小学校高学年のEちゃん。
彼女とのプールも1年半が経過して、メキメキと上達していっています。
彼女がついに25メートル、クロールで泳ぎ切りました。
初めはビート板の使い方も分からず、“泳ぐ”ということが全くと言って良いほどだったのです。
今でも初回の彼女とのプールの様子は鮮明に覚えています。
水の中で飛び跳ねてばかりで、ビート板を30秒と続けて持つことができず、手を添えながら、一緒にビート板を持つ練習と、足を動かすということを練習することからスタートでした。
1年半で、彼女は背も随分伸びました。
最近は、言葉も増えてきて、発音も明瞭になってきたところもあります。
当初は「いっ」と発音していたものも「1」と言えるようになってきました。
「ビート板キック」という音もかなりそれに近い音で復唱できるようになってきて、先日は「初めて『お母さん』と言ったんです」とお母さんから嬉しい報告もありました。
体操の時に数えることも薄っすらし始めています。
プール以外でもたくさんの成長を見せてくれているEちゃん。
まだ息継ぎは練習中で、犬かきのようにしながら顔を上げて呼吸を整えて再度泳ぎだす、というスタイルではありますが、初めて25メートルをクロールで足を着かずに泳ぎ切りました。
泳ぐときには両手をきれいに大きく回して、足もバタバタと動かして立派なクロールです。
彼女の頑張りをこれまでもずっと見守ってきてくれていた他の利用客の方からも「泳いだねぇ」と声をかけてもらえました。
彼女は、いつものようにぴょんぴょん飛び跳ねていましたが、その表情はどこか誇らしげな表情でした。
そして、彼女のお母さん。
いつも見学ロビーから彼女と僕のやり取りを見守ってくれる優しい素敵なお母さん。
初めは「迷惑では?」と「ごめんなさい」が多い自信なさげだったお母さんも、最近は彼女の泳ぐ姿を嬉しそうに眺めています。
Eちゃんが25メートル泳ぎ切ったとき、お母さんはとても凛とした表情で微笑んでいらっしゃいました。
プール後に「見ましたぁ?」と僕も思わず声を掛けたら、「はい、泳ぎましたねぇ」ととても嬉しそうに返してくれました。
「とってもかっこよかった」と。
何かが出来るようになる、っていろんな人と人を結ぶ可能性を持っているのだと改めて感じたところです。
これからも彼女と共に、彼女の家族と共に、地域の方たちと共に、歩んでいきます♪
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