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2022年2月28日月曜日

学習サポートでは何をどう「伝えるか」だけじゃなくて「伝えないか」も必要なのでは?という学生さんの気づき

 とあるサポーターさんからのエピソード。

「○○ちゃん、にここ(英文法)のことを質問されたんです。で、サラッと説明すると出来たんです。で、私思うんですけど、今まで『分からないところは丁寧に』を心掛けてきたつもりだし、自分もそうやって教えてもらってきてたけど、余分なことも多分たくさん一緒に聞かされていた気がします。多分余分なことも教えていたとも思います」


そんな話を聞かせてくれてました。

そして、

「私、特に学習支援っていうような位置づけの勉強の機会の時には、「伝える」ことと同じくらいに「伝えない」ことも大切だっていう気がするんです。」


凄い気付きだと思いませんか?


ついつい「丁寧に」「細かく」、“してあげたくなる”ことって多いと思うんです。

それでもそれが弊害になるという悲しいw事実もあります。

子どもとの時間をとても楽しんで、サポートにあたってくれている彼女。

特に最初の頃は“燃えていた”印象です。

もちろん今でも熱意を持ってくれているのがとても伝わります。

そんな彼女が「伝えない」ことについて考えたり気づいたりしたというのは、とっても素敵だと、個人的には思うところです。

2022年2月27日日曜日

「ひとりでできるもん」だけじゃないという話。

 ぐるんぱの活動を支えてくれるサポーターさんたちがいます。

謝礼をお支払いしながら、お手伝いしてもらっています。


実際に学習サポートやプール活動を手伝ってくれる人たちがいます。

それから支援には入らないけれど、ガサツな僕だけでは到底できない事務所の環境維持のためにお掃除などをしてくれる人もいます。


この人たちのおかげで「ぐるんぱ」はあるんです。


関わってくれる人たち一人ひとりが、様々なバックグラウンドを持ち、自分の持てるものをぐるんぱに提供してくれます。

どの人とお話していても、刺激になります。


ぐるんぱに通ってくる子どもたちについて。

ご自身のことについて。

いろんなことをざっくばらんにお話をします。


事務所はおかげできれいだし、僕には出来ない、持てない視点で子どもたちにアプローチをしてくれるし。


「ひとりでできるもん」という作業もあるけれど、それだけじゃないんです。

「仲間もいるもん」という心強さ。


どのサポーターさんのことも僕は胸を張って紹介できます。

それがどのくらいか?

関わる人たちが許すなら、それぞれの人たちの支援や仕事の成果を多くの人に見せたいくらいなんです。


個別支援だからどうしても僕一人で実践できる数には限りがあります。

でも、胸を張ってどのサポーターさんのことも紹介できるし、引継ぎを行えます。


福岡県保育問題研究会集団づくり部会 オンラインミーティングに参加していました。

 昨夜は「福岡県保育問題研究会 集団づくり部会」のオンライン部会が開催されて僕も参加していました。

若手保育士さんの実践提供を受けて、あれこれと検討をし合うという時間が中心になりました。


誰かの実践を聞くって、本当にワクワクするんです。

名前に「研究会」と付く集まりなので、(ほぇ~難しい)と思う時もあるのですが…それでも、他の人の実践が聞ける場だし、いろんな人の考え方とかと視点とかにも触れられる場だし、で僕はかれこれ4年?5年?くらい所属を続けています。


その魅力たっぷりな場何ですが、その中でも僕が感じている一番の魅力はコレ。

「言葉のお土産」がたっぷりなんです。

「あ、その表現分かりやすい!」

「お、確かに確かに」


仕事柄、立場上、人と話す機会は多いのですが、ここの「お土産」がどんなに人に伝えるのに役立っている事か!!

