ページビューの合計

2018年12月31日月曜日

2019年はユーモラスに!

仕事の上での目標は、先の記事に上げたように、未就学児の支援を新規事業として取り組むことです。

それとは別に、僕個人の2019年の過ごし方としては、「何事にもユーモアを持って向かう」を目標としたいと思います。

出会う人、取り組むもの、見るもの、触れるもの、感じること…とにかくおおらかなユーモアを持ちながら過ごしていきます。

この目標にしたのには、きっかけがあります。

12月の上旬に息子の保育園の生活発表会がありまして。

息子や、そのお友だちのステージでの姿を見ていたら、それから先生方の振る舞いを見ていたら…僕は、溢れるユーモアを感じました。

練習風景は見ていませんが、練習の様子も目に浮かぶようでした。

きっと、楽しみながら頑張ったのだと思います。
それは“面白おかしく”というわけではなくて。

お友達や先生と一緒に何かに取り組む、ということ、その時間を愛しく思いながら過ごしていたのではないかと思えてきました。

だから素敵な発表会になるのだと思いました。

僕も愛に溢れるユーモアを持って2019年を歩んでいきます。

みなさん、今年一年、大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
良いお年をお迎えくださいませ。

2018年12月30日日曜日

オムツ卒業に向けて

久々に息子の事でも。
2歳10か月の息子。

先週風邪気味で、保育園を休ませました。
僕もそれに合わせて夕方まで、息子とゆっくり自宅で過ごすことにして…

お喋りしているときに「晴ね、オムツいらんと」と言い出しました。

「え?オムツじゃなくてパンツが良いと?」と返すと「うん、パンツが良いと」と言うので、パンツをはかせて過ごさせることにしました。

保育園ではパンツをはいて過ごす時間も増えてきていましたが、これまで家ではほとんどオムツで生活していたので、内心(何も、この体調イマイチの時に言わなくても良いのに)と思いつつ、息子の想いに応えることにしました。

「トイレをしたくなったら教えてね」と声をかけて準備万端。


どうなるかなぁ、と思いましたがちゃんと教えてくれました♪

「おとーちゃーん!おしっこ出るぅ」と。
それはそれはのびやかな声でした。

この声に感動を覚える親バカです。

トイレに座らせると「ほら、出たでしょ?」と得意気に笑顔を見せてくれました。

その後も数回教えてくれて、就寝前までパンツで過ごすことが出来ました。

翌日以降も、眠る時以外はパンツで過ごせるようになっています。
昨日は少し体調のせいなのか、ご機嫌斜めなことが続いて、泣きながらお漏らししてしまうことがありましたが。

それでも順調にオムツ卒業に向けて歩を進めているようです。

息子が生まれてから、いったい何かいくらいオムツを替えたかな?
特にまだ授乳をしている時期には、授乳が出来ない分、おむつ替えを…と張り切っていたことがすでに懐かしく思い出されます。

でも嬉しそうに、誇らしげに笑う息子の姿はやっぱり愛しいものです。


今日から数日、年末年始休暇を僕も頂きます。
昨夜、そのことを話したら
「みーんなで一緒と?」
「おとーちゃん、おかーちゃん、お休みと?」
「晴も保育園お休みと?」
「一緒に遊ぼっか」
と楽しみにしているようでした。

元気に楽しい年末年始を過ごしたいと思います。

2018年12月29日土曜日

来年もたーくさん助けてください♪

年始のみんなが「今年一年いい年にするぞ!」と燃えているところに書くと、春頃までには「あれ?正月に掲げた抱負ってなんだったっけ?」となってしまいがちです。

なので、自分の中にも皆さんの中にも印象深く残せるタイミングかも!と思って、プールの直前ですが書いてみようと思います。

今、個人でお付き合いのあるご家庭が30件弱あります。

この一年の間に「この子が生まれてから旅行に行けてない」という話を3件聞きました。

スゴく少ない統計ですが1割ですよ!

移動手段、時間、行先のバリアフリー、楽しめるのか…、迷惑をかけはしないか…

ご家庭毎にいろんな不安要素があるようです。

旅行に行きたいけど行けない、そういうご家庭が多いのです。

ハード面のバリアフリーについては事前に把握しやすくはなってきています。

ソフト面については、ものすごい気を使う点だと思います。

旅行業は素人だけど…こういうご家庭と行く先々で配慮やサポート、あるいはサポーターとをマッチングして、安心感を持って旅行に行ける仕組みとかって無いのかな?と思っていて…

