそう感じています。
その一方で、人と帯状の付き合いをすることが本当に難しくなったな、とも感じずにはいられません。
多くの人と繋がり、それぞれの近況を手軽に報告し合うのは、言わば点の付き合いだと思います。
僕の言う帯状の付き合いとは、お互いのことをじっくり知り合い、お互いの歴史を作るような人付き合いのことです。
SNSは僕も利用していて、むしろ良く活用している側の人間だと思いますので、それ自体が悪いとも思わないし、利点もたくさんあります。
でも、SNSの中で500人の人と繋がっているとして、その中で、その人の歴史を知っていると言える人は何割くらいでしょうか…?
点ではなく、帯状に人付き合いを重ねることこそ本当の人脈と言えると思うのです。
帯状の付き合いをしている人こそ、自分の理解者だと思うのです。
点の繋がりの中から帯を見出だす必要性を感じています。
点が集まれば面になると言いますが、今の話に出した点ではなかなか面はできないのかなぁ…と思います。
個性を知ってこそ支援が出来る
では個性とは何なのか?ということですが…
このブログでもかなりの頻度で使う言葉である「らしさ」ということだと思います。僕らしさ、あなたらしさ、彼らしさ、彼女らしさ…
それを本人や周囲に気付いてもらうこと、引き出すことが支援の基本にあると思っています。
ただし、「個性」と一言に言っても実に難しいものです。
特に、支援を考える際には「障がいの個性」と「その人自身が持つ人としての個性」を混同してしまわないことが大切だと思います。
障がいの個性に対しては、それを受容しながら方策を考えていくことが必要です。
人としての個性に対しては、尊重するとともに、一人の人間としての成長をしてほしいという希望を持ちながら見守ったり、励ましたり、と叱咤激励しながら見つめていく必要があるものだと考えています。
それを混同してしまうと何でもかんでも「障がいがあるから仕方がない」と本当は伝えたいことを伝えられない関係性になってしまったり、反対に本当は方策が必要なことに対しても「甘えてばかりいるから」と適切な支援が入り込んでいなかったり、ということになりかねません。
そういったことにならないように、「個性」ということについて常日頃から考えていくことがとても大切なのだと感じています。
支援対象の個性だけでなく、自分自身の個性って何だろうと振り返ってみるのもいいかもしれませんね。
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