実践を通して出てきた言葉。

それについて考えていて素直に出てきた言葉。


す~っと自分の中に馴染みやすい言葉の数々に、毎回感動すらする瞬間があるんですよ。


他の参加者の人とはちょっと違うスタンスで参加しているんだろうな~と感じることがあって、たまーに(ごめんなちゃい)小さく思うこともあるのですが、厚かましさと図太さが勝って毎回楽しみながら参加しちゃっていますw


教え子たち、保護者の方たち、サポーターさんたち…少しでも「お土産」を還元出来たら良いな、と毎回思っています。



追伸:Nさん、遅い時間までありがとうございました。チョー楽しかったです!ちょい興奮気味になって、4時近くまで寝たり覚めたりでしたw

2022年2月24日木曜日

書籍紹介「発達障がいと人間関係」

 

「プールのあった日はぐっすり眠ってくれるんです」この言葉の意味を考えて見て下さい。

プールの教え子の 保護者からこんな言葉をいただきました。

「プールのあった日はぐっすり眠ってくれるんです」

こういう言葉、何気ないかもしれないですけど、本当に良かったと思うんです。


まず、この「眠って“くれる”んです」。

この保護者にとって、我が子がぐっすり眠るということが助かるという位置づけなのが分かりますよね。

普段眠りが浅いのでしょう。

夜中に子どもが目を覚ましたりすると、それに合わせて親も目が覚める、という事もあるでしょう。

ケースによっては一緒に起きて布団から出ることになる、という事もあり得ますし、子どもの睡眠は子ども自身にもそうですが、家族にとってもとても大切なものとなります。

子どもの眠りが浅いことが、どんなに大変か想像がつきますか?


もう一つ、「プールのあった日」。

これも「他の日はぐっすり眠れるほどの活動量の確保が難しい」のでしょう。

ぐるんぱのプールは、その子によって泳ぐ量も違いますし、目的だって違います。

日頃の保護者のとのコミュニケーションで、運動量を確保することが大切だと思えば、そこに負荷をかけることもあります。

もちろん、子どもが行き渋りをして止めてしまうようでは意味がないので、運動量を確保しつつ、子どもが夢中になったり、「気づいたら結構な距離を泳いでいた」みたいになることを目指します。

辛いトレーニングだけ、無機質な訓練なんてつまらないですからw


何気ない保護者の言葉の中に、家族としての困り感がにじみ出ることもありますから、こういうことにも出来るだけ耳を傾けたいと思っています。

2022年2月22日火曜日

日の里thinkingに出演して、自分自身の棚卸が益々進んだ話。

 お声掛けいただいて「さとづくり48」というところが企画している「日の里thinking」というものに参加してきました。

Facebookでライブ配信する企画です。


今回は「ぐるんぱの永田」として及び頂いたので、僕の仕事観とか、地域観を中心にお話をさせて頂きました。

自分でこうして言葉にすることで、普段はフワフワと頭の中にある考えや思いがカチッと輪郭を持つような感覚を得られました。


同じ畑の人たちに発信をすることも大切ですけれど、そうすると同じ畑の人にしか浸透しないわけで…

こうして畑違いの方に協力してもらって、発信することで、地域とか文化とかが作れる気もしています。


僕の尊敬する人たちの多くは、自分の本筋とは別に、付随するようにしていろいろな活動をしている方が多いです。

ようやくそうすることの意味になんとなく気づき始めたのだと思います。

必要なんですよね。

独りよがりで終わらせないためには。


進行してくださった吉田さんも本当に様々なことに取り組みながら、まちづくりをされています。

ご自身も仰ってましたが、時間はかかるけれど浸透させていく為に必要なこと、なのでしょうね。

そういう意味で、お互いに共感できる価値感、仕事観を見ることが出来ました。


一見無駄そうに見えて無駄ではない、そういうものってやっぱりあるんですよ。

その中で、常に事業性と天秤にかけながら、「何から着手すべきか」「どうするべきか」「いつすべきか」「誰がすべきか」を判断していく。


これが地域づくりなのかな、と。


本当に楽しくて、本当に学びを得られた時間になりました。

ありがとうございました。

2022年2月19日土曜日

動画でも、アドバイザー契約の説明

不慣れですが(笑)