あるいは僕自身でそんな仕組みを用意できたり、仕組みを生むきっかけ作りが出来ないかな?とも思っていて…

僕が不勉強なだけであるのかもしれませんが、あるとするならそれが当事者の元に届いていない、あるいはニーズにマッチしていないということだとも思うのです。

これだな。
「インフォーマルだからこそ!」2019年のぐるんぱの指針というか、思考の方向性は。

2019年は思ったこと、考えたことはジャンジャン口にしたり、ブログに書いたり、発信していきます。

僕自身が出来なくても誰かが、持ってるノウハウでやってくれるかもしれないし。

みなさん!来年もたーくさん助けてください♪

2018年12月28日金曜日

もうすぐ2019年!宗像が面白くなりそう!ぐるんぱの2019年

まだ仕事納めではないですが、年末に向かって時間の流れ方は変わってきています。
12月には盲腸もして、どんな年末年始になるかとヒヤヒヤしていましたが、体調も上向きで年を越せそうです。

さて、ちょっと隙間時間が出来たのでブログを書こうと思ったわけですが…

僕の周りで今、いろんなことが動いています。
僕が直接関わっているもの。
間接的に関わっているもの。
何らかのことで恐らく関わっていくであろうと思われるもの。

今、具体的にここで書けないものも多いのですが、2019年は、きっと面白いことになります。
楽しみにしておいてください。

ここでも随時ご紹介、ご報告をしていきます。



で、ぐるんぱの動きとして2019年に行う変化として…

これまで3年間、個別のプールと学習を中心にして活動をしてきましたが、もう一つ二つ柱となる事業を考えています。
今、具体的な内容については精査している段階ですが、未就学児の親子を対象にした活動を提供できないか?とアレコレ考えています。
僕だけで出来ないようであれば外部の力もお借りしながら…ということになるのかもしれません。
“地域”という言葉をぐるんぱの中で広げつつ出来る活動を考えています。


僕は、これまで指導的な立場に近い位置から支援に当たってきました。

その中で“愛着”という土台の大切さを感じてきています。

特に幼児期に親子や家族でスキンシップ、コミュニケーションを十分に持ちながら、過ごしていくことの大切さを感じています。

生徒の保護者ともいろんな話をするのですが、

「成長と共に医療、福祉、教育の支援者とのつながりが増えてくるけれど、幼児期には頼るところが少なかった」
「我が子について○歳児検診で△△の疑いあり、と言われてもすぐには受容できなくて、子どもに向き合うのがしんどかった」

というような幼児期の悩みを耳にします。

なのでこの時期の親子を支えるサポートをしたいと思っています。


宗像も幼児期の支援をしている機関はありますし、幼稚園、保育園でも様々な配慮が行われていることと思います。
行政でもいろんな取り組みを用意していることと思います。

でも、まだ選択肢としてこちらで用意できるものはないかな?と思う訳です。

インフォーマルの活動だからこそ出来る形態があるのでは?と思っています。

もちろん、「よりぐるんぱらしく!」という事の中でやっていくつもりです。


2018年12月24日月曜日

長期休暇の宿題への向かい方

長期休暇中の子どもたちの宿題。

僕は基本的に「宿題無くても良いんじゃないかなぁ」と思ってしまう性質です。
とは言え、身内に教員がいるので、出す側の気持ちとか意図とかもわからないではないですが。

この時期、学習サポートでは「冬休みの宿題を手伝って」という声が大きくなります。

これに応じていくことになるのですが、大きく分けて2通りの対応を取っています。

・宿題を通して学習内容の確認と定着を図る。
・学習内容の定着や理解と宿題を終わらせるということを別建てて考えていく。

前者は、比較的本人の理解度と宿題の内容に大きな開きが無い場合です。
サポートとしては、スムーズに進行できるようにこちらで下拵えのような仕掛けを用意したり、苦手な箇所から一緒に終わらせて、僕のいないときには自分で出来るところをするという体制を目指せるようにすることです。

後者は、本人の理解度と宿題の内容に開きがある場合です。
この場合、冬休み中に「宿題を終わらせる」ということに焦点を当ててしまいます。
申し訳ない気もしますが、本人が理解できているか否は置いておき、とにかくワークやプリントを終わらせることを目指します。
宿題が終わっていないと新学期の登校が憂鬱になり、行き渋りや不登校の要因になりかねないケースもあるからです。
答えを写すということもしてしまうことがあります。


長期休暇、いろんな過ごし方をする子どもたち、ご家庭がありますが、平時よりは大体に於いて家族で過ごす時間が増えるものです。
それで、宿題が原因でお互いにイライラするというのはもったいない気がしてなりません。

せっかく家族で過ごす機会が増えるわけですし、休みにしか体験できないことに出会う可能性だってありますから、その足枷にならないようなこともサポート側の役割かな?と僕自身は考えています。

