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2019年2月3日日曜日

安全基地のはずが…

特別支援学級在籍のある子の話。

彼はとってもマイペース。

自分のペースとかスペースとか、そういうものを人一倍大切にしながら生活を送ってきている子です。

それから、これはこれから練習というか身に付けていく必要に迫られる気がしますが…ストレスを感じたときに、それを逃がすというか発散していくのが、ちょっと苦手なところがあるようです。

そんな子なのですが、今年度入学してきていた、一年生にどうも相性とでも言えば良いのでしょうか?折り合いを付けにくい子がいたようです。

彼のペースとかスペースとかにぐいぐい入ってくる感じなのでしょう。
話を聞いている限り。

「やめて」「嫌だよ」ということを彼なりに伝えてきていたようですが、上級生に甘えたい1年生は、ついつい繰り返してしまいます。
決して悪気がある訳ではないのだと思いますし、その事は彼もよく分かっているようです。

だから困っているのだと思います。

一年生の気持ちはわかる。
でも僕は、しんどい。

葛藤したり苦悩したり考えたり…いろいろしてきたのでしょう。

でもちょっと疲れちゃったみたいで、今週は休んだり早退したりしたようです。

それでもプールには来てくれたから、少しでもリフレッシュして欲しいと思い過ごしました。

まぁ、直ぐに解決する話ではないのかもしれないけど、少しでもリフレッシュするのは大切だと思っています。
リフレッシュ出来ないまま、いろんなものを抱えても疲れてしまいますから。

これ、難しい問題だと思うのです。

特別支援学級は、彼の言葉で言うと「落ち着ける場所」らしいのです。
そうだと思います。

現状、多くの学校の特別支援学級は、複数の学年が同じ教室で過ごしています。
知的、情緒、病弱という具合には、分けられていることが多いようですが、学年は混在している。
そういう現状が多数だと僕は、認識しています。

そうなると今回のケースみたいに“今年”云々という話が出てくるのです。

同学年だと、多少時間はかかるかもしれませんが、お互いに知っていく時間もありますし、時間割等で一緒に過ごす時間を調整しながら折り合いをつけることをしていけることも多いと思うのです。

だけど、学年が違うと折り合いをつける難易度が少し上がってしまいます。

彼曰く、遊びも話題も共通点を見つけるのが難しい、そうです。

多人数での一斉指導、一斉授業、生活に苦手さを感じる彼にとっては、まさしく特別支援学級の教室は“落ち着ける場所”で安全基地だったのでしょう。

そこに“思わぬ”出来事というか出会いがあって、安心できない時間になってしまっている様子です。

彼自身も保護者も「ストレスを全て回避するのは無理だし、練習することも大切だと思う」という旨のことを話します。

確かにそうも思います。

でも、彼だけの問題ではないとも思えるのです。

特別支援学級って、必要な子にとってはとっても大切な場所です。

僕は、身内にも教員がいるので、学校現場がいかに頑張っているかも、割と近くで見てきています。

先生たちのせいでもありませんし、もちろん子どもたちのせいでもありません。

ただ教員の頭数を増やせば良いという問題でもありません。

子どもたちが、安心して過ごすことの出来る体制や仕組みを大人は考えていきたいものです。

まず僕の事で言えば、密な連携ということになるのでしょう。
家庭、学校、関係事業所、地域…

もしかしたらこういうことが、もっともっと当たり前に仕組みの中に組み込まれるかもしれない、という願いや期待を持ちながら、実績として、実践として積み上げていきます。

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