アドバイザー契約の説明を動画でもしてみようと思いました。


まだまだ分かりにくいかもしれませんが。


とにかく詳細はお尋ねください♪
 

相手のニーズにこたえていくのが仕事

 アドバイザー契約のお仕事が始まりました。

割とブログでも事業所向けのサービス、みたいな発信をしてきましたが、ある個人の方から個人向けのサービスは?と質問とご要望を頂いて考え始めたところでした。

すると、そのお尋ねを頂いた方とは別の方が早速申し込みをくださいました。


最初に気になる方とその周辺状況をお尋ねしました。

次に困り感を。


相談者の困り感。

対象者の困り感と思われること。


当初、特性のことを中心に、と思っていましたが、どうやら僕が求められるのはそういう事ではない様子。

やはり「ぐるんぱ」としてのこと。


生活全般に、特性のことだけでなく性格やバックグラウンドを踏まえて、知識だけでなく経験にも裏付けされたアドバイスだという事が分かりました。


何故、「ぐるんぱ」のアドバイザー契約なのか?というところでしょう。


それを僕自身がはき違えてスタートしていたのかもしれません。


相談者とのやり取りで、初めの方は僕が拾った情報で、それへの回答をしていましたが、なんかピンとこない様子。

そこから特性云々だけでなく僕個人として思うことを少し書いたところ「今のが一番しっくりきました」と。


ここでようやくチューニングが合い始めた感じなのかもしれません。


とてもいい経験になりました。

普段対面でしてきたことをチャットで。

それで良いのだと。


対面でやっていることをチャットで再現するための段取り。


最初のお客様に大きな気づきを頂きました。


ということで、この「アドバイザー契約」

例えチャットでもリアリティある永田をお届けしていくスタンスでいきます。

絶対後悔させません!



2022年2月17日木曜日

直接支援だけでは地域づくりは出来ないから

 今日は午後から宗像のある市議会議員さんが大学生と共に事務所を訪問してくださいました。

議員さんが受け入れをしているインターン学生に、ぐるんぱとして僕がしている地域活動の現状を聞いてもらいました。

もちろん他にも一人の人間として、みたいな話にも触れながら。


こういうことを通して僕は、普段は障がいと直に向き合う機会の少ない人にも、いろんなご家庭の事情を、社会の一つの真実として伝えられると思っています。

制度、サービス、文化…そういうものも含めて、僕の知っている世界を共有する機会だと思って、こういう話が来ると快諾して受け入れます。


直ぐにではなくても、じわりじわりとつながりが広がっていく、こういうことを僕は、とにかくずっと大切にしていきたいと思っています。


見学やお問い合わせ、それからインタビュー的な機会でも、お話しできることはオープンにお伝えしていきます!

自分に合った学習スタイルを見つけるための学習サポート

 今、このブログを書いている横で中学生が学習をしています。

2年ほどのお付き合いで、本人や御家庭と話をしながら「教えてもらうだけでなく自分で学習する」ことを覚えるということを目標に添えた子です。

参考書を渡し、まずは基本的には本人の学力で解けるページに取り組んでみて、もし分からないものに遭遇したら僕を呼んで内容を確認しなおす、ということをしていきます。


自宅では刺激が多くて、なかなか集中できず、成功体験が積みにくいようです。

ですが、ここでは数か月で小一時間は自分で取り組めるようになってきました。

次第に呼ばれる回数も減りました。

代わりに合間にちょっとした雑談を挟んでも、その後学習に戻れるようにもなってきました。


放課後学習らしくなってきました。

した方が良いものだけど、ずっと根詰めてやると息が詰まるので息抜きもするという感じです。


ここで出来ている理由と成功体験であるという事実を本人とご家族にフィードバックして、少しずつ自宅でも取り組めるようにもなってきました。


そうするとご家族も安心するのでしょう。

彼に対する見方が変わってきてくれて、就寝時間などに厳しかったのが多少緩くなってきたようです。

これまで「21時には消灯!厳守!」みたいだったのが外れてきたようです。

中学生の元気いっぱいな時期で、部活などで運動機会も作ってきていない子が21時に寝るのは却って難しいところだと思っていたので良かったと思います。

それで親子の衝突も減ってきたようです。


学習を通して親子のつながりを温かく強いものにするお手伝い立出来るのであれば、こんなに幸せなことはありません。

学習塾とは違う、ちょっと不思議なぐるんぱの学習サポート。


学習サポートはサポーターさんの手配も出来てきて、受け入れが可能な枠が少し増えました。

お問い合わせは永田まで。

ブログ上部に連絡先書いています!

