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2022年10月26日水曜日

Evernote活用で時間とファイルがスッキリ!

 あれ、どこに片付けたっけ?

って探しまくるのって時間の無駄だな、って思うんです。

それから何か一つの資料を確認するためだけにパソコン立ち上げるなんて言うのも時間の無駄だと思うんです。

資料作成等は基本的にWindowsのパソコンで行います。
でも保存の時にフォルダを使うことはしていません。

Evernoteというサービスを使って、そこで保存や管理をしています。

メモ、資料、ネットのクリッピング、PDFデータ…大体の形式で保存が出来て、検索範囲もとても広いので、以前よりも、探している資料にたどり着くまでの時間が圧倒的に早くなりました。

そして、スマホやタブレットからも扱えるので、いつでも確認ができます。

月数百円支払って有料会員にもなっているのですが、その金額以上の効果を出してくれています。

必要そうな様式はテンプレも組んで、自分が扱いやすいようにカスタマイズも重ねてきています。

おかげでパソコンのデスクトップ画面もスッキリしています♪

画像

僕のノートパソコンのデスクトップ画面です。
フォルダ類少ないでしょ?

フォルダは、メールなどで送られてきたり、人からUSB経由で預かった資料等を一時的に保存する「inbox」だけです。
ここで確認したものはEvernoteかごみ箱行きです。

こうやって時間とファイルがスッキリしました。

公開は出来ませんが、どんな風に使っているのかお尋ねがあればお答えしますよ♪

2022年10月12日水曜日

療育って待ち合わせ見鯛だと思いませんか?

 療育に限らず子どもと関わるって、「待ち合わせみたい」って僕は時々感じることがあります。

子どもの方は「この人がボク(わたし)のことを分かってくれるまで待つよ」と気長に大人がチューニングしてくれるのを待ってくれています。

大人の方は、「その時が来るのを待つ」というような関わりを続けていきます。

そして、その「待ち合わせ」が叶ったときにヒョイ!
関係性だったり、ちょっとしたステップだったりを乗り越えていく気がします。

お互いに「こうして!」「こうしたい!」ばかりだとぶつかったりすれ違ったりするだけです。

この待ち合わせを少しでもスムーズにしていくのが工夫とか配慮とか手立てによるお互いの擦り合わせなんだろうな。

僕はそんな風に考えることがあります。

2022年10月5日水曜日

学習&交流会の開催お知らせ

 事務所を使って、開催してきていた学習&交流会を再開します。

夏の忙しさと僕自身のコロナ感染からの復調までで、結構な間が開いてしまいました。

10月~また定期開催を目指したいと思います。
今回の日時と内容はこんな感じです。
確認して、興味があれば是非おいでください。

日時:10月30日(日)10時~(これまで午後でしたが、今回は午前中から開催します)
場所:ぐるんぱ事務所
参加費:500円
内容:仕事への向かい方

とします。

今回のテーマですが、最近「若手職員の育成に困っている」とか「仕事のさばき方」とかみたいな相談を受けることがしばしばあります。

そこで、ちょっと支援の話からは離れて(どうしても少しは触れますが)、そもそもの「仕事への向かい方」について一緒に考える機会になれば良いな、と思っています。

どうぞよろしくお願いしまーす!

2022年6月20日月曜日

こちらのブログも再開。

 noteに移行していましたが、アクセス数など含めてこちらも残していた方が良い気がしたのでこちらの更新も再開します。

記事はnoteと同じ内容をコピペしていく感じになるので、どちらでもどうぞ。


では久しぶりの記事ですが、最近あった話から。


個人で仕事をしていて、稀に、本当にちょーーー稀にですが…
「友達価格でお願いできん?」と相談をされることがあります。

これを聞いて何とも思わない人は要注意!!
ハッキリ言います。
ズレていますよ。

これを聞いて「え?何それ?厚かましいやろ」みたいに思った人は、正常です。
安心してくださいw

プロにお願いしておいて端から“友達価格”という謎のフレーズを出してくる人というのはいったいどういう神経なんでしょうね?

そして、大抵こんなことを言ってくるのは“友達”ではない人w
知り合い程度。
会えば挨拶も話もしますよ。
でも、その人と旅行に行くか?否。
休日に会いたくなって「ランチせん?」と誘うような仲か?否。

“友達”って“友達”ですよ。

本当に“友達”で、困っているようで何としても助けたいと思ったら、こちらからか“友達価格”を提案しますよ。

サービスを提供する側から提案があって成立するものであって、サービスを求める側から「“友達価格”でお願い!」とねだるものではないんです。

これをしてきた人は本当に気を付けた方が良いですよ。


noteはこちら



2022年3月28日月曜日

ブログを他サービスに移行することにしました。

 これまで6年余りこの「ぐるんぱのあしあと」で日々の様子や僕の考えを残してきましたが、ぐるんぱの活動との親和性を考えて、他サービスに移行することにしました。


「ぐるんぱのあしあと」という名前を残せないのは少し寂しい気もしますが。

それでも中身はこれからもぐるんぱらしく、永田らしく発信を続けていきたいと思います。


どうぞこれからもよろしくお願いします。

新しいサービスはこちら

note 永田のページ

新年度のご相談承ります。

基本はプールと学習というところですが、学習という位置づけで、かなりいろんなオーダーメイドに応じています。
ボール遊び、フリスビー、かけっこ、自転車の練習、鉄棒…それから習字やお絵描きみたいなこともあります。


というのも、いずれも僕の中では“支援”という位置づけが変わらないからだと思います。
活動が変わっても見ているところは案外変わらなくて。

もちろん取り組んでいる活動がスムーズになるように、場合によっては上達するように、というのを目指すのですが。

そうなるためには、何故躓きがあるのか、どこに困難さがあるのかを見ていくのですから、こちらの役割はやはり変わりません。

身体の使い方、認知の問題…

活動を通して、その人の癖を知り、その癖を踏まえてどう過ごすことに繋げていくのか…


新年度、生活が変わる時期です。
「こんな活動出来ないかな?」があればご相談くださいませ。




お知らせ
賛同いただける方はご支援よろしくお願いします。


お問い合わせは下記まで↓
知的障がい・発達障がい児者支援団体 ぐるんぱ
代表 永田淳哉
住所 
 福岡県宗像市日の里1-2-2-203
電話
 090-5724-0660(永田携帯)
 0940-36-9414(事務所)
メール
 gurunpa.munakata@gmail.com

2022年3月24日木曜日

「変化や変更が苦手」とは言うものの

ある小学生の女の子。
プールに通ってきています。

彼女の特性として、変化とか変更とかが苦手です。
それでも小さい頃は時間感覚や数を数えるという事が難しくて、作業量や作業時間という事に関して、「言われるがまま」という感じがありました。

それが少しずつ成長と共に感覚が身に着いてきて、自分の思っている料や時間と違うとぶつぶつと文句を言うようになってきましたw
僕としてはこれがとっても愛らしく感じる瞬間です。

「いや!」(実際には彼女は言葉が殆どでないので、「いや!」っぽい声)
「そんなこと言わないでさ、もう少しやろうよ」

こういうやり取りを多少して、「駄々をこねながらも出来た」という体験にして返していくことを重ねてきました。


「変化とか変更とかが苦手」と書きました。
確かに特性なんですが、よくよく観察していると「自分に都合のいい変化や変更はOK」なんですよねw

支援中のあるある、かもしれません。


もちろん、見通しを持ちやすくするために事前告知をはじめとする準備はしてからやりとりをするんです。
それでもスッと通るもの、通らないものがあります。

そうすると「確かに変化や変更は苦手かもしれないけれど、全くの無理難題ではない」ということになるので、そこに僕は切り込みたくなります^^;
性分でしょうね。

時間はかかるかもしれないけれど、「こういうこともある」「こうなっていく」という長期的な見通しも含めて彼女には伝えていきたいと思います。
もちろん、こういうことを通して彼女のご家族にも同様に伝えられるものがあれば、と思います。


いわゆる特性というものを、ぐるんぱに通ってきている子どもたちの多くが持っているのは事実です。

その中で、不思議に思う方もいるかもしれませんが、一貫性が無いように見えたり、矛盾があるように見えたりすることもあるかもしれません。

そういう矛盾のようなところこそ、柔らかに切り込んで「あれが出来るんだからこっちもやってみようよ」という風にして子どもたちと関係を重ねています。


職業支援者だからこそできることだと思われるかもしれません。
でも、そうなんです。
僕は職業支援者としてぐるんぱの子どもたちとは関わっていますから。
ご家庭でやりにくいことこそやりたいとも思っていますし。


もちろん僕も我が子にはこんな風にはいかないです。
イラっとすることもありますよw

2022年3月23日水曜日

「組織」としての仕組み

ぐるんぱも、サポーターさんが加わって「組織」という要素が強まってきていると僕自身感じています。
その中で、特に扱いを考えているのが「情報」です。

子どもの様子、子どもとの時間について、サポーターさんたちの悩みや状況…これらを「情報」として、どのように扱って、どのようにフォロー体制を布いていくか。

非常に悩ましいものです。

LINEなどのツールもあり、連絡自体は簡単に取り合うことが出来ます。

けれど、それだけではサポーターさんたちの不安や心細さ、その他必要な情報共有が不足している気がしています。

どんなツールをどのように導入するべきか。

これを乗り越えると一段ステップアップできる気がしています。


アナログな感じも好きですが、使えるデジタルツールは積極的に、と思っています。

こんな方法、ツールがあるという事があればいろいろ教えて下さーい

2022年3月22日火曜日

新年度の準備として面談依頼が増えています

 先週くらいから新規の面談のお話を立て続けに頂いています。

プールも学習も。


年度末、新年度の生活を組み立てる、考え始める時期です。

例年この時期から連休明けくらいまでにお問い合わせや面談、見学のお話が増えます。

それだけ新年度を迎えるというのが、子どもたち、ご家庭にって特別な時期なのでしょう。


ぐるんぱは面談等随時お受けいたします。

面談をしたからと言って必ず入会しなくてはいけないものでもありません。

納得してからスタートが一番ですから。


ご連絡、お問い合わせは下記まで。

メール:gurunpa.munakata@gmail.com

電話:090-5724-0660(永田携帯)

パパママ応援ネットワーク「いろり」のお知らせ

 僕自身、いろんなことに首を突っ込んでいることは、ブログを読んでくださっている方には周知の事実だと思いますw


今回、宗像市内の療育に携わるメンバーを集めて「パパママ応援ネットワークいろり」というグループを立ち上げました。

(取り急ぎの問い合わせ窓口が必要という事で、僕が拵えたものですが、これから丁寧に言葉を紡いで、情報をお届けして参ります。)


そのご案内です。


いわゆるペアレントトレーニング。


未就学児の保護者を対象にプログラムとつながりの提供をしていくものです。


ただいま準備中で、昨日も一昨日も第1回のリハーサルと打ち合わせをしておりました。


2022年3月20日日曜日

いつでも待っていますよ

 去年の6月まで一緒に学習していた男の子。

受験に向けて一般の学習塾に移行してみようと思う、とのことで言ったん学習終了していました。

その子が中学校を卒業しました。

先日お母さんからご連絡をいただき、無事目指していた高校にも合格したとのこと。

本当におめでとう、頑張ったね。


ただ、軽度の知的障がいも持っていることから、新たに始まる高校生活に本人もご家族も不安を覚えているとのことでした。

高校生活がスタートして生活リズムが見えてくると、恐らくこれまでとは違う困り感が生じるから、その時にはまた一緒に過ごしてほしい、との依頼がありました。


よろこんで。


いつでも戻ってこられる場。

いつでも飛び立てる場。


ぐるんぱとしては、そういうスタンスでずっと変わらずいたいです。

2022年3月19日土曜日

継続は力なり、という話

 6年前、宗像市でぐるんぱの活動を始めたとき、いろんなところで「この地域では放課後等デイサービスなどがこれから充実してくるから需要はないと思いますよ」という厳しい声を頂きました。