それから、親子の結びつきということで言えば…
なかなか保護者が子ども宿題にノータッチという訳にはいかないと思います。
保護者も一緒に取り組みやすいものは、「こういう風にしてみるといいかも」という僕の見立てをお話したり、お便りにしたり、あるいはちょっとしたアイテムをお預けしていくということもしていきます。


「学習サポート」と一言で言っても本当にいろんなサポートの仕方があると思います。
僕は出来るだけ子どもたちの実際的な生活に合わせたものを提供していきたいと思っています。



お尋ね、ご相談はいつでもどうぞ。
連絡先はブログ上部に記載しておりますのでご確認をくださいませ。

クリスマスは不思議なのだそうです♪

クリスマスって、子ども心をくすぐるのでしょうね。
やはり楽しみにしている子が多いです。

昨日の話になるのですが、小学校低学年の男の子が背泳ぎをしながらクリスマスソングをハミングしていました。
次第に気分が盛り上がってきてしまったのでしょうね。
ハミングが鼻歌にレベルアップ。

すると、当然泳ぎへの意識が分散されるわけです。

「真っ赤なお鼻の トナカイさんがぁ♪いーつもみんなの…」

この辺りまで歌ったあたりで、水をゴボッと飲んでしまいました^^;

当然ゲホゲホと咳込んでいましたが、彼のクリスマス愛は、こんなことには負けません。

その咳をしながらもクリスマスソングを止めなかったのです(笑)


永田「そんなに楽しみなのね^^;(笑)」

男の子「だってね。クリスマスってね、知ってる?朝起きたらオモチャが置いてあるんだよ。サンタさんが持ってくるんだよ。いつ来たか分からないんだよ。不思議なんだよ。面白いでしょ?」

こんな風にクリスマスへの想いを語ってくれました。

2018年12月20日木曜日

【募集】一緒にぐるんぱを考えてくれる仲間を募集します

先日体調を崩したときに、仲間の必要性を感じたということもありますが、実際問題として僕ひとりでは、スケジュール上いっぱいになりつつあるので、一緒に働いてくれる仲間を募集したいと思います。

プール支援を中心に、その他にも一緒に「あんなこと出来たらいいね」「こんな事面白そうじゃない?」と話をしながら、ぐるんぱのことを考えてくれる仲間が欲しいです。

詳細をこの場に記載することは控えさせていただきますが、興味のある方は是非直接連絡をください。
お話をしましょう。

あなたのことを知りたいだけでなく、僕のこと、ぐるんぱのことを知ってもらうための時間を設けてからお互いに考えましょう。


連絡先:ぐるんぱ主宰 永田淳哉
携帯電話:090-5724-0660

2018年12月17日月曜日

“本当に”継続をしていくために

先週の火曜日の夜中、猛烈な腹痛に襲われて急患センターに駆け込みました。
痛み止めを打ってもらいなんとか朝までやり過ごしました。
翌朝、近くの総合病院で検査をしてもらうと虫垂炎であることが分かりました。
結局手術はせず、抗生剤と痛み止めを使って、いわゆる「痛みを散らす」という方法で乗り切りました。

数日腹痛が続いてたので、先週は水曜日から金曜日までは完全に仕事を外させてもらいました。
土曜日以降は体調と相談しながら仕事を再開しています。


体調を崩して数日仕事を休むというのは数年ぶりです。
もちろん、ぐるんぱを立ち上げてからは初めてのことです。


この1週間、本当にいろいろと考えさせられました。

「ぐるんぱ=永田」

この構図で歩いてきた3年間。
でも、そういう訳にはやはりいかないな、と。

「僕」が何かしらの理由で一時的にでも支援や活動が出来なくなったとしても、「ぐるんぱ」は、動き続けられるような体制を目指さなくてはいけないな、ということを強く考えました。

今の事業で、今の規模でしていても、そのうちポッキリ活動が終わってしまう日が間違いなくいつか来るな、という危機感にも似た感覚を覚えました。

2019年、ぐるんぱは、「個人」ではなく「集団」になるべく、いろいろと策を講じていきたいと思います。

2018年12月9日日曜日

Cちゃんの指遊び、言葉

プールに来ている小学校1年生のCちゃん。

最近の彼女の変化は目覚ましいものがあります。

プールを始めて1年。
最近、背泳ぎで浮かび始めました。
まだ、ギュンッ!と体が動いてしまったり、浮かんでいることが面白かったりで、体勢を変えてしまうから、長い時間は浮かべないのですが、自分で浮かぶことを実感として持ち始めてくれているようです。
そのうちに手をパタパタと動かし始めて、背泳ぎらしい動きを見せてくれることでしょう。

