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2018年8月20日月曜日

ゴーグルデビュー♪

昨日プールをしたM君。
あっという間にゴーグルデビューまで来ました。

彼の内にあった意欲。
それに驚いています。

これまでの数回のレッスンでも、恐らく「出来る」を味わっていたのだと思います。
また、「出来るようになっていく」という展望も彼なりに持ちながら取り組んでいたのだとも思います。

なので、ゴーグルデビューの時期については僕は、何の迷いもありませんでした。
ただ、ちょっぴり怖がりさんなところもあるので、ゴーグルについては彼が装着しやすいものである必要があったので、彼のお母さんへ「出来れば透明のものを」ということだけお伝えして用意してもらいました。
透明のレンズのゴーグルで、出来るだけ視界の変化を抑えたかったのですが、大正解でした。

更衣室で着替えを始めるとすぐに、カバンの中にあるゴーグルを手に取り、自分で目に当ててみていました。
気持ちが早ってプールキャップを被る前にゴーグルを装着しようとしてバンドに髪が絡まって「いたい」「いたっ」と声に出す微笑ましい彼のゴーグルデビューでした(笑)

その後、ゴーグルをかけて“顔浸けビート板キック”をする段になって「ゴーグルをかけてごらん」と声を掛けたら「こわい」と一声出していましたが、「大丈夫、さっき自分でかけてたやん」と伝えると安心したようにして、自分でゴーグルを装着していました。

それからやり方を伝えたら、あっという間に“顔浸けビート板キック”が出来ました。
一度出来たら、もうあとはトントンでした。
水の中が見渡せるということに面白さを見出したようで、今度は外したがらないほどでした♪

“顔浸けビート板キック”の他にも“背泳ぎ”でもゴーグルをかけて出来ました。

そうでした。
この“背泳ぎ”でゴーグルをかけられたのはとても大きな収穫がありました。
水が顔にかかっても大丈夫という“安心感”が芽生えたみたいで、身体の力がスッと抜けて、あれよあれよという間にステップアップして、少しずつ手を回す練習にまで到達しました。

彼は多分、自分の状態とか自分の心持とかについて上手につかんでいっているのだと思います。
それが得意なのだとも思います。

自分で「出来ていること」を存分に味わいながら、一歩一歩進んでいっているように見えます。
これから一層、幅も奥行きも増すであろう彼とのレッスンをまた楽しみにしたいと思います。

2018年8月16日木曜日

「出来る自分」を知る

お盆も明け、今日からぐるんぱも運転開始。
ちょっとゆっくりペースですが。

今日はプールにCちゃんが来ました。
小学校1年生です。

彼女は、最近ちょっぴり泳ぎの途中で寄り道をしがちです。
きっと「これはもうできるもん」みたいな主張なのではないかな?と解釈しています。
今のメニューに余裕が出てきて、真っすぐ目的地に向かうだけでは物足りなくて、道草を食って面白さを探している、と言ったところでしょうか。

この道草を認めつつ、そこにのめり込み“過ぎ”ないようにレッスンを進めています。

この“過ぎ”ないようにするのは、彼女の特性として、脱線し過ぎると目的地が見えなくなることがあるからです。

それから今、僕が彼女とのかかわりの中でとても大切にしているのは、彼女自身に「出来る自分」を存分に味わってほしいと願っているからです。

褒められたり、認められたりすることは嬉しいものですが、もっと大切なのは自分で「出来る」「出来た」と実感を持てるということだと思っています。
特に今の彼女には必要だと思っていて、その為に1時間を使っていると言っても過言ではない関わりを心掛けています。