プールの他のお客さんからは「こんな子たちに教えて出来るようになるとね?泳ぐ前にしなきゃいかん事があるやろうもん」ということを言われたこともありました。

他にも「うるさい」とか「弱者を食い物にする」的なこととか…

まぁ…いろいろ言われたし、無言電話もありました。


それでも、継続してきて今があります。

耳を傾けるべきはそこじゃない、って思ったからです。


そして、今はもちろんこういうことを思う人が0になったとは思わないですが、少なくとも応援してくれる人の方が僕の目に映るところには多いのです。

プール施設の職員さんたちも教え子たちとの関わりが本当に上手になって、挨拶プラスαで声をかけて下さることも増えました。

お客さんだって「上手くなったね」「いつもがんばるね」と温かなまなざしで子どもたちを見守ってくださるようになりました。


僕がこんな性格だから、いろんなことにチャレンジもすると周りは驚いたり呆れたりしていることもあるのが実際だと思います^^;

それでも「多くの人がぐるんぱを見守ってくださっている」ということをいつも感じられるくらいに応援者が周囲に増えました。


こればかりは一朝一夕にかなうものではなくて、継続してきたからだと思うのです。


今日、とあるご年配の方から。

「本当に毎日頑張っているね。あなたが来始めた直ぐの頃には、一時的なものかと思っていたけどね。物珍しく見ちゃってたけど、今はここの景色だもんね」

と仰っていただきました。


思わずウルッと来ちゃいました。

何でもない日なのにw


ということで、ぐるんぱはぐるんぱらしくを忘れずに(たまに分からなくなりそうになりますがw)頑張ります。



今challengeしているクラウドファンディングも応援してくれる人を増やすのが一番の目的。

だから、チャレンジに踏み切るのもすごく考えてきたし(最後の後押しは最近でしたが、随分前から考えていました)、リターンについても悩んだし、プロジェクト稼働中の今も対応が生じれば丁寧に応じたいと思っているのです。

プロジェクトや活動に賛同いただける方は是非、支援、シェアをお願いいたします。

クラウドファンディングにチャレンジ中

クラウドファンディングにチャレンジ中

クラウドファンディングにチャレンジ中 

です。


ぐるんぱの活動や本プロジェクトに賛同いただける方は是非ご支援の程よろしくお願いいたします。

2022年3月16日水曜日

習慣化するために導線を考えてみた

 昨日の午前中、学習サポートに通ってきている子の保護者と面談をしていました。

「家庭学習が習慣化しない」
「本人も焦りを感じているみたいで、でも取り組めない」

この辺りが今回のご相談の主訴。


4月から中学3年生。

受験を控えて、学校でも受験の話がちらほら持ち上がるそうで、自身の状況に焦りを感じているけれどどうしたら良いのか本人も困っているそうです。
それに対して家庭で何をどう取り組めばいいのかが分からないとのことで保護者も困っている様子でした。


お話を伺っているうちに「好ましくないことばかりあっという間に習慣化してしまう」という情報が出てきました。

あるある、かもしれませんね^^;

「学校からの帰宅後の制服、カバンなど、なんど注意しても老いたら困る場所に置いていく」のだそうです。


この話が出てきたときに、なんだか子どもの様子と家庭内の導線がマッチしていないのではないかな?という気がしました。

そこでご家庭の1階の間取り図を書いてもらい、どこに何があるのか、子どもたちの動きを確認していきました。
すると、その子の家庭内での自然な導線上に荷物置きなどが無く、行ったり来たりをしなくてはいけないことが見えてきました。

これは子どもにとっては面倒くさい。

続いて、その子の部屋についても説明をしてもらいましたが、やはり導線がよろしくないように見えました。
荷物をポーンとしたくなる感じなのでしょう。

なので、その子の部屋の家具などの配置、収納の増設などいくつか提案をさせてもらいました。


これが上手く嚙み合えば、「お母さんが子どもを怒る」頻度と時間が減る可能性があります。

このお説教的な時間は、子どもの放課後の時間では正直無駄な時間です。

「勉強しなさい」と言いながらも別の事での説教で子どもの(お互いにですが)時間を使っているわけですから。
そして、お説教の後に勉強など捗るわけもなく…

まずは、家庭学習の習慣化に直結するかは分かりませんが、日常生活をお互いにストレスなく過ごせるように、ということから。


学習についてのご相談から始まりましたが、保護者の方は「それからなら取り組めそう」と帰っていきました。


支援者として講じることの出来る手立てと、家庭で取り組める手立てというのは違います。

また、主訴の中に隠れる本当の願いと必要なこととでも言えば良いでしょうか?そういうものをキャッチすることの必要性。

相談を受けるときにはそういう視点を忘れずにいたいと思います。

2022年3月15日火曜日

刺激的な一日♪

 今日は、学童保育の現場等で活躍されている鍋倉さん(鍋倉さんのブログ)が、ぐるんぱの事務所を訪ねてきてくださいました。


個人としての鍋倉さんの人柄が大好きだし、仕事への熱意、子どもへの愛情…いろんな面で尊敬している先輩の一人です。


そんな鍋倉さんと今日は二人きり♡で4時間半!!

贅沢な時間を過ごさせていただきました。


これまでもそうでしたが、これから一層鍋倉さんとのお付き合いが深まっていく予感で、勝手にワクワクw

とても勉強熱心な方なので、僕も僕なりの方法で学びを深めて、僕が楽しいだけでなくて、鍋倉さんにも「永田との時間は面白い」と思ってもらえるように精進します!


人と話して、交流して、刺激を貰ったり与えたり…こういうことってやっぱり大切だと思うのです。


またそのうちに一緒に面白いことを企みたいと思っています♪

今日はありがとうございました。

2022年3月14日月曜日

あそんで心もからだも柔らかに

 当然のことですけれど、めいっぱい遊んでいるときの子どもは柔らかです。


中程度の麻痺を持つ男子。

定期的に顔を合わせる機会がある子ですが、下校直後とあそんだ後とでは身体の緊張感(で合ってるのかな?)が全然違うのです。

関節の曲げ伸ばしなどの可動域、動作のスムーズさ…


介助をするときの介助者の負担感として、「さっきと同じ子だよね?」と言いたくなるくらいに違うので驚きます。


リハビリが専門ではないので、その理論や正しいとか間違いとか…そういう事が良く分からないのですが、本人も楽そうだし、介助者としては間違いなく楽だし、良いこと尽くしな気がしていますが、どうなんでしょう?


ぐるんぱのプール活動では、「レッスン」と位置付けていて、「練習」もしますが、こういう場面を見ると、「いかに楽しく練習するか」ということを絶対に無視してはいけない気がするのです。


子どもたちは直向きでまじめです。

遊び心は持っていますが、大人を前にすると「この人の前で遊び心を出しても良いのかな?」ということは探りながら過ごすことが多いように思います。

そんなときに「良いんだよ、出してみぃ。やり過ぎちゃったときにはストップ掛けてあげるから」くらいの心構えで子どもたちと向き合いたいものです。

2022年3月12日土曜日

自分を認められるか

 誰かに褒められたり称賛されたりすると嬉しいのは、ほとんどの人にとってそうだと思います。


でも、「自分で自分を認める」というのは、ちょっと難しいけれどとっても大切だという事を子どもたちに全力で伝えます。


例えば友達とボウリングに行って、そこでストライクを取ったときに「ハイタッチをする」というのは「称賛されているという事実を感じやすくしている」ことだと思う訳です。

ストライクを取ってもシラーっとしてたらどうですか?

「?なんか物足りない」ってなる人もいるかもしれません。

でも、「ストライクを取れたこと」は事実です。

それを「自分で『よっしゃー俺ってやるぅ!』と満足して認められる」かどうか。


いっつも自信がない男の子。

まぁ特性のこともあると思うので難しいのかもしれませんが、彼が自分自身へ下している評価はめちゃくちゃ低いんじゃないかな?と感じます。

「あ、無理」「あ、なんか違う気がする」…こんな具合にやっていることを中断してしまいます。

でもこちらから見ると出来ている。

これは勿体ない。

「出来ているから続けていこう」という声掛けもしてきました。

こちらから見える姿は伝えてきました。

その上で、今度は彼自身に「出来た」という実感を持ってもらう取り組みとして?

僕が「出来たね」と評価を伝えるのを止めて「出来た?」と尋ねるようにしました。


最初の内は頷きもしなかったのが、少しコクリ。

よしよし。


そこから数か月、今日は彼が「出来てたよね?」と自分で実感しながら確認してきました。

良かった!

でも僕はニコニコで「どうだった?」と尋ねるだけにしました。

そしたら「出来てた!!」と満面の笑顔。


もう、サイコー!!

「そうだね、自分で認められて気持ちいいやろ?」

「うん」

こんなやり取りをしました。


最初は誰かに認めてもらうのでも良いんですが、自分で自分の頑張りや成果を認めるってとっても大切だと思うんです。

自己満足万歳!です。


自己肯定感云々と、直ぐになりますがそんな難しい言葉じゃなくて、子どもたちには自分の行いについて気持ちよく振り返ったり感じたりして欲しい。

そう思うばかりです。



2022年3月11日金曜日

気持ちが「分かる」ではなくて「分かろうとし続ける」ことが大切

知的障がいを伴う 自閉スペクトラムの女児のお母さんより。

「気持ちって何なんですかね?なかなかこの子の気持ちが分からないことが多くて…でも先生(僕)や他の事業所の職員さんは、そういうのが凄くわかるみたいで…説明をされると、なるほどって思うんですけど、私は気づいてあげられていないことも多いんじゃないかなって思うんです」


こんな言葉を漏らされていました。

でも、このお母さん、今はとってもとってもいい親子関係を見せてくれています。

子どもの気持ちにもいっぱい気づいているだろうし、自分の気持ちについても上手に子どもに伝えているように、こちらからは見えます。

それでも、というところです。


とってもデリケート。


この親子。

もっともっと小さい頃は、本当に大変な時期がありました。

お互いにどうコミュニケーションを取って良いのやら…と困り果てている時期が確かにありました。

僕が出会った当初は本当にそんな感じでした。

お母さんも事あるごとに「すみません」を口癖のように使っていましたし、表情も少なかったことを今でも覚えています。


最近の、特にこの2,3年の様子からまさか「気持ちって何なんですかね?」みたいな言葉が出てくるとは思わなかったので、今日は少し驚きました。

それでも、これまでこちらからお伝えしたり、お母さんの方から聞いたエピソードを引っ張ってきたりして、「大丈夫ですよ」というメッセージをお返ししたところでした。


毎週のように会っているお母さんが、急にこんなことを口にするのには恐らく何か理由があるのでしょう。

今日はハッキリときっかけを聞くことはできませんでしたし、無理に聞く必要もないのかもしれません。

親子が「わたしたちはこれで大丈夫」とつながり感を感じながら生活していければそれでいいのではないかと思うんです。



ところで、気持ちを汲むのには確かにちょっとしたコツみたいなのはあるかもしれません。

僕も仕事を始めてすぐの頃は「分からん…」の連続でした。

でも、レッスンの数とか、子どもとの時間とか、保護者からのお話とか…そういうものを通して、少しずつ「どういう動作や表情に、どんな気持ち(きれいに一致しないまでも近いもの)が表れるのか」ということを学んできました。

