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2023年12月8日金曜日

辛くて苦しい進路を選択させたいわけではないでしょう?

学習サポートをしていると、当然中学3年生の進路選択の場面に立ち会うことになるのですが、「行きたい」と「学力」がマッチしていないケースは、非常に難しいと感じます。


まず、所謂”滑り止め”の受験をする意味。

納得できませんよね。

「第一志望校に受からなかったとき」のための保険だなんて。

正直散々周りの大人からは「行きたいところへ」「本人に合ったところを」みたいなことを言われ続けて…いざ受験という段になったら「現実」「実際的」な選択を迫られます。

しかもそれがかなり「学力」に比重を置いた形で突き付けられます。

「受かるであろう」学校の受験を進められ、「何故?」「その学校行かないよ」という思い。

うん、わかる。

その気持ちは分かる。

でも、親としては「進路が決まらない」とか「中卒」ということは避けさせたい。

親心だと思います。

そして、僕個人としても「進路が決まらず中学校を卒業した途端、家で過ごす」ということは避けさせたいと考えてもいます。

なので、基本的に僕は、一緒に過ごす中で割と早めに「日常的に勉強する意味」「受験っていうのは」みたいなドライな話をポツポツ織り交ぜていくようにしています。

それが良いのか悪いのかなんてことは分かりません。

それでも、学習に立ち会い続けてきた大人として、見通しがある程度持てるのに伝えないのはフェアじゃないと考えて伝えるようにしています。

そして受験が近づいてきたら、「これまで永田が言っていたのはこういう事か」という事くらい感じてもらえたらと思う訳です。


次に受験後のことも気になります。

例えば登校手段。

一般高校は基本的に自分で、徒歩、自転車、公共交通機関のいずれかを使いながら通っていくことが前提として必要です。

それらを3年間続けること。

そういう事を想像しながら受験を考えることも大切です。

学力としては「何とか滑り込んだ(表現は良くないけど)」としても、3年間通ってそこで生活をしていく際に、ある程度親の手を離れて自分で移動や行動をしていく必要が絶対に必要です。

生活力とでも言えば良いでしょうか?

移動手段だけではありません。

身だしなみ、体力、持続力、集中力、周りを気にしない鈍感力…

自己管理をして、集団生活をしていくこと、ある程度集団に馴染むことも、求められます。

「勉強」「勉強」と学力だけで進路を決める。

それさえ向上させれば一般高校に入って、当然卒業して、高卒資格を得られる…

という訳ではありません。

だから、僕は「一緒に学習する際の様子」も含めて、ご家族の進路相談には乗ります。

保護者の願う進路。

それが少なくとも僕の目から見てどう感じるか、ということを正直に伝える様にはしています。


伝え方はもちろん考えながら。

上手く伝えないと必要以上に辛く苦しい思いをしかねません。


子どもたちの進路に立ち会う大人たちは、それこそ辛く苦しい学齢期を送らせたいわけじゃないと思うんです。

大人側も辛くて苦しい時期を望んではいないはずです。

それを思うと「学力」ばかりではなく「学歴」にこだわり過ぎるではなく…「学力も含んだ日ごろの様子」から進路を考えていく必要があると思います。

そして、職業支援者としては、この価値観、支援観を持って目の前の子どもたち、ご家族と向き合いたいと思う訳です。

2023年12月4日月曜日

学習の準備

 学習サポートの際、子どもたちは普段から使っている筆記具を持参してもらいます。

すると気が付くことがあります。


筆箱が極端に小さいものを使用している子が多いことに驚くんです。

そうすると、それに合わせて実際に使う筆記具も小さいものになってしまいます。

大人が、小さなメモ帳とセットにして使うような小さいペンの類。

幅が1センチ程度で長さも10センチ程度しかない定規。


それを無自覚でしょうが、使いにくそうに使っている子が多いのです。

手のサイズに合っていないから、せっかく定規を使っていても歪んだ線になってしまっているのです。


これは、子どものこだわりというより、大人側が準備の際に干渉不足が引き起こしている気がします。


「指先が不器用」

「板書が遅い」

「集中力がない/短い」

ということを大人は言います。

いいえ、指先が器用でもそのサイズの筆記具では、うまく使えません。

板書だって遅くなります。

小さいから疲れるのも早いです。


恐らく大人側の多くは、自分自身はそんな筆記具使っている人は少数でしょう。

仕事場で用意される筆記具があるとして、そんなサイズのものを用意はしないはずです。


大人にあこがれて、ちょっと変わった文具を持ちたがる子もいると思います。

でも、そういうのは、使う場面を決めていいと思うんです。

「気持ちは分からないでもないけど(ここで一度受容)、学習の時はこっちの方が良いよ」という提案をするといいと思います。


書字が汚くなったり、すぐに「疲れた」と言い出す子どもの姿を見ることで、大人がイライラしないためにも。

なんだったらそういう大人側の心理も伝えていいと思うのです。

これだと「怒る」ことをする前にやり取りがある程度できるから、一歩ずつの積み重ねがしやすいです。


案外、学習になるとその辺、大人側が沸点に達するまで干渉不足で、沸点に達したら鬱陶しいくらいにw干渉し過ぎちゃう人が多いものです。


学習サポートはこういうところから。

2023年10月10日火曜日

インクルささぐりグッドデザイン賞受賞

 インクルささぐりで勤務を始めて6か月が過ぎました。

様々な方のお力添えで歩んできておりますが、その一つの成果として、この度グッドデザイン賞をいただきました。

空間デザインだけでなく、取り組みとして一定の評価をいただけたものと思い、これからも頑張ってまいります。

見学など、お気軽にお尋ねください。


092-692-1922

平日9:00~17:00で対応させていただきます。

2023年7月15日土曜日

就労継続支援A型事業所の管理者を始めています。

あまりの忙しさにブログも放置状態でしたw

(言い訳ですね、すみません)


