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2024年4月18日木曜日

生徒大募集中です

今年度、スタッフが充実したので、学習サポートの枠が新たに確保できることとなりました。
月曜日の16時~、土曜日の10時15分~など、すぐにご案内できる枠もあります。

気になる方は是非お尋ねくださいませ。


特別支援をしっかりと学んできている職員が、特性に配慮しながら学習支援を行います。

2024年4月4日木曜日

気持ちを推し量りながら関わる

 特にプール活動の教え子に多いのですが、言葉が少ない、あるいは出ていない子どもたちとのかかわりの際には、その子の気持ちを推し量りながら関わることをとても大切にしながら関わってきているつもりです。

この際に、持っておくべき情報はどんなものか?

表情や動きというその瞬間の様子はもちろんです。
その他には、時期(年齢やその他の発達段階みたいなもの)、季節(気候や行事ごとなども)、家族や家庭の様子。

いわゆる背景です。

これらを基にして推し量ることが大切です。


今日、プールに来た特別支援学校の小学部へ入学予定の男の子。

この数週間、何やら気持ちがソワソワと落ち着かない様子は感じていました。

どうやら家庭でもイライラとして周囲に当たり散らしているとのこと。

今日の帰り際にもちょっとしたアクシデントでイライラしていたようでした。
(お兄ちゃんの捕まえたカナヘビと思ったように触れ合えず怒っていました)

そんな彼とのプールでも、いろいろと様子から推し量って声をかけていきます。

そんな中で、彼の力がふっと抜けて、僕と目を合わせて集中力を取り戻す瞬間がありました。

その時の声掛けを紹介します。

「入学式が近づいてきてドキドキするよね」(落ち着かない様子に共感を示すような口調で)

「いろんなことが変化する時期だけど、プールも僕も変わらないから、今までと同じやり取りだよ」

この2つの声掛けをしたとき、ピタッと動きが止まってこちらを見て、しばらく目を合わせた後彼らしい泳ぎに戻りました。

声掛けの直前は、極端にガチャガチャと激しく体を動かして見せたり、急に脱力して泳ぐことを放棄して水に浮かんで、目だけでこちらに何かを訴えて、まるで(今は泳がないよ、どうする永田?)と問うてきているような視線を感じましたw

最初は「やだよね、こんな大変なことをやっていられないよね」と声をかけてみました。

でも、彼は聞く耳を持たないし、そもそも口にしてみたものの、僕自身も彼の様子から気持ちを代弁したつもりがしっくりきませんでした。

そして、先ほどの言葉です。

僕自身もしっくりきたし、彼の琴線にも何か引っかかったのでしょう。


不思議に思う方もいるかもしれません。

それでも、僕はこうやって子どもたちと関わりを築いてきています。

特に知的障がいを持っていて、言葉で意思表示できない子どもの場合は、「水が好きだから」という様子から保護者の方がプールを始めさせるケースが多いです。

本人が「通いたい」と思って始めたものではないことも多いからこそ、気持ちを推し量って、少しでも「分かってくれるかも」とか「こいつとなら練習しても良いかも」と思ってもらえたらと思うのです。

そのために「気持ちを推し量る」ことを大切にしたいと思います。

仮に言葉が出始めても、子どもだって気も使いますから。

それなりにそういうことも含めて推し量っていくようにもしたいです。


せっかくだから心地よく過ごしたいじゃないですか♪

2024年3月31日日曜日

子どもたちの成長を信じぬくこと

この仕事をしていると、特性や課題と言われるものを持つ子どもたち、そのご家庭とたくさん出会います。

ぐるんぱとして出来ることは限られています。

それでもどうしてもしていきたいことがあります。
それは僕自身もスタッフにも「子どもたちの成長を信じぬくこと」です。

横に並んで歩いたり、半歩前を手を引いて歩いたり、後ろから背中を押したり…伴走の仕方は様々です。
その道すがら休憩したり、道草食ったり、寄り道したり、少し引き返したり…いろんなことが起こります。
それでも信じぬくことが大切だと思っています。

どんな子でも、です。


職業支援者がそれをやっていくのは、ある種の当然だとも思うのですが…

ご家族にも信じぬいてほしいとも思います。

ご家族は、職業として彼らと関わる僕らと違い、ずーーっと生活を共にしていきます。
その分、困ったり、悲しかったり、辛かったり…そういう思いをする機会も程度も桁違いです。