動き(体全体も、顔のパーツなどの細部も)、姿勢、顔の表情、声、体温、緊張感、何だったら排せつにだって体調は表れるわけでそれに伴う気持ちがあるはずです…こういうものにいろいろ表れるのは確かです。

それらをキャッチするコツはある気がします。


これまで仕事を始めてから出会った子たちの2分の1くらいは言葉が少ない子たちです。

それでも彼らが嬉しそうにしているとか、ちょっとしょんぼりしているとかくらいはパッと見て感じます。

そこに頭の中でロールプレイをしてみて、「自分ならこういう様子の時にはこういう気持ちかな?」という細かなニュアンス、解釈を加えていきます。

「正解」はない問題です。

その子の気持ちはどこまで行ってもその子だけのものです。

それでも「どんな気持ちだろう」と考え続けることを止めてはいけない気がしています。


「分からないけれど、分かろうとし続ける」という意志が、つながり感を育んで、「気持ちが分かる(ように見える)」関係性を作る気がしています。

2022年3月10日木曜日

ぐるんぱの自慢


たまーに紹介してきていますが、ぐるんぱの事務所をきれいにしてくれている人がいます。

1回2時間、週に2日。


その方のおかげで、いつでも気持ちよく支援や来客対応が出来ています。

もともとは掃除だけをお願いしていたのですが、「庭で育てている花を生けても良いですか?」と相談というか提案を受けまして快諾♪

買ってきて飾りたいというのであればちょっと検討するところですが、「たくさん庭に咲くから」ということでお言葉に甘えることにしました。


以来、いつも事務所の何か所かに花を生けて下さっています。

本当に全てお庭の花だそうです。

お写真を拝見したら、半ばプロ?というくらいに見事なお庭なんです。


 そして、どうしても冬は花が減るんですが、そういう時には枝や茎を上手に生けて下さったときもあるし、どうしても生花が用意できないと言う時には、造花を生けて下さっていた時もあるし。


本当にその方の花や空間づくりへの愛情を感じます。

それからぐるんぱのことを大切にしてくださっていると感じられる、大切なスタッフです。

直接支援だけでなく、間接的に、事務所に訪れる人たちの心をほぐしてくれています。


いつもありがとうございます。



どうですか?良いでしょう♪

ぐるんぱの自慢はスタッフに恵まれていること♪

2022年3月8日火曜日

久しぶりでも変わらずに取り組めるからホッとできる

小学校高学年の男の子と、 つい先ほども1か月半ぶりくらいにプールのレッスンを終えました。

とにかく身体の使い方がぶきっちょさんな彼。

幼稚園の年長さんからのお付き合いだったと思います。

腕をぐるぐると回すのも、カクカクとどこかに引っかかるような印象で回していたほどでした。

ボディイメージ全般が弱かったので、この他にも仰向けで浮かぶとか、水中で足を動かすとか…とにかく彼にとってプールは壁の連続だったのではないかな?と思うほどです。

プールを嫌がっていた時期もあった気がします。


それでも真面目で、やり遂げたいという思いも並行して持ち続けてきた彼は、昨年の5月頃に背泳ぎで25メートル泳げるようになり、年明けにはクロールで25メートル泳げるようになりました。

まだまだぶきっちょさんの名残はありますが、かなりボディイメージも出来てきてこちらのがお手本をやるとそれに沿ったイメージを持ちながら体を動かせるようになってきました。


コロナのこともあり、レッスンが途切れ途切れになることもありますが、それでも今日は1か月半ぶりのプールでしたが、バタ足、背泳ぎ、クロールとを泳ぎ、合計で400メートルを小一時間で泳ぎ切りました。

「できた~、久しぶりだけどできたよ」

本人がはにかみながら見せてくれた笑顔が印象的でした。


まだお休み中の教え子もいますが、彼らが戻ってきたら、彼らが夢中になって取り組めて、終わったときにはホッと笑顔になれるような準備をして待っていたいと思います。


具体的に道具を用意するときもありますが、プールのレッスンの準備というのは、その子の前回にあったときのことを思い返して、その子のキャラクターを思い描いて、どんな感じで到着するのかいくつかのパターンを考えて…

と頭の中でシミュレーションをいろいろとする、という準備が大半を占めます。

どうしても想定外の状況は起こることがありますが、それでもこういう準備をすることで多少のことはその場で対処して、レッスンとして時間を過ごすことが可能です。


こういうことを通して「レッスンだけどホッとする」につながる時間を提供していきたいです。

悩みを解決してあげることはできないけれど

 学習サポートで通ってきている、今度中3に進級する女の子が、とてもとても悩んでいます。


彼女の話を聞いていると、こちらまで苦しくなってくるくらいに悩みを抱えているのが分かります。


友人関係、成績、進路…


ただ、悩み方が漠然としている印象です。

「はぁ…」「どうしよう…」「なんで?」

こういうことがぐるぐると回って、その上「友達とうまくいかないなぁ」「成績が良くないし、進路どうしよう」と、悩みが大きいところで止まっている感じです。


こちらは、話を聞きながら彼女の悩みを具体化するお手伝いをしました。

その上で、「こんな風にしてみては?」という提案。

もちろん、漠然としか話し出せなかった彼女の悩みを具体化しながら、話を促して発散をすることも狙いとしてはあります。

そうすることで彼女自身が気づくこともあるかもしれませんし。


いま彼女の学習サポートは、大学生のサポーターさんに委ねている時間が多くなっています。

サポーターと共に情報を擦り合わせしながら、もうしばらく伴走していきたいです。



課題を解決するための力

当然支援をしていくと、様々な課題とも言える場面に出会います。
この「様々な課題」を解決していく為には、手札の数が欠かせません。

僕個人としては支援に於いて、ベストとか最適解とかみたいな手立てはなくて、ベターな手立てを目指していくものだと思っています。

やはり生活に密接なことですから、日々調整が必要なんです。
この調整をしていく為に必要なのが手札の数です。

決まった商品をビシッと納品するような仕事ではないから、状況に応じて「じゃあこういうことを考えてみよう」「こんなことを取り入れてみよう」というこちら側の動きとしての手札もそうだし、「こんなことをしてみてください」「こんな風には考えられないですか?」という相手側にとって見て欲しい動きとしての手札も必要になってきます。

ここで手札が少ないと、一旦落ち着いた状況から変化があったときに「どうしよう…」とどんづまりになってしまいます。
一緒に、同じことで困ってしまう人が増えるだけです。

そこで、「様々な課題」に向かう為には「様々な視点」を持って相手を見て、「様々な手札を」切ることが必要です。

ちょっぴりドライな表現かもしれません。
ドライなままでは実際的ではないので、「手札」にはより人間味のある温かなものを選びたいというのが僕個人の支援観かもしれません。

2022年3月7日月曜日

Facebookページもよろしくお願いします。

ぐるんぱFacebookページ 

を整えました。

まだ投稿は少なめですが。


Facebookのアカウントをお持ちの方は、そちらにも普段の様子を投稿することもありますので、是非チェックをお願いします。


今のご時世、ほとんどの人がこのブログもスマホで読んでくれているのではないかと思うのですが、PC版の表示だと、プラグインしているので、併せて表示もされるように設定もしました。



自分自身の状態について敏感であること

自分自身の状態について敏感でいるというのは、大切だとつくづく実感しています。

自分の情緒、体調…そういうものについてアンテナを張り、「いつもと違う」という違和感があったときには、休息を取る。

これは絶対に必要なこと。


振り返るとここ数日、僕は違和感を持っていたと思う事が多々ありました。

子どもたちの「いつも」を考えているのに、自分の「いつも」のリズムが違うのに気が付けていなかったのかもしれません。


実は、怪我はなかったのですが、自動車で事故を起こしてしまいました。

幸い、人も巻き込まず、ちょっとした物損で済みました。

自分でも良く分からないというのが正直なところですが、恐らく考え事をしていたのだと思います。

前方不注意です。


今一度、僕は、自分自身の状態について見直して、深呼吸しながらリスタートしていきます。

「先生、元気でしたか?僕はねぇ~」

 昨日も1月下旬から2月いっぱいまるっとお休みしていた子とプールのレッスンを行いました。


更衣室に入り、着替えながらお喋りをする子です。

更衣室に入るなり「先生、元気でしたか?僕はね~」と語り始めました。


ちょっと遠方から通ってきている特別支援学校の中学3年生で、間もなく卒業し新しいステップに進む子です。

高等部の生活も楽しみのようですが、その前の卒業式がドキドキみたいな話が出てきました。

それもそのはず、学級閉鎖やらで登校が出来ず、練習が出来ていないことが不安なようです。


また、クラスの子も「最近○○さんが直ぐないちゃんですよ」とも。


いろんなことが不安なのでしょう。

僕は目の前に来てくれた、出会えた子どもたちの力にしかなれませんが、その子との関わりを通して、出来るだけ子どもたちみんなに日常が戻ってくると良いな、と思うばかりです。


病弱児も多数在籍する特別支援学校、慎重な措置が仕方ないところもあるでしょう。

ご家族も休校の度にリスケジュールで大変です。

放課後等デイサービスなどへの負担もかかります。

ワクチンの3回目の摂取も始まりましたが、まだまだ直ぐに解決するというものでもありませんから、少しでも今より、より良い案が出てきてみんなの過ごしやすさが叶っていきますように。

2022年3月5日土曜日

頼もしいサポーターと可愛い教え子

 今、すぐ隣でサポーターさんと生徒が学習をしています。


来月から中学生になる男子。

アラフォーのサポーター。


この二人のやり取りは、とても面白いのです。


自分の苦手な学習を介して関わるこの大人にどんな風に関わろうか。

思春期、反抗期に足を踏み入れ始めた男子に、ちょっぴり長く生きている大人として、どう関わろうか。


2人が探り合っているような距離感が、とても興味深いです。


半年くらい前には、まだまだ子どもっぽく笑っていた男子が、ちょっと変化球を放ってきます。

それに対してひたすらにキャッチャーミットを構える、という感じです。


加えて、僕。

基本的に僕は口を出さずに、見ているのか見ていないのか判然としない様子で、こうやってブログを書いているわけです。

シュールな絵面ですw


個人的には、とても良いやり取りだと思っています。

本人たちはもしかしたらやりづらさ?みたいなものを感じているかもしれませんが。

それでも、二人のやり取り。

2人にしか作れないものをぜひとも見出してほしいです。


頼もしいサポーターと可愛い教え子。

僕は変わらず、見守り応援しますぞ。



学級閉鎖が落とす影

 宗像市、福津市、古賀市、岡垣町…ぐるんぱに通ってくる子どもたちはこの地域に住んでいる子が多いです。

福岡県は、まん防も明けることになりましたが、この地域は以前自治体規模の割に新規感染者数が多い印象です。

宗像市のことで言うと、約9万人の自治体ですが、ばらつきはありますが新規感染者数が50人を超える日もままあります。

そうなると、子どもたちの学校生活も不規則になりがちです。


「学級閉鎖で家に閉じこもることが増えたら、家の中でも一人で過ごせなくなってきたんです。朝起きたらまず『お母さん来て!』と呼ばれることから始まって…最近はテレビゲームでさえ一人でしたがらなくて、傍にいることを要求されることもあるんです」