4月にこれまで業務委託契約をしてきた株式会社Tーchallengeと契約を改めまして、事業統括部長という肩書をいただき、社員契約も結びました。

篠栗町で就労継続支援A型新規事業所の立ち上げを仰せつかりました。

「インクルささぐり」という事業所です。

是非検索してみてください。

素敵なパートナーにも恵まれて、ホームページやSNSも充実を図っていっています。

5月からは管理者の人を承けて務めさせてもらっています。


定員は10名。

パソコン業務を主体としていますが、キャンプ場の清掃や雑貨づくりの補助、内職も一部請け負ったりしております。

現在通所者は4名(来月から1名追加が決定しています)。


いろいろと課題もあるしこれからも出てくるでしょうが、ぐるんぱ同様に「地域に根差す」ということにはこだわりたいし、「就労『支援』」なので通所者主体で業務が回せるようになっていくことを後々はめざしたいと考えています。

その土台作りとして、今は職員とも通所利用者とも本当にたくさんのコミュニケーションを図っています。

いろんな軸で会話の話題提供もし、僕の考え方も伝え、それに対しての意見も聞き、それぞれが「自分の職場」としての意識と「自分らしく働く」ことのバランスを取りながら働いてほしいと願ってのことです。

経営面のことで言えば、ミーティングよりも作業成果にこだわっていくべきなのです。

でも、これが通所リズムと仕事へのしなやかなマインドを作っていくために必要だと思っています。



自立支援、と考えたときに通所者が仕事に追われて機械のように働くのではだめだと思っています。

業務量やペースを管理するのが支援者側の仕事です。

そうして健全に仕事をしていってほしいと願っています。

もちろんお給料をお支払いしていくので、売り上げにつながるお仕事もしてもらわなければなりません。

それをより良くしていくためのコミュニケーションを今、目一杯やって、充実した時間を過ごせる風土と文化を作っているところです。


職員には本当に恵まれて、僕の思い描いている事業所として良いスタートが切れているところです。

是非見学にいらっしゃってください。


インクルささぐり

篠栗町中央1-9-2オアシス篠栗内

092-692-1922


あ、もちろんぐるんぱもこれまで通り活動中ですよ!!

今年度は大学生のサポーターさんも増えて、パワーアップしました!!

2022年10月26日水曜日

Evernote活用で時間とファイルがスッキリ!

 あれ、どこに片付けたっけ?

って探しまくるのって時間の無駄だな、って思うんです。

それから何か一つの資料を確認するためだけにパソコン立ち上げるなんて言うのも時間の無駄だと思うんです。

資料作成等は基本的にWindowsのパソコンで行います。
でも保存の時にフォルダを使うことはしていません。

Evernoteというサービスを使って、そこで保存や管理をしています。

メモ、資料、ネットのクリッピング、PDFデータ…大体の形式で保存が出来て、検索範囲もとても広いので、以前よりも、探している資料にたどり着くまでの時間が圧倒的に早くなりました。

そして、スマホやタブレットからも扱えるので、いつでも確認ができます。

月数百円支払って有料会員にもなっているのですが、その金額以上の効果を出してくれています。

必要そうな様式はテンプレも組んで、自分が扱いやすいようにカスタマイズも重ねてきています。

おかげでパソコンのデスクトップ画面もスッキリしています♪

画像

僕のノートパソコンのデスクトップ画面です。
フォルダ類少ないでしょ?

フォルダは、メールなどで送られてきたり、人からUSB経由で預かった資料等を一時的に保存する「inbox」だけです。
ここで確認したものはEvernoteかごみ箱行きです。

こうやって時間とファイルがスッキリしました。

公開は出来ませんが、どんな風に使っているのかお尋ねがあればお答えしますよ♪

2022年10月12日水曜日

療育って待ち合わせ見鯛だと思いませんか?

 療育に限らず子どもと関わるって、「待ち合わせみたい」って僕は時々感じることがあります。

子どもの方は「この人がボク(わたし)のことを分かってくれるまで待つよ」と気長に大人がチューニングしてくれるのを待ってくれています。

大人の方は、「その時が来るのを待つ」というような関わりを続けていきます。

そして、その「待ち合わせ」が叶ったときにヒョイ!
関係性だったり、ちょっとしたステップだったりを乗り越えていく気がします。

お互いに「こうして!」「こうしたい!」ばかりだとぶつかったりすれ違ったりするだけです。

この待ち合わせを少しでもスムーズにしていくのが工夫とか配慮とか手立てによるお互いの擦り合わせなんだろうな。

僕はそんな風に考えることがあります。

2022年10月5日水曜日

学習&交流会の開催お知らせ

 事務所を使って、開催してきていた学習&交流会を再開します。

夏の忙しさと僕自身のコロナ感染からの復調までで、結構な間が開いてしまいました。

10月~また定期開催を目指したいと思います。
今回の日時と内容はこんな感じです。
確認して、興味があれば是非おいでください。

日時:10月30日(日)10時~(これまで午後でしたが、今回は午前中から開催します)
場所:ぐるんぱ事務所
参加費:500円
内容:仕事への向かい方

とします。

今回のテーマですが、最近「若手職員の育成に困っている」とか「仕事のさばき方」とかみたいな相談を受けることがしばしばあります。

そこで、ちょっと支援の話からは離れて(どうしても少しは触れますが)、そもそもの「仕事への向かい方」について一緒に考える機会になれば良いな、と思っています。

どうぞよろしくお願いしまーす!