ぐるんぱのあしあと~宗像市で個別の療育的活動を提供する知的・発達障がい児者支援団体「ぐるんぱ」主宰永田のブログ~
1985年生まれ福岡県宗像市在住。西南学院大学国際文化学部卒業。 2008年福岡県警察に入職するが突発性難聴を発症し退職。 難聴や精神の落ち込みを様々なサポートで乗り越え、支援者という立場に回りたいと考え、2009年障がい児者支援団体に就職。障がい児者に療育的プール活動と学習支援活動を提供する指導員として勤務。 2016年福岡県宗像市で療育活動を提供する知的・発達障がい児者支援団体「ぐるんぱ」設立。知的・発達障がい児者、その他困り感を抱える子どもたちへの療育的プール活動と学習支援活動、福祉事業所顧問、保護者学習会主催などの事業を展開。一般企業へも発達障がい啓発・対応研修も行う。 「オムツの取れなかった10歳児がプールを始めて3か月でオムツが取れた」「家庭学習が定着した」「自傷・他害行為が減った」「従業員の仕事効率が上がった」など各家庭や社会生活に寄り添う支援を実践。 お問い合わせは、下記のいずれかへどうぞ。 メール:gurunpa.munakata@gmail.com 電話:090-5724-0660 ぐるんぱHP:http://gurunpa-munakata.jimdo.com/
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2024年4月18日木曜日
生徒大募集中です
2024年4月4日木曜日
気持ちを推し量りながら関わる
特にプール活動の教え子に多いのですが、言葉が少ない、あるいは出ていない子どもたちとのかかわりの際には、その子の気持ちを推し量りながら関わることをとても大切にしながら関わってきているつもりです。
この際に、持っておくべき情報はどんなものか?
表情や動きというその瞬間の様子はもちろんです。
その他には、時期(年齢やその他の発達段階みたいなもの)、季節(気候や行事ごとなども)、家族や家庭の様子。
いわゆる背景です。
これらを基にして推し量ることが大切です。
今日、プールに来た特別支援学校の小学部へ入学予定の男の子。
この数週間、何やら気持ちがソワソワと落ち着かない様子は感じていました。
どうやら家庭でもイライラとして周囲に当たり散らしているとのこと。
今日の帰り際にもちょっとしたアクシデントでイライラしていたようでした。
(お兄ちゃんの捕まえたカナヘビと思ったように触れ合えず怒っていました)
そんな彼とのプールでも、いろいろと様子から推し量って声をかけていきます。
そんな中で、彼の力がふっと抜けて、僕と目を合わせて集中力を取り戻す瞬間がありました。
その時の声掛けを紹介します。
「入学式が近づいてきてドキドキするよね」(落ち着かない様子に共感を示すような口調で)
「いろんなことが変化する時期だけど、プールも僕も変わらないから、今までと同じやり取りだよ」
この2つの声掛けをしたとき、ピタッと動きが止まってこちらを見て、しばらく目を合わせた後彼らしい泳ぎに戻りました。
声掛けの直前は、極端にガチャガチャと激しく体を動かして見せたり、急に脱力して泳ぐことを放棄して水に浮かんで、目だけでこちらに何かを訴えて、まるで(今は泳がないよ、どうする永田?)と問うてきているような視線を感じましたw
最初は「やだよね、こんな大変なことをやっていられないよね」と声をかけてみました。
でも、彼は聞く耳を持たないし、そもそも口にしてみたものの、僕自身も彼の様子から気持ちを代弁したつもりがしっくりきませんでした。
そして、先ほどの言葉です。
僕自身もしっくりきたし、彼の琴線にも何か引っかかったのでしょう。
不思議に思う方もいるかもしれません。
それでも、僕はこうやって子どもたちと関わりを築いてきています。
特に知的障がいを持っていて、言葉で意思表示できない子どもの場合は、「水が好きだから」という様子から保護者の方がプールを始めさせるケースが多いです。
本人が「通いたい」と思って始めたものではないことも多いからこそ、気持ちを推し量って、少しでも「分かってくれるかも」とか「こいつとなら練習しても良いかも」と思ってもらえたらと思うのです。
そのために「気持ちを推し量る」ことを大切にしたいと思います。
仮に言葉が出始めても、子どもだって気も使いますから。
それなりにそういうことも含めて推し量っていくようにもしたいです。
せっかくだから心地よく過ごしたいじゃないですか♪
2024年3月31日日曜日
子どもたちの成長を信じぬくこと
2024年3月26日火曜日
意欲を芽生えさせるための学習支援
2024年3月25日月曜日
野暮な大人にはなりたくないw
子どもたちが春休みに入り、毎日楽しいお話を聞かせてくれながら学習やらプールやらをしています。
当然ですが、楽しいことをして、そのことを嬉しそうに話すときの子どもたちは「らしさ」がいっぱいです。
体験そのものも子どものカラーが出ますが、その中での感じ方、その共有の仕方などもオリジナリティあふれる報告が続いています。
あるいは、「〇日から良好に行きます」みたいな話を聞かせてくれる子もいます。
「学習に来ている」「プールに来ている」と目的は様々ですが、こういう話も存分に共有してから活動に入るようにしています。
子どもたちの「らしさ」を知ってこそだし、そもそも「話を聞いてくれない人の話を何で聞かなきゃならんの?」となると思うのです。
関係を築いてこその支援です。
「話が止まらなくなって、活動が出来なくなることってないのですか?」みたいなことを訪ねてくる大人もいます。
「概ね大丈夫です」とお答えしています。
相槌の打ち方などもテクニックがあると思います。
それだけである程度その場は展開が可能です。
それに、慌てて「しなきゃ」と思って、「せっかく聞いてもらおうと思ったのに」という子どもたちの楽しみを台無しにするというのも、野暮だと思うのです。
こういう時は特に野暮な大人にはなりたくないなぁ、とおもったりします。
2024年3月21日木曜日
希望校への合格率100%!!