子どもたちにとって、コロナはただの生理的な感染症というだけでなく、心理的にも大きな影響を与えているのです。

この類のことは、少し前からメディアでも言われていますが、僕の周りにもリアルな声が増えてきました。


自分の世界が閉ざされる。

自分の世界が収縮する。

大切な誰かとのつながりが断たれる。


こういう目に見えない影が、ひっそりと子どもたちに忍び寄っているのです。


ケアがもっともっと必要。


今日は保護者の話を聞いて、そんなことを思いました。


困りごとがあればお問い合わせください。

遠方の方もご相談承ります。

【お知らせ】3/13(日) 学習&交流会開催

 3月もぐるんぱ事務所にて学習&交流会開催いたします。

日時:3/12(日) 14:00~

    小一時間「早期療育の必要性」と題して、お話させていただきます。

    その後は自由交流、自由解散です。

参加費:500円

対象:療育に関心のある方はどなたでも


申し込みは、永田まで。

電話:090-5724-0660

メール:gurunpa.munakata@gmail.com



2022年3月2日水曜日

どうやって話を聞くのか

 今日もらったお尋ね。

「相手の話を聞くときにどういうことを掘り下げていけば支援に繋げられるんですかね」
・誰が何に困っているのか
・着地点としてどういうところを思い描いているのか
この2点はまず外せないと思うので、そこにつながるように質問を重ねていくのが良いと思っています。
場合によっては、「困っている」のではなく、その質問者が想像していなかった状況に「驚いている」だけで、「困り感」とは別物で、しばらく見守ってみたら良いんじゃない?ということも多々あります。
着地点が思い描けないのは、情報不足か前述したように実は案外困っていないとか。
それから別視点で。
個人的には人の話を聞くときに頭の中に絵や写真や映像を思い浮かべます。
そこでクリアになっていない情景や部分があればそこをハッキリするような質問を重ねていきます。
で、その出来上がった画から感じるものを相手に返したり、手立てに繋げたりしています。
永田の頭の中はとってもフンワリしていますw

「言葉」だけでなく「声」を聴くのもとっても大切かも。

「怒られる」と「教えてもらう」

例えば自転車や泳ぎや鉄棒…出来ないときは苦しいけれど、出来るようになると、それまでできなかったのがウソみたいで、出来なかったときの気持ちを忘れてしまうことがあります。

苦手なことを教えられている時には、(厳しい)(きつい)(こわい)というネガティブな感情も湧きやすかったりしませんか?


 学習サポートに来ている子たちの多くは、やはり「俺って勉強苦手」「僕ってバカ」みたいに学習についてかなりの苦手意識と劣等感を持っていることが多いです。


「別にいい」と強がる子も、(本当は出来たら良い)とか(わかるようになりたい)とか(出来る子がカッコいい)みたいな話が垣間見えることがあります。

多くの子が、本当はそう思っているんですよね、きっと。

「出来ないよりは出来た方が良い」「出来た方がお母さんが喜ぶ」みたいに、そう思う理由はそれぞれでしょうけれど。


その勉強が苦手だという子たちの話で結構耳にするキーワードが「怒られる」。

でも、よくよく聞いていると恐らく大人というか周りの「怒っている(と思われている)側」は「教えている(つもり)」なんだろうな、と思います。


苦手なものを「詰め込めさせようとする」からそういう印象になるのだと思います。

ゆるりと言葉も少なく、「こうしてみたら?」「良いんじゃない?」「こうかな?」と一緒に考えるフリをして行き着くとそういう印象も減るようです。


何かスキルの定着を図る時もそうですが、支援者側にはある程度の演技は必要です。

(おいおい、何言うてんねん!)とツッコみたくなるときもありますが、それをそのまま伝えるのではなく、「あ、そうなん?」と惚けてみたり。

定着という事では時間がかかるやり方かもしれないけれど、窮屈さを取り除いて、続けられたりコミュニケーションが膨らんだりするやり方を選んでいきたいと思いながら学習もプールも取り組んでいます。



「放課後等デイサービスえるそるむなかた」での学習も間もなく丸6年

放課後等デイサービスえるそるむなかた」さんでの学習サポートも、請け負い始めてから間もなく6年になります。

通所してくる子どもたちの宿題のお手伝いを、週に2回程度実施させてもらっています。

直接子どもたちとやりとりをすることもあれば、他の職員さんと子どもが宿題に取り組む姿を見守ることもあります。

そういう姿を記録用紙に残し、職員さんと共有をして日常の支援に少しでも役立ていただく、という感じでしょうか。

子どもたち一通りが宿題を終えて、遊びだすと僕も一緒に遊ぶこともあります。

普段は個別療育が中心で、なかなかガッツリ遊ぶということが出来ないので、僕にとっても貴重な時間を頂いています。


そこで思うのが「自由保育」ってすげーな。


子どもの「やりたいこと」を拾い上げて、そこに特性を見出して必要な手立てをさりげなく織り交ぜ、放課後の「あそび」と「生活」を保障していく。

こっちが用意したものではなく、子どもたち発信だし、その発信が弱めの子に対しては提案をして、その子が乗ってこられそうなものを用意していくのです。

それこそ「性格」も「特性」も「育ち」も…捉えていないと成立しないことをやり遂げているスタッフさんに脱帽です。

子どもたちの「したい」「やりたい」だと、当然すぐに出来るものばかりではないのですが、どうやったら出来るか?をすごい考えていらっしゃるのが伝わってくるんですよね。

普段の関わりから。


とってもいい雰囲気で保育と支援が行われていると思っています。


今年度、利用を卒業する子もいて、新年度の受け入れに余裕もあるとのことなので、興味のある方は見学等お問い合わせしてみてください。


Facebookが利用できる方は、子どもたちの遊びの様子などがアップされていますので、探して見て下さい。

ホームページリニューアルしました

 ぐるんぱホームページ

をリニューアルしました。

ブログばかりで、ほったらかしにしていましたが、提供メニューも変わったことだし書き換える必要性を感じて、今日はちょっち気合い入れていじくりまわしていました。


これからもどうぞよろしくお願いします。

2022年3月1日火曜日

子どもの声を聴くのが一番のパワーの源

 ぐるんぱとしてはプールの実施をしてきていましたが、コロナウイルスの新規感染者の状況で「利用はご家庭でご判断ください」という話をさせてもらって、2月は実にプールの利用者の8割がお休みでした。

3月になるので、「今月はいかがしましょうか?」とお休みをしていたご家庭に連絡をしていました。

結構な数のご家庭が再開を申し出てくださいました。

本当にうれしいです。


ほとんどのご家庭との連絡手段にLINEを利用しているのですが、何軒かのご家庭からのお返事で、子どもたちのボイスメッセージを添えて下さいました。

「よろしくおねがいします」

「およぎてー」

「げんきですか?ぼくは元気ですよ」

「いっぱい話したいことあるからきいてね」


もう、本当にこんな嬉しい連絡はありません。

どのメッセージもこういう一言だけなんですが、本当に子どもたちの表情が目に浮かびます。

あーー!!会いてーーー!!待ってるぞ!!

子どもたちなりに消化しようとしているのかも…

 ネットでも、テレビでも、ロシアのウクライナ侵攻についてたくさん取り上げられています。


仕事で出会う子どもたちも同じようで、今日は顔を合わせた小学校低学年の男の子が「ウクライナってさ…」「ロシアってさ…」と話をしていました。


うちの息子も昨日だったでしょうか?

「いけんことしたら謝るよね」

「なんで戦ったりするんだろうね?」

「戦車っていろいろ壊すん?」

「この人怒りよるん?」

「この人たち隠れとるん?」

と彼なりに感じるというか考えるところがあるのでしょう。


ドキッとします。

で、特に息子については聞かれたことにどう答えるか…ものすごい考えます。

平和の尊さは伝えたい。

ただ伝えたいというより、彼なりに考えて欲しい。

すぐに答えが出なくても良い。



子どもたちなりに入ってくる情報と、なんとなく非常事態だという感覚をキャッチして、口に出したりして消化しようとしているのでしょう。

コロナに戦争に…子どもたちの心に、ひっそりと近づく感じが怖い気がしています。

でも隠したりごまかしたりするのも違うだろうというのは僕の感覚です。

身近な大人がこういう問題にどう向き合っているのか?きっと子どもたちは見ていると思うのです。

そう思うと、僕もこれらの問題と真っすぐに向かい合って、考えて、「僕はこう思うけどどう思っている?」と聞かれた時には真っすぐに子どもとも向き合いたいと思っています。


2022年2月28日月曜日

学習サポートでは何をどう「伝えるか」だけじゃなくて「伝えないか」も必要なのでは?という学生さんの気づき

 とあるサポーターさんからのエピソード。

「○○ちゃん、にここ(英文法)のことを質問されたんです。で、サラッと説明すると出来たんです。で、私思うんですけど、今まで『分からないところは丁寧に』を心掛けてきたつもりだし、自分もそうやって教えてもらってきてたけど、余分なことも多分たくさん一緒に聞かされていた気がします。多分余分なことも教えていたとも思います」


そんな話を聞かせてくれてました。

そして、

「私、特に学習支援っていうような位置づけの勉強の機会の時には、「伝える」ことと同じくらいに「伝えない」ことも大切だっていう気がするんです。」


凄い気付きだと思いませんか?


ついつい「丁寧に」「細かく」、“してあげたくなる”ことって多いと思うんです。

それでもそれが弊害になるという悲しいw事実もあります。

子どもとの時間をとても楽しんで、サポートにあたってくれている彼女。

特に最初の頃は“燃えていた”印象です。

もちろん今でも熱意を持ってくれているのがとても伝わります。

そんな彼女が「伝えない」ことについて考えたり気づいたりしたというのは、とっても素敵だと、個人的には思うところです。

2022年2月27日日曜日

「ひとりでできるもん」だけじゃないという話。

 ぐるんぱの活動を支えてくれるサポーターさんたちがいます。

謝礼をお支払いしながら、お手伝いしてもらっています。


実際に学習サポートやプール活動を手伝ってくれる人たちがいます。

それから支援には入らないけれど、ガサツな僕だけでは到底できない事務所の環境維持のためにお掃除などをしてくれる人もいます。


この人たちのおかげで「ぐるんぱ」はあるんです。


関わってくれる人たち一人ひとりが、様々なバックグラウンドを持ち、自分の持てるものをぐるんぱに提供してくれます。

どの人とお話していても、刺激になります。


ぐるんぱに通ってくる子どもたちについて。

ご自身のことについて。

いろんなことをざっくばらんにお話をします。


事務所はおかげできれいだし、僕には出来ない、持てない視点で子どもたちにアプローチをしてくれるし。


「ひとりでできるもん」という作業もあるけれど、それだけじゃないんです。

「仲間もいるもん」という心強さ。


どのサポーターさんのことも僕は胸を張って紹介できます。

それがどのくらいか?

