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2019年12月24日火曜日

「なんだか歩くのが楽」

つい先ほどプールのレッスンを終えた小1の男の子。

成功体験が少ないのかな?
初めて会ったときから、緊張感を身体全体に醸し出していました。

少なくとも僕には、身体の持つ緊張感は、機能的なものよりも情緒がそうさせているように、見えていました。

1つずつステップを確認して、“地に足の着いた感じのレッスン”を心がけてきました。
そうして、彼自身が、自分の体験として実感を持てるようにすることが大切だと思って。

そんな彼から、レッスン後にこんな言葉が聞けました。

「プール終わったあと、歩くのが楽」

僕もプールのレッスンの前後で歩き方が違っていることは気づいていましたが、本人が感じられるというのは嬉しい限り。 

レッスン前は、跳ねるようにして爪先立ちのように歩いている彼ですが、レッスン後は、足の裏全体を床につけて歩いています。

肩も力が抜けて、腕も前後に揺れるようにして自然に振れるようになります。
レッスン前はいつも胸の前に置いているか、速くブンブンと“硬い”印象を周囲にも与えるような歩き方です。


プールで「出来た」を持って帰って、安心感を伴って帰ってくれているのではないかな?と。

これだけでも彼と出会えて良かったと思えるのです。

2019年12月18日水曜日

駄洒落で学習意欲を!

【英単語に夢中!】
中学生になると英語が学習のネックになってしまう子もいます。
特に英単語は、繰り返しやらされたりするし、文法も分かるような分からないような…

とにかく楽しくないんでしょうね😅

学習サポートで、英語を通して付き合う子が数人います。
彼らのほとんどが、楽しくなくて、つまらない様子。

合間にどんな会話をして、どんな息抜きをして、どんな風に学習内容を伝えるか…
それについては僕なりに、かなり準備もします。
子どもによって、全然違う過ごし方になります。

ここで紹介できるものになるか分からなかったのですが、1か月経過して様子も面白い具合になってきたので、エピソードを紹介します。

1か月前。

ワークを使って学習していた子が「talk」という単語の意味を思い出せず、頭を抱えていました。
会話する、っていうことだよ、と伝えると「あぁ、そうか…」と書き始めました。

でも、やっぱり答えを自力で書けなかったのは寂しそうでした。

もう、この流れが良くない気がして…一発笑わせてやれないか?と思っちゃいました。

永田「ねぇ、目の前の人と会話してるのにtalk(トーク)って可笑しくない?」

男子「…?……!何言いよると!?(笑)つまらんし!」

それから面白がって単語を見返していました。

この調子で1ヶ月近く、毎週会う度に自分で調べた駄洒落っぽい単語を披露してきます。

2019年12月17日火曜日

来年は手帳を持ちません

この仕事を始めて10年。

毎年、年末には手帳を買いに行くのが習慣になっていましたが、今年は手帳購入を見送ろうと思います。

スマホのスケジュール管理アプリを活用してみようと思います。

これまで、見直しもせず習慣で、手描きのスケジュール帳を買ってきていましたが、自分の公私の生活を見直して、本当に必要なのか?というところに行き着き、当面は手書きのスケジュール帳から離れて、スケジュールと向き合ってみようと思います。

なんでも障がいのせいにしないで!

この仕事をしているとたまに悲しい事例にも出会います。

例えば、学校や保育園、幼稚園…その他の子どもたちが利用する各種施設において、お部屋から“脱走”を繰り返す子がいたとして、それを特性のせいにする…そういう悲しい現実に出会うこともあるのです。

特に、ADHDなどの特性や疑いがあると思われる児童がそういうことを行うと、障がい特性としてよく上げられる「多動」「衝動性」を引き合いに出すというケースは何度か出会ってきました。

本当にそうなのでしょうか?

彼らの特性の問題ではなく、支援者側の保育課題、支援課題というところで見落としているところはないか?ということをまずはよく考えてみていただきたいものです。


単純な話です。

居心地の悪いところに、あなたは居続けたいですか?

“脱走”するのは、居心地がよくないからでしょう。
好きな場所にはいるはずです。

その単純なことを見落としていないか?
“何か”起こったときには、まずそれを見直すべきです。

子どものことを見つめていくのは当然として、支援者側の課題と子ども自身の成長段階を混同するのはマズイです。

どちらも悲しい思いや体験を重ねるばかりになってしまいます。

2019年12月10日火曜日

「慰める」と「励ます」の使い分けで学習サポート

僕は多分、“慰める”とか“励ます”とかについて敏感です。

まず、慰めっぱなしにはしません。
子どもたちがまた歩き出せるよう励ますタイミングを図りながら慰める、をしていくのです。

慰めるっていうことは大切ですけど、「子どもたちをいつまでも悲劇のヒロインにしておきたくない」という思いが僕の中にはあります。

20代前半、僕はとても辛い時期がありました。
それこそ死にたいほどに。
(いや、死ぬかと思うほど、かな?)

あの時期、本当にたくさん慰めてもらっていました。

でも時間がある程度経ち、落ち着きを取り戻してくると、「慰められている自分」がまるで情けない存在のように思えてきた時期があったのも事実です。
その後にはたくさん励ましてもらいました。
僕の周りには幸い励ますのが上手な人がいたから、また歩けるようになりました。

そういう経験から、慰めると励ます、の使い分けには敏感です。



対等(なんかもっと良い表現があれば良いけど直ぐに思いつかない…)に、目の前の子どもたち青年たちとも付き合いたいと思います。
だから“上から”慰めるだけでなく、“同じ高さ”に並ぶことを意識した「慰める→励ます」をします。


今日は中学生の男の子との学習。

とにかく自信を失くしてしまっている彼。
何事からも足が遠退き、いろんな物事の敷居が高くなっていっているのでしょう。

待ち合わせの場所に到着したら、彼の方が先に到着していたのですが、車の中に立てこもり中。

約10分お母さんが話をして、なんとか車から下りてきました。
下りてきて、話さえ出来る状況を作ってもらえたら、僕の出番。
(ここで下りてきてもらえないと僕の出番はなかなか来ないのです。出来るだけ僕は出張らない方が良いと思っています。親子で乗り越えられるのなら、その方が良いから。)

今日は親子で「乗り越える」体験も出来ました。
それも良かったです。



そこから時間を計算して、どう過ごすか組み立てます。

30分!今日の見立てはこのくらい。

その中で、話を聞いて、それに対して必要と思われる慰め、そこから励ます…。

そしたら、多分、後半は学習するしないはともかくとして、“僕の知る彼らしさ”を見ながら過ごせるようになる、という見立てで支援スタートしました。


慰めていくと、途中で背中の力が抜けたり、方の力が抜けたり…あとは顎あたりから力が抜けたりするのが目に見えて分かるタイミングというのがあります。
他にもいろいろと判断材料はありますが。

それを待って励ます。
ということをしました。


すると、今日は後半、自ら学習道具を広げて学習を始めました。

今日は「もし、分からんところがあったら声かけて」くらいにしました。
せっかく自分の足で歩く体験をしているのに、手出し口出しするのは野暮でしょ?

そうすると本当に分からないところだけ、尋ねてきて黙々と取り組みます。
そして、とても穏やかな表情、姿勢、声(鼻唄をうたっていました)で過ごします。
質問する際もキラキラした目で、尋ねてきます。

その間に、僕は保護者宛にお手紙を書きます。
どんな思いや考えをもって僕が彼とやり取りをしたのかを伝えておくために。

それも含めて僕の考えるサポート。

帰りには親子とも、ホッとした表情で車に乗って帰っていきました。

ソーダゼリーを作るのだ

小学校低学年のR君。
プールに通い始めて2年弱。

初めは幼稚園児の頃は…とってもとっても怖がりさんでした。
慎重という言葉では足りないくらいに、新しいことへ取り組むとなると、ドキドキしながらになります(^^;

そんな彼、少しずつチャレンジすることにも前向きになってきて、最近は頼もしささえも感じます。
(もちろん彼自身の成長でしょうが、弟が生まれたというのが、彼を“お兄さん”として背中を押したところは大きいと思います)

この数ヶ月、彼はクロールで僕の補助を外すための取り組みをしてきています。

体力、筋力、身体の使い方の兼ね合いで、まだ息継ぎが出来ませんが、少しずつ離れる時間が増えてきました。

自分で泳ぐ、泳げるという、その自由さを味わえるようにもなってきました。


腕も大きく回せるようになって、進むようにもなってきました。
と、同時に余裕も出て来て水中の様子も確認出来るようになってきたのでしょう。

「先生、見て!僕が水を叩くと泡がいっぱいになるんだよ。ソーダゼリーみたい」

と。

なんとも可愛い例え🎵

ソーダゼリーをたくさん作るぞ!

