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2023年12月11日月曜日

学習用のノートの余白が多いのは「無駄」ではない

 今どきの小学生の教材は驚きます。

計算ドリルノートなるものまであります。

計算ドリルの問題に即してレイアウトが整えられているノートです。


これはこれで便利だと思うし、「筆記」という負荷は軽減されるから合う子は合うのだと思います。


けれど、中学生になると途端にはしごを外されたような教材になります。

自学も求められます。


その段になって、計算ドリルノートのある種の弊害みたいなものが出てきます。

それがノートのレイアウト。

「無駄なく」使う子が多いのです。

詰めて詰めて、ノート1ページ、出来るだけ隙間を作らずに。


そうして、問題を解いた後の答え合わせをするときに〇×、あるいは正答くらいしか書けないノートが出来上がります。

どこをどうやって手間違ったか、ノートに書き込むスペースが取れないのです。

すでに書いている上に赤ペンで書き込む子がいますが、もう見えにくいばかりw


分かりやすいのが数学。

例えば

ー6-(3-7)×5という問題。

ぐるんぱに来る子どもたちはこんな書き方をする子が多いです。↓

ー6-(3-7)×5=-6-(ー4)×5=ー6-(ー20)=(+14)

横にどんどん書いていって、次の問題は大学ノートで言うと1行開けたくらいで書き始めるのです。

横に長くなって縦にはすぐに詰めて書くから「無駄」はありません。

そして「余白」もありません。


そこでぐるんぱ的にはこんな風に書き換えようと提案をします。↓

ー6-(3-7)×5

=-6-(ー4)×5

=ー6-(ー20)

=(+14)

と、縦に書いて横は余白にしていきます。

その余白に、間違った場合にはやり直しであったり正しい答えを解答用紙を見ながら書き写すという使い方をします。

正解していれば何も書くことはないかもしれません。

あるいは気を付けることを書いていきます。


そして、日頃の学習では出来るだけ計算過程なども書くように促します。

それで解く問題数が減ろうがかまいません。

確かに歩みを進めるのです。

たくさん解くこと、スピード感を求めるというのは、そのあとのことです。


「ノートがもったいない」という大人もいるかもしれませんが、学習が苦手な子供に対しては特に、その言葉をぐっと飲みこんでほしいと思います。

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