関わる人たちが許すなら、それぞれの人たちの支援や仕事の成果を多くの人に見せたいくらいなんです。


個別支援だからどうしても僕一人で実践できる数には限りがあります。

でも、胸を張ってどのサポーターさんのことも紹介できるし、引継ぎを行えます。


福岡県保育問題研究会集団づくり部会 オンラインミーティングに参加していました。

 昨夜は「福岡県保育問題研究会 集団づくり部会」のオンライン部会が開催されて僕も参加していました。

若手保育士さんの実践提供を受けて、あれこれと検討をし合うという時間が中心になりました。


誰かの実践を聞くって、本当にワクワクするんです。

名前に「研究会」と付く集まりなので、(ほぇ~難しい)と思う時もあるのですが…それでも、他の人の実践が聞ける場だし、いろんな人の考え方とかと視点とかにも触れられる場だし、で僕はかれこれ4年?5年?くらい所属を続けています。


その魅力たっぷりな場何ですが、その中でも僕が感じている一番の魅力はコレ。

「言葉のお土産」がたっぷりなんです。

「あ、その表現分かりやすい!」

「お、確かに確かに」


仕事柄、立場上、人と話す機会は多いのですが、ここの「お土産」がどんなに人に伝えるのに役立っている事か!!

実践を通して出てきた言葉。

それについて考えていて素直に出てきた言葉。


す~っと自分の中に馴染みやすい言葉の数々に、毎回感動すらする瞬間があるんですよ。


他の参加者の人とはちょっと違うスタンスで参加しているんだろうな~と感じることがあって、たまーに(ごめんなちゃい)小さく思うこともあるのですが、厚かましさと図太さが勝って毎回楽しみながら参加しちゃっていますw


教え子たち、保護者の方たち、サポーターさんたち…少しでも「お土産」を還元出来たら良いな、と毎回思っています。



追伸:Nさん、遅い時間までありがとうございました。チョー楽しかったです!ちょい興奮気味になって、4時近くまで寝たり覚めたりでしたw

2022年2月24日木曜日

書籍紹介「発達障がいと人間関係」

 

「プールのあった日はぐっすり眠ってくれるんです」この言葉の意味を考えて見て下さい。

プールの教え子の 保護者からこんな言葉をいただきました。

「プールのあった日はぐっすり眠ってくれるんです」

こういう言葉、何気ないかもしれないですけど、本当に良かったと思うんです。


まず、この「眠って“くれる”んです」。

この保護者にとって、我が子がぐっすり眠るということが助かるという位置づけなのが分かりますよね。

普段眠りが浅いのでしょう。

夜中に子どもが目を覚ましたりすると、それに合わせて親も目が覚める、という事もあるでしょう。

ケースによっては一緒に起きて布団から出ることになる、という事もあり得ますし、子どもの睡眠は子ども自身にもそうですが、家族にとってもとても大切なものとなります。

子どもの眠りが浅いことが、どんなに大変か想像がつきますか?


もう一つ、「プールのあった日」。

これも「他の日はぐっすり眠れるほどの活動量の確保が難しい」のでしょう。

ぐるんぱのプールは、その子によって泳ぐ量も違いますし、目的だって違います。

日頃の保護者のとのコミュニケーションで、運動量を確保することが大切だと思えば、そこに負荷をかけることもあります。

もちろん、子どもが行き渋りをして止めてしまうようでは意味がないので、運動量を確保しつつ、子どもが夢中になったり、「気づいたら結構な距離を泳いでいた」みたいになることを目指します。

辛いトレーニングだけ、無機質な訓練なんてつまらないですからw


何気ない保護者の言葉の中に、家族としての困り感がにじみ出ることもありますから、こういうことにも出来るだけ耳を傾けたいと思っています。

2022年2月22日火曜日

日の里thinkingに出演して、自分自身の棚卸が益々進んだ話。

 お声掛けいただいて「さとづくり48」というところが企画している「日の里thinking」というものに参加してきました。

Facebookでライブ配信する企画です。


今回は「ぐるんぱの永田」として及び頂いたので、僕の仕事観とか、地域観を中心にお話をさせて頂きました。

自分でこうして言葉にすることで、普段はフワフワと頭の中にある考えや思いがカチッと輪郭を持つような感覚を得られました。


同じ畑の人たちに発信をすることも大切ですけれど、そうすると同じ畑の人にしか浸透しないわけで…

こうして畑違いの方に協力してもらって、発信することで、地域とか文化とかが作れる気もしています。


僕の尊敬する人たちの多くは、自分の本筋とは別に、付随するようにしていろいろな活動をしている方が多いです。

ようやくそうすることの意味になんとなく気づき始めたのだと思います。

必要なんですよね。

独りよがりで終わらせないためには。


進行してくださった吉田さんも本当に様々なことに取り組みながら、まちづくりをされています。

ご自身も仰ってましたが、時間はかかるけれど浸透させていく為に必要なこと、なのでしょうね。

そういう意味で、お互いに共感できる価値感、仕事観を見ることが出来ました。


一見無駄そうに見えて無駄ではない、そういうものってやっぱりあるんですよ。

その中で、常に事業性と天秤にかけながら、「何から着手すべきか」「どうするべきか」「いつすべきか」「誰がすべきか」を判断していく。


これが地域づくりなのかな、と。


本当に楽しくて、本当に学びを得られた時間になりました。

ありがとうございました。

2022年2月19日土曜日

動画でも、アドバイザー契約の説明

不慣れですが(笑)

アドバイザー契約の説明を動画でもしてみようと思いました。


まだまだ分かりにくいかもしれませんが。


とにかく詳細はお尋ねください♪
 

相手のニーズにこたえていくのが仕事

 アドバイザー契約のお仕事が始まりました。

割とブログでも事業所向けのサービス、みたいな発信をしてきましたが、ある個人の方から個人向けのサービスは?と質問とご要望を頂いて考え始めたところでした。

すると、そのお尋ねを頂いた方とは別の方が早速申し込みをくださいました。


最初に気になる方とその周辺状況をお尋ねしました。

次に困り感を。


相談者の困り感。

対象者の困り感と思われること。


当初、特性のことを中心に、と思っていましたが、どうやら僕が求められるのはそういう事ではない様子。

やはり「ぐるんぱ」としてのこと。


生活全般に、特性のことだけでなく性格やバックグラウンドを踏まえて、知識だけでなく経験にも裏付けされたアドバイスだという事が分かりました。


何故、「ぐるんぱ」のアドバイザー契約なのか?というところでしょう。


それを僕自身がはき違えてスタートしていたのかもしれません。


相談者とのやり取りで、初めの方は僕が拾った情報で、それへの回答をしていましたが、なんかピンとこない様子。

そこから特性云々だけでなく僕個人として思うことを少し書いたところ「今のが一番しっくりきました」と。


ここでようやくチューニングが合い始めた感じなのかもしれません。


とてもいい経験になりました。

普段対面でしてきたことをチャットで。

それで良いのだと。


対面でやっていることをチャットで再現するための段取り。


最初のお客様に大きな気づきを頂きました。


ということで、この「アドバイザー契約」

例えチャットでもリアリティある永田をお届けしていくスタンスでいきます。

絶対後悔させません!



2022年2月17日木曜日

直接支援だけでは地域づくりは出来ないから

 今日は午後から宗像のある市議会議員さんが大学生と共に事務所を訪問してくださいました。

議員さんが受け入れをしているインターン学生に、ぐるんぱとして僕がしている地域活動の現状を聞いてもらいました。

もちろん他にも一人の人間として、みたいな話にも触れながら。


こういうことを通して僕は、普段は障がいと直に向き合う機会の少ない人にも、いろんなご家庭の事情を、社会の一つの真実として伝えられると思っています。

制度、サービス、文化…そういうものも含めて、僕の知っている世界を共有する機会だと思って、こういう話が来ると快諾して受け入れます。


直ぐにではなくても、じわりじわりとつながりが広がっていく、こういうことを僕は、とにかくずっと大切にしていきたいと思っています。


見学やお問い合わせ、それからインタビュー的な機会でも、お話しできることはオープンにお伝えしていきます!

自分に合った学習スタイルを見つけるための学習サポート

 今、このブログを書いている横で中学生が学習をしています。

2年ほどのお付き合いで、本人や御家庭と話をしながら「教えてもらうだけでなく自分で学習する」ことを覚えるということを目標に添えた子です。

参考書を渡し、まずは基本的には本人の学力で解けるページに取り組んでみて、もし分からないものに遭遇したら僕を呼んで内容を確認しなおす、ということをしていきます。


自宅では刺激が多くて、なかなか集中できず、成功体験が積みにくいようです。

ですが、ここでは数か月で小一時間は自分で取り組めるようになってきました。

次第に呼ばれる回数も減りました。

代わりに合間にちょっとした雑談を挟んでも、その後学習に戻れるようにもなってきました。


放課後学習らしくなってきました。

した方が良いものだけど、ずっと根詰めてやると息が詰まるので息抜きもするという感じです。


ここで出来ている理由と成功体験であるという事実を本人とご家族にフィードバックして、少しずつ自宅でも取り組めるようにもなってきました。


そうするとご家族も安心するのでしょう。

彼に対する見方が変わってきてくれて、就寝時間などに厳しかったのが多少緩くなってきたようです。

これまで「21時には消灯!厳守!」みたいだったのが外れてきたようです。

中学生の元気いっぱいな時期で、部活などで運動機会も作ってきていない子が21時に寝るのは却って難しいところだと思っていたので良かったと思います。

それで親子の衝突も減ってきたようです。


学習を通して親子のつながりを温かく強いものにするお手伝い立出来るのであれば、こんなに幸せなことはありません。

学習塾とは違う、ちょっと不思議なぐるんぱの学習サポート。


学習サポートはサポーターさんの手配も出来てきて、受け入れが可能な枠が少し増えました。

お問い合わせは永田まで。

ブログ上部に連絡先書いています!

ケンカといじめの違い

「ケンカ」と「いじめ」

その違いってとっても難しい、と感じている人も多いと思います。

今日はそれについて少し書いてみようと思います。


方向性の違い

ケンカは双方向に行われます。

いじめは一方通行で行われます。


ケンカは基本的に対等な立場で起こるものであり、片方がやられっぱなしになるというものではありません。

「やりとり」ですし「コミュニケーション」の在り方の一つだという事が分かると思います。


いじめは「する」と「される」で、一方的に行われてしまいます。

これでは「コミュニケーション」とは言えません。


攻撃の性質

ケンカもいじめも、相手に対して何らかの攻撃性を見せる瞬間というのがあるのは同じかもしれません。

言葉、力…

でも大きな違いがあります。

「数の違い」「秘匿」この二つはいじめの大きな要素です。


ケンカはコミュニケーションの在り方の一つだと書きましたが、それを成立させるためには、お互いに人数の頭数がほぼ同数であるというのは大前提です。

でないと対抗というかやりとりではなく、押しつぶされてしまいます。


いじめの場合は、そんなのお構いなしです。

ターゲットに対して一方的に攻撃を向ければそれで成立してしまいます。


また、秘匿性もいじめの大きな要素です。

ケンカは秘匿では出来ませんが、いじめは秘匿でも可能です。


このように数の違いや秘匿性で以て、いじめは責任を感じないで済むようなシステムの中で行われるものです。


ケンカの介入は様子を見ながら。

いじめは即介入。


こうやって考えると何故かが分かると思います。

2022年2月15日火曜日

「保育所等向けアドバイザー契約」始めました

主に集団保育を行う現場向けのサービスです。
知的、発達障がい等で、集団保育の中で困り感を募らせる子どもたちの様子から、見立て、手立ての立案、実践のアドバイスを行います。