子どもたちへの直接支援を通して、ご家族も我が子の成長を感じられるような計らいがとても大切だと思っています。

いずれ「今」交流のある支援者とはお別れをする日が来るので、その先も信じぬいて、家族で歩き続けられるような固い絆が芽生え、育まれるような支援を十分に重ねていくことが必要です。


以前は「僕が嫌われてでも伝えたいことは伝える」くらいに頑固になっていた時期もありますがw
今は「僕が子どもたちに嫌われていては、伴走が終わった後の親子の歩みに繋がらない」と考えるようにもなってきました。

もちろん「ぐるんぱ」としての価値観を、提供しなくてはいけないので、どうしても譲れないものもあります。
それでも、子どもの成長を信じぬくことで、待ったり、手を引いたり、背中を押したり、楽しくおしゃべりしながら歩いたり、寄り道したり…出来るのだとも思うようになっています。


2024年3月26日火曜日

意欲を芽生えさせるための学習支援

皆さんは中学生のころ、休みの日は何をして過ごしていましたか?

僕は遊んだり、部活したり、勉強したり…何かしらの活動で時間を埋めていた気がします。

今、ぐるんぱに来ている中学生で、一人気になる子がいます。

部活外の場所でサッカーはしていますが、それ以外にはぐるんぱくらいで他には特に習い事もしていない子です。

部活外なので、春休みも毎日練習があるわけではないようです。

「春休みの昼間は何しているの?」と聞くと「寝たり、ゴロゴロしたりしてる」と即答です。

「ゲームとかは?」と尋ねても「あまりしない」と。

「テレビとか動画は?」と尋ねると「サッカーのある日の天気予報はみる」とのこと。

サッカーは好きなようですが、筋トレ日などはさぼりがちとのこと。

何に関してもイマイチ意欲を感じにくい、少なくとも僕には見えにくい子です。

「勉強はきらい」という子は大勢出会ってきました。
でも、遊びは一生懸命とかゲームとか動画は怒られてでも続けようとする、みたいなw

でも、今日ここで話題に挙げている子は、そういうのとは少し違う気がします。

まずは、なんでもいいから意欲を持つという機会を作ってあげたいな、と思うのです。

とりあえず「学習」ということを通して彼と出会いましたが、サッカー(ボールを扱う日)と同じくらいに「ぐるんぱへは行こう」という意欲を持てるような時間を考えるところからかな、と思っているところです。

そして、彼の興味や意欲を掻き立てられそうな活動を用意して、ヒットしたらそれをグイッと引き上げられるような準備をしていきたいと思います。

2024年3月25日月曜日

野暮な大人にはなりたくないw

 子どもたちが春休みに入り、毎日楽しいお話を聞かせてくれながら学習やらプールやらをしています。

当然ですが、楽しいことをして、そのことを嬉しそうに話すときの子どもたちは「らしさ」がいっぱいです。

体験そのものも子どものカラーが出ますが、その中での感じ方、その共有の仕方などもオリジナリティあふれる報告が続いています。

あるいは、「〇日から良好に行きます」みたいな話を聞かせてくれる子もいます。


「学習に来ている」「プールに来ている」と目的は様々ですが、こういう話も存分に共有してから活動に入るようにしています。

子どもたちの「らしさ」を知ってこそだし、そもそも「話を聞いてくれない人の話を何で聞かなきゃならんの?」となると思うのです。

関係を築いてこその支援です。


「話が止まらなくなって、活動が出来なくなることってないのですか?」みたいなことを訪ねてくる大人もいます。

「概ね大丈夫です」とお答えしています。

相槌の打ち方などもテクニックがあると思います。

それだけである程度その場は展開が可能です。

それに、慌てて「しなきゃ」と思って、「せっかく聞いてもらおうと思ったのに」という子どもたちの楽しみを台無しにするというのも、野暮だと思うのです。


こういう時は特に野暮な大人にはなりたくないなぁ、とおもったりします。

2024年3月21日木曜日

希望校への合格率100%!!

毎年のように高校受験を迎える学習サポートの教え子たちがいて、今年も2名が受験でした。

その二名が無事に今年も希望の高校へと進学することができることとなりました。


毎年、受験を見守るあるいは送り出す側からすると(合格は厳しいだろうなぁ…)と内心不安になりながら送り出す子たちが多いのが現状です。
受験勉強という中長期的に取り組む必要のあるものへの向き合い方に困難さを抱得る子たちが多いからです。

ぐるんぱの学習中にも去年の過去問などを解く時間を設けてもボロボロだったりするものです。
でも、本人たちは「この学校に行きたい!」強く希望していることも多く、どんなに打たれても曲げることなく希望を貫き受験を決める子たちがほとんどです。


ぐるんぱは決して学習塾ではなくて、あくまで「学習サポート」の域を出ません。
それでも立ち上げてから8年。

ぐるんぱを卒業まで続けた子たちの第一志望校への合格率は驚異の100%!!