でエイエイオー!をして俄然やる気になっていました。

楽しむことがまずは大切🎵

2019年12月6日金曜日

久しぶりのプール、帰り際の涙の意味は?

体調不良が続いて、ずっとお休みが続いていたA君。
久しぶりに昨日プールに来られました。

彼は特別支援学校の小学部1年生。
発語はない子だけど、とても表情豊かな子です。

僕がプールのロビーに入ったら、既に到着していたので「こんにちは~、久しぶり~。もう身体は大丈夫かな?」と声をかけながら近づいたら、それはもう可愛い笑顔で近づいてきてくれました。

うん、僕も会いたかったよ。

久しぶりのレッスンだったから、メニューもお休みし始める前よりも、取り組みやすいであろう段階に戻してみました。
それも奏功して、終始ご機嫌でした。

泳ぎ終わって、身体を拭く練習の途中。

急にバスタオルを放ったと思ったら…

声を出しながら笑って、抱きついてきました❤️

ひとしきりハグをして「ありがとう。よし、身体を拭く続きね」と、バスタオルを持って身体拭きを再開したら、ニコニコでゴシゴシ身体を自分で拭き始めました。

ここまでで、僕はメロメロだったんです。

ただ、続きがあって…

帰り際、挨拶をして車に乗る段になって少し顔を曇らせて、目にはうっすら涙。

言葉で言い表せない彼。

僕の推測でしかないけど…

「久しぶりでドキドキしたけど頑張ったよ、ボク」
「もっとしたかった!」
「でもやっぱり久しぶりで疲れたよ」

そんな風に見えました。

この表情を引き出すような過ごし方が良かったのか、そうでなかったのか…

今はまだ分かりませんが、来週、彼がどんな表情でプールに来てくれるか…楽しみに待ちたいと思います。

2019年12月5日木曜日

どうかお身体を大切に

プールで毎日のように顔を合わせていたおじいさんMさん。
年齢は確か84歳と仰っていました。

会えば、それはもう本当にお元気そうな笑顔と大きな声で「お!来たな!大将!元気か!?」と、僕の連れてくる子どもたち、全てに隔てなく声をかけて下さっていました。

僕自身へも、「あの子は上手くなったな~」「あの子は根気がいりますな~」「今日は何時間プールに入るとですか?」「ひゃー!そんなに!ふやけてしまうな」「身体壊しなさんなよ」「そのうち呑みましょう」…本当に温かく声をかけて下さいました。

僕もこんな性格なので、自分のおじいちゃんのように慕って、冗談を言ったりからかったりして、二人で何度も大笑いして、「本当の孫と爺さんみたいやな」と周りからも言われたことがあるほどでした。

「おじいちゃん、お小遣いくれないんですよ」と周りに言ったら「しっかり働いているくせに酒の一本も持ってこない孫め」というやり取りをしたこともあるくらいに仲良くさせていただいていました。

そんなMさん。
ここのところお見かけしないから少し心配していました。

年齢が年齢だけに、体調崩されたのかな?
寂しいなぁ。

と。


今日もプール支援のためプールで更衣をしていたら、他のお年寄りが声をかけてくださいました。

「先生、Mさんっておったでしょうが。あんたと仲良く話しとったじいさま。」
「はい、最近お見かけしないですよね」
「昨日、少し来たんだけどね。車でちょっとした事故を起こしちゃったみたいで、本人も他にも怪我は無かったみたいだけど」
「あら~、そうだったんですか。でも大事に至らなくて良かったですよね」
「本当にね。でも車の運転は一切止めるみたいでね。ここにも来られなくなるって挨拶に来たとよ」
「そうだったんですか。寂しいなぁ」
「そうやろ、あんたも仲良かったもんなぁ。あんたのことも言いよったよ。『頑張って』って伝えるように言われとった」
「そうですか、ありがとうございます」

とても賑やかで義理とか人情とかに溢れた素敵な方でした。

伝言を聞いたときにはさすがに、生徒がいたから普通に振る舞いましたが、車の中で思わず泣いちゃいました(^^;

ご存命で、お身体が元気なうちは、どこかでお会いする縁もあるかもしれません。

でも、日常的に会えなくなるのはやはり寂しいものです。

ぐるんぱの活動を宗像で始めて間もなく声をかけてくださいました。
約4年。
本当にありがとうございました。

どうかお身体を大切にして、お過ごしください。
大好きなお酒。
ご一緒出来ませんでしたが、飲み過ぎに気をつけて、楽しんでください。

僕も身体に気を付けながら、子どもたちと歩き続けます。

2019年11月22日金曜日

進路というのは子どもたちにとってとっても大きな問題なのです

子どもたちにとって進路というのは、とても大きな悩みになり得ます。

今日、一緒に過ごした中学3年生のHくん。

彼は、進路のことでお母さんともめている様子。
もめてる内容は、進路というものについての考え方の違い。

大人はやっぱり経験則から「先を見て」ということを伝えがちになってしまいます。
そして、これが親心というものでしょう。
我が子には幸せな人生を歩んでほしいという願いから、余計にそう思うものでしょう。

けれど、子どもにとっては「今」がすべて。
彼は、少し前に口にしていた志望校と変わってきました。
それ自体は悪いことでもないし、不思議でもないのですが、その志望校を変えた理由が、今の中学校でトラブった子が同じ学校を志望していたことが分かったためのようです。

子どもの中で友達とのトラブルというのはとても深刻です。

自分の思いを涙を目にためながら話をしてくれました。


その思いを汲みつつではありますが、彼から「どう思う?」と尋ねられたので、率直に僕の考えを伝えました。

「ここは嫌」という理由で進路を消去法で決めていくのと、「ここが魅力的」と言う理由で選んでいくのとではやはり意味が違います。
自分の魅力を感じた進路を選択していって欲しい。
僕はそう思います。

もちろん、これがすべてではなくて、一つの考え方です。

そういうことも含めて、今日は彼とじっくりお話をしました。



それにしてもこの数週間、子どもたちの涙を伴うお話に遭遇することが多い。
この年末に向かう時期、少しずつ「次年度」のことがソワソワと動き始めます。
楽しみと不安がソワソワと彼らの中を行ったり来たりするのでしょう。

僕はただ、彼らの声を聴きながら、求められたことを返していく。
彼らが自分で選択できる手伝いだけ。
勇気が持てるようなお手伝いだけ。

2019年11月16日土曜日

話を聞いてもらえる、というのは安心感の1つになるのは確か

足の裏に感覚過敏のある中学生。
プールサイドなどもそうだし、足拭きマットなどもそう。
あまり足の裏をつけたがらず、爪先歩きをしていることが多いです。

また、その様子は情緒と比例しているようにも感じます。
穏やかに過ごせている時期は、その様子が和らぎます。
反対に、トラブルに見舞われたり、行事事の前に緊張していたりすると、その様子がより顕著になります。

そんな彼、お喋りが大好き。
聞くより話す方が断然好き(笑)
特に戦闘機の話。
とてもマニアックな話で僕は内容にはついていけませんが、話をしている彼といるのは、イキイキしている彼を見るのはとても好きです。

そんな話に夢中で、こちらが丁寧に相づちを打って、聞いているよ、のサインを届けると安心するみたいで、しばらくすると足の裏がペッタリと床につくようになってきます。

安心して、リラックスして、そういう感じになるのだと思います。

日常生活では、常に緊張があるんでしょうね。
最近は、特に、爪先歩きが多くなっていて、先ずは話を聞くということを大切にしています。


それにしても今日もとても楽しそうだった♪

2019年11月15日金曜日

面白い大人で

僕ももちろん暇、という訳ではないですが、朝の時間に関しては、○時までに出社しないといけない、みたいな縛りは無いわけです。

だから、息子を保育園に登園させるとき、他の保護者の方たちと比べるとのんびりと、息子と「いってらっしゃい」「いってきます」を伝え会えるわけです。

それを知って、しかも子どもと遊ぶのは好きなのだろうのも知って、息子のクラスの子たちが、朝は周りに集まってくることが多いです(^^;

