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2024年4月23日火曜日

方デイ職員さんの研修会

放課後等デイサービスえるそるむなかたの職員さんを対象にした研修を請け負いました。


テーマは虐待防止。

ごぐごく基本的な内容ですが、こういう確認はとても大切です。

えるそるむなかたさんに限らず、放課後等デイサービスでは、特性を持つ子どもたちを預かる中で個別の配慮を要したり、場合によっては個室でクールダウンするみたいな場面が多々あります。

こういう時に大切なのがチーム意識です。

たとえ個室に子どもと支援者が1対1で場の展開をしなくてはいけないという時が生じても、その支援者が孤軍奮闘みたいなことにならないように、チームで共有をして、何かあれば支援者側も直ぐにヘルプを出せるようにするというのはとても大切だと思います。

他の支援者にバトンタッチする、一緒に場の展開を考えていくということができる仲間がいるのといないのとでは心的負担が全く違います。

職員も心の余裕、ゆとりを持つことで虐待じみた行動を抑制できるようになります。

家庭では、保護者がワンオペで…みたいな場面もどうしても出てきてしまうので、やはり子育てっていうのは大変だと思うのです。

もちろん尊いものでもあります。

だからこそ、事業所ではチームで温かい療育機関として機能できるような仕組みなどを徹底して、子どもが家庭でも穏やかに過ごせるような役割を果たす必要があると思います。

「療育」という大義名分で子どもに制限をかけたり、言うことを聞かせるという方向へ向かうことがあってはいけません。

放課後等デイサービスの役割として訓練も含まれるわけですが、それはあくまで子どもたちが社会生活の困り感を柔らかにして、社会生活を穏やかに健やかに送るための訓練だということを忘れてはいけないとも思います。



こういう事業所様の職員研修なども請け負います。

「こんなことお願いできるかな?」と思ったら遠慮なくご相談くださいませ。

2024年4月18日木曜日

生徒大募集中です

今年度、スタッフが充実したので、学習サポートの枠が新たに確保できることとなりました。
月曜日の16時~、土曜日の10時15分~など、すぐにご案内できる枠もあります。

気になる方は是非お尋ねくださいませ。


特別支援をしっかりと学んできている職員が、特性に配慮しながら学習支援を行います。

2024年4月4日木曜日

気持ちを推し量りながら関わる

 特にプール活動の教え子に多いのですが、言葉が少ない、あるいは出ていない子どもたちとのかかわりの際には、その子の気持ちを推し量りながら関わることをとても大切にしながら関わってきているつもりです。

この際に、持っておくべき情報はどんなものか?

表情や動きというその瞬間の様子はもちろんです。
その他には、時期(年齢やその他の発達段階みたいなもの)、季節(気候や行事ごとなども)、家族や家庭の様子。

いわゆる背景です。

これらを基にして推し量ることが大切です。


今日、プールに来た特別支援学校の小学部へ入学予定の男の子。

この数週間、何やら気持ちがソワソワと落ち着かない様子は感じていました。

どうやら家庭でもイライラとして周囲に当たり散らしているとのこと。

今日の帰り際にもちょっとしたアクシデントでイライラしていたようでした。
(お兄ちゃんの捕まえたカナヘビと思ったように触れ合えず怒っていました)

そんな彼とのプールでも、いろいろと様子から推し量って声をかけていきます。

そんな中で、彼の力がふっと抜けて、僕と目を合わせて集中力を取り戻す瞬間がありました。

その時の声掛けを紹介します。

「入学式が近づいてきてドキドキするよね」(落ち着かない様子に共感を示すような口調で)

「いろんなことが変化する時期だけど、プールも僕も変わらないから、今までと同じやり取りだよ」

この2つの声掛けをしたとき、ピタッと動きが止まってこちらを見て、しばらく目を合わせた後彼らしい泳ぎに戻りました。

声掛けの直前は、極端にガチャガチャと激しく体を動かして見せたり、急に脱力して泳ぐことを放棄して水に浮かんで、目だけでこちらに何かを訴えて、まるで(今は泳がないよ、どうする永田?)と問うてきているような視線を感じましたw

最初は「やだよね、こんな大変なことをやっていられないよね」と声をかけてみました。

でも、彼は聞く耳を持たないし、そもそも口にしてみたものの、僕自身も彼の様子から気持ちを代弁したつもりがしっくりきませんでした。

そして、先ほどの言葉です。

僕自身もしっくりきたし、彼の琴線にも何か引っかかったのでしょう。


不思議に思う方もいるかもしれません。

それでも、僕はこうやって子どもたちと関わりを築いてきています。

特に知的障がいを持っていて、言葉で意思表示できない子どもの場合は、「水が好きだから」という様子から保護者の方がプールを始めさせるケースが多いです。

本人が「通いたい」と思って始めたものではないことも多いからこそ、気持ちを推し量って、少しでも「分かってくれるかも」とか「こいつとなら練習しても良いかも」と思ってもらえたらと思うのです。

そのために「気持ちを推し量る」ことを大切にしたいと思います。

仮に言葉が出始めても、子どもだって気も使いますから。

それなりにそういうことも含めて推し量っていくようにもしたいです。


せっかくだから心地よく過ごしたいじゃないですか♪