興味のある方は是非お尋ねください。

料金
初回契約手数料:10000円
月額:30000円/月~
    児童定員50名規模まで。
    51名以上は10名ごとに2000円追加。

サポート方法
チャットワークによるチャット相談回数無制限
    原則当日返信致します。
    チャットワークを利用するので、施設のメールに負担を掛けません。
    無料アカウントを作ってもらえれば、在籍職員さま一人ひとりの相談にも対応します。
    気になる個人情報は必要ありません。状況だけお聞かせいただければ大丈夫です。

月に1回90分以内の事業所訪問による直接面談orビデオ通話による面談
    指定職員さまは限定する必要はありませんので、必要な方と面談いたします。
    時間内であれば複数の職員様と面談いたします。
    事前の打ち合わせが出来ていれば、職員会議への出席へ充てることも可能です。

ぐるんぱ主催の学習会への参加費優遇
    職員様向けにご案内いたします。その際の参加費を優遇致します。

2022年2月14日月曜日

やり始めて分かることもあるのだから、まずは行動してみる

「 保育所等向けのアドバイザー契約」なるサービスを始めることにして、アナウンスをSNSを中心にし始めています。

すると、当然反応などを見ることが出来まして、「こういうところは契約の際にネックになるかも」というアドバイスも頂きます。

そうして、少し活用するツールなどに工夫を加えて、相手方の負担やリスク軽減のために修正をしたりしてみました。


こんな風に、実際にやり始めて分かってくることもあるのです。


万事整ってからスタート、というのが悪いとは言いませんが、それでは鮮度が落ちていくし、実際との差に気づくことも遅くなるというものです。


こういう事に限らず、7割8割で実行に移してみるというのは大切だと思っています。


何かに踏み出そうとしている方は、10割出来て実行ではなく、大体の枠組みが出来たら是非実行へ移して見て下さい。

そのまま万事うまくいくなんてことの方が少ないのですから。

2022年2月13日日曜日

学習&交流会 2月20日14:00~

 今月も一応開催予定です。

今のところ小さな規模でやっているので、開催予定としています。

もちろんコロナの状況や社会的な雰囲気もありますがね。

この小さな規模で、しかもぐるんぱの事務所を会場にしているので、取りやめるのは割と簡単なのでギリギリに中止という事はあるかもしれませんが、「急遽開催!」ってしても集まらないと思うので、「やる予定です!」→「やっぱ無理!」の方が現実的だと思って、こういう判断をしています。


さて今回は以下のような感じです。

ご確認くださいませ。


日時:2/20 日曜日 14:00~

場所:ぐるんぱ事務所

宗像市日の里1-2-2 パーソン日の里アネックス203号(JR東郷駅日の里口徒歩1分)

参加費:500円

対象:職業保育者、支援者、保護者、学生さん・・・興味のある方はどなたでも。

内容:小一時間永田トーク、テーマは「感覚に着目して子どもを見つめる」


めちゃくちゃ難しいことも話は出来ませんが、感覚統合的な話は僕も大好きで、いろいろ話を聞いてきたり、本を読んだりもしてきています。

実際の子どもの姿と併せて、こういう事が起こっているという話を少し出来たら良いな、と思っています。

小一時間ですから、これまで勉強してきている方は「うん、知ってる」っていう事だとは思うんですが、「学習&交流会」なので、広く浅く、いろんな人に足を運んでもらいやすいようなものにしていこうと思っています。

そのうち、「特別会」みたいにして専門性の高い人にお話しいただく機会も設けたいと考えてはいますが、当面は自給自足的に会を続けていきます。


14:00から始めて、小一時間で終えて、その後は自由交流自由解散にしようと思っていますのでどうぞお気軽に。


コロナ対策のこともあるので、当日まで受け付けはしますが、事前連絡は必須とさせていただきます!


よろしくお願いします。

とある大学生からのメール相談

知り合いの小学校の先生から「元教え子が困っているみたいなんだけど…」とご相談を頂き、「先方次第ですが、僕の連絡先を伝えて、いつでも連絡くれて良いと伝えておいてください」と対応していました。


それから数日経って、メールで大学生から相談が寄せられました。


今までの困り感、今現在の困り感、これからの不安…

そういうものをメールでお知らせ頂きました。


うん、なるほど。そういう困り感もあるよな。


漠然と、こういう困り感については想像はしていましたが、 リアルに書かれた相談内容。


内容や文面から、彼の困り感が伝わってきます。

こういう事って成長すればするほどに「どこに相談行けばいいんだろう?」「相談しに行くような事なのかな?」と分かりにくくなるし、「自分がいけないのだろうか?」と思い込んでしまうきっかけにもなると思うんです。


相談していいんです。

分からない、不安、そういうことは抱え込まないに限ります。


どこに相談行けばいいのか分からない、なんて時もあると思います。

周りにこういうことに精通している人がいなければ尚更。


そういう時は、気軽に連絡くださいな。

困り感を一気に全部解消!なんてわけにはいきませんが、「まず取るべき行動」とか「こうしてみたら?」とかみたいな提案くらいはできますから。


結構ありますよ。


メールで相談が来て、結局メールだけで解決してそれで「頑張ってね」みたいなこと。

直接お会いして、それで解決することもありますよ。


もちろん、相談先が僕じゃないんだろうな、というケースもありました。

そういうときには、「ここまでは力になれるけど、ここからはこういう人を頼る方が良いと思いますよ」と繋ぐこともあります。

こういうのも全然OKです。


今回の大学生も、近々会う予定です。

どこまで力になれるか分からないけれど、少しでも不安を、肩から下せるような手伝いが出来たら、と思っています。

2022年2月10日木曜日

学習の困り感を見ていく

 とある中学生と英語の学習中。


・英単語が覚えられない

・書き写すのに時間がかかる

・面倒くさい


本人の訴えとしてはこういう事が出てきます。


そこで僕の方ではどんなことを見ていくか?というところですが。

もちろんこの見立ては支援者の専門性や得意なところで変わってくると思うので、あくまで永田の視点というところになってきます。


・ワーキングメモリーの低さ

テキストを見て書き写すにしても、単語練習をするにしてもワーキングメモリーが低く、一文字ずつ書き取りをしていくので単語というまとまりでアルファベットを見ていくことが困難なように思えます。


・学習時の視覚入力の不器用さ

「m」と「n」の違いのように、パッと見て判断が付かず、判別に時間を要したり、間違ってしまったりすることがあるようです。

矛盾するようですが、自分の好きな活動の時には使えているようなので、視力の問題ではなく、苦手意識などが絡んでいる可能性は大いにあります。


・微細運動の苦手さ

ペンを持つ指先の扱いが未熟で筆記速度が上がらないときや、所定の大きさで文字を収めることが難しく、枠内でに書こうとすると時間がかかります。

また、そこに気を取られることで覚える作業が疎かにになりがちです。


・衝動性の問題

気になることや話したいことが湧いてくると、それを抑えることが出来ず、作業の途中でも話をし始めるなどして中断しがちです。

例えば「like」というわずか4文字の単語であっても「lik」まで書いて、あと一文字「e」を欠くだけにもかかわらず話を始めて、そのまま書き忘れることもあります。


・筋力の問題

姿勢保持をする筋力や体力、ペンを動かすための筋力の加減に困難さがあるようで、疲れるのが早いようです。

そうすると「面倒くさい」という気持ちが先立つのも納得です。



これらについてぐるんぱの学習サポートでは、声に出しながら取り組む、時間を図りながら取り組む、合間にちょっとした手遊びを入れる、会話する時間を取って満足感を得てから取り組むというような事もしていきます。

そして、そういうことをなんでするのか、僕の場合は本人にも伝えます。

それを家でも取り組んでもらうようにしていきます。


学習支援で難しいのは、日ごろの姿と矛盾が見えることがある時です。

支援に携わっている人や当事者、家族はよく耳にする視覚優位とか聴覚優位とか特性に関わる話は、一定の傾向は見られますが、苦手意識や嫌悪感というネガティブな感情で、変わることがあるようです。

そういうことを見ていき対応していくのがぐるんぱの学習支援の実践です。



一緒の時にしかできない、では支援としては不足なので。

2022年2月8日火曜日

子育てにだって得意不得意あるんだよ。

まるで親になったら誰でも出来る、みたいな雰囲気すらたまに流れるけども。

絶対そんなことないから!

「やって当たり前」って言われるし、実際授かったなら全身全霊で我が子と付き合っていくんだけど。

それでも他の家事や仕事、スポーツや文化活動と同じように、「得意」「不得意」みたいなものはあると思う。

仕事柄いろんな家庭を見てきたし、(おいおい…)と突っ込みたくなる親とも出会ったこともある。

だけど、子育てに関して不器用な親がいたとして、それを責めても意味はまるでないと思う。

孤立に向かわせたり、虐待のきっかけになったりするだけかと思う。


「正しい子育て」なんて分からんでしょ。
時代も状況もそれぞれ違うし。
親の抱えるバックグラウンドも違うし。
そもそも子どもも親も、その人の数だけいて、その組み合わせの数だけ個性があるし。


具体的なことで手伝える事があるか無いかは分からないけど、「そうかぁ」「そうだったんだ」と聞いてくれる人がいるだけで、どれだけ安心して子育てが出来ることか。


親が安心できる環境がないと、子どもだって、子育てだって息が詰まっちゃう。



とある電話から。

2022年2月5日土曜日

アドバイスはいろんな人に聞くべし!

 地頭が良くて、自分で考えて、創造的に仕事を進めていける人は必要ないかもしれませんが、そんな人は一握り。

いえ、一見バリバリ自分で捌いているように見える人でも苦手な作業は人に任せていることも多いものです。


僕は当然、働き方にかーなーり偏りがあるし、多分地頭もそんなに良くないんです。

ただ、行動力というか「まずはやってみる」精神だけはあるので、やってみます。

その後に、大体誰かの意見を聞くようにしています。


そうすると自分目線では気づかなかった意見、アドバイスを貰えることが多いです。


今、自分の事業の洗い直し作業をしているのですが、新しい事業についてプレゼン資料っぽいものを作ってみています。

取り敢えず、ネットで調べながら構成を組み、自分の考えるサービスを伝えるための資料を作ってみました。


と言っても、これまで営業活動らしいことをほとんど経験してこなかったので、何が足りないのかが見えにくいのです。

そこで人に見せてアドバイスをもらっています。


今日もぐるんぱを手伝ってくれているMさんに、尋ねてみました。

彼は普段は営業職。

すると「サービスを受ける側は…」という話を聞かせてくれました。


これまでの僕には無かった発想でアドバイスをくれました。

するとサービスがより洗練されていきますよね。


何かをしようと思ったとき、何かを作ったとき。

業種職種を問わず、いろんな人に意見を求めると良いことがたくさんあります。

自分の業種では妥当だと思っていた価値観が、他業種から見ると異様だったりすることもあるわけです。

そういう価値観のすり合わせに似た作業をすることで、地域や時代、時期にマッチした価値が提供できるようになると思いました。





コロナ禍でも事業を継続できた3つの理由

 コロナのことが日本でも騒がれ始めて2年余り。

ニュースを見聞きする限り、本当に多くの企業、事業が破綻していて、「明日は我が身」となるのではなかろうかと心配した日もありました。

実際、本当に厳しい時期が繰り返されています。

それでもぐるんぱは2年間生き残っています。


我が家は共働きで、明日の暮らしを心配する、ということが急に訪れることは滅多なことではないと思われます。

それにももちろん救われています。


そういう事は前提にありますが、ぐるんぱを利用してくださっているご家庭のほとんどが、サービスを提供できない時期が繰り返されても、その時期が過ぎたら戻ってきてくれます。