「晴のパパー」「晴のおとうさーん」という具合です。

多いときには7、8人の子どもに囲まれます♪

ちょっとした古いギャグなんかを見せると大喜びです(笑)
(決して下品ではないけど、上品な代物でも無いので、他でやりまくったりしなければ良いけど(^^;)


今日は、他の子のお母さんから声をかけられて「子どもと遊ぶのが、好きなんですね」と言われました。

「はい、好きなんですよね…でも、ごめんなさい、変なことしちゃうから他のお母さんたちに申し訳なさもあって…(笑)」

とお伝えしたところ、こんなお話が。

「『晴のパパが来る前に行っとかないと』と言って以前より朝がスムーズなんですよ」
「永田さんの車があると大喜びしてお部屋に向かうんですよ」
と。

なんか嬉しくなりました。

そんな話を聞いていた息子の晴哉は、なんとなく話が分かったみたいで「晴のね、お父ちゃんは、面白いと」と少し自慢気でした。

それもまた嬉しくなりました。

面白い、そういうことは大切にしていきたいですね~。

「伝説の植物」

プールのロビーに飾ってあった絵。

これを見た低学年男子。

「あ、これ伝説の植物みたいな描かれ方してる!」

なんとなく分かる気がしませんか?
絵のタッチとか雰囲気とかが、ファンタジー系の映画とかに出てくる書物っぽくて。

2019年11月14日木曜日

“落ち込んで”たのが“悔しい”に。

ちょっと前にブログにも書いた中学3年生との学習。
半年近く経過して、彼に合う学習方法が見たかったかもという手応えについて書いていたのですが。

その彼、とても良い感じです。

「試験の点数」ということになると、もう少し結び付くまでには時間が掛かると思いますが…

小テスト形式で問題に取り組んでいました。

少し前の彼は、間違いがあると「あぁ、オレだめだ」た本気で“落ち込んで”いました。
そんな彼が最近は、「ぁあ!ここだけ出来んやった!」と笑顔で“悔しがって”いました。
そして「もう一回!」と言うようにもなってきたんです。

学習“サポート”としては、これで大成功なんです。
ここから、もうしばらく彼の伴走役をしていきます。

目の動きと学習。

ある中学生と学習をしていて、この子の目の動きが、とても気になります。

学習時、目が左右にすごい振れるんです。

彼の目の動きを真似しようとすると、とてもじゃないけど、問題を読んだり解いたりすることが、僕は出来ません。

気持ち悪くさえなってきます。

それが彼の今の学習の困難さなのだと思います。
試験も普段の勉強も、「読む」「書く」が大変。
(「聞く」は割りと得意)
(ま、他にも「理解」→「行動」までにタイムラグがあるという点も日常的な授業などでは、困難さにつながっていますが。)

そんな中でよく頑張っているな~。
素直に思います。

ただ、そこで感心しているだけでいる場合でもないわけです(^^;

目の動きを定まらせる方法を考えられるか?
得意な「聞く」で補うことは可能か?


“例外”について。
例えば、分かりやすいのは、スマホでゲームしているときや、自分の爪が気になる時に爪いじりをしているときには、目の動きが対象に向き、定まっています。

それらが“例外”なのか、学習しているときが“例外”なのか…

恐らく後者。
他の日常的な行動、動作を見ていても学習時ほど目の動きが定まらないということはないので。

では、学習に於いて、それほどまでに彼の目の動きが増えるのは何故か?

ここを出来るだけ早く探っていきたいです。




2019年11月13日水曜日

えるそるむなかたの職員研修

今日の午前中は、放課後等デイサービスえるそるむなかたの職員研修を請け負っていました。

平日の午前中ということもあり、さすがにアルバイトの大学生は不参加でしたが、それ以外のスタッフさんには、全員参加頂けました。

送迎時のみに運転手としてお手伝い頂いている方にも参加頂けたのは収穫です。
運転手もやはり送迎時には「支援者」ですから。

質疑応答含め約2時間。
放課後等デイサービスの役割等に始まって、虐待について、発達障がいについて、えるそるむなかたに来ている子どもたちのことについて、日頃行っている業務が子どもたちの最善の利益に直結するという話など…

ごくごく入り口についての再確認というところでしたが、みなさん真剣に聞いてくださいましたし、質疑応答の時には、事例を挙げて検討し合う時間も生まれました。


こうして一斉研修を請け負うと、どの人がどういうところに興味を持つのか、どういう学びをしてきて、何がまだ触れてきていないことなのか、職員さん同士の関係性…いろんなものを見れるので、僕も学びが大きかったです!

僕自身もまだまだ学びを深めていきたいです!

“元カレ”として(^^;

数年前には「永田さん、なんで結婚しちゃってると?」と尋ねてきて「あ、僕と結婚したかった?(笑)」と返したら、うっすらと笑顔を見せながら頷いていた女の子。

すっかり関係性が変わってきました。
子どもの成長って素敵です(^^)

今日はプールの途中で、「金曜日にお相撲を観に行く」と話をしてくれました。

誰と?と尋ねると「家族で行くんだよ」と。

年がら年中冗談を言い合っている仲なので、ここでも僕の方からしかけてみました。
永田「あれ?誘われてないんやけど?」

女子「誘わんし(^^)」

永田「なんで、こんな長い付き合いなのにぃ」

女子「それでも誘わんし」

永田「そうか~、どこに観に行くと?」

女子「博多だよ」

永田「宗像にもお相撲さん来てるけん、博多まで行かんでも良いっちゃない?(笑)」
(宗像にも相撲部屋が来ています)

女子「そうなん?どこ?」

説明をすると、そうなんだぁ、と。

永田「やけん、そこで良いんやない(しつこい笑)」

女子「永田さん、1人でそこ行けばいいやん(^^)」

永田「ひどーーい(^^)」

二人で大笑いしました。

もうすっかり“元カレ”。
一緒に出掛けたい相手ではなく、夫婦漫才のように掛け合いをする仲になりました♪

道草、寄り道出来る場所って必要だと思う、という話。

こういう仕事をしていると、無意識に人に目が向きます。
特に子どもたちへは。

今朝のつい先ほどのこと。
愛犬の散歩をしていました。

車道を挟んだ反対側の歩道に、人目につきにくい場所に高校生の女の子が1人で座っていました。

その表情、様子がとにかく“気になり”ました。
表情も暗いし、何と言うか…思い詰めたようにさえ見えました。
(実際のところは、分からないですが)
直ぐに横断できない場所だったので、少し回って近くを歩いてみることに
お節介ですよね、多分。
でも放っておくのも…っていう感じでした。
近くに行っても変わらないようなら、具合が悪いの?くらいに声かけてみようか、迷いながら。


あと数メートル近づいたら声かけしようと思っていたら、彼女は大きくフーーッと息を吐いて立ち上がりました。
そしたら、先程までの表情とは違って目にキラキラしたものが戻ってきていました。

声を掛けなくて(掛けられなかった)良かったのか、そうじゃないのか…それは分かりませんが、彼女は自分の足で恐らく学校へ向かっていきました。


“真っ直ぐ行く”“真っ直ぐ帰る”ことが良しとされる風潮がありますが、道草とか寄り道も必要なときもあると僕は思います。

一休みが必要だったり、気持ちを整える時間と場所が必要なこともあります。

そういう場所があれば良いんでしょうけれどね。

2019年11月10日日曜日

精華女子短期大学にて

お知らせを貰って、幸いスケジュール的に可能だったこともあり、今日は午後から学びの時間を作りました。

精華女子短期大学にて。

自分の置かれている状況と照らし合わせて、実践的な話として聞くことが出来ました。

新しく得たこの学びを、持ち帰って、どう実践していくか。
あるいは、どう共有し、さらに膨らませるか。

そんなことを考えながら、今、帰りの電車の中です。


“気になる子”とは?。
エピソードの蓄積。
情報の整理。
仮説を立てる。
支援者の主観。
客観視。

…まだまだありますが。

支援のヒントになるキーワードがたっぷりでした。

2019年11月9日土曜日

引っ張ってはいけません

《引っ張ったらダメです!》

昨日、小学校低学年の男子とのプールの最中。

子「先生!オレのち○こ、伸びるんばーい」

と言いながら水中で、水着ごとアソコを引っ張って自慢気にしていました(笑)