2024年3月17日日曜日
警察への連絡
我が家の裏は、ため池になっています。
雨の日はそれなりに増水します。
そもそも原則危ないから入らないような旨の掲示もされています。
それでもため池に釣りに来る人がいます。
多少のことは目をつぶりますが、グループで来てやかましくしていたり、増水していて足元ぎりぎりまで水が来ているのにも関わらず釣りをしに来ている人が居るときには、僕は容赦なく宗像警察署に電話をします。
迷惑だったり、危なかったり…自分の家の裏で事故というのが起こったら気持ちの良いものではありませんし。
今日、雨の止み間に愛犬の散歩に出たら、釣り人が居ました。
息子も一緒にいましたが、「危ないよね」「あそこ入って良いとぉ?」と息子が言い出したので「そうだよね、危ないし、本当は入っちゃいけない場所よね。あなたも気を付けないとだめよ」という話をしました。
続いて、息子が言い出したのは「誰が注意したり教えたりするの?」と。
良い機会だと思って「そうだね、警察さんにお願いしよう」と、少し現場から離れてから、宗像警察署に電話をしました。
そしたら、今日は日曜日の夕方で「閉庁日」でした。
緊急の場合は110番、そうでない相談は県警本部へ連絡をするようにアナウンスが流れたので、県警本部へ連絡をしました。
「宗像から電話しています。自宅裏がため池で基本釣り禁止のはずですが、釣り人が来ているのと、今日は雨で増水しているので危ないかな、と思って宗像警察署に連絡しようと思いましたが、閉庁日とのことでこちらへ電話させていただきました。」
とオペレーターの方へお伝えしました。
「そういうことでしたら、事故につながる可能性があるので110番を使っていただいて構わないので、同じ旨をそちらで伝えていただいた方が、現場へ警察官の派遣がスムーズです。とのこと。お手数ですが、通報をお願いできますか?」
との回答でした。
改めて110番。
「事故ですか?事件ですか?」との質問から。
「宗像市の〇〇の〇〇池に釣り人が来ていて、雨で増水もしているので危ないと思い、県警察本部にお尋ねをしたら、110番するように言われたので…」
「なるほど、通報ありがとうございます。閉庁日となっていますが、警察官は常駐しているので、このまま私の方から宗像警察署に連絡をして、現場へ警察官を派遣するようにいたします。安全へのご協力ありがとうございます。差し支えなければお名前を頂戴してもいいでしょうか?」
「永田です。」
「ありがとうございました。」
それから数分後本当に警察官が来られて、注意をして釣り人は帰っていきました。
更にその直後、僕の携帯に警察の方からお電話がありました。
「通報ありがとうございます。私がこの地域に異動してきて間もないのでお尋ねしたいのですが、あの池はこういうことが繰り返されていますか?管理は市の管轄だと思うのですが、『危険』という表示はありましたが厳密に、『立ち入り禁止』や『釣り禁止』の文言がないことが問題かもしれません。明日月曜日になったら、こちらから市へ表示の提案をしますが、もしかしたら『市民からの要望』といったものの方が改善が早いかもしれません。また続くようでしたら、そういう手段もご検討ください。今後も地域の安全のためにご協力をお願いいたします。気になることがあればまたご連絡ください」
とても丁寧にご対応いただきました。
息子にも
「緊急か分からないときには、まず警察署の電話へかけてみる。今日は110番にかけなおして、って言われたから、110番にかけなおしたんだよ。」
「知らない人に注意とか教えたいことがあるときに、直接言うと喧嘩になったりすると怖いじゃん?そういう時には、警察さんがこういう風に安全のために動いてくれることもあるからまずは相談してみると良いかもね」
と、説明して、納得していたようでした。
こういうことを小学生のうちに伝えるのってもしかしたら賛否あるかもしれません。
安易に警察に、みたいな。
でも、僕は必要だと、少なくとも今日の彼を見ていたら感じました。