そんな彼女、変化は泳ぎだけではありません。

少し前まで手遊びと言えば、手首を振ったり、返したりして、手をひらひらと動かすような遊びだったのですが、この1~2か月、指を動かして、いろんな形を作って遊んでいます。
ピース、キツネの形、いろんな指を1本ずつ動かしてみたり…

そういう動きが見え始めてから、ビート板を握る手つきも変わってきたようです。
手のひらで、ペタッと持つ感じだったのが、指先に力を込めて、ギュッと持てるようになってきたように見えます。


それから発語や発音が、変化してきました。

昨日も「アンパンマン」と声に出していました。

少し前まで「ん~」「リラリラリ…(ご機嫌な時に出す声)」「あ~」みたいな、言葉と言うよりは声という感じしか発していなかったので、これは、僕はもちろんですが、ご家族も驚きつつ喜んでいらっしゃいます。


こういう成長に立ち会える瞬間が、この仕事の嬉しいときです。


2018年12月6日木曜日

リーダーシップってカリスマ性とは別だと思う

グイグイ、ガンガン、物事を牽引していったり、推し進めたりすることの出来る人がいるワンマンチーム。
そういうチームにはそういうチームの強さがあると思うのだけれど、そのワンマンが抜けたら組織として機能が十分に機能しなければ、その組織は未成熟なのだと思います。


僕の考えるリーダーシップって機能とか役割だと思います。
組織を構成する人たちが、それぞれの役割を認識して、果たしていって、「組織が健全に機能した状態の時がリーダーシップが発揮されている証」というイメージです。

誰か特定の一人が発揮するパワーや勢いみたいなものに依存しない、個々がイキイキと役割を持って目的に向かう、そういうタフな組織をぐるんぱとしては目指していきたいと考えています。

これから仲間を増やしていくにあたっての僕自身の役割…そういうものを今、丁寧に考えていかないといけない気がしています。

2018年12月3日月曜日

異業種の方と語る

今日の午前中は、地域活動として続けてきているCoCokaraひのさとでの市場でした。
この企画はこの企画で課題を持っているものの、僕にとってはいろんな人話す機会、出会う機会になっています。

異業種、多業種の人たちとの交流が自然に発生するので、自分の世界を広げるきっかけをたくさん貰える場になっています。


自分自身だけで何かを考えたり、勉強したりしようとすると、どうしても癖みたいなものが出てきてしまうと思います。
それが悪いことではないのでしょうが、それだけだと行き詰まったり、時には物足りなさにも似た感覚に陥ったりしてしてしまうことがあります。


今日は宅配業を営むIさんと市場の後に話し込んでいました。

僕とは全然違う視点で、地域のことや社会のこと、経営のこと、仕事のことを見つめておられる方です。
いえ、これだけ長い時間話をしていられるということは、全く違うように見えて、重なったり共感出来たりできる部分もあるのだろうとは思います。

それでも、少なくとも、使う言葉や表現はかなり違うと思っています。

そういう方と話をすると、自分の仕事、活動の今を見つめなおしたり、今後の展望についていもこれまでとは違う視点で想像することができるようになります。


これまた別の方から、いつだったかに投げかけられた言葉ですが…

「あなたと出会う、あなたの目の前にいる人たちだけで良いの?」

という言葉をくださった方がいます。
この言葉を受け取ってから、本当に真剣に活動を広げることを考え出した、と言っても過言ではありません。

プレイヤーとして直に人と接したり、考えたりすることが、本当に好きです。

だから完全にプレイヤーから降りるなんてことは、微塵も考えていませんが、僕とは別の価値観を持ちつつも、共感し合える部分を持った仲間を作って、活動の範囲も規模も、幅も奥行きも拡げることを目指したいと思うようになりました。


そういう思いを持ってのこの1年ほどなのですが、今日のように別の視点を持った人と話すことで、ぐるんぱの可能性はまだまだ広がる、という確信にも近い感覚を持つことができます。

何をしたいのか、何故したいのか…

根っこがぐらつくことはないのですが、手段とか方法とか手順とか…そういうものは、いろんな価値観に触れた上で、しなやかな発想を持って取り組んでいきたいと思います。

2018年11月28日水曜日

孫と向き合いたいという願い

数日前のこと。
プールで、顔をよく合わせる60代の男性が声をかけてくださいました。

「どの子も練習すれば上手になっていくんですね。孫も上手くなるんでしょうかね?」と。

なんでも、普段は離れたところに住んでいるお孫さんが障がいを持っているらしいのです。
これまで障がいとは無縁に近い生活を50年以上送ってきたので、どのように接するのが良いのか、どんな成長をしていくのか、そういうものが全くと言って良いほどに見通しが立たず、孫のことも、その両親のことも気がかりなのだそうです。