子「ほらね!ち○こが伸びるって知らんかったやろ!?先生のもしてやろうか?面白いよ」

と言いながら僕の水着に手を伸ばしてきました(^^;

永田「やめーーい(爆)」
子「やめーーん!(爆)」
永田「面白いけど、外でそういうことをしないでください(^^;」
子「やっぱり先生はダメか。仲良しだから良いと思ったけど。お父さんはお風呂でやったら大笑いしてたけど」

お父さんサイコー😂

永田「お父さんと、お風呂なら良いかもしれないけどね。そとでやると嫌な思いする人もいるかもしれないからね、気を付けようね」

一応こういう話くらいまではします。
本当はこういう馬鹿馬鹿しいことも好きなんだけどね。

そしたら…

子「そしたら、先生さ、今日の夜、うちのお風呂に入りにおいでよ」

そういうことじゃなーーい(爆)

2019年11月8日金曜日

こんなに気持ちを話すのは初めてかも。

僕のスケジュールや、先方のスケジュールや体調の事があり、久しぶりに顔を合わせた小6男子。

到着すると、何やらお母さんからせっつかれていました。

お母さん「ほら、話してみ、先生なら聞いてくれるから」

お母さんからも合図があり、とりあえずは、彼の部屋に移動して話を聞いてみることに。

久しぶりの挨拶をして、話をしてみると、たーっぷり聞かせてくれました。

途中、涙目になりながら、一生懸命に。

こんな自分はダメだ。
こんな自分は嫌だ。
本当はこうしたい、けど出来ない。
面倒くさい。
こんな風に思われたらどうしよう。
もしかしたら…。

そんな話が山ほど出てきました。
一時間、ほとんど彼は喋り続けました。

「こんなに自分の気持ちを話したの初めてかも」
そんなことも言いながら、話をしてくれました。

僕はとにかく「そうなんだ」「そうか」「それで~?」と、彼の“話しやすさ”を意識しながら相づちを打ち続けました。

一時間話を終えた後で、お母さんとバトンタッチしてもらい、お母さんとも30分くらい話をしました。 
お母さんの想いも聞いた上で、今後に備えないとならないと思いましたから。


彼の特性による困り感。
思春期ならでは、という感じの話。

それらが絡み合っているようです。

彼の育ちを喜びながら、彼と共に考えていきたいと思います。
お母さんやお父さんの深い愛情も、彼の親への深い愛情も、すれ違ってこじれてしまわないように手伝い、というかサポートを出来るよう備えておきたいとも思います。


当たり前ですが、特に僕みたいな立場から説教みたいなことをしても仕方ないんですよね。
僕は、彼の気持ちの整理や発散のお手伝い。

とりあえず、次回はその子へ絵本をお届けしようと思います。

2019年11月6日水曜日

「せ、ん、せ、い、ど、ぞ」

放課後等デイサービス えるそる むなかたで。

低学年の子どもと遊んでいたのですが、急に遊びをやめたと思ったら、事業所内の図書室へ。

自分はドラえもんの絵本を読み始めて、直ぐに「あ!」と何かに気づいたみたいで…

かいけつゾロリの本を数冊積み上げて持ってきて、テーブルに置き、椅子を引いて「せ、ん、せ、い、ど、ー、ぞ」だって❤️

数分でしたが、一緒に読書の秋を満喫しました🎵

2019年11月1日金曜日

素を出している感じ

ヨッシャ!と思う瞬間。

「永田さんの前だと、甘えるというか…素を出しますよね…何というか、家族に見せるのに近い姿だと思います」
プールのレッスン後にお母さんが言ってくれました。

嬉しいです。

では、経緯を。

プールで駄々こねを始めて、今日は泣きながら入水した小一男子の話。

二着水着を持っている彼。

今日プールバッグに入っていたのが、自分の思っていたものと違ったようで、更衣室内で着替えを始めた頃から、へそを曲げて、モノに当たり散らしていました😅

こちらでは駄々こねをさせつつ、エスカレートし過ぎないようにやり取りを重ねました。

「気持ちはわかるよ。でも、そのやり方は、今、ここでやって良いやり方ではないと思う。」
ということを伝えながら。

ブツブツ言わせながら、負荷を下げるために時折、着替えを手伝って、なんとかかんとか更衣室から出てプールへ。

いろんな行程をしながら、「絶対にお母さんが悪い」「みんな地獄にいけば良い」😅なんて言い始めます。

僕も意地悪だから、「そんなに文句があるなら、自分で用意すれば良い。いっちょ前に文句を言ってても、それだけじゃ相手にしてもらえませーん(^3^)/」「水着のことで地獄に行かされたらたまらんな~」なんて煽りながら、彼の話を聞いていきました(笑)

こういうやり取りをしていくと、当然、言葉はどんどんと溢れてきます。
泣きながら。
モノとか人に当たるというやり方は「ここでのやり方ではない」と言われているから尚更です。

15分くらいやり取りをすると少し声のトーンが柔らかい伸びやかなものに変わってきます。

恐らくは、溜まりに溜まったものをある程度吐き出して荷物を下ろした感じになったのではないか?と察します。

そうなったところで「よし、上がろう!今日はブツブツ言いながらプールに入れたよね?頑張ったね。いっちょ前に文句言ってよし!お母さんになんて話しようか?伝わるように話をしないとね」と伝えました。

身体を拭きながら彼は「うん、これから僕が自分で準備するから…って」と。

永田「そうだね、“ボク”の思いを伝えないとね」

更衣室に入るまで息巻いていましたが、更衣室で着替え始める頃には、すっきりし始めたようで、ブツブツが引っ込み始めました。

着替えを終えて、更衣室を出たら…「ありがとう」と受付の人に鍵を返して、背筋を伸ばして気持ち良さそうに歩いて靴を履いて帰っていきました。

あれ?お話良いのかな?と思いつつ、話したくなったら話すよね、と見送りました。

「プールの中で泣いているように見えましたけど…」とお母さんが尋ねてきたので、経緯を話しました。

そして、冒頭の言葉でした。

いろんなところ(学校や方デイ)で泣いたり怒ったりは、しているみたいですけど、周りのお友だちとの兼ね合いとか、雰囲気とかでしょうか?
お母さんからすると、同じ怒る、泣くでも家とは違う感じで、ここでの出し方は家の様子に近い、とのこと。

なんかヨッシャー!って思うんですよね。

2019年10月31日木曜日

何が“違う”のか

工作とかって先生(大人)は「失敗させたくない」「成果物として残してあげたい」が先行しがちだと思います。
一方で、子どもの方では「工作」という言葉の本来持つ意味である「作業」自体に夢中になっていることが多い気がします。

つい先日放課後等デイサービスで、知的に障がいを持つ子どもが、黙々と楽しそうにハサミとテープと折り紙を使って工作をしていました。
ある程度形になったところで、その子は作ったものをチョキチョキ✂️と解体し始めて、キレイにゴミ箱行きとなりました。

「あぁ、切っちゃった」「ええ?切っちゃうの?捨てちゃうの?」と周りの子どもも指導員も、止めはしないものの口々に言っていました。
当の本人は全行程をとても楽し気に行っているのですが。

この差は差で、それぞれの思いがあって良いのでしょうが、サポートする側は、こっちの価値観を押し付けたくはないですよね?

あくまでその子の工作です。

そういうことを忘れずにいたいものです。

2019年10月24日木曜日

“やり易い”は人それぞれ

中学3年生の男子との学習。

入試が半年後には控えている、ということがあるので、どうしても「得点に繋がる」ということは、一つ目標になってしまいます。
目的、狙いは別のところにももちろんありますが。


彼の「得点に繋がる」は、「いかにケアレスミスを減らすか」というところが大きいです。

学校、塾に加え、僕との学習サポート。

学習時間は十分。

なので、やはり僕の役割は「彼の特性を考慮しながら、学習方法や問題への向き方を伝えていく」というところだと思っていますし、「彼の声に耳を傾ける」ことが「ケアレスミスを減らす」ことに繋がる足掛かりになるとも思っています。

学校も学習塾も2学期が終わる頃から、総復習に入り、入試対策を始めることが多いと思います。
けれど、多分彼にはそれでは遅すぎるのです。

なので今、数学は中学1年生の内容から、見直しを行なっています。

すると簡単な問題からになりますから、彼はリラックスして問題を解き始めます。

彼の“やり易い”方法が浮き彫りになります。

そうなると当然「ケアレスミス」も減ります!