ケンカといじめの違い

「ケンカ」と「いじめ」

その違いってとっても難しい、と感じている人も多いと思います。

今日はそれについて少し書いてみようと思います。


方向性の違い

ケンカは双方向に行われます。

いじめは一方通行で行われます。


ケンカは基本的に対等な立場で起こるものであり、片方がやられっぱなしになるというものではありません。

「やりとり」ですし「コミュニケーション」の在り方の一つだという事が分かると思います。


いじめは「する」と「される」で、一方的に行われてしまいます。

これでは「コミュニケーション」とは言えません。


攻撃の性質

ケンカもいじめも、相手に対して何らかの攻撃性を見せる瞬間というのがあるのは同じかもしれません。

言葉、力…

でも大きな違いがあります。

「数の違い」「秘匿」この二つはいじめの大きな要素です。


ケンカはコミュニケーションの在り方の一つだと書きましたが、それを成立させるためには、お互いに人数の頭数がほぼ同数であるというのは大前提です。

でないと対抗というかやりとりではなく、押しつぶされてしまいます。


いじめの場合は、そんなのお構いなしです。

ターゲットに対して一方的に攻撃を向ければそれで成立してしまいます。


また、秘匿性もいじめの大きな要素です。

ケンカは秘匿では出来ませんが、いじめは秘匿でも可能です。


このように数の違いや秘匿性で以て、いじめは責任を感じないで済むようなシステムの中で行われるものです。


ケンカの介入は様子を見ながら。

いじめは即介入。


こうやって考えると何故かが分かると思います。

2022年2月15日火曜日

「保育所等向けアドバイザー契約」始めました

主に集団保育を行う現場向けのサービスです。
知的、発達障がい等で、集団保育の中で困り感を募らせる子どもたちの様子から、見立て、手立ての立案、実践のアドバイスを行います。

興味のある方は是非お尋ねください。

料金
初回契約手数料:10000円
月額:30000円/月~
    児童定員50名規模まで。
    51名以上は10名ごとに2000円追加。

サポート方法
チャットワークによるチャット相談回数無制限
    原則当日返信致します。
    チャットワークを利用するので、施設のメールに負担を掛けません。
    無料アカウントを作ってもらえれば、在籍職員さま一人ひとりの相談にも対応します。
    気になる個人情報は必要ありません。状況だけお聞かせいただければ大丈夫です。

月に1回90分以内の事業所訪問による直接面談orビデオ通話による面談
    指定職員さまは限定する必要はありませんので、必要な方と面談いたします。
    時間内であれば複数の職員様と面談いたします。
    事前の打ち合わせが出来ていれば、職員会議への出席へ充てることも可能です。

