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2019年8月28日水曜日

保護し過ぎるということはないので、安全を最優先に判断を

大雨が福岡県各地を襲っています。
宗像もすごい雨です。

そんな中、子どもたちは登校している姿を目にしました。
地域の大人や、学校の先生方が横断歩道に立って登校のサポートをしている姿も目にしました。

こういう天気でも、自治体や学校によって判断に差が出ます。

迷ったときには、安全を選択してください。


保護者が送迎できればすれば良いし、休ませようと判断したらそれでもいいと思うのです。

いのちより大切なものはありません。

保護し過ぎ、なんてことはないので。



細いとは言え、川のそばの横断歩道で立っている小学校の先生を見かけました…
これだけメディアでも呼びかけがあっていても、この現状。

子どもたちの安全のためだとは思うのです。
でも、先生方もいのちある人です。

先生方の安全のため、地域の大人の安全のため、そういうことまで含めて自治体や学校には判断をお願いしたいです。

子どもたちが登校するということは、そういう人たちの命も関わるという事。

子どもたちに何もなくとも、同じ場所で一定時間立ち続ける大人にも、子どもたちと同等かそれ以上の危険が付きまとっていることを考えて。

2019年8月26日月曜日

少しでも荷を下ろして明日を迎えられるように

夏休み終盤。

この1週間、宿題の追い込み…そのお手伝いが、学習サポートでは多くなっていました。

中には、他児と同じ宿題を出されるも、特別支援学級での学習ペースでは未学習になっている箇所が範囲に含まれており、苦しんでいる子もいました。

そういうときには「ここはこれからやるからしなくても良いよ」という声かけがあってもいい気がしました。

あるいは、他のものに差し替えるということがあってもいい気がします。

ただでも山盛りの宿題。

習っていないものが出たら、やる気なくなっちゃいます。

そして終わらないと学校への気持ちも削がれてしまいます。

子どもたちはみんな真っ直ぐです。

「終わっていない」というのは後ろめたくなるものです。

そんな後ろめたさを子どもたちに不必要に抱えさせなくても良いのに…と思ってしまいます。

世間では、この夏休み明けが自殺者数が増えるということも言われていますよね。

ちょっとした配慮で守れるものもあるだろうとも思います。

もちろん自殺の理由は、様々ですが。

子どもたちに後ろめたさを抱えさせて、居場所を奪うことにはしたくない、と学習サポートをする身としては思うのです。


「別に休んでも良いんじゃね」
「別に終わっていなくても良いんじゃね」

と個人的には思います。

でも子どもたちは、真っ直ぐですから、「でも…」がまずは付きまといます。

そこで少しでも荷を下ろして明日を迎えられるように、ということを意識しながら学習サポートには当たってきたつもりです。

これからもそういうことを常に頭に置きながら学習サポートをしていきたいです。

2019年8月13日火曜日

まだ間に合う!子どもと安全に楽しくプールに行くためのアイテム選び!

お盆休みにも入り、ご家族で遊びに行くという方も増えているのではないでしょうか?
僕も昨日は息子をプールに連れて行っていました。

そこで、今日はいつもと少し違うことを書いてみようと思います。

子どもをプールに連れていくときの、子どもと安全に楽しむためのアイテム選び!

特に泳ぎを練習中という段階の子どもには、安全に水中で過ごすためにアイテム選びは慎重になって欲しいと思うのです。
僕はほぼ毎年、この時期になると、プールの利用客が増え、溺れかける子どもを水から引き上げるということを1回、2回はすることになります。

これから「プールにでも連れて行こうかな」という方は、是非参考までに。


1.泳ぎやすい水着を!

レジャー用品店に行くと、おしゃれな水着がたくさん並んでいますが、デザインではなく「泳ぎやすいか?」という視点でまずは選んでください。
オシャレはその次で。

例えば男の子の水着はトランクスタイプもありますが、泳ぎが不得手な子どもにとっては、足の動かし難さに余計つながります。
幼児などは足も短いのでトランクスタイプになると直ぐに膝辺りまで水着がまとわりつき、余計に動かしにくくなります。
スクール水着のような、ぴたっとしたデザインの方が断然泳ぎやすいのです。