この僕の感じたことを彼に伝えていく。

一緒に入試まで伴走をしっかりしていきます!

今日も僕の中では「あ!この方がやり易いのか、君は!」という驚きがありました。

「これがやり易いだろう」は伝える側の思い込みだということ。

2019年10月21日月曜日

型にはまらない勉強方法

隅っこで。

こそこそ仲良く❤️

野暮と思いながらも、何してるのか気になって覗いたら、しっかり勉強してたー!
時間まで。
大学生と子どもが、ノートに絵を描いていました。

絵でしりとりをしていました🎵
可愛い絵が沢山です。

お互いに“何を描いたか”すら教えずにしりとりを展開していくという凄いコミュニケーション。

自分で「面白い」を作り出す

手作りカードゲーム。

放課後等デイサービス えるそる むなかた にて子どもが作っていました。

二人でやるゲーム。

小さいカードが「HP」体力で、最初はそれぞれ20枚(200)からスタート。
大きいカードを山札にして、交互に一枚ずつめくり、書かれた数字の数だけ「HP」のカードを増やしたり減らしたりします。
10回ずつ山札を引いた後に残った「HP」の数で勝敗を決める。

シンプルだけど、僕も夢中になる面白いゲームでした。

得意気に「面白いでしょ?」という小学校2年生男子。

用意されたものだけじゃなくて、自分で面白いを作り出せるって素敵。

2019年10月11日金曜日

認めてもらえるから、次に進める

サポートに行っている保育園での場面。
11時から30分程度外遊びをして、給食の為にお部屋に戻るという時のこと。

僕が対応を求められている対象園児は2名。

彼らは、仲良しで二人で過ごす時間がとても長く、その遊ぶ時間が楽しくて楽しくて仕方無いようです。
自由な遊びから「◯◯しようね」というような設定のある時間への切り替えが揃って苦手です。

他の園児がお部屋に戻ってから10分ずれてお部屋に戻るということも珍しくない状況が続いています。

K君という子どもにフォーカスします。
今日は、若干の寄り道をして彼、独自のルートは経たものの、他児とほぼ同時刻に、お部屋の前の廊下まで戻ることが出来ていました。

僕としては、「他児と一緒に給食の準備が始められそうで良かった」というところでした。

年長さんということもあり、保育士の先生方の頭には半年後に迫っている就学の準備があります。
“なんとかみんなと一緒に過ごさせたい”“歩調を少しでも合わせられるようになって欲しい”という思いがあるようです。

だからでしょうね。
廊下までは来たけど、あと一歩、部屋に入っていない子どもの姿を見て「どうしたら良いんでしょうね…」と漏らされました。

うーん…そうか…とにかく保育者側としての困り感が先立つんですね…

そこで、その保育士さんに「でも、みんなとほぼ同じ時間でここまで戻って来られましたよね?そこを先ずは彼の一歩目として見てあげましょ♪そうする方がお互いに楽だと思いますよ」とお伝えしました。

すこし考えて「そうですか…そうですね…(子どもの方へ向かって)そうだね、K君!みんなと一緒にお部屋に戻ってきたんだもんね、良かったよね~」と頭を撫でながらお話をしに行ってくれました。

そしたらそれまで「まだ入らない」と言っていたK君は、自らお部屋に入っていきました。





2019年10月10日木曜日

努力が実を結ぶということを感じて欲しくて

発達障がいの類いがあると、「努力が実を結ぶ」ということを体験しにくいということはよくあります。

学習はそれが“テスト”を通して結果が丸見えになる分かりやすい場面です。

僕に言わせると、例えば「計算が苦手」とか「暗記が苦手」とかみたいなことよりも「努力が実を結ばない」という体験を重ねていってしてしまうことの方が、ずっと深刻です。

ある中学生との学習。

いろんなやり方を試みてきましたが、なかなか「実を結ばない」という感じが続いてきました。

お付き合いを始めて半年近く掛かってしまいましたが、ようやく“このやり方なら!”という手応えを二人で噛み締めることが出来ました。

彼の特性もあり、苦手な教科があることは否めないです。

恐らくは、その特性に起因してなんですが…
「俺は勉強が出来ない」という思い込みで以て、他の領域にも影響が出ている節がありました。

そこで、せめて「苦手な教科がある」くらいになることを一歩目にしたいと思って試行錯誤してきました。

その一歩目になりそうな手応えを今日は味わえました。

本人の嬉しそうなこと!

半年近く付き合ってきて、あんな晴れやかな表情で帰っていったのは初めてかもしれません。

明日、小テストがあるみたいです。
結果は分かりませんが、これまでとは違う心持ちで迎えられそうですし、これまでとは違うやり方で対策も出来そうです。

次に彼と会うのは、また来週ですが、楽しみです。

2019年10月7日月曜日

似顔絵

学習サポートの生徒が描いてくれました。

彼には、こんな風に僕が見えているのだと思ったら、ちょっと嬉しくなりました。

2019年9月30日月曜日

大学生奮闘中!

大学生と一緒に展開している月曜日の学習サポート。

「勉強したくなーい」というのが口癖のような小学校6年生男子。

とにかく楽しそうにお喋りしたり、室内にあるホワイトボードにお絵描きを始めたり…(^^;

「勉強したくなーい」子にとっては、大変ですよね~。

僕は大学生に任せているので、やり取りを基本的には眺めています。

会場の備品が壊れるような使い方をしない限り、ただただ子どもと大学生サポーターの様子を見ています。

大学生を自分のペースに誘い込みたい子ども。
子どもになんとか学習の方へ向いてほしい大学生。

駆け引きが面白いです。
僕から大学生へは「学習塾とは違うから、学習をすること、成果を上げることにとらわれずに、『学習のサポート』になると思う関わりを」と注文を出しています。

まずは信頼関係を作って「この人となら過ごしても良いかな」と思ってもらえて、その先に「この人となら勉強しても良いなぁ」みたいなものが芽生えれば良いと思うので。

「サポート」「支援」…言い方は色々あるかもしれませんが…この類い、基本は“待つ”ところにあると思うのです。

何もせずに待つのではなく、機会を逃さないようにして“待つ”。

そういう仕事だと思っています。

「今!」って思ったときに踏み込んで、内で備えていたものを子どもたちへ手渡すイメージ。

そういう根気強さが必要だと思います。

今日は、ホワイトボードに落書きし始めた子どもを、しばらくは机上に戻すためにどうしたら良いかな?と考えていた大学生。

でも押しても引いても状況は変わらず。

そこで大学生サポーター考え始めました。

大学生からホワイトボードに向かっていきました。
学習内容としては、図形をしていたことが幸いしました。

ホワイトボードに対象な図形を描き始めて、ホワイトボード上でやり取りを始めました。

それに子どもが乗ってきて、気がつけば机上に戻っていました。

スゴいぞ、大学生!

こうやって手立てになる手札を増やしていくんですね。

子どもに寄り添いながら。

大学生サポーター皆さんが、息抜きと学習、お互いを知るためのコミュニケーション…
限られた時間をどのように使うか、子どもを見ながら組み立てられるようになってきました。

楽しみな、頼もしい大学生が集まってくれて嬉しく思います。

2019年9月23日月曜日

「誰でもどうぞ」ではなく、居場所こそカラーを濃くして

僕自身は、個人的には、学校が全てだとも思っていないし、学校“を”居場所に、だなんて思っていないです。

学校以外の、しかもインフォーマルな支援を提供してきているから、形式はどうあれ、その子にとって居場所があることが大切だと思っています。

僕の立場からしても、学校以外の形で子どもの居場所ということについて一生懸命に取り組む方たちと出会うことはとても多いです。

いずれの方も素敵で、エネルギッシュな方たちです。

そういう、仲間や先輩方の積み重ねの成果として、居場所というものが多様性を持ち始めているわけです。

でも、やっぱりまだまだ“点”だという印象も個人的には持っています。

居場所と居場所が繋がりをもっともっと太くかたい線で結んで、線と線が交わりネットワークになり、網の目が細かくなり面となり…

もっと、そうなってほしいと考えることが最近多いです。

「誰でもどうぞ」は、間口こそ広いけど、意外といわゆる“お行儀の良い子”が集まる気がしています。

「うちはこんな感じ」「あそこはこんな感じ」と、それぞれがカラーを濃くして、明確に選べる選択肢が増えることが必要なのかも。

2019年9月15日日曜日

筆箱の中身を数えることも、その子には必要なこと

学習サポートの途中で、急に筆箱の中身を広げた教え子。

まずはその中身の多さに驚くのですが…(^^;

おもむろに、その中身の鉛筆の数を数え出しました。
中身は短くなった鉛筆が溢れていました。

(今、数えなくても良いんじゃね?)