ぐるんぱ主催の学習会への参加費優遇
    職員様向けにご案内いたします。その際の参加費を優遇致します。

2022年2月14日月曜日

やり始めて分かることもあるのだから、まずは行動してみる

「 保育所等向けのアドバイザー契約」なるサービスを始めることにして、アナウンスをSNSを中心にし始めています。

すると、当然反応などを見ることが出来まして、「こういうところは契約の際にネックになるかも」というアドバイスも頂きます。

そうして、少し活用するツールなどに工夫を加えて、相手方の負担やリスク軽減のために修正をしたりしてみました。


こんな風に、実際にやり始めて分かってくることもあるのです。


万事整ってからスタート、というのが悪いとは言いませんが、それでは鮮度が落ちていくし、実際との差に気づくことも遅くなるというものです。


こういう事に限らず、7割8割で実行に移してみるというのは大切だと思っています。


何かに踏み出そうとしている方は、10割出来て実行ではなく、大体の枠組みが出来たら是非実行へ移して見て下さい。

そのまま万事うまくいくなんてことの方が少ないのですから。

2022年2月13日日曜日

学習&交流会 2月20日14:00~

 今月も一応開催予定です。

今のところ小さな規模でやっているので、開催予定としています。

もちろんコロナの状況や社会的な雰囲気もありますがね。

この小さな規模で、しかもぐるんぱの事務所を会場にしているので、取りやめるのは割と簡単なのでギリギリに中止という事はあるかもしれませんが、「急遽開催!」ってしても集まらないと思うので、「やる予定です!」→「やっぱ無理!」の方が現実的だと思って、こういう判断をしています。


さて今回は以下のような感じです。

ご確認くださいませ。


日時:2/20 日曜日 14:00~

場所:ぐるんぱ事務所

宗像市日の里1-2-2 パーソン日の里アネックス203号(JR東郷駅日の里口徒歩1分)

参加費:500円

対象:職業保育者、支援者、保護者、学生さん・・・興味のある方はどなたでも。

内容:小一時間永田トーク、テーマは「感覚に着目して子どもを見つめる」


めちゃくちゃ難しいことも話は出来ませんが、感覚統合的な話は僕も大好きで、いろいろ話を聞いてきたり、本を読んだりもしてきています。

実際の子どもの姿と併せて、こういう事が起こっているという話を少し出来たら良いな、と思っています。

小一時間ですから、これまで勉強してきている方は「うん、知ってる」っていう事だとは思うんですが、「学習&交流会」なので、広く浅く、いろんな人に足を運んでもらいやすいようなものにしていこうと思っています。

そのうち、「特別会」みたいにして専門性の高い人にお話しいただく機会も設けたいと考えてはいますが、当面は自給自足的に会を続けていきます。


14:00から始めて、小一時間で終えて、その後は自由交流自由解散にしようと思っていますのでどうぞお気軽に。


コロナ対策のこともあるので、当日まで受け付けはしますが、事前連絡は必須とさせていただきます!


よろしくお願いします。

とある大学生からのメール相談

知り合いの小学校の先生から「元教え子が困っているみたいなんだけど…」とご相談を頂き、「先方次第ですが、僕の連絡先を伝えて、いつでも連絡くれて良いと伝えておいてください」と対応していました。


それから数日経って、メールで大学生から相談が寄せられました。


今までの困り感、今現在の困り感、これからの不安…

そういうものをメールでお知らせ頂きました。


うん、なるほど。そういう困り感もあるよな。


漠然と、こういう困り感については想像はしていましたが、 リアルに書かれた相談内容。


内容や文面から、彼の困り感が伝わってきます。

こういう事って成長すればするほどに「どこに相談行けばいいんだろう?」「相談しに行くような事なのかな?」と分かりにくくなるし、「自分がいけないのだろうか?」と思い込んでしまうきっかけにもなると思うんです。