直ぐに結果に繋がる関りではないのは確かです。
じんわりとじんわりと。
そういうものです。

半年後とか1年後とか、もっと先にきっとこの関りが活きてくると思います。

そのころの彼女を、彼女との時間をいろいろと想像すると、楽しみです。

2018年8月13日月曜日

フォークください♪

今日は半ばプライベートな記事。
息子(2歳6か月)のことについて。

僕と義父母の誕生日は近いので、義父母を自宅に招待してお祝いをしました。
その折、ケーキ屋さんに注文していたケーキを息子と共に取りに行きました。

ケーキ屋で引換証を店員さんに見せて「こちらでよろしいでしょうか?」と尋ねられたら「晴も!晴も見たい!」と店員さんにおねだりして見せてもらいました。
彼も食べやすいように、とフルーツタルトにしていました。

すると彼の好きなフルーツがたっぷりのタルトを見て、フルーツの名前を一通りその場で確認しました(笑)
店員さんも微笑みながら、彼の直向きさに付き合ってくれました♪

その後の、彼の一言で店内大爆笑。

「晴、食べたい。フォークください」と。
なんと、その場で食べる気満々^^;

僕が「ここでは“これは”食べられんとよ」と伝えると、今度はショーケースの中に並ぶケーキの前に行き…「これは?バナナ、晴、食べたいと」と(笑)

「それも食べられないから、お家で、じぃじとばぁばが来てから、これを食べようね」と伝えるとご機嫌に店を後にしました。


お盆休みの間は少し、ゆるーい記事を書いてみようと思います。

2018年8月10日金曜日

素直に伝えることで穏やかになれる

ある男の子と過ごしている時間の出来事。

その子は今日、とても饒舌で、いろんな話を聞かせてくれました。

動物の話、命の話、自分の幼児期の話、兄弟の話、学校や友達の話、放課後等デイサービスでの出来事…

実にいろんな話をしてくれました。

彼の考えていること、思っていること…

僕はほとんど「そうかぁ」「うん、それで」と言う具合に相槌を打つくらいのものでしたが、どんどんどんどんと話題を出してきました。

「聞いて」と訴えてきているようでした。

そして、今日はひたすら耳と心を傾けることに注力していたら、それが功を奏したようで、話をするにつれて、彼がどんどんと穏やかな口調になっていくという変化も見て取れました。

この子は、学習もプールもセットで支援をしているのですが、今日は学習もプールも半分はお喋りだった気がします。
それでも、ぐるんぱは良いと思っています。


話したいこと、受け止めて欲しいこと、気づいて欲しいこと…それに応えることが僕の役割だな、と強く感じました。


今日の彼のことで言うと、彼自身がきっと“素直に吐露したい”という日だったのだと思います。
これまで見てきた彼の中で、一番喋っていたし、一番まっすぐな言葉で、一番柔らかな表情で、溢れる思いのままに、僕に伝えたいことを伝えてきてくれていたように感じました。

多分、今日の話題の中には彼自身、勇気をもって話し始めた内容もあったのだと思います。
それをする相手に選んでもらえたというのは、ありがたいことなのかもしれません。

きっと、僕と彼はまたもっと仲良くなれる。

そんな気がして帰ってきました。

2018年8月9日木曜日

A君の笑顔と応援団

未就学児のA君。
今日で4回目のレッスンでした。

これまでずっと泣きながらプールに来ていたA君が、今日はニコニコとお母さんと手をつないで歩いて現れました。

よし!

お母さんとロビーでお別れをして、更衣室でも、プール室でも泣くこともなく、むしろ少し嬉しそうにルンルンと跳ねるようにして歩いて移動をしていました。
着替えも自分ですることを試みたり、これまで嫌がっていたロッカーキーを手に巻くことも嫌がらずにスッと手を差し出してくれました。

プールの中でも、周りの人に笑顔を振りまきながら過ごしていました。

ビート板にしがみついて、足を動かしてバタ足っぽいこともして、得意げな表情をしていました。

今日見せてくれた、ちょっとヤンチャそうな表情が彼の本来の姿なんでしょうね。
こういう可愛い表情をこれからたくさん見せてくれるのでしょう。
楽しみです。


前回までのレッスンで散々泣きながら過ごしていて(周りの人がプール嫌いなんだね、と心配するくらい^^;)、僕の方で泣く理由や、彼の主張、彼自身のことを周りの人にもお話をしながらのレッスンでした。
そうすると周りの方も「なるほどねぇ、おばあちゃんは応援しているからね」と声をかけてくださいます。
こういうことも間違いなく彼の勇気になるし、支えになるのだと思っています。