僕も思わないことはないんです。

でも、その言葉はまずは飲み込んで。

「いくつあると?」と尋ねてみました。

「うーん…58」と、教え子。

「58本もあった?すごいな」と、応えました。

「僕、頑張って勉強してきたんだよ」と。
「そうだね~、頑張ってきたよね」と返します。

「…でも多すぎるよね」と教え子。

「そうかもね~」

「すこーし捨てようかな…」

整理や捨てることが苦手な子が、随分と思い切ったことを口にしました。

保護者のニーズとしても「整理が出来なくて鞄の中も、筆箱の中もごちゃごちゃしてる」というものがあったくらいです。

僕は相槌を打っていたくらいです。

こういう言葉に行き着くということは、本人もなんとかしよう、と思っていたのかもしれません。

でも、なかなか踏ん切りというか、きっかけが掴めなかったのかな…

本当に中身と決別が出来るかは分かりませんが、「今じゃなくて良くね?」と口に出してしまうと、片付けてしまっておしまい、だった気もしています。

もちろん、ずーーっと付き合い続けるだけでも、目的が見えなくなっちゃいますから、折を見て「そろそろ勉強に戻ろうか」と声をかけることはあります。

でも、ある程度は許容して、子どもが“したいこと”をキャッチしてあげることが大切なことだと思います。

その方が、子どもだって“気になっていたこと”が棚卸しされて、落ち着くのです。

その証拠に今日、その後は、嬉しそうに時間を過ごしてくれていました。
意欲的でしたよ♪

2019年9月6日金曜日

どうやって読書をするか?紙?アプリ?電子書籍専用端末?支援の視点で少し考えてみた。

僕は、読書が好きで、常に鞄の中あるいは車の中に1冊や2冊本を入れ、どこにでも持ち歩きます。

紙媒体以外にもAmazonの電子書籍アプリKindleも使ってスマホでも読書をしますし、同じくAmazonの電子書籍専用端末Kindlepaperなるものも一応は持っています。
(Amazonのアカウントで同期出来るので、アプリでも専用端末でも最後に読んだところを共有して続きから読めるので便利ですよ。)

そんな風に色々な媒体で読書を楽しんでいる僕。
ちょっと支援の視点で、各媒体について考えてみました。

まず紙媒体について。
これの良さはなんと言っても【読み返しがしやすい】こと。
「あれ?前に何て書いてあったっけ?」みたいになって、少し前のページに戻りたくなる時には、そのページを探し出すのには、断然、紙媒体がしやすいです。

電子書籍にも作品中のキーワードなどで検索する機能は付いていますが、画像資料などは検索に掛からないこともあります。
挿し絵も同様です。

短期記憶の苦手な人には、この点は不自由さを感じる人がいるのではないでしょうか?

そういう意味で、この点は紙媒体がオススメです。
スマホなどはスクリーンショットなどを活用すると良いかもしれませんが…

スマホやタブレットのアプリを活用する場合。
これの良さは、【文字の大きさやフォントが変更可能である】こと。
指先を感覚的に動かすことで比較的簡単に、文字の大きさやフォントが変えられます。

誰にでも、見易い字の大きさやフォントというものがあります。

行間が詰まっていると、文字を目線で追うことに困難さを覚える子がいます。
そういう時は、この機能を使って読みやすい文字の大きさやフォントに切り替えて見ると読書が幾分かしやすくなるかもしれません。

また、今の時代の子どもたちは、これらの端末に慣れ親しんでいるというのも選ぶ際のポイントにはなり得ると思います。

ただ、多くの場合、液晶がガラス面で、光の反射も強いし、そもそも明る過ぎると感じる子もいるかもしれません。

学習の教材も、上質な紙よりザラ紙のような反射が少なかったり、色合いが落ち着いたものの方が良いという子もいるくらいなので、この辺りも選択の材料になるかもしれません。

電子書籍専用端末の活用。
これは、今書いた色合いのことが1つ挙げられます。
スマホやタブレットより色合いが落ち着いたものである場合が多い、というのがポイントでしょう。

それから、文字の大きさやフォントを選べるというのもやはりポイントです。
この機能自体はスマホやタブレットと変わりませんが、保護者の中には「読書がしやすくなる手段として電子書籍を」と思っている方も多いと思いますが、その一方で「スマホやタブレットばかりに触れさせたくない」という方は、こちらが良いかもしれません。

「読書していると思ったら、いつの間にかゲームをしていた」なんてことは、この媒体に於いては起こりません。

他にも検討材料に出来る要素はあるわけですが、まずはこの辺りでしょうか。

読書の媒体について、こういう視点で選んでみるのもありかもしれませんよ。

最近は隙間時間にガーデニングをしています。

最近は、不器用なりに隙間時間を使ってガーデニングをしています。

すごい手作り感の溢れる花壇ですが…満足感と充実感でいっぱいになるし、もともと花は好きなので、新しい葉っぱが出てきたり、花が咲いたりするのを見ると嬉しくなります。

5年くらい大切にしてきているバラを挿し木で増やしてきているので、それを中心に考えながら他の花の苗を買ってきて彩っていこうと思います。

2019年9月5日木曜日

“算数”の頃は出来たのに“数学”になった途端に…

学習サポートをしている中学生。

数学に大苦戦をしています。

頭の中がパニック状態なんでしょうね~。

「小学校の時は、算数出来たのに」
「中学になって、数学が分からない」

ということが口癖のようにして、出てきます。
1度パニック状態になると、正の数の四則計算も解けなくなってしまうことがあります。

何故か?

保護者からも、その類いの質問は沢山預かります。

多分、それは算数が具体的な数の世界について学ぶもので、数学が抽象的な数の世界についても学ぶようになるものだからだと思います。

算数で扱う価値観の中で「-1」というのは、実に表現しにくいと思いませんか?

「リンゴが1個」は分かりやすい。
でも、
「リンゴが-1個」というのは、目に見えないもので、概念的というか、抽象的というか…分かりにくいのです。

そういう世界について学び始めると、途端に、これまでやってきたものと別物のような気がして、あっという間に頭の中がパニックになってしまうのです。

だから、その子に分かるように説明したり、話したりすることが大切だと思うのです。

僕の学習サポートは、そういう感じです。

「数学なのにあまり問題を解かないよね」とよく言われます。

でも、僕の考え方の中で、サポートは着実に行っていっています。

2019年9月3日火曜日

9月からの永田の主なタイムスケジュール

9月からの僕の平時のタイムスケジュール。
最近尋ねられることが多いので。

月曜日
8:00~12:00くらい
   CoCokara日の里で朝市と、それに伴う作業。
15:30~17:30
   放課後等デイサービスえるそるむなかたでの学習サポート。
18:00~20:00
  CoCokara日の里を利用した学習サポート。

火曜日
10:00~14:00
  赤間保育園でのサポート。
16:00~17:00
  個別のプールのレッスン。
17:30~18:30
  個別のプールのレッスン。
19:00~20:00
  個別の学習サポート。
20:30~21:30
  個別のプールのレッスン。

水曜日
13:00~15:00
  放課後等デイサービスえるそるむなかたのミーティング(実施日とそうでない日があります)。
15:30~17:30
放課後等デイサービスえるそるむなかたでの学習サポート。
18:00~19:00
  個別のプールのレッスン。
19:30~20:30
  個別の学習サポート。
21:00~22:00
  個別の学習サポート。

木曜日
15:00~16:30
  個別のプールのレッスン(入所施設への送迎含む)。
17:00~18:00
  個別のプールのレッスン。
18:15~19:15
  個別のプールのレッスン。
19:30~20:30
  個別の学習サポート。