相談していいんです。

分からない、不安、そういうことは抱え込まないに限ります。


どこに相談行けばいいのか分からない、なんて時もあると思います。

周りにこういうことに精通している人がいなければ尚更。


そういう時は、気軽に連絡くださいな。

困り感を一気に全部解消!なんてわけにはいきませんが、「まず取るべき行動」とか「こうしてみたら?」とかみたいな提案くらいはできますから。


結構ありますよ。


メールで相談が来て、結局メールだけで解決してそれで「頑張ってね」みたいなこと。

直接お会いして、それで解決することもありますよ。


もちろん、相談先が僕じゃないんだろうな、というケースもありました。

そういうときには、「ここまでは力になれるけど、ここからはこういう人を頼る方が良いと思いますよ」と繋ぐこともあります。

こういうのも全然OKです。


今回の大学生も、近々会う予定です。

どこまで力になれるか分からないけれど、少しでも不安を、肩から下せるような手伝いが出来たら、と思っています。

2022年2月10日木曜日

学習の困り感を見ていく

 とある中学生と英語の学習中。


・英単語が覚えられない

・書き写すのに時間がかかる

・面倒くさい


本人の訴えとしてはこういう事が出てきます。


そこで僕の方ではどんなことを見ていくか?というところですが。

もちろんこの見立ては支援者の専門性や得意なところで変わってくると思うので、あくまで永田の視点というところになってきます。


・ワーキングメモリーの低さ

テキストを見て書き写すにしても、単語練習をするにしてもワーキングメモリーが低く、一文字ずつ書き取りをしていくので単語というまとまりでアルファベットを見ていくことが困難なように思えます。


・学習時の視覚入力の不器用さ

「m」と「n」の違いのように、パッと見て判断が付かず、判別に時間を要したり、間違ってしまったりすることがあるようです。

矛盾するようですが、自分の好きな活動の時には使えているようなので、視力の問題ではなく、苦手意識などが絡んでいる可能性は大いにあります。


・微細運動の苦手さ

ペンを持つ指先の扱いが未熟で筆記速度が上がらないときや、所定の大きさで文字を収めることが難しく、枠内でに書こうとすると時間がかかります。

また、そこに気を取られることで覚える作業が疎かにになりがちです。


・衝動性の問題

気になることや話したいことが湧いてくると、それを抑えることが出来ず、作業の途中でも話をし始めるなどして中断しがちです。

例えば「like」というわずか4文字の単語であっても「lik」まで書いて、あと一文字「e」を欠くだけにもかかわらず話を始めて、そのまま書き忘れることもあります。


・筋力の問題

姿勢保持をする筋力や体力、ペンを動かすための筋力の加減に困難さがあるようで、疲れるのが早いようです。

そうすると「面倒くさい」という気持ちが先立つのも納得です。



これらについてぐるんぱの学習サポートでは、声に出しながら取り組む、時間を図りながら取り組む、合間にちょっとした手遊びを入れる、会話する時間を取って満足感を得てから取り組むというような事もしていきます。

そして、そういうことをなんでするのか、僕の場合は本人にも伝えます。

それを家でも取り組んでもらうようにしていきます。


学習支援で難しいのは、日ごろの姿と矛盾が見えることがある時です。

支援に携わっている人や当事者、家族はよく耳にする視覚優位とか聴覚優位とか特性に関わる話は、一定の傾向は見られますが、苦手意識や嫌悪感というネガティブな感情で、変わることがあるようです。

そういうことを見ていき対応していくのがぐるんぱの学習支援の実践です。



一緒の時にしかできない、では支援としては不足なので。

2022年2月8日火曜日

子育てにだって得意不得意あるんだよ。

まるで親になったら誰でも出来る、みたいな雰囲気すらたまに流れるけども。

絶対そんなことないから!

「やって当たり前」って言われるし、実際授かったなら全身全霊で我が子と付き合っていくんだけど。

それでも他の家事や仕事、スポーツや文化活動と同じように、「得意」「不得意」みたいなものはあると思う。

仕事柄いろんな家庭を見てきたし、(おいおい…)と突っ込みたくなる親とも出会ったこともある。

だけど、子育てに関して不器用な親がいたとして、それを責めても意味はまるでないと思う。

孤立に向かわせたり、虐待のきっかけになったりするだけかと思う。


「正しい子育て」なんて分からんでしょ。
時代も状況もそれぞれ違うし。
親の抱えるバックグラウンドも違うし。
そもそも子どもも親も、その人の数だけいて、その組み合わせの数だけ個性があるし。


具体的なことで手伝える事があるか無いかは分からないけど、「そうかぁ」「そうだったんだ」と聞いてくれる人がいるだけで、どれだけ安心して子育てが出来ることか。


親が安心できる環境がないと、子どもだって、子育てだって息が詰まっちゃう。



とある電話から。

2022年2月5日土曜日

アドバイスはいろんな人に聞くべし!

