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2020年7月31日金曜日

よっしゃー!を引き出したくて

特別支援というと「無理させない」とか「負荷をかけない」とかみたいな発想になって支援を考えていく支援者も多いですが、僕の場合は立場もあるせいか負荷を「どんな掛け方なら乗り越えられるかな?」という発想で、まずは課題設定をします。

それから、自分の見立てとのズレがあることもあるので、対象児者にとってその課題が簡単であれば、もう少し負荷をかけますし、難しいようであれば、逆算するようにして、一つずつ支援の手立てを講じて、「出来た」を体験できるようにしていくことが多いです。


今、とある高校生の学習を見ているのですが、高校から出される課題がとにかく簡単。
量的にも質的にも。

コロナでの休校以来、とにかく彼にとっても簡単な課題が続いていて、学習機会が減り、学習時間も短縮されて、そんな中で彼の本来持っていたはずの能力が損なわれていっているようにすら見える現状があります。

集中力、意欲、体力、ユーモアなど…


コロナのことがありつつも、通常授業に戻る周囲と、未だに授業短縮と登校日の削減の彼の高校。
夏休みも返上の周囲の学校と、彼の学校は通常のスケジュールで夏休みを実行する現状。

日中、一人になることも多くなり、ゲームばかりして過ごしているとのこと(兄弟は学校に行っているし、地元の同級生も学校…同じ高校の友人の元へ電車を使って遊びに行く訳にも彼の事情はいかず…)。
そのせいか、語彙もとげとげしいものが増え、言葉は減り、姿勢保持も大変そうで、心のどこかで常に焦りを抱えているような姿さえ感じさせます。


慌てる必要は無いですが、彼の持てる力を損なうような時間の使い方はしていきたくないと思っています。
コミュニケーションを十分に取りながら、笑顔も引き出しながら「あぁでもない」「こうでもない」をしながら、その先に「よっしゃー」というガッツポーズを彼が心の中で出来るような時間を提供していきたいと思っています。

2020年7月29日水曜日

鉄棒一歩ずつ

高校生のOさん。

ずっとプール活動をしてきていましたが、コロナでプール活動をお休みしたのを機に鉄棒の練習をしてきています。

最初は「つばめさん」すらままならなかった彼女ですが、ここまできました。

1つずつ、上手くいかない理由を一緒に考えて確認しながら。
めげずに毎週毎週少しずつ。

本当にすごい。

2020年7月25日土曜日

鉄棒継続中!

鉄棒の練習。
4ヶ月間、毎週一時間程度の積み重ねもここまで来ました。

初めは「つばめさん」も出来なかった彼女。
体を腕で支えて、体を丸められるまでに!
あと少しだ!

2020年7月17日金曜日

虫取少年の見ているものは?

虫取をして一緒に過ごす子がいます。
彼の視覚能力には驚かされます。

まず、虫の発見がすごい早い!

そして、動いてるものだけではなく、落ちているものでも、その能力は発揮されます。

「あ!」と言って駆けて行った先に落ちていたのは千切れた蝶の羽!(一枚目写真中央)

2枚目は木に擬態しているカメムシの仲間だそうです。
これも数ートル離れたところから見つけるから、僕は何度も「ん?どこどこ?」と確認しなくてはいけませんでした(笑)

2020年7月12日日曜日

ゼロ距離も必要だよね

今年度中学に進学した男の子との学習。
兄弟児が病弱であることとか、保護者の仕事柄とか、諸事情でお休みしていましたが、今月、数ヶ月ぶりに学習サポートを再開しました。

保護者からも「まだコロナのことは頭にあるけれど…」と前置きはありつつ、彼の近況を聞く限り“待ったなし”という感じ。

それで再開し、訪問してきたわけですが…

当日、保護者は仕事のため不在。
家には、彼と僕の2人だけでした。

家にお邪魔して荷物を置いたところで彼が「先生、握手していい?」と。

もちろん。

手を差し出して握りました。
とても力強い握手をしてきました。

また宜しくね、と伝えると「はい、宜しくお願いします!」と。
以前は敬語とか丁寧語とか使わなかったというか使えなかったという感じの彼がほんの数ヶ月で言葉遣いまで変わっているくらいですから、大変だったのでしょう。

大変だった?

「はい、めっちゃ大変でした」

そうかぁ、そんな時に来てあげられなくてごめんなぁ。

「いえ、大丈夫です。お母さんから聞いてるかもしれないけど、勉強がめっちゃ大変で…」

うん、聞いてるよ。
また一緒にやっていこうね。

そう、声をかけて頭を撫でてやると(中学生男子ですが必要かな、って感じて)、目に涙を浮かべていました。
本当に大変だったのでしょうね。

「頭を撫でてもらうのって久しぶり」
とちょっと照れ臭そうに言っていました。

そう、中学生ともなると、撫でてもらう機会はほとんどありませんよね。
親にだって、そういう甘え方はなかなか出来ないお年頃でもあります。

「もう一度握手していい?」

彼の精一杯の甘えでしょう。
もう一度ギュウッと。

それから最近の彼の困り感をヒアリングしながら、方針を決めていきました。

コロナ云々で、接触も良しとされない風潮がありますが、子どもたちにはゼロ距離のコミュニケーションが必要なんですよね。

それは年齢とかにも関係なく。
オンラインだけでは守れないものの1つでしょう。
やはりぐるんぱは、この路線。

こういう僕のこだわりが、事業主としての事業展開のスピード感を奪っているという自覚はあるのですが(笑)
性分ですな。

2020年7月4日土曜日

「がんばれ」ってどういうことなのか

中学生の男の子。

昨年度、学校生活になじめたような馴染めなかったような…学校にも行けたり行けなかったり、遅刻したり早退したり…そういうことが目立っていた子です。

休校期間中には、さすがに退屈して「学校にそろそろ行きたい。家ばっかりはつまらない」と言っていました。
一人っ子で兄弟もおらず、両親も共働きで休校期間中は、家に一人になる時間もかなり多かったようです。
それは退屈だったでしょう。
僕との学習を週2日していて、それが「喋れるから楽しい」と後半は言い出していましたから、その退屈加減は相当だったのでしょう。