金曜日
10:00~14:00
  赤間保育園のサポート。
16:00~17:00
  個別のプールのレッスン。
17:30~18:30
個別のプールのレッスン。
19:00~20:00
  個別の学習サポート。
21:00~22:00
  個別の学習サポート。

土曜日
12:30~13:30
  個別の学習サポート。
14:00~15:00
  個別のプールのレッスン。
15:30~16:30
  個別のプールのレッスン。
17:00~18:00
  個別のプールのレッスン。
18:30~19:30
  個別のプールのレッスン。

日曜日
10:00~11:30
  個別の学習サポート&プールのセットのレッスン。
12:30~13:30
  糟屋にて個別のプールのレッスン。
14:30~15:30
  宗像にて個別のプールのレッスン。
16:00~17:00
  空き時間(レッスンの振り替えに使うことが多い)
17:30~18:30
  個別のプールのレッスン。

以上になります!
なかなか新規の生徒の受け入れが直ぐには難しい状況です。
なので、仲間も増やしたいと思っています。

もちろん、別件が入ればスケジュール調整をしながらです。
なので、「この日に会いたい」とお申し出があればそこに向けてスケジュール調整していきます。
急に言われても動けないことが多いです。すみません💦

班ごとの“小さな文化”

今日も先ほどまで赤間保育園のサポートに行っていました。

赤間保育園では、年長児のクラスで給食を一緒に頂きます。

班を作っているところに、順に入って頂きます。
子どもたちとお喋りしながら楽しい昼食です。

いろんな班を回って食べていると、班ごとの“文化”があることに気がつきます。

お喋りの内容もそうですが、お互いに出し物のようなものをして笑いあっている班もあれば、卓上で小さな宝探しゲームを始める班もあります。

手遊びや、じゃんけんをしながら食べる班もあります。

もちろん、食事中なので、限度、節度の範囲でということにはなりがちですが。

それでも許される範囲で子どもたちは、給食時間を思い思いに過ごしています。

子どもたちの“文化”に触れて食べる食事は格別です。

2019年8月28日水曜日

保護し過ぎるということはないので、安全を最優先に判断を

大雨が福岡県各地を襲っています。
宗像もすごい雨です。

そんな中、子どもたちは登校している姿を目にしました。
地域の大人や、学校の先生方が横断歩道に立って登校のサポートをしている姿も目にしました。

こういう天気でも、自治体や学校によって判断に差が出ます。

迷ったときには、安全を選択してください。


保護者が送迎できればすれば良いし、休ませようと判断したらそれでもいいと思うのです。

いのちより大切なものはありません。

保護し過ぎ、なんてことはないので。



細いとは言え、川のそばの横断歩道で立っている小学校の先生を見かけました…
これだけメディアでも呼びかけがあっていても、この現状。

子どもたちの安全のためだとは思うのです。
でも、先生方もいのちある人です。

先生方の安全のため、地域の大人の安全のため、そういうことまで含めて自治体や学校には判断をお願いしたいです。

子どもたちが登校するということは、そういう人たちの命も関わるという事。

子どもたちに何もなくとも、同じ場所で一定時間立ち続ける大人にも、子どもたちと同等かそれ以上の危険が付きまとっていることを考えて。

2019年8月26日月曜日

少しでも荷を下ろして明日を迎えられるように

夏休み終盤。

この1週間、宿題の追い込み…そのお手伝いが、学習サポートでは多くなっていました。

中には、他児と同じ宿題を出されるも、特別支援学級での学習ペースでは未学習になっている箇所が範囲に含まれており、苦しんでいる子もいました。

そういうときには「ここはこれからやるからしなくても良いよ」という声かけがあってもいい気がしました。

あるいは、他のものに差し替えるということがあってもいい気がします。

ただでも山盛りの宿題。

習っていないものが出たら、やる気なくなっちゃいます。

そして終わらないと学校への気持ちも削がれてしまいます。

子どもたちはみんな真っ直ぐです。

「終わっていない」というのは後ろめたくなるものです。

そんな後ろめたさを子どもたちに不必要に抱えさせなくても良いのに…と思ってしまいます。

世間では、この夏休み明けが自殺者数が増えるということも言われていますよね。

ちょっとした配慮で守れるものもあるだろうとも思います。

もちろん自殺の理由は、様々ですが。

子どもたちに後ろめたさを抱えさせて、居場所を奪うことにはしたくない、と学習サポートをする身としては思うのです。


「別に休んでも良いんじゃね」
「別に終わっていなくても良いんじゃね」

と個人的には思います。

でも子どもたちは、真っ直ぐですから、「でも…」がまずは付きまといます。

そこで少しでも荷を下ろして明日を迎えられるように、ということを意識しながら学習サポートには当たってきたつもりです。

これからもそういうことを常に頭に置きながら学習サポートをしていきたいです。

2019年8月13日火曜日

まだ間に合う!子どもと安全に楽しくプールに行くためのアイテム選び!

お盆休みにも入り、ご家族で遊びに行くという方も増えているのではないでしょうか?
僕も昨日は息子をプールに連れて行っていました。

そこで、今日はいつもと少し違うことを書いてみようと思います。

子どもをプールに連れていくときの、子どもと安全に楽しむためのアイテム選び!

特に泳ぎを練習中という段階の子どもには、安全に水中で過ごすためにアイテム選びは慎重になって欲しいと思うのです。
僕はほぼ毎年、この時期になると、プールの利用客が増え、溺れかける子どもを水から引き上げるということを1回、2回はすることになります。

これから「プールにでも連れて行こうかな」という方は、是非参考までに。


1.泳ぎやすい水着を!

レジャー用品店に行くと、おしゃれな水着がたくさん並んでいますが、デザインではなく「泳ぎやすいか?」という視点でまずは選んでください。
オシャレはその次で。

例えば男の子の水着はトランクスタイプもありますが、泳ぎが不得手な子どもにとっては、足の動かし難さに余計つながります。
幼児などは足も短いのでトランクスタイプになると直ぐに膝辺りまで水着がまとわりつき、余計に動かしにくくなります。
スクール水着のような、ぴたっとしたデザインの方が断然泳ぎやすいのです。

女の子は、何か所もひもで結ばないといけない水着は避けてください。
子どもは大人が思う以上に動きが多く、紐がほどけることがあります。
そうでなくても、紐がどこかへ引っかかる危険もあります。
以前、子どもたち同士で遊んでいるうちに、他のお友達の指に紐が引っかかり、そのまま意図せず水の中に引き込まれてしまって、ゲホゲホしていた女の子を引き上げたことがあります。

また、屋外プールでは特に増えますが、ラッシュガードを着る子どももいると思います。
フード付きはやはり、絡まったり、引っかかったりするので泳ぐ際には、襟口に入れるなどの工夫をしてください。
陸上ではフードを使用しても、水中では利用を控えてください。


2.スイムキャップの色は目立つ色!
万が一溺れても見つけやすいというメリットがあります。
屋外で、
スイムキャップ着用の義務がない施設でも、幼児などは特に被せてあげて欲しいものです。
人混みで、あっという間に流される、なんてこともあり得ないことではないので。


3.ゴーグルはクリアレンズのモノを!

ミラーレンズのものをカッコいい!と選ぶ子どももいるのですが、そういうものは泳ぎがある程度できてからでいいのかな?と。
クリアレンズのモノにすることで、子どもの目線を拾いやすくなります。
子どもの視線が今、どちらに向いていて、何に興味を示しているのか、何を訴えているのか…そういうものに気づきやすいことは、養育者としては大切なように思います。

特に水中で足をつったり、溺れかけたり、不測の事態に陥ると声すら出すのを忘れる子どもも多くいます。
困っているのか、そうでないのかというものを声以外にも表情でもキャッチ出来ることは、事故防止の基本だと思っています。

ちなみに、レンズの色も様々ですが、子ども的には無色透明のレンズが一番落ち着いて泳ぐことが出来るはずです。
カラーレンズでは、見える世界が大きく変わります。


4.浮き輪は身体に合ったサイズを!