女の子は、何か所もひもで結ばないといけない水着は避けてください。
子どもは大人が思う以上に動きが多く、紐がほどけることがあります。
そうでなくても、紐がどこかへ引っかかる危険もあります。
以前、子どもたち同士で遊んでいるうちに、他のお友達の指に紐が引っかかり、そのまま意図せず水の中に引き込まれてしまって、ゲホゲホしていた女の子を引き上げたことがあります。

また、屋外プールでは特に増えますが、ラッシュガードを着る子どももいると思います。
フード付きはやはり、絡まったり、引っかかったりするので泳ぐ際には、襟口に入れるなどの工夫をしてください。
陸上ではフードを使用しても、水中では利用を控えてください。


2.スイムキャップの色は目立つ色!
万が一溺れても見つけやすいというメリットがあります。
屋外で、
スイムキャップ着用の義務がない施設でも、幼児などは特に被せてあげて欲しいものです。
人混みで、あっという間に流される、なんてこともあり得ないことではないので。


3.ゴーグルはクリアレンズのモノを!

ミラーレンズのものをカッコいい!と選ぶ子どももいるのですが、そういうものは泳ぎがある程度できてからでいいのかな?と。
クリアレンズのモノにすることで、子どもの目線を拾いやすくなります。
子どもの視線が今、どちらに向いていて、何に興味を示しているのか、何を訴えているのか…そういうものに気づきやすいことは、養育者としては大切なように思います。

特に水中で足をつったり、溺れかけたり、不測の事態に陥ると声すら出すのを忘れる子どもも多くいます。
困っているのか、そうでないのかというものを声以外にも表情でもキャッチ出来ることは、事故防止の基本だと思っています。

ちなみに、レンズの色も様々ですが、子ども的には無色透明のレンズが一番落ち着いて泳ぐことが出来るはずです。
カラーレンズでは、見える世界が大きく変わります。


4.浮き輪は身体に合ったサイズを!

子どもの身体は毎年変わっていきます。
そうすると何年か使えるものを…と思うかもしれませんが、浮き輪は身体のサイズに合ったものを選んでください。
お店で選ぶときには、せいぜい乾いた浮き輪を被るくらいしかできません。
しかも洋服を着ています。

それが水着で、水にぬれた状態になると、途端に滑るようになり、お店では大丈夫だったのに、水に入った瞬間にスルっと抜け落ちてしまうことがあるのです。
浮き輪を使うのに溺れるケースはこういう落とし穴があるためでもあります。

また、足を通すタイプの浮き輪は、養育者の目が必須です。
バランスを崩してひっくり返ってしまっても浮き輪から足が抜けないと、体勢を整える機会が生まれません。


もう挙げだしたらキリがないですが、最低限こういうことに気を付けていただけると、より安全に楽しむことが出来るのではないでしょうか?

2019年8月5日月曜日

音楽のレポートに取り組む中学生の姿

先ほどの記事にも上げましたが、集団の学習サポート。
今日はお休みさんもいて、少ない人数ですので、一人の子は「音楽」のレポートに取り組んでいます。
学生さんと共に話しながら、感じたこと考えたことを言葉に紡ぎ出して、指定の用紙にどのようにまとめると良いか…と一生懸命に楽しそうに取り組んでいます。


さて、この女の子の学習も今日で3回目になるのですが、これまでは「国語」「英語」「理科」などの問題を解くという夏休みの課題を持ってきて取り組んでいたので、今日の学習は少し色の違う課題に取り組んでいる、という感じになっているようです。

僕は、それぞれの子どもと大学生サポータ―のやり取りを観察しているので、学生さんが感じている事とはまた別の事が見えています。
(これを都度、学生さんにフィードバックし、学生さんからもフィードバックを受け、を重ねています)


話を学習の様子に戻します。

これまでの学習と今日とでは、明らかに子どもの様子が違います。


特に見えるのが座り方の違い。
過去2回は、椅子に深く腰掛け、椅子を引き、いわゆる「良い姿勢」で取り組んでいました。
これはこれで、大学生サポータ―とのコミュニケーションを上手に使いながらバランスを取れているからか、落ち着いて取り組んでいるように見えていました。