それは僕の暮らしが共働きによってある程度保障されている事とは別問題だと思ってもいます。

ここのところそれについて、よく思いを巡らせていました(やはり起業をしている古い友人が事業をたたんだと聞いたのがきっかけ)。


ぐるんぱがギリギリでも事業を続けて来られたのは、

「早めに判断する」

「ぐるんぱの晒されている状況を包み隠さず伝える」

「ご家庭(顧客)に判断を委ねる」

この3つだと思っています。


まず「早めに判断する」について。

コロナのことに関わらず、例えば冬場に雪が予想される時や夏の台風が接近すると予想される時もそうです。

「大したことなかった」というのはあくまで結果論だと考えて、かなり早めに休みの判断や「急にお休みを貰うことがあるかもしれない」と伝えるということをしてきました。

雪や台風は週間天気予報でわかる範囲で一週間前には「もしかしたら」ということを各ご家庭と確認し合ってきました。

このコロナ禍でも、自分が濃厚接触の可能性がある、というくらいでも早々に連絡をして休む判断をしてきました。

そして安全と安心が確認できたら「ご迷惑おかけしましたが大丈夫でしたので再開します」という旨の連絡も早めにしてきました。

僕自身がそうだからか、ぐるんぱを利用しているご家庭も無理はしません。

もしかしたら、と思った時点で早めにお休みの連絡をほとんどのご家庭がくださいます。

結果、ぐるんぱは活動ができない、という期間が最小限になっていると思っています。


次に、「ぐるんぱが晒されている状況を包み隠さず伝える」。

昨年の5月、父が感染し重症化して大変でした。

そういうことも利用してくださっているご家庭には連絡しましたし、利用しているご家庭で濃厚接触だとか陽性者が出たとかそういう情報は包み隠さずお知らせをしてきました。

これは後から「実は…」というのは、とても印象が悪く信頼を欠くことにつながりかねないと思っているからです。

それにコロナのことで言えば、利用してくださっているご家庭にはニュースで流れる数字だけでなく、身近な場所ではどうなのか?ということを把握してもらって、正しく対処してもらいたいという思いもあってのことでした。

これもお互いに無理をしないために、絶対必要だったと感じています。

無理をしても良いサービスは提供できませんし、僕なりのリスク管理でした。


そして「ご家庭(顧客)に判断を委ねる」ということも心掛けてきました。

前述したように判断は早めにしてきました。

それは何も「活動をお休みします」という判断だけでなく、「こちらは対応可能」という判断も同じです。

ただし「ぐるんぱは活動するので来てください」とは言いません。

「こういう状況なので、ぐるんぱとしては対応可能ですが、ご家族の事情と天秤にかけながら利用の判断をしてください」と相手に判断を委ねてきました。

そして安心して休んでもらって、安心して通ってきてもらってという状況を提供してきました。


この3つが、これだけミニマムでニッチな仕事をしているにも関わらず、ぐるんぱの事業を継続していくことを可能にした理由だと考えています。

もちろん収入の浮き沈みは激しい2年間でした。

それでも今、ぐるんぱは確かに生き残っています。

苦しくも「生き残っている」という事実があるので、間違っていなかったと思えています。


また2月は少し厳しい時期になりそうです。

それでもこういう事実があったから、ある程度の安心感を持って、空いた時間にできることを見つけて、そこに傾注できているのです。

今回の波も乗り越えたら、今やっている下拵えがまた、ぐるんぱを次のステップへと押し上げると確信に近いものすら持てています。


決して軽視しているわけではないけれど、多分ぐるんぱはコロナが原因でなくなることはない、そう思っています。

2022年2月3日木曜日

視覚に頼っているんだね

今日学習を一緒にした男の子。
普段の様子からも様々な認知を視覚に頼っているんだという事が伺える彼。

今日は彼から面白い話が聞けました。

子「こたつに入ると落ち着かないんよね」と。

永田「えぇ~?なんで?僕なんて油断すると寝ちゃうくらい気持ち良くて好きだけどな」

子「あったかいし、気持ちいいと思うんだけど、こたつに入ってる時って足が無くなるみたいやん」

永田「あぁ、見えんもんね」

子「怒られんか不安になる」

永田「どういうこと?」

子「おれ、こたつの中で足が本当に分からんくなるんよね。で、他の家族と足がぶつかっているのに気づかんくって『伸ばしすぎ、当たってるやろ』って怒られるんよね」

永田「あぁ、そうなんや。それは落ち着かんね。ってことは一人だと落ち着けるん?」

子「うーん、なんか足が分かりにくいのはモヤモヤするけど、先生みたいにこたつで寝られるときもあるよ」


こういうやり取りをしました。

この子、学習の時にも度々、机の下で僕の脚の上に自分の足を乗せていて、気づいているのか気づいていないのか分からなくなる時がありました。

普段から陽気でお茶目な子なので、僕が彼の足の下から足を抜いたり、彼の足の下から足を持ち上げると
「おっと、うっかり踏んづけてましたなぁ」とおどけて見せたり、「あれ?また踏んじゃってた?」と首を傾げたりすることがありました。

でも半分はお茶目で、半分は本当に認識できていなかったんだな、と再認識しました。


見えるから認識できるんですね。

高学年になり、こういう話を自分で伝えられるようになってきたから、周りはいろいろと彼のことを理解できることも出てくるのですが、言葉が不足していると大変なことも多そうです。
でも、だいたいの場合、困り感には理由があるんですね。


こういうエピソードの積み重ねが、彼の支援のための具体的な手立てに繋がることもたくさんあります。
だからぐるんぱの学習サポートは、子どもとたくさんお喋りもします。

2022年1月31日月曜日

目に見える困り感を解消するために洗い出すべき4つのポイント

・基本的なその子の情報

・ 気になること

・考えられる原因・要因

・本人・周囲の困り感


この4点を洗い出すと、具体的な手立てを導き出しやすくなります。


年齢や家庭環境、性格や特性など基本情報を知っていくことは当然必要です。

これらで手立てをより「その子に合った」ものへと落とし込むことが出来ます。


気になることを改めて言葉や文字にしていってみることも有効です。

特に気になることが複数挙げられるときには、それらの共通項を探します。

それが特性へと繋がっているという事も大いにあり、配慮すべき点が見えてくるはずです。


気になることが起こる原因や要因を考えると、手立てがより限定的になる子は図です。


本人や周囲の困り感はそれぞれ違います。

当たり前ですが、それぞれに適したアプローチを考えていく為にはこの点も整理していく必要があります。


こういうことから一緒に考えていくお手伝いも承ります。

我が子に対して腹が立って仕方ないときに思い出すべきこと

 子どもをおなかに授かって、子どもを出産して、子育てを始めて…

最初の頃に「勉強が出来るようになって欲しい」と願う親は少ないと思います。

むしろ

「勉強ができなくても元気であれば」

「まっすぐ素直に」

「その子らしく」

こういうことを願いながら多くの親は子育てを始めると思います。


でも、成長と共に

「勉強しなさい」

「なんでこんなに成績が悪いの?」

「運動も頑張りなさい」

ということで怒ったり叱ったりすることが増えてくる家庭は多いと思います。


他にも

「○○はした?」

「○○は持った?」

「○○は大丈夫?」

確認の連続で、疲れてきてしまう家庭も少なくないでしょう。


是非、子育てを始めた頃に願ったことを思い出して見て下さい。

すこーしだけかもしれませんが、力が抜けて楽になるかもしれませんよ。


「自分の求める姿と違う子どもの実状」に腹を立てていると思っている保護者も多いようです。

ですが、話を掘り下げていくと「子育てを始めた、一番最初に願っていたことと違うことを求めている自分」に困ったり腹を立ててしまっている人も少なくありません。


もちろん今の姿に対して腹を立てるくらい一生懸命になるのも親心です。

でも、その親心に親自身が潰されるのは、寂しい気がするのです。


「あぁ、そうだったな。最初はそのくらいおおらかな願いだったな」

と思い出してみると、親子で一息入れられるかもしれませんよ。

目に見えやすい事実に振り回されないために

目に見えやすい困り感ではなく、むしろそれが原因で本当に困っていることが見えなくなることがあります。
分かりやすいのは「学校の成績がよろしくない」という状況。


一例ですが…話を掘り下げるとこんな話が出てきがちです。

保護者から。
・「子どもに勉強のやる気スイッチの場所がわからない」
・「学校から繰り返し子どもの成績について話をされる」


子どもから。
・「勉強しているつもりなのに成績が上がらない」
・「親から『勉強を頑張れ』と言われ続けている」
・「そもそも勉強の仕方が分からない」

というようなことがそれぞれの困り感になってきます。
家族内など身内で考えるときにはお互いの困り感は何だろうということへ思いを巡らせることが重要です。

そこから更に僕の立場としては共通項を探し出す必要があります。
それを具体的な手立てに落とし込んでいくのです。

この場合の共通項は「すれ違っている感がある」というところでしょう。

ですから親子の繋がり感を育むというのが、僕の役割だと思っています。

「成績がよろしくない」という事実に振り回されますが、実は「我が子のことなのに分からない」「親の期待に応えたいけれど、こんな僕じゃ認めてもらえないんじゃないか…」という目に見えない不安をそれぞれ抱えているのです。

なので僕は保護者へは「僕から見えるその子の姿」を伝えて「家庭で取り組みやすい手立て」を提案します。
子ども向けには「その子の癖」を伝えて「その子だけで取り組みやすいこと」を提案します。
こうしてお互いの思いや考えを伝えるためのパイプ役を担っていくことを目指します。


ついつい出来事に飲み込まれて、本当の悩みを見失ってしまうこともあると思います。
そういうお手伝いもぐるんぱではしていきます。

2022年1月30日日曜日

感覚障害は重複や矛盾がいっぱい。その大変さは本人にしか分からないのかも

小学校低学年の プールに来ている男の子。


もともと感覚過敏を持っており、首から上に水がかかることを最初は嫌がっていました。

それでもしぶしぶ自分で浴びられますし、泳ぐ時には顔も水に浸けられます。

プールはとっても頑張っていて、着実に泳げるようにもなってきましたし、とても楽しんで通ってきてくれています。

そうすると、感覚過敏も目に見える様子はちょっと和らぎます。


ところで、この感覚過敏って本人は大変だし、その大変さって本人にしか分からない大変さだとも思います。

そして、傍から見ると矛盾を感じることもたくさんで不思議だし、人によってはそういう様子にいら立ちすら覚えるかもしれません。

僕ももしこんな仕事をしていなくて、こういう事に出会ったらイラッとすることもあったかもしれません。


さて、話を戻します。

この子も、感覚過敏で矛盾のような様子が見られます。

顔に水がかかるのが嫌なようですが、場面によっては自ら水を顔にかけます。

いろんな様子を見てきました。

顔の部位によってそういう様子があるのかな?と思っていた時期もありますが、そうではなくて場面のようです。


昨日もプールのレッスン中何度かその矛盾に似た様子が見られました。

かなり過敏の様子は和らいできましたが、昨日はちょっと疲れていたようです。

(詳しくは聞かなかったけど、前日にいつもと違う場所で眠っていたとのことで、テンションが爆上がりだったようで、恐らくそれが原因)

すると、久しぶりに過敏の様子がたくさん見られました。

少し顔が濡れただけでそれを気にしていました。


そして、ここで過敏の矛盾が見えました。

ここまで書くと、顔が濡れたことを嫌がって顔を拭う、ということを予測する人も多いと思うのです。

でも彼は違います。

顔が濡れたことを嫌がって、プールの水を手ですくって、目の周りに塗るようにするんです。

不思議だと思いませんか?