 地頭が良くて、自分で考えて、創造的に仕事を進めていける人は必要ないかもしれませんが、そんな人は一握り。

いえ、一見バリバリ自分で捌いているように見える人でも苦手な作業は人に任せていることも多いものです。


僕は当然、働き方にかーなーり偏りがあるし、多分地頭もそんなに良くないんです。

ただ、行動力というか「まずはやってみる」精神だけはあるので、やってみます。

その後に、大体誰かの意見を聞くようにしています。


そうすると自分目線では気づかなかった意見、アドバイスを貰えることが多いです。


今、自分の事業の洗い直し作業をしているのですが、新しい事業についてプレゼン資料っぽいものを作ってみています。

取り敢えず、ネットで調べながら構成を組み、自分の考えるサービスを伝えるための資料を作ってみました。


と言っても、これまで営業活動らしいことをほとんど経験してこなかったので、何が足りないのかが見えにくいのです。

そこで人に見せてアドバイスをもらっています。


今日もぐるんぱを手伝ってくれているMさんに、尋ねてみました。

彼は普段は営業職。

すると「サービスを受ける側は…」という話を聞かせてくれました。


これまでの僕には無かった発想でアドバイスをくれました。

するとサービスがより洗練されていきますよね。


何かをしようと思ったとき、何かを作ったとき。

業種職種を問わず、いろんな人に意見を求めると良いことがたくさんあります。

自分の業種では妥当だと思っていた価値観が、他業種から見ると異様だったりすることもあるわけです。

そういう価値観のすり合わせに似た作業をすることで、地域や時代、時期にマッチした価値が提供できるようになると思いました。





コロナ禍でも事業を継続できた3つの理由

 コロナのことが日本でも騒がれ始めて2年余り。

ニュースを見聞きする限り、本当に多くの企業、事業が破綻していて、「明日は我が身」となるのではなかろうかと心配した日もありました。

実際、本当に厳しい時期が繰り返されています。

それでもぐるんぱは2年間生き残っています。


我が家は共働きで、明日の暮らしを心配する、ということが急に訪れることは滅多なことではないと思われます。

それにももちろん救われています。


そういう事は前提にありますが、ぐるんぱを利用してくださっているご家庭のほとんどが、サービスを提供できない時期が繰り返されても、その時期が過ぎたら戻ってきてくれます。

それは僕の暮らしが共働きによってある程度保障されている事とは別問題だと思ってもいます。

ここのところそれについて、よく思いを巡らせていました(やはり起業をしている古い友人が事業をたたんだと聞いたのがきっかけ)。


ぐるんぱがギリギリでも事業を続けて来られたのは、

「早めに判断する」

「ぐるんぱの晒されている状況を包み隠さず伝える」

「ご家庭(顧客)に判断を委ねる」

この3つだと思っています。


まず「早めに判断する」について。

コロナのことに関わらず、例えば冬場に雪が予想される時や夏の台風が接近すると予想される時もそうです。

「大したことなかった」というのはあくまで結果論だと考えて、かなり早めに休みの判断や「急にお休みを貰うことがあるかもしれない」と伝えるということをしてきました。

雪や台風は週間天気予報でわかる範囲で一週間前には「もしかしたら」ということを各ご家庭と確認し合ってきました。

このコロナ禍でも、自分が濃厚接触の可能性がある、というくらいでも早々に連絡をして休む判断をしてきました。

そして安全と安心が確認できたら「ご迷惑おかけしましたが大丈夫でしたので再開します」という旨の連絡も早めにしてきました。

僕自身がそうだからか、ぐるんぱを利用しているご家庭も無理はしません。

もしかしたら、と思った時点で早めにお休みの連絡をほとんどのご家庭がくださいます。

結果、ぐるんぱは活動ができない、という期間が最小限になっていると思っています。


次に、「ぐるんぱが晒されている状況を包み隠さず伝える」。

昨年の5月、父が感染し重症化して大変でした。

そういうことも利用してくださっているご家庭には連絡しましたし、利用しているご家庭で濃厚接触だとか陽性者が出たとかそういう情報は包み隠さずお知らせをしてきました。

これは後から「実は…」というのは、とても印象が悪く信頼を欠くことにつながりかねないと思っているからです。

それにコロナのことで言えば、利用してくださっているご家庭にはニュースで流れる数字だけでなく、身近な場所ではどうなのか?ということを把握してもらって、正しく対処してもらいたいという思いもあってのことでした。