ところが今日の様子を見ると、椅子に浅く腰掛け、椅子の前に体重をかけて、椅子の後ろ脚が浮くような座り方をすることも目につきます。

身体の様子はというと、今日の方が、“丸み”を帯びていて、ゆったりとしているように見えます。

多分、今日の方が“かのじょにとって”「良い姿勢」な状態なのかもしれません。

過去2回も今日も、楽しそうには取り組んでいますが、過去2回の方は、「気を張っていたんだ」ということが見えてきました。

その証拠に、大学生サポータ―や僕が促さずとも、次第に声のトーンも落ち着きを帯びて、動きも徐々に少なくなって、イキイキと課題に向き合っているように見えてきました。
学習に向かう姿勢、って本来こういう事で良い気が、個人的にはしています。


「気を張る」ことが悪いことではないですが、疲れますよね?
学習って、ある程度、中長期的に継続していくものだし、一回あたりにある程度の時間をまとめて取ることが多いから、「気を張ったまま」だとマラソンしにくい気がします。

今日の様子から、彼女が「続けやすい」、学習と向き合うための距離感が見えてくるかもしれません。

楽しみです。

こういう日がいつか

今日の集団の学習サポートは、お休みさんもいてちょっと静かな時間です。


基本的には国語、数学、理科、社会、英語などの「教科学習」に取り組む時間にはしていきたいと考えていますが、スタート間もないことと、子どもたちのことを知っていくという事、夏休み期間中ということもあり、子どもたちには、夏休みの課題を持ってきてもらい取り組むことが多くなっています。

今日は、他の子どもたちとの折り合いもつけやすいことから、中学生の女の子は「音楽」の宿題のレポートに取り組んでいます。

自分の好きな曲についてレポートにまとめるというものです。

普段はなかなか取り組めませんが、今日は音楽を実際にかけながら、リズムのこと、音楽の印象のこと、ジャンルのこと、その曲の好きな理由などを大学生と共に掘り下げています。

このやり取りに耳を傾けていると実に面白いです。

見た目にも、身体でリズムを取りながら、並んだ肩がゆらゆらとしているので、ホッコリとします。

お互いを知っていくにはとてもいい機会になっています。

さ、「今日の時間をこれからの付き合いに」ということを学生さんとも話し合いながら考えていきますよ!


大学生サポータ―との時間が、いつか子どもたちの中に「かけがえのないもの」になってくれたらそれでいいのです。

2019年8月4日日曜日

よりEちゃんらしいプール活動を目指して。

久しぶりに小学校高学年のEちゃんのプールについて書いてみようと思います。

彼女との付き合いも2年半を越えました。

ほとんど毎週、休まずにプールに通ってきてくれる彼女。

初めは、ビート板の使い方も分からず、プールと言っても、水の中で跳ねたり、その場で潜ったりするくらいの過ごし方しか持っていませんでした。

“泳ぐ”なんて概念は持っていなかったかもしれません。

プールサイドも小走りしたり、跳ねたりして、転びそうになってもいました(^^;

そういう“泳ぐ”以外にも“場に応じた過ごし方”の獲得からしていくことが必要な子でした。

1つずつ練習を重ねてきて、今では、ばた足だけでなく、クロールも平泳ぎも背泳ぎも25メートル泳ぐことが出来るようになりました。

クロールは、横を向きながら息継ぎすることも出来るようになったし、平泳ぎの独特な足使いも“らしく”なってきました。
背泳ぎなんて、周りの人が「きれいに泳ぐね」と呟くくらいに上手になっています。

小一時間の入水時間で、実に700メートル泳いで帰ります。

最近は、さらにステップアップを目指しており、僕がスタート地点から「よーい、スタート!」の合図を送るだけで、一往復泳いで戻ってくるということもやってみています。

これが大切。

僕の誘導無しで、周囲の人たちの動きを見ながらペースを変えたり、避けたりしながら泳ぐ必要があります。

最初は、立ち止まって、振り返って「どうしたらいいの?」みたいな表情を向けてくることもありましたが、その辺りも上達してきました。

そろそろカードを準備しようと思います。

「え?これからカード?」と思うかもしれません。
でも、これからなんです。

彼女とのプールにおけるコミュニケーションで、カード類は使わずに重ねてきていて、「クロール」「平泳ぎ」「背泳ぎ」「ビート板キック」など、メニュー名と動作のマッチングは問題なく出来ています。

なので、これは「僕以外の人ともプールに来られるように」なるための準備です。

「これだけ泳いだら終わり」というのが、彼女にも“僕以外の誰か”にも分かりやすくするためです。

いよいよ、“レッスン”から余暇活動にしていくための段階です(レッスンももちろん、余暇活動の一環かもしれませんが、「先生」とではない誰かと過ごすというのは、また違う効果がありますよね♪)。