休校期間が明けて、1か月。

遅刻する日や欠席する日、帰ってきてしまう日…やはり、というか今年度も学校生活は彼ペース。
彼自身も悩んでいるように見えます。
本当は行きたいのに行けない。
「情けなくなる」という言葉さえ出てきます。

先日も、朝、家を出たけれど数分で折り返してきて「行きたくない、そんな気分じゃない」と言って、その日は休んだとのことでした。
そして、それから自分で後悔しています。

この後悔があるからか、周りの大人は「だったら、気持ちが落ち着いたら行けばいいでしょう、まずはあなたのペースで良いから」という立場を取る人が多いようです。

でも彼にとっては「だったら」ということで済む問題でもないようです。
彼の中には「でも…」が強くあるのでしょう。

彼のお母さんからも、彼からもほぼ同じような話が聞かれます。
さて、僕はどういう立場を取るか…

考えた末に僕が彼に向けた言葉は「まぁ、そういうこともあるわな。僕も仕事嫌だな、って思っちゃうことあるし。気持ちか身体かがそれだけくたびれてるんやろ。良いんやない、これまでもずっと話してきてるけれど、ずっと100なんてことはないんだから。100の日も80の日も10の日もあるし。その中で“あなたの生活全体”とか“あなた自身”のバランスを取りながらでいいよ。」と伝えました。

少し彼の眼の色が変わりました。
それまで俯いていた顔が上がりました。

「でも、みんな『がんばれ』っていうよ」と不安そうに返してきました。

「まぁ、それぞれの立場とかあるし、お父さんお母さんにはやっぱり我が子への願い、みたいなものもあるしね。僕も基本的には『きついならしなくていい』という立場はとらないしね『きついならどういうやり方ならできそう?』って尋ねるやろ?それって『どうやったらバランスが取れる?』ってことなんよね」

そういう話をしました。

ここのところずっと鬱屈として、学習もとてもスローペースで、学校から出された英語の宿題プリントも2週間かけて1枚終わらせるというくらいのペースだったのですが、その日はお話の後サクサクと取り組んでいました。
もちろんお喋りも楽しみながら。

「がんばれ」が「求められていることに応える」だと彼は思っていたのかもしれません。

このケースに限らず、大人が子どもに願いを持つこと自体は悪いとは思わないけれど、それがどういう意図で、どういうことなのか、というのが伝わっているかは、たまに確認することは必要なのかもしれません。


2020年7月3日金曜日

ストレッチの効果~体温上昇~

この10日ほど、ストレッチをする時間を増やしています。
すると、身体に変化が表れ始めました。

体温が上がり始めました。
0.3度ほど上がってきました。

汗のかく量も増えて、夜の眠りも深くなったように感じます。

体調も良いです。

疲れにくい身体を作って、日常生活をより良いものにしていきたいと思います。


ストレッチのレッスン受付中です。
090-5724-0660までお尋ねください。

2020年7月2日木曜日

ベクトルが定まり始めた

今月は新しい子どもとの学習が2件スタートします。
そして長らくお休みをしていた子どもが学習で戻ってきます。

それから受験を備えた子が2名、回数を増やしたいというお申し出を頂きました。

目一杯プールのレッスンをしていた時期に比べるとまだまだ少なくはありますが、子どもたちとの時間が少しずつ増えてきました。
僕は断然この方が調子が出ます(笑)

なんだかこの数か月、頭が鈍く思い感覚がありました。

頭の働かせ方と、向かうべきことやすべきこととの間でマッチングが上手くいかず、エネルギーのベクトルが定まりませんでしたが、少しずつ、「新しい生活様式」に沿った仕事の仕方やぐるんぱの活動の在り方を見出せるようになってきた気がします。

ギアがようやくかみ合ってきた。
こういうところは不器用で、やたらと時間がかかります。

でも、子どもたちにパワーをもらいながらまた、バリンバリンにエンジンをかけていきたいと思います。

2020年7月1日水曜日

ストレッチのレッスンスタートします

発達支援をしてくる中で、特にプール活動に於いては、子どもたちや青年たちの“身体”を見てきました。
それに合わせて学びもそれなりにしてきました。

その応用でストレッチレッスンをしていきたいと思っています。
こちらは、対象を障がいや困り感の有無に関係なく、老若男女問わず提供していきます。

目指すところは“疲れにくい身体作り”です。

個別のレッスン、集団のレッスン、ご相談に応じます。

個別では、その人の生活をヒアリングして、重点箇所を中心にしつつ全身のケアを目指します。
集団のレッスンでは、参加者の様子を見つつメニューを都度組んでいきます。

気になる方は是非お問い合わせください。