まぁ、卒業した子どもたちの数を数えてもしれてはいるのですが、それでもみんな合格していくのは、嬉しいしひそかな自慢です♪

2024年3月17日日曜日

警察への連絡

 我が家の裏は、ため池になっています。

雨の日はそれなりに増水します。

そもそも原則危ないから入らないような旨の掲示もされています。

それでもため池に釣りに来る人がいます。


多少のことは目をつぶりますが、グループで来てやかましくしていたり、増水していて足元ぎりぎりまで水が来ているのにも関わらず釣りをしに来ている人が居るときには、僕は容赦なく宗像警察署に電話をします。


迷惑だったり、危なかったり…自分の家の裏で事故というのが起こったら気持ちの良いものではありませんし。


今日、雨の止み間に愛犬の散歩に出たら、釣り人が居ました。

息子も一緒にいましたが、「危ないよね」「あそこ入って良いとぉ?」と息子が言い出したので「そうだよね、危ないし、本当は入っちゃいけない場所よね。あなたも気を付けないとだめよ」という話をしました。


続いて、息子が言い出したのは「誰が注意したり教えたりするの?」と。


良い機会だと思って「そうだね、警察さんにお願いしよう」と、少し現場から離れてから、宗像警察署に電話をしました。


そしたら、今日は日曜日の夕方で「閉庁日」でした。

緊急の場合は110番、そうでない相談は県警本部へ連絡をするようにアナウンスが流れたので、県警本部へ連絡をしました。

「宗像から電話しています。自宅裏がため池で基本釣り禁止のはずですが、釣り人が来ているのと、今日は雨で増水しているので危ないかな、と思って宗像警察署に連絡しようと思いましたが、閉庁日とのことでこちらへ電話させていただきました。」

とオペレーターの方へお伝えしました。

「そういうことでしたら、事故につながる可能性があるので110番を使っていただいて構わないので、同じ旨をそちらで伝えていただいた方が、現場へ警察官の派遣がスムーズです。とのこと。お手数ですが、通報をお願いできますか?」

との回答でした。


改めて110番。

「事故ですか?事件ですか?」との質問から。

「宗像市の〇〇の〇〇池に釣り人が来ていて、雨で増水もしているので危ないと思い、県警察本部にお尋ねをしたら、110番するように言われたので…」

「なるほど、通報ありがとうございます。閉庁日となっていますが、警察官は常駐しているので、このまま私の方から宗像警察署に連絡をして、現場へ警察官を派遣するようにいたします。安全へのご協力ありがとうございます。差し支えなければお名前を頂戴してもいいでしょうか?」

「永田です。」

「ありがとうございました。」


それから数分後本当に警察官が来られて、注意をして釣り人は帰っていきました。

更にその直後、僕の携帯に警察の方からお電話がありました。

「通報ありがとうございます。私がこの地域に異動してきて間もないのでお尋ねしたいのですが、あの池はこういうことが繰り返されていますか?管理は市の管轄だと思うのですが、『危険』という表示はありましたが厳密に、『立ち入り禁止』や『釣り禁止』の文言がないことが問題かもしれません。明日月曜日になったら、こちらから市へ表示の提案をしますが、もしかしたら『市民からの要望』といったものの方が改善が早いかもしれません。また続くようでしたら、そういう手段もご検討ください。今後も地域の安全のためにご協力をお願いいたします。気になることがあればまたご連絡ください」


とても丁寧にご対応いただきました。


息子にも

「緊急か分からないときには、まず警察署の電話へかけてみる。今日は110番にかけなおして、って言われたから、110番にかけなおしたんだよ。」

「知らない人に注意とか教えたいことがあるときに、直接言うと喧嘩になったりすると怖いじゃん?そういう時には、警察さんがこういう風に安全のために動いてくれることもあるからまずは相談してみると良いかもね」

と、説明して、納得していたようでした。


こういうことを小学生のうちに伝えるのってもしかしたら賛否あるかもしれません。

安易に警察に、みたいな。

でも、僕は必要だと、少なくとも今日の彼を見ていたら感じました。