基本的には、本人で泳げますが、“誰と来ても同じように泳げる”ということを目指すための補助アイテムですね。

近々、製作に取りかかろうと思うので、出来上がったら、写真と共にご報告しますので、お楽しみに♪

そんな風に順調にお姉さんへの階段を上っているEちゃん。
出会った頃よりも、親子関係も深まっているみたいです。

お母さんも毎週プールの上達を楽しみにしてくれています。
「最近、ようやく彼女のことが可愛いと思えるようになってきた」とお母さんが聞かせてくれたのは数ヶ月前のことです。

彼女の人生がより豊かなものになりますように。

彼女の成長に立ち会えている僕は、とってもラッキー♪

2019年8月3日土曜日

僕の子どもの頃の夏休み

先ほど、別記事で夏休みの過ごし方について書きました。

書いている途中、僕自身の小学生時分の過ごし方を思い返していました。

小学生の頃、「夏休みの友」なる宿題プリント集が出されていました。
(何が「友」だ!)と、内心毒づいていました(笑)

それに加えて観察日記や自由研究などの宿題があったと記憶しています。

それらをこなす事と併せて、「夏休みの○○(忘れた)」なる、過ごし方の指針みたいなものが用意されていました。

その中でも印象的だった項目が1つあります。

「10時までは家ですごしましょう」

つまり、その時間まで宿題をするなどして過ごすことを勧められていたのです。

それから遊びに出ましょう、と。

小学生の頃、概ねそれに従って夏休みは過ごしていた気がします。

10時まで宿題をして、10時から夏休みのテレビ番組としてウルトラマンが放映されていて、それを見てから友達と遊びに出かける、みたいな。

懐かしいことを思い出しました。

「何もしない」「ボーッとする」「テレビを見る」

梅雨が開けた途端に、連日ものすごい暑さが続いていますね。

教え子たちの中にも、身体がついていかず、体調を崩す子たちが出ています。

さて、そんな子どもたちの様子を見ていたり、話を聞いたり、あるいは放課後等デイサービスへ支援でお邪魔したりする中で、色々と考えること、感じることがあります。

それは夏休みの過ごし方。

子どもたちの中には、本人の事情や家庭等の事情…様々な理由で、放課後等デイサービスや学童で過ごす時間の多くなっている子もいるわけです。

そこでの過ごし方、ということについて。

現場の指導員さんたちは、この猛暑の中、連日どのように過ごすかを検討に検討を重ねて、知恵も出し合って準備や計画をしています。

しかも、その時々で子どもたちの欲求や要求、様子や状態も違うので、臨機応変に対応が求められています。

もうこれには、頭が下がります。

「夏休み」という時期、時間をどのように“演出”するか。

思い出作りになるようなイベントを企画する日もあれば、「夏休み」 らしくのーんびりする日もあるわけです。

その、のーんびり過ごすときの過ごし方も指導員さんたちは、外遊びに長時間連れ出すことも難しいので、室内遊びの選択肢を用意していらっしゃいます。

これは本当にスゴいですよ。
その子が夢中になれそうなものを考えて…
何気なく子どもたちが過ごしている裏に指導員さんと子どもたちとの関係性が見てとれます。

それでも「常に何かする」というのも疲れるものです。

自宅で過ごしていたら、ゴロゴロしたりテレビを見たりしているかもしれないですからね。
それを“何か”をし続けるわけですから、疲れもします。

そういうことを考えると保育先で、「何もしない」とか「テレビを見る」ことが悪い、みたいな風潮がありますが、一概に悪いとは言えない気もするわけです。

もちろん、連日テレビをつけっぱなし、垂れ流し状態なんて言うのは論外。

様々な活動をしつつ、「何もしない」とか「ボーッとする」とか「テレビを見る」という時間が“あっても良い”のでは?という感じがします。

保護者のアンケートや評価は、当然テレビとか「のんびり過ごしました」という報告には後ろ向きな意見が多くなります。

特に放課後等デイサービスの位置付けとしては「療育機関」という役割がありますから、当然と言えば当然です。

それでも、事業所なりに狙いや意図を持って、必要に応じて理由を説明出来るだけの根拠があれば、そういう時間の過ごし方も良い気がするのです。

これには賛否あると思いますが…みなさんいかがですか?