子どもの身体は毎年変わっていきます。
そうすると何年か使えるものを…と思うかもしれませんが、浮き輪は身体のサイズに合ったものを選んでください。
お店で選ぶときには、せいぜい乾いた浮き輪を被るくらいしかできません。
しかも洋服を着ています。

それが水着で、水にぬれた状態になると、途端に滑るようになり、お店では大丈夫だったのに、水に入った瞬間にスルっと抜け落ちてしまうことがあるのです。
浮き輪を使うのに溺れるケースはこういう落とし穴があるためでもあります。

また、足を通すタイプの浮き輪は、養育者の目が必須です。
バランスを崩してひっくり返ってしまっても浮き輪から足が抜けないと、体勢を整える機会が生まれません。


もう挙げだしたらキリがないですが、最低限こういうことに気を付けていただけると、より安全に楽しむことが出来るのではないでしょうか?

2019年8月5日月曜日

音楽のレポートに取り組む中学生の姿

先ほどの記事にも上げましたが、集団の学習サポート。
今日はお休みさんもいて、少ない人数ですので、一人の子は「音楽」のレポートに取り組んでいます。
学生さんと共に話しながら、感じたこと考えたことを言葉に紡ぎ出して、指定の用紙にどのようにまとめると良いか…と一生懸命に楽しそうに取り組んでいます。


さて、この女の子の学習も今日で3回目になるのですが、これまでは「国語」「英語」「理科」などの問題を解くという夏休みの課題を持ってきて取り組んでいたので、今日の学習は少し色の違う課題に取り組んでいる、という感じになっているようです。

僕は、それぞれの子どもと大学生サポータ―のやり取りを観察しているので、学生さんが感じている事とはまた別の事が見えています。
(これを都度、学生さんにフィードバックし、学生さんからもフィードバックを受け、を重ねています)


話を学習の様子に戻します。

これまでの学習と今日とでは、明らかに子どもの様子が違います。


特に見えるのが座り方の違い。
過去2回は、椅子に深く腰掛け、椅子を引き、いわゆる「良い姿勢」で取り組んでいました。
これはこれで、大学生サポータ―とのコミュニケーションを上手に使いながらバランスを取れているからか、落ち着いて取り組んでいるように見えていました。

ところが今日の様子を見ると、椅子に浅く腰掛け、椅子の前に体重をかけて、椅子の後ろ脚が浮くような座り方をすることも目につきます。

身体の様子はというと、今日の方が、“丸み”を帯びていて、ゆったりとしているように見えます。

多分、今日の方が“かのじょにとって”「良い姿勢」な状態なのかもしれません。

過去2回も今日も、楽しそうには取り組んでいますが、過去2回の方は、「気を張っていたんだ」ということが見えてきました。

その証拠に、大学生サポータ―や僕が促さずとも、次第に声のトーンも落ち着きを帯びて、動きも徐々に少なくなって、イキイキと課題に向き合っているように見えてきました。
学習に向かう姿勢、って本来こういう事で良い気が、個人的にはしています。


「気を張る」ことが悪いことではないですが、疲れますよね?
学習って、ある程度、中長期的に継続していくものだし、一回あたりにある程度の時間をまとめて取ることが多いから、「気を張ったまま」だとマラソンしにくい気がします。

今日の様子から、彼女が「続けやすい」、学習と向き合うための距離感が見えてくるかもしれません。

楽しみです。

こういう日がいつか

今日の集団の学習サポートは、お休みさんもいてちょっと静かな時間です。


基本的には国語、数学、理科、社会、英語などの「教科学習」に取り組む時間にはしていきたいと考えていますが、スタート間もないことと、子どもたちのことを知っていくという事、夏休み期間中ということもあり、子どもたちには、夏休みの課題を持ってきてもらい取り組むことが多くなっています。

今日は、他の子どもたちとの折り合いもつけやすいことから、中学生の女の子は「音楽」の宿題のレポートに取り組んでいます。

自分の好きな曲についてレポートにまとめるというものです。

普段はなかなか取り組めませんが、今日は音楽を実際にかけながら、リズムのこと、音楽の印象のこと、ジャンルのこと、その曲の好きな理由などを大学生と共に掘り下げています。

このやり取りに耳を傾けていると実に面白いです。

見た目にも、身体でリズムを取りながら、並んだ肩がゆらゆらとしているので、ホッコリとします。

お互いを知っていくにはとてもいい機会になっています。

さ、「今日の時間をこれからの付き合いに」ということを学生さんとも話し合いながら考えていきますよ!


大学生サポータ―との時間が、いつか子どもたちの中に「かけがえのないもの」になってくれたらそれでいいのです。

2019年8月4日日曜日

よりEちゃんらしいプール活動を目指して。

久しぶりに小学校高学年のEちゃんのプールについて書いてみようと思います。

彼女との付き合いも2年半を越えました。

ほとんど毎週、休まずにプールに通ってきてくれる彼女。

初めは、ビート板の使い方も分からず、プールと言っても、水の中で跳ねたり、その場で潜ったりするくらいの過ごし方しか持っていませんでした。

“泳ぐ”なんて概念は持っていなかったかもしれません。

プールサイドも小走りしたり、跳ねたりして、転びそうになってもいました(^^;

そういう“泳ぐ”以外にも“場に応じた過ごし方”の獲得からしていくことが必要な子でした。

1つずつ練習を重ねてきて、今では、ばた足だけでなく、クロールも平泳ぎも背泳ぎも25メートル泳ぐことが出来るようになりました。

クロールは、横を向きながら息継ぎすることも出来るようになったし、平泳ぎの独特な足使いも“らしく”なってきました。
背泳ぎなんて、周りの人が「きれいに泳ぐね」と呟くくらいに上手になっています。

小一時間の入水時間で、実に700メートル泳いで帰ります。

最近は、さらにステップアップを目指しており、僕がスタート地点から「よーい、スタート!」の合図を送るだけで、一往復泳いで戻ってくるということもやってみています。

これが大切。

僕の誘導無しで、周囲の人たちの動きを見ながらペースを変えたり、避けたりしながら泳ぐ必要があります。

最初は、立ち止まって、振り返って「どうしたらいいの?」みたいな表情を向けてくることもありましたが、その辺りも上達してきました。

そろそろカードを準備しようと思います。

「え?これからカード?」と思うかもしれません。
でも、これからなんです。

彼女とのプールにおけるコミュニケーションで、カード類は使わずに重ねてきていて、「クロール」「平泳ぎ」「背泳ぎ」「ビート板キック」など、メニュー名と動作のマッチングは問題なく出来ています。

なので、これは「僕以外の人ともプールに来られるように」なるための準備です。

「これだけ泳いだら終わり」というのが、彼女にも“僕以外の誰か”にも分かりやすくするためです。

いよいよ、“レッスン”から余暇活動にしていくための段階です(レッスンももちろん、余暇活動の一環かもしれませんが、「先生」とではない誰かと過ごすというのは、また違う効果がありますよね♪)。

基本的には、本人で泳げますが、“誰と来ても同じように泳げる”ということを目指すための補助アイテムですね。

近々、製作に取りかかろうと思うので、出来上がったら、写真と共にご報告しますので、お楽しみに♪

そんな風に順調にお姉さんへの階段を上っているEちゃん。
出会った頃よりも、親子関係も深まっているみたいです。

お母さんも毎週プールの上達を楽しみにしてくれています。
「最近、ようやく彼女のことが可愛いと思えるようになってきた」とお母さんが聞かせてくれたのは数ヶ月前のことです。

彼女の人生がより豊かなものになりますように。

彼女の成長に立ち会えている僕は、とってもラッキー♪

2019年8月3日土曜日

僕の子どもの頃の夏休み

先ほど、別記事で夏休みの過ごし方について書きました。

書いている途中、僕自身の小学生時分の過ごし方を思い返していました。

小学生の頃、「夏休みの友」なる宿題プリント集が出されていました。
(何が「友」だ!)と、内心毒づいていました(笑)

それに加えて観察日記や自由研究などの宿題があったと記憶しています。

それらをこなす事と併せて、「夏休みの○○(忘れた)」なる、過ごし方の指針みたいなものが用意されていました。

その中でも印象的だった項目が1つあります。

「10時までは家ですごしましょう」

つまり、その時間まで宿題をするなどして過ごすことを勧められていたのです。

それから遊びに出ましょう、と。

小学生の頃、概ねそれに従って夏休みは過ごしていた気がします。

10時まで宿題をして、10時から夏休みのテレビ番組としてウルトラマンが放映されていて、それを見てから友達と遊びに出かける、みたいな。

懐かしいことを思い出しました。