そんな声をかけてくれる応援団の方たちですから、当然今日の様子の違いに気づいてくれました。
「あらー、あんたそんな素敵な笑顔だったとね」
「上手ねー、がんばれー」
「かわいい」

もう、彼はプールで一人じゃないです。
たくさんの仲間の中でこれからレッスンが出来ます。
一緒に楽しんでいきます。

2018年8月3日金曜日

必ず“理由”がある

5歳のS君。
プールの様子を少し。

彼は、とってもとっても遊ぶのが大好き。
特に、跳ぶ、回る、潜るみたいなことが大好き。

ただ、今日はちょっと疲れ気味だったのかな?
いつもよりも跳ぶ、回る、潜る、をたくさん求めてきました。
彼の傾向として、疲れているときほど、そういう遊びをたくさん求めてきます。


そういう、いわゆる刺激遊びで感覚を満たしてあげると、あるタイミングでスン…と“落ち着く”感じに表情や動きが変わります。

そうなってからの方がプールの、泳ぐということについてのコミュニケーションは断然スムーズです。


今、書いたように、彼は疲れているときほどそういう刺激を求める傾向にあるように思います。
そうして気持ちを落ち着けようとしているのかもしれません。
そして落ち着いたと思ったら、自分で“すること”に戻ってきます。


今日のレッスン後に、こういうお話をお母さんの方にもお返しをしたところ、昼寝でもそういう様子があるとのことでした。
疲れているときほど昼寝が出来ないで、動き回るということを聞かせてくださいました。

プールも落ち着いて“したい”のだと思います。
でも、疲れていて、直ぐにはそうできない。
そこで自分の好きな刺激を入力して、落ち着こうとバランスを取っているのでしょう。

昼寝の件も同様です。
疲れていて眠りたいはずなのです。
でも落ち着いて眠る段ではないから、自分の好きな、自分に必要な刺激を入力して、眠るための準備をしているのでしょう。


誰かについて“なんで?”と思うところには、第三者の思いもよらないところで、本人なりの“理由”があるのだと思います。
それを見つけて、近づいて、大切な人同士をつなげる、つながりを深める、そういうことが、観察と思考で出来ると信じています。

2018年8月1日水曜日

先生をマリオにしてみよう

放課後等デイサービス「キッズクローバーひかりが丘」での学習サポートでした。
今日は1時間お邪魔して、そのほとんどの時間を小学校6年生の男の子Sと過ごしました。

学習室に入室したら、入り口直ぐのところにのぼーーん、と横たわるS。
(おー、今日もだらーーとなっとるなぁ。まぁ、この暑さやし、夏休みも長いし、宿題もせないかんし…当然か)
彼は割と、スイッチが入るまではいつもこんな感じです。
僕の知る彼は、というところですが。

学習室にはもう一人女の子がいましたが、ほどなくして、今日する宿題プリントを終えて退室していきました。


さて、と。
しばらくじーーっと彼のことを眺めていました。
すると「高菜おにぎり先生、暇なん?」と尋ねられました^^;

以前もこの子のことはブログに書いたことがあると思うのですが、さかさま言葉や文字遊びが好きな子で、僕の「ながた」をモジって「たかな」にして以来、僕のことを「高菜おにぎり先生」「高菜先生」と呼んできています。