お会いしたことない子どものことについて無責任なことも言えないのと、先方の話しぶりからしても「聞いて欲しい」という雰囲気が強かったので、特に言葉を返すわけではなく、ただただ相槌を打ちながら話を聞いていました。

ひとしきり話をしていて、スッと男性が立ち上がって「いろいろ急に話してしまってごめんね、聞いてくれてありがとね」と話はじめよりも幾分か柔らかな口調で、帰っていかれました。


そして今日、またその方にお会いしました。

「この前はごめんねぇ、捕まえて話し相手にしちゃって」と話を始めた男性。

男性「いろんなことをあの後も考えちゃったんだけど、あんたといろんな子どもたちとの練習を見ていたら、孫と過ごすときは楽しもうって思えてきたよ。なんかこんな言い方すると失礼かもしれないけどさ、あんた、子どもたちに遠慮せんでしょう?なんか私たちだったら遠慮して言わないような冗談もさ。なんか障がいとか関係ない感じで。いや、きっといろんなこと考えているんだろうってのは分かるけどさ。」

永田「そうですね(笑)遠慮したりできるほど器用でもないんで」

男性「この前、あんたと一緒に来てた子がふざけてて、あんたが大きな声で笑いよったんよね。私も横で見てて笑いたかったけど、笑っていいことなのか分からんかったんよね。でも、面白いとか可笑しいとかを感じたことを遠慮なくあんたが笑ったりしてたのを思い出したら、孫とも大笑いしたいとよね、私も」


こんな話をしてくれました。
この後も男性のお話は続くのですが。

「笑っていいことなのか分からんかった」という一言が、僕の中ではなるほどなぁ、だったんです。

僕は最近、事あるごとに「例えば知的障がいを持っていても、心に障がいを持っているわけではないですからね」ということを言っています。
多分、ほとんどの人がそのことは頭で分かっているのです。
けれど、その「心」が目に見えないから、自信が持てなくなり、コミュニケーションで躊躇ったり、遠慮したりさせてしまうのだと思います。


こういう事って、していってみて体感できる部分も多いと思います。
でも、なかなか機会もないし、匙加減も分らないし…
そうやって時間ばっかり過ぎていってしまう、というのが大体のパターン。


僕と子どもたちとのプールの様子なんかを見て、「してみよう」って思ってくれる人が、現れるのはなんだかちょっぴり嬉しいです。


年末年始にお孫さんと会うらしいので、年明けにでもお孫さんとのエピソードを持ってきてくれるのでは?とほのかな期待をしているところです。

2018年11月20日火曜日

ハッピーカフェにお邪魔してきました。

今日は午前中、メイクハッピー&ピース主催の「ハッピーカフェ」にお邪魔してきました。

保護者や支援者の交流の場です。

こういう場には極力足を運んで、「声」を聞いていきたいと思っていますし、僕一人の考えや価値観だけでは、支援は一定の方向に傾倒していってしまい、思い込みの落とし穴にはまってしまうとも思うので。

自分の立ち位置を確認すると言うところですね。


少人数で飲み物とお菓子をお共にお話をするのです。
場の雰囲気としてはほんわか。
それでいて、誰かの話には他の人が真剣に耳と心を傾ける、そういう場になっています。


次回は1月23日だそうです。
温かく優しいスタッフさんが迎えてくれますよ。
「何か話したい」「何か聞いて欲しい」そういう方はお尋ねしてみてくださいね。

2018年11月19日月曜日

プールと学習で見えてくる様子から、何をどう一緒に取り組めるか

プールと学習と両方でお付き合いをしている小学校3年生の男の子。
プールで1年弱お付き合いをしてきたのですが、最近、学習もスタートしました。

プールだけをしているときにも感じていたことですが、彼は指先の感覚で遊ぶのが好きな子なのだと思います。
よく水面を指で撫でていますし、コースロープを触るのも手のひらではなく指先でイジイジしています。

学習をしてみても、四六時中指で遊んでいます(笑)
髪の毛を触ってみたり、紙の端をクチャクチャにしてみたりしています。

鉛筆を持って何かを書いているときも反対の手では、消しゴムを転がしています。


この指遊びを制限すると彼の持続力と集中力は途端に低下します。
まずは、この指遊びを許容しつつ取り組むというのがスタートラインだと考えています。


それから、これはもう少し見ていかなくてはいけないですが…

音にかなり頼っているな、という感じがしています。
九九は暗唱できますが「〇×△=」と書かれていると迷います。
音読も読み慣れたものは、ほとんど突っかからずに読むのですが、初めて触れる文章は途端にぎこちなくなります。

プールでも周りの様子も目でとらえるより、聞こえてくる音で捉えている様子が伝わってきます。

こういう様子をどう活かしながら、どう練習するか…
それから、彼をサポートしていくために僕が出来ることとして、どんな情報がもう少し必要かな?「これはどうだろう?」という気づきが僕自身の中に生まれたら、そういう情報をどうやったら得られるかな?