意図しない刺激に対しては過敏を示し、意図的な刺激へは耐性があるんです。

感覚に関する困り感って、重複していたり、矛盾していたり…

そういう事がかなりの確率であります。

この大変さは、人によって違うので同じ世界はなかなか見ることが出来ないものだと思います。

それでも「大変さについて一緒に考える」ことは出来るかもしれません。


どういうことやどういう場面でそれが見えるのか?

情報をもとに環境を整えると、その子の過ごしやすさにつながるかもしれません。

2022年1月29日土曜日

「見立て」とは言うけどどんな感じなのか?ということを聞いていくこと、結構やっていますよ

学習サポートの方は特に顕著なんですが、その子の苦手をサポートすることが多いのが僕の仕事だと思います。
そこへのアプローチの仕方が大切です。

学習サポートの場面を拾ってちょっと書いてみます。

「なんでうちの子は勉強が苦手なんでしょうね?」ということを導入時期ももちろんだし、節目節目に保護者から尋ねられます。
学期ごとの定期試験、進級、進学、就学相談…

こういう相談があったときには、僕の見立てを話することにしています。
「こんな癖があるように見える」
「こんな特性が見える」
もちろん、保護者によって言葉や伝え方は変えていきますが、一緒に学習していて、あるいは教科学習以外のやり取りを通して見える姿を伝えて、それがどうして教科学習の困難さにつながっているのか、ということを説明していきます。


話を進めていくと、「どうやったらそういう見立てが出来るの?」というお尋ねも頂きます。
やはり保護者は我が子のことについて知りたいと思うのからでしょう。
当然ですよね。
自分で我が子のことにもっといろいろと気づけたら、と思いますからね。

で、僕が思うに、この「見立て」という言葉が大きな誤解を生んでいるように思います。

いかにも「(自然に)見えてくる」気がしますが、そうではなくて案外能動的に情報収集を行っています。

「どんな感じなの?」という質問を僕はたくさん子どもに投げかけます。

子どもが「あぁ~、疲れてきた」といえば「その疲れってどんな感じ?」と聞いてみます。
「面倒くさい」といえば、「どんな風に面倒くさいの?」と聞いてみます。

ふんわりとした質問をふんわりと投げかけてみることが多い気がします。
子どもが自分の言葉で話せるようにするために、自由に話せる“あそび”の部分を作れるように、そんな質問の仕方をします。

そうするとそれぞれ自分の表現で教えてくれます。
「なんかさぁ…ざわざわしだす」
「手が疲れる」
「飽きてくる」
「時間が気になりだす」
「○○がうるさいんよね」…

こういう子ども自身の言葉が一番間違いない気がしています。
独特の表現で、最初は「ふーん、なるほど」と相槌は打ちながらも(どんな感じや!?)と内心首をかしげることも少なくないです。
でも、何度もこういうやり取りを繰り返していくうちに、僕自身の中でも「この子が言いたいのはこういう事かな?」という子どもの言葉の輪郭が見えてきます。

子どもは発信しているので、その言葉のニュアンスや声のニュアンスを知るためにチューニングしていくイメージの作業をするわけです。


そうして、「こういうことを取り入れてみよう」「こんな風に過ごしてみよう」という時間の組み立てをしていきます。
もちろん、経験も積んできていると手札がある程度最初からありますから、その場で組み立てるという事も出来るようになってきます。
それでも、どんなケースでも僕はこの作業工程を通っていると思います。

大人の質問で、大人が直ぐに理解で出来る言葉が出てきやすい質問をしていてもなかなかここは出来ない気がします。


目線を合わせる、相手の立場に立つ、そういうことを大人はたくさん言いますが、子どもに向けた問いが子ども目線でないと、解決の糸口はなかなか見えてきません。

そうやって結構積極的に、能動的に情報収集をしているものだと思います。


そのなかで得たり導き出した手立てとしては、「じっくり待つ」ということもありますが、これも受け身ではなく情報はさりげなく集めていっているイメージです。


まだ新年度という節目が近づいてきて、時折寄せら得る質問なので残しておくことにします。
何かお尋ねがあればメールでもどうぞ。

2022年1月28日金曜日

フォートナイトを子どもにさせてはいけない3つの理由

子どもにフォートナイトというゲームを扱わせることを許している親は見直した方が良いと思っています。
個人的にあのゲームを子どもにやらせてはいけない、とものすごく感じています。

教え子たちの中にもプレイしている子たちがいるのですが、先日の記事にも書いたように依存度が高く、親子関係や日常生活が悪化する子が少なくありません。

これまで話に聞くくらいのものでしたが、何が彼らをそんなにのめり込ませるのか知りたくて、「フォートナイトとは」とネットで検索を掛けて、ゲームの概要を調べてみました。

すると、彼らを依存へと向かわせるいくつかの要素が見えてきました。
サッと思い当たるところだけでも以下の通り。

その理由は

・基本無料の落とし穴。

・プレイヤースキルに依存したゲーム設定

・シーズンごとのイベント多数

それぞれについて意見を書いていきます。

まず、基本無料であるという仕様。

フォートナイトは様々な端末でプレイできるようです。
そして基本的には無料でスタートが出来る様です。
なので、手軽にスタートでき、「お金もかからない」という錯覚が、親が許してしまう要素になっているように見えます。

ですが、これは「無料で始められる」というレベル。
無料で一切お金を掛けないでプレイをしようとするとキャラクターを選択できないようです。
毎回プレイの度にキャラクターの性別や見た目、全てがランダムで決められるそうです。
男の子が女キャラクターなどだと「嫌だ」という事になるわけです。
自分の好みのキャラクターを作ろうと思うとどうしても課金が必要だという事は、導入時に知らない親が多いようです。
それ以降もフォートナイトの課金で得られるのは、見た目を変えるアイテムのみ。
キャラクターを作りこませて愛着を持つようになって離れにくくなっているように見えます。


次にプレイヤースキルに依存した仕様について。
前述したように、課金したからと言ってキャラクターが強くなるわけではありません。
強そうに見えることはあっても、完全に上手い下手はプレイヤー次第。
この落とし穴は、「やればやるほど上手くなれるかも」という思い込みを生むこと。
同時に「一日でもゲームから離れると下手になるかも」とも思いこませること。
だから、「今日もログインしないといけない」となるのです。


それから「シーズン」というシステムがあるようです。
シーズンごとにいろんなアニメや企画とコラボして、プレイ内容やプレイ時間で限定のアイテムがもらえる様です。
話題の企画とコラボすることで、「あのアイテムが欲しい」という欲求を常に生み出しています。


こういうことが要素として盛り込まれているから、子どもたちはあっという間にゲーム依存傾向になります。
ゲームのために時間を捻出することにばかり頭を使う子もいるほどです。

半ば強迫観念にとらわれて、「ゲームをしていないと落ち着かない」というのです。
実際、あのゲームにのめり込んだ子どもの中にはパニックを引き起こしたという事例も聞きました。



この他にもボイスチャットという機能があり、会話をしながらプレイもできるようです。

コミュニケーションを取りながら、「仲良くなった(と思いこんでいる)人がログインしているから」「明日も落ち合う約束したから」とまるで現実世界の約束事のようにして、集まり交流をするようです。
プレイヤーの人数が多いので「仲良くなった(と思い込んでいる)人」もあっという間に増えますし、現実の友達もログインしてくることもあるそうです。
そうなるともう、年がら年中知り合いがログインしている状態で、とっかえひっかえチャットが飛んでくるという事になるのです。

時間のある子は、いくらでも付き合ってしまいます。

語弊があるかもしれませんが、ぐるんぱの教え子たちもそうですし、発達障がいを持っている子たちは、習い事などに馴染めず、放課後に時間を持て余す子たちが多いのが実状だと、僕は感じています。

そういう子たちは「話し相手がいる」「ゲームの中では怒られない」「ゲームの中では活躍できる」と言い出す子もいます。
それ以外の子でも、そういう風に感じる子は少なくないはずです。

これは本当に危険だし、寂しい事実です。
社会として、子どもたちへ送るまなざしについては改めて育む必要があると思います。


我が子がフォートナイトをプレイしているという保護者の方は、是非見つめてみていただきたいと願うばかりです。

「こうなりたい」という自分に向かう為なら恥ずかしがっている場合じゃない

 調べてわかるものは調べる。

ネットを駆使すると「知識」の類は概ね、検索の仕方次第で見つけることが出来ます。

でも、答えが決まっていないようなものはなかなか検索では見つけられません。

もちろん「こうすれば良い」とか「これで間違いない」みたいなタイトルのネット記事は溢れるほどありますが、それはあくまで人を惹きつけるためのもので、読んでみるとなかなか納得できないものも多いです。


だから「コンサルティング」という仕事が成立するのでしょう。


僕も今、「オンラインかさこ塾」を受講しているわけですが、自分発信のコンサルティングを受けているような感覚で受講を進めています。


メール相談無料という事を良いことに、もう、ある人にとっては「そんなの当たり前じゃん」と思われそうなことまで尋ねています。


自分というか、僕の場合はぐるんぱの発信という事も含むわけですが、発信のためには様々なツールや要素があることを改めて思い知っています。

そのうえこういう業種。


どこまで表に出すのが効果的なのか、印象はどうなのか。

こういう事について僕は疎いようです。


他の業種をほとんど知らず、営業なんかもほとんどしたことなくて、地元の座談会や勉強会に顔を出して、自分の顔を知ってもらう事から始めて、最近では紹介で生徒が入会してくることも少なくありません。

そういうこともあるから、ネット上での案内については随分と乱暴だった気がして、反省もしています。


ぐるんぱを少しずつでも広げていきたい。

少しずつでいい。


そういう言葉で濁して、発信についての成長や工夫という事を怠けていたのかもしれません。

いざ受講してみると、本当に分からない。

なんか普段とは頭の使い方が全然違う感じなんです。


新鮮で、楽しくもあり、厄介でもあります。


だから、尋ねまくるのです。


恥ずかしいとか言っている場合じゃなくて、「こうなりたい」に向かう為なら、何でもしてやる、という精神で泥臭くやってきたつもりでしたが、まだまだでした^^;

かさこ塾では、存分にそのサービスを使わせてもらいたいと思っています。


受講がゴールじゃなくて、その後、これから先、自分で歩んでいけるようになるためのものですから。


2022年1月27日木曜日

フォートナイトは危険

こういうことを書くと、一部から叩かれるかもしれませんが…

フォートナイトっていうゲームをご存知ですか?

もうね、あのゲームは本当によろしくないです。
内容は詳しく知らないけど。

子どもたちのゲーム依存を助長するようです。

「1日でもしないと下手になる」
「次のシーズンでどうしてもほしいものがあるから課金する」

ハマっちゃってる子はみんな口を揃えて似たようなことを言います。
そして、こういうことを口にし始めた子たちは、総じて親子関係が悪化していっています。

僕もゲームは全くしないわけではなかったし、ゲームの面白さも分かるけど、「しなきゃ」みたいになったことはありませんでした。

ある種の強迫観念にとらわれているように見えます。
あるいは依存症ですよね。

ゲーム無しで過ごすに越したこと無いけど、ゲームを許可するなら時間を決めるみたいな約束事を課すだけでなく、大人は本当に子どもに与えて良いものかを吟味してほしい。

僕の知る限りフォートナイトはヤバい。