永田「うーん、そうやね、暇って言えば暇かもしれん(笑)」
S「ならさぁ…マリオ知ってるやろ?」
永田「うん、知っとるよ」
S「先生も“一応”中学校卒業しとるんやろ?」
永田「“一応”ってなんや(笑)、卒業しとるよ」
S「ならさぁ、中学校のことわかるやろ?先生をマリオにしてみよう、って遊びしよう」
永田「何それ?♪」
S「えっとね、中学校になると国語の先生とか体育の先生とか、全部別れるんやろ?いろんな先生を教えてね」
永田「ほうほう、いいよ。で、どうするん?」
S「国語の先生は、カメックが良いと思うんよね。体育は厳しい方がいいと思うからドッスン」
永田「なるほど、“っぽい”先生にマリオのキャラクターを当てはめるわけね」
S「おぉ、分かってくれた、やるな。高菜先生」
(笑)

そうやって始まった「先生をマリオにしてみよう」という遊び。
結果は以下の通り。
()内は彼による任命理由。

校長先生:クッパ(“偉そうな感じ”が校長先生とクッパで重なるらしい)
教頭先生:キノピオ(いつも偉い人のそばにいるかららしい)
国語の先生:カメック(本を読んでいそうだから)
数学の先生:ルイージ(なんとなく)
社会の先生:ノコノコ(のんびり話しそうだから)
理科の先生:?ブロック(何が起こるかわからない実験する先生)←急に『ブロック』になって、個人的にはツボ(笑)
美術の先生:ボム兵(芸術は爆発っていうやろ?とのこと)
英語:ピーチ姫(髪の毛が金髪だから)
家庭科:ゲッソー(手がたくさんあって、家事が得意そうだから)
体育:ドッスン(怖い顔で、怠けている生徒がいたらドスンと怒る役)
パソコン部の顧問:クリボー(手がないやろ!って生徒にいじられる先生)
美術部の顧問:タヌキマリオ(地蔵マリオに変身したりして自分でモデルをやる)
野球部顧問:ファイヤーブロス(火の玉を投げて厳しい練習をする)
テニス部顧問:はなちゃん(右に行ったり左に行ったりするし、動くのが速いから)
卓球部顧問:ワンワン(狭い範囲で狙ったところへ一直線にいくのが卓球っぽい)
水泳部顧問:プクプク(泳ぐのが上手だから)
サッカー部顧問:キラー(広いところをずっと飛んでいけるから、サッカー場でも大丈夫)
陸上部顧問:ハンマーブロス(投げる、跳ぶが得意だから)
書道部顧問:テレサ(静かにしないといけないから)
1-1担任:クリボー(一番最初に出てくる敵だから)←ジョークっぽいのが好きでした。
1-2担任:プクプク(海から出ると頼りないけど、小学生から上がってきたばかりの子たちなら見られそう)
2-1担任:ワリオ(中二病のガキを引き締めれるのはコイツしかいない、らしい)
2-2担任:ピーチ姫(ちょっと優しい先生が欲しかった)
3-1担任:ドッスン(高校に向けて厳しく指導する先生がいる)
3-2担任:ヨッシー(生意気になってきている中学生を口に入れて黙らせる)


こんな感じで、割り当てることになりました♪
こう言われると“っぽい”でしょう?

彼のイメージに合わせて「これは?」「じゃぁ、あれは?」と知っている限りのキャラクターを僕も推薦しました。
時折「それ、違うやろ」「なかなかいいね」と評価をしてもらいました(笑)

彼の中学校のイメージですかね^^;?
少しずつ彼なりに中学校へ向かう準備をしているのでしょうね。


1時間の時間のうち、30分ほどこのおしゃべりに費やしました。
この遊びの途中から、のぼーんと横たわっていた彼も身体を起こして、目をキラキラさせていました。
一通り、先生が出そろったら「高菜君も先生に戻ろうか」と言われ、彼の夏休みの宿題「きわめる夏」という冊子の算数のページを一緒に数ページ取り組みました。

「やりなさい」と言わずに、本人の欲求を満たせると、子どもは自然とすべきことに向かえるものなのかもしれません。