そんなことをここのところ考えています。

2018年11月14日水曜日

「まだ出来上がってないんだから」

えるそるに来ている小学校1年生の男の子。
タンポポの記事にも書いた、彼です。

今日は、学校の生活科の授業で作ったドングリのオモチャをいくつか持って帰ってきました。

独楽、やじろべえ、紙コップを使ったけん玉…

持ち帰ったオモチャに更に手を加えていく彼を見ていると、本当に自由に思いのままに形作っていくのって、この上なく楽しいのだろうな、と思います。

で、最初は少しマジックでドングリに絵を描くくらいだったのですが、木工ボンドを持ち出したり、セロテープで貼り着けたりし始めました。

そこまでは、僕も何事もなく見守っていました。
彼が満足そうに眺めて、それから何度か遊び始めたようだったから「出来たかな?」と思いました。

でも…

彼はセロテープでぐるぐる巻きにしたオモチャを「やっぱり違うなぁ」という一言と共に、セロテープをビリビリー!と剥がしたのです。

思わず「え?良いと?壊れちゃうよ?」と尋ねたら「え?まだ出来上がってないんだから、壊すとは言わないよ。」と訳もなく返してきました。

そう、僕には“出来上がったものを壊している”ように見えたのですが、まだ制作中だったんですね。

いやぁ、子どもの想像力、創造力はすごい!

フレンチトーストで思い出す家族

フレンチトーストを食べながら、家族とのエピソードを語り出した女の子。

お出かけ先で、フレンチトーストを買ってもらった思い出を嬉しそうに聞かせてくれました。

好きなパン屋さんで、買ってもらったらしく、「お母さんは、クリームのパン」「お兄ちゃんはチョココロネやった」と。
家族みんなで、甘いパンを食べた思い出は、彼女にとって、きっと宝物なんでしょうね。

その場で「美味しい」と良いながら食べるこどもの姿も見ていて気持ち良く、嬉しくなりますが、この子のように、思い出を話すというのも素敵だなぁ。

2018年11月13日火曜日

“決めつけない”心がけ~縦書きと横書きの話~

学習でもプールでも、それ以外の事でも…
“決めつけない”というのは大切だと思っています。

「この子はこういう子」みたいな決めつけは危ないと思います。
傾向としてはあるのかもしれません。
でも、その日によって、その時によって、その瞬間によって…
様々な面を見せてくれます。

“決めつけない”ことで、その子についての新たな一面を見逃さない事が出来ると思います。

可能性を見つけられるかもしれないし、関わり方の幅や奥行きを広げるための閃きを得られるかもしれません。

それこそまだ可能性、という話ですが、ある男の子と学習をしていたら…

本人曰く「国語は好きだけど苦手。算数は嫌いだけど得意。」

関わり始めた当初からたまに本人が口にすることで、僕は気になっていました。

本人の希望もあり、一緒に国語をしてきていますが、問題を解いてもらっても「苦手」という程、苦手さを見ることが出来ません。
(ただ、苦手意識からか集中力や持続力は、「ある」とは言い難い感じです。)

そこで、ここのところ、所謂“学習”は減らして、いろんな話をするために時間費やしてきました。
その合間にいろんなものを学習部屋に置きっぱなしにして(僕の自宅で学習しています)、彼がどんなものに興味を持ち、どんな風に物事に触れるかを見てきました。

そんな中でちょっとした可能性への気付きがありました。

「もしかしたら『国語が苦手』なのではなく、“縦書きの文を読むのが苦手”?」という可能性に行き着きました。

その子に限らず今の生活においては、圧倒的に横書きの文字や言葉や文に触れることの方が多いんで、驚くことでは無いのかもしれませんが。

もし「国語が苦手」なのではなくて、“縦書き”が苦手だというのであれば、同じ問題でも横書きに手直しするだけで、取り組みやすくなるかもしれません。

それで、幾分かでも苦手意識を取っ払えれば、普段の学習への向かい方も変わるかもしれません。

いや、本当に可能性の話だし、まだまだ検討、検証の余地はある話ですが。

不器用な僕には、こういうことの積み重ねしかないと思っているので、一手講じて見ようと思います。

狙いが外れたら、潔く引っ込めれば良い話ですからね♪

2018年11月11日日曜日

タンポポだって宝物

放課後等デイサービスえるそるむなかたに伺った際のこと。

小学校1年生のY君が、他の子どもたちよりも一足早く帰ってきました。
「宿題ないけん、外に遊びに行きたい」と言われて、僕と共に外へ繰り出すことになりました。
(本当は宿題もあるようですが、遊びに出たくて最近の彼は、こういう言葉でお出かけに繰り出すのです)

