今日は、ある男の子が、ゴーグルを忘れてプールに来てしまいました。
家でもちょっとした出来事があって、気分が落ち着かなくなったところにゴーグルを忘れてきたことにも気が付いたものだから、到着したときには、それはそれは可愛い涙を見せていました。
「ゴーグル!」「取りに帰る」「新しいの」
と、いろいろと主張をしてきました。
「うん、そういう時もある。中で借りようね」と伝えますが、初めてのことで想像が難しいのか、なかなか気持ちがおさまらず、更衣室でも「ふぇ~」と声を時折出しながら着替えていました。
「帰る」「ゴーグル無い」更衣室でも何度も繰り返していました。
真面目だなぁ~、本当に。
でも、なんとかかんとか着替えを終えて、係員さんにゴーグルを貸してもらいに行って、「今日はこれを使おうね」と伝えると、ニコッといつもの彼らしい笑顔を見せてくれました。
そうしたらもう、あとはいつも通りです。
うん、よかったよかった。
忘れ物をして、取りに帰るというのも大切です。
特に代替物の無いものは、そうしないといけないときもあります。
でも、今日の場合は取りに帰らずとも「借りる」ということが出来るものでした。
そういう時には、「借りる」という事だって立派な解決の手立てなのです。
今日の体験で、プールについては「取りに帰る」という方法以外にも「借りる」という解決方法に出会えました。
そして、今日の彼は、そういう一波を越えてレッスンに入ったためか、どこか堂々と泳いでいたように見えました。
いつもよりも僕との距離を置いて大丈夫でしたし、身体も大きく動かして、それでいて確かめるように丁寧なようすもありました。
忘れ物をしたって大丈夫。
こういうことも子どもが一歩歩むためには大切な体験だと思います。
周りの大人の捉えよう、ってことですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