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2019年2月25日月曜日

周りの人と過ごし始めたR君

今日は放課後等デイサービスえるそるむなかたでの支援でした。

小学校低学年のR君。
最近ちょっとイタズラぽさを発揮している彼は、僕のそばにす~っと寄ってきて、僕の背中にキックを決めたり、部屋の電気を消して周りの反応を楽しんだりしています。

他にも周りが「やめて」と言いたくなるようなことをアレコレと“考えて”しているように見えます。
どの行動も、それ自体は以前からあるものでしたが、以前とは意味が違うように感じています。

どう違うか?
もうこれは捉え方次第と言われても仕方ないように思いますが。

以前は、「やりっぱなし」だった気がします。



彼に対して、周りが反応しようがしまいがキックを仕掛ける。
周りが怒ろうが、無視しようが、電気を点け直そうが、電気を消したらそのまま。

そんな感じだった気がします。


それが、今は「相手が必要」なコミュニケーションになっているようなのです。

もちろん、人を蹴るとか、電気を消して相手を困らせようとすることとか、それ自体だけを見てしまうと、「コミュニケーションの誤学習」と言われかねないことです。

それでも、「相手を見ている」というのは彼にとっては大きな変化だと僕は思います。


結構な力でキックしてくるから、まぁ痛いんです(笑)
それで「止めて」と伝えると、こちらの意思が伝わるようで、ピリッと構えます。

電気も周りの人が「消さないで」「点けて」と言うと、ニヤリと一瞬ほくそ笑む表情を見せて、その場を離れます。

相手の反応を見てから、次のアクションを決めているようです。


そして、今日、このことを記事にしようと思った決定的なきっかけはこれ↓

「おやつを分けてくれた」

自分に必要な要求は、以前から要求してきていました。
(言葉は少なかったので、相手の前に差し出したり、「はい」と一言だけで依頼をしてきたりしていました)

それがこの数か月で随分と言葉が出るようになったので、「○○して」と言葉と共に要求を伝えられるようになってきました。
(言葉が出てきたというのも、僕が最近の彼の行動がコミュニケーションだと捉える一因です)

今日は、「おやつの封をあけたい」という彼の要求がありました。
「開けて」と。
スナック菓子の「おっとっと」の小袋を渡されたので、少しだけ切れ目を入れて「開けてごらん」と返しました。
受け取った彼は「はい」と返事を小さな声でして、おやつを食べ始めました。

そこに「おいしい?」と僕が尋ねると、しばらく僕の目を見返して…おっとっとを一つ、差し出してきました。
「いいの?」と確認して、手を出すと僕の手の上におっとっとを置いてくれました。

「ありがとう」と伝えて食べると、とっても嬉しそうな表情で、自分もまた食べ始めました。
“一緒に”だったんでしょうね♪

半年くらい前には、彼がおやつを分けてくれるなんて、正直随分先の話だろうなと思っていました。
「ちょうだい」と言っても、表情一つ変えず、ひたすらおやつに向かっていた時期もありましたから。

彼が、「他の人と過ごす」ということを体験し始めているようだと僕は考えています。
もう、可愛くてかわいくて。

存分に人との交流をして、温かさに触れて、笑いあったり、怒りあったり、「一緒に」を味わって欲しいと思います。

今までただただ痛かった彼のキックも「なに?」と返したくなります♪
(周りへのアプローチをキックではない方法に移行したい、という思いはあるので、実際には「なに?」に♪を付けて反応するわけにはいかないですが^^;)

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