カナヘビを探したくて、近所をウロウロ。

結局、カナヘビは見つけられず、だったのですが、代わりにとっても大きくて綺麗に咲いているタンポポを見つけました。
黄色い花びらが円形に均等に開いていて、二人で「うわぁ、これ大きいね!」「うん、それにまんまる!」と興奮しました。

Y君に「取ってもいい?」と尋ねられたので、「いいよ」と応えると、彼は身をかがめて花を傷めないように、慎重にタンポポを摘みました。

嬉しそうに持って帰って、えるそるに戻ってきました。

敷地に入ったら「ちょっと待って!」とY君が言い出したので「どうしたと?」と彼の方へ目を向けると、敷地の角にしゃがみ込んでいました。

また何か見つけたのかな?と思ったら、今度は先ほど摘んでいたタンポポを人目に付きにくい塀の下に植え直していました。

「なんしよぉと?」と聞いてみたら、「せっかく見つけたけんね、僕だけ…先生言わんでね?秘密にすると、他のみんなに見つからんようにしとくと」と。

道端に咲いていたタンポポだって、宝物なんですよね。

お出かけして、その先で自分だけが出会えたちょっとした贅沢、そんな感じかな?

とっても嬉しそうにタンポポを隠す彼の穏やかでワクワクでニコニコな表情。
たまらん!!

2018年11月6日火曜日

お部屋整理

ある子の学習サポート中の話。

昨日は、彼の自室の、特に机とその周辺の整理をしました。
失くしもの、忘れ物が多くなってきているようで、その原因が整理整頓の苦手さにあるような気がしたので、整理整頓の必要性を一緒に考えながら、どうやったら良いかを話し合いながら片づけをしていきました。

今使っているノートやプリントや教科書に紛れて、1学期のものはもちろん、昨年度のものまで出てきて、二人で「ぇえーー??」ってなりました(笑)


彼自身に整理の必要性を納得してもらうには、もう少し時間が必要かもしれません。

一緒に時間をかけながら取り組んでいきたいと思います。

ラベリングや室内の構造化、まとめられるものをまとめる…
一緒にそういうこともしていこうと思います。

彼が安心して生活できるお手伝いを出来たら良いな、と思っています。本当に。

いろんな人を困らせて回っています(笑)

今、「所属感」がキーワードのような気がする…というケースに向かっています。

いろんな方にも唐突に「所属感て何?」みたいな質問を投げかけてみて、皆さんを困らせたり混乱させたりしています(笑)

いろんな考えや意見をみなさんお持ちで、勉強になります。
考えるヒントをたくさんもらっています。

そして、こういう事をしてみると、僕はいろんなところに「所属」していると実感できます。
それ自体も収穫です。


「所属」というと堅苦しい感じの響きがありますが、「つながり感」とか「仲間意識」とか…

孤独に向かわないために必要だし、自尊感情とか自己肯定感とかを育んだり守ったりする力にもなると、僕は思っています。

対処療法だけで終わらない支援を考えていきたいと思っています。

2018年11月5日月曜日

「やったぁ」という言葉を聞けて

今日は僕の中で大きな感動がありました。
小学生のM君とのプール。


これまで「ほら、出来たろ?」とか「出来た人?」とかみたいな言い回しで、彼自身に自分の出来ていることを確認してもらうということををしていました。
(自分で「出来た」と認めることは、成長を加速度的にすると思っているので)

今まで、そんな僕の問いかけに「はい」とか「出来ました」とか、割とフラットな口調で応答してきていた彼が、「やったぁ、出来た」と言い始めました。
とても小さな声でしたが、間違いなく彼自身の言葉で、彼自身の声。
そう信じています。

「やったぁ」
達成感と満足感の含まれたような響きを感じました。

どうしても僕の支援の位置づけは「習い事」としてスタートになるので、「やらされている」という感じをどこかで持ちながらスタートする子が多いのですが、子どもたちにとっても、ご家族にとっても大切な時間を、僕と過ごすことに割いてくれているので、「今日もプールに来て良かった」「今日も一緒に勉強できてよかった」みたいな感じを少しでも持ってほしいと思っています。