これもお互いに無理をしないために、絶対必要だったと感じています。

無理をしても良いサービスは提供できませんし、僕なりのリスク管理でした。


そして「ご家庭(顧客)に判断を委ねる」ということも心掛けてきました。

前述したように判断は早めにしてきました。

それは何も「活動をお休みします」という判断だけでなく、「こちらは対応可能」という判断も同じです。

ただし「ぐるんぱは活動するので来てください」とは言いません。

「こういう状況なので、ぐるんぱとしては対応可能ですが、ご家族の事情と天秤にかけながら利用の判断をしてください」と相手に判断を委ねてきました。

そして安心して休んでもらって、安心して通ってきてもらってという状況を提供してきました。


この3つが、これだけミニマムでニッチな仕事をしているにも関わらず、ぐるんぱの事業を継続していくことを可能にした理由だと考えています。

もちろん収入の浮き沈みは激しい2年間でした。

それでも今、ぐるんぱは確かに生き残っています。

苦しくも「生き残っている」という事実があるので、間違っていなかったと思えています。


また2月は少し厳しい時期になりそうです。

それでもこういう事実があったから、ある程度の安心感を持って、空いた時間にできることを見つけて、そこに傾注できているのです。

今回の波も乗り越えたら、今やっている下拵えがまた、ぐるんぱを次のステップへと押し上げると確信に近いものすら持てています。


決して軽視しているわけではないけれど、多分ぐるんぱはコロナが原因でなくなることはない、そう思っています。

2022年2月3日木曜日

視覚に頼っているんだね

今日学習を一緒にした男の子。
普段の様子からも様々な認知を視覚に頼っているんだという事が伺える彼。

今日は彼から面白い話が聞けました。

子「こたつに入ると落ち着かないんよね」と。

永田「えぇ~?なんで?僕なんて油断すると寝ちゃうくらい気持ち良くて好きだけどな」

子「あったかいし、気持ちいいと思うんだけど、こたつに入ってる時って足が無くなるみたいやん」

永田「あぁ、見えんもんね」

子「怒られんか不安になる」

永田「どういうこと?」

子「おれ、こたつの中で足が本当に分からんくなるんよね。で、他の家族と足がぶつかっているのに気づかんくって『伸ばしすぎ、当たってるやろ』って怒られるんよね」

永田「あぁ、そうなんや。それは落ち着かんね。ってことは一人だと落ち着けるん?」

子「うーん、なんか足が分かりにくいのはモヤモヤするけど、先生みたいにこたつで寝られるときもあるよ」


こういうやり取りをしました。

この子、学習の時にも度々、机の下で僕の脚の上に自分の足を乗せていて、気づいているのか気づいていないのか分からなくなる時がありました。

普段から陽気でお茶目な子なので、僕が彼の足の下から足を抜いたり、彼の足の下から足を持ち上げると
「おっと、うっかり踏んづけてましたなぁ」とおどけて見せたり、「あれ?また踏んじゃってた?」と首を傾げたりすることがありました。

でも半分はお茶目で、半分は本当に認識できていなかったんだな、と再認識しました。


見えるから認識できるんですね。

高学年になり、こういう話を自分で伝えられるようになってきたから、周りはいろいろと彼のことを理解できることも出てくるのですが、言葉が不足していると大変なことも多そうです。
でも、だいたいの場合、困り感には理由があるんですね。


こういうエピソードの積み重ねが、彼の支援のための具体的な手立てに繋がることもたくさんあります。
だからぐるんぱの学習サポートは、子どもとたくさんお喋りもします。