その中で「やったぁ」と喜びを感じてくれるのは、僕にとっては最高の瞬間。
言ってみればご褒美みたいなもの♪

こういう一瞬があるから、また頑張れるし、真剣にもなれます。

こういう一瞬の先に、確かな手応えと自信の芽生えがある、ということを子どもたちにも実感してもらえると嬉しいです。

2018年10月30日火曜日

【お知らせ】11月5日の報告会について

既に数回告知してきたように、来週11月5日(月)にJR東郷駅日の里口ロータリー内にあるCoCokaraひのさとにて、ぐるんぱの活動報告会を行います。

今回の報告会は10時から11時半ころを予定していますが、その後のスケジュールをゆとり持って組んでいます。

もちろん質疑応答の時間を設けたいとも考えていますが、それとは別に個別対応もしていこうと思います。

しれ~っと来て話だけ聞いて帰って頂いても、もちろん構いません。
終わった後に、「緊張しとったろ?」と冷やかしに来ていただいても構いません。
まじめに質問しに来ていただいても構いません。
僕のことを忘れたようにして、来場者同士でつながって頂いても構いません。

せっかくの機会なので、ぜひ有意義に時間を過ごしていただければと思います。

それから、CoCokaraひのさと専用の駐車場はなく、駅周辺の駐車場をご利用いただくことになりますので、予めご了承ください。
駅周辺にコインパーキングはあります。
駐車場等についてお尋ねがある場合は、永田までお尋ねくださいませ。

メールでも、電話でも構いません。

どうぞよろしくお願いします。

当日の原稿と資料作りに勤しんでいます。
お楽しみに♪頑張ります。

【ぐるんぱ活動報告会】
日時:平成30年11月5日㈪10:00~11:30
場所:CoCokaraひのさと
報告者:永田淳哉(ぐるんぱ主宰)
参加費:無料
申し込み:不要

2018年10月28日日曜日

自分も周りも気持ちよく

今日は、僕のタイムスケジュールの関係で30分程余裕の出来た時間帯がありました。

その時間、一人でプールに入って、泳いだり水中歩行したりして過ごしました。

すると、いつも子どもたちを連れている僕が一人でいる姿が珍しいのか、みなさん声をかけてくださいます。

年配の男性からは「子どもたちに泳がせるのと同じくらい、あんたも泳がにゃよ、わっはっは!」と冗談を言われ、年配の女性から「若い子と話しながら運動も出来て今日はラッキー」と可愛がられ(^-^)

楽しく過ごさせてもらいました。

そんな中で3人組で、来ていらっしゃった方たちからこんなことを言われました。

「なんか、あんたは泳ぎを教えてるって感じとは違うよね」
「そうそう、相手によって全然接し方もペースもやってることも違うように見えるっちゃんね」
「うちの人(ご主人も一緒に来られていて、ご主人は一人で泳いでいる)も、更衣室では身体の拭き方とかまで教えてるって驚いとったわ」

と。

見られてますね(笑)
本当に嬉しいです。

なので、手短ではありましたが、僕が関わっている子どもたちのことや、ぐるんぱのこと、僕自身のことをお話をさてもらいました。

「ほぁー、そういうことね」
「いろんな世界があるもんやね」
「身体大事にしながら頑張ってね」
「ばあちゃん連中で、あの人頑張ってるわね、って話しとるんよ。私たちにも愛想よくして感じも良いしってね」

なんて、温かい言葉を頂きました。

もちろん僕自身、人と接するのが好きです。
それに加えて、こういうコミュニケーションが、子どもたちがのびのびと、イキイキと頑張れる下地になるとも思うのです。

楽しみながら、自分も周囲も気持ちよく続けられるっていうのが大切だと思っています。

2018年10月27日土曜日

たまにはお喋り中心も悪くない

今日も午後からは数人の子どもたちとプールで過ごしたのですが、ある男の子とのプール中の出来事についてお話していきたいと思います。

今日、その子とのプールをスタートする前にお喋りをしていました。
別段、特別なことではない“他愛ない”お喋りのつもりでした。

でも、話していくうちに、その子が学校でのことを話したがっているように感じました。
ハッキリとではないけれど、学校での出来事を話の端々に散りばめてきていました。

そこで「ちょっと今日は、ゆっくりお喋りでもしながら泳いでいこうか」と提案してみました。

彼は「いいと^^?」と。
僕も「もちろん」と返しました。

するとため込んでいたものを吐き出すように、いろんな話を始めてくれました。
いろんな話をするのですが、やはり学校のことに向きがち。

学習のこと。
友達のこと。
時間のこと。
上手くいったこと。
失敗したこと。
楽しかったこと。
難しかったこと。
気になっていること。

概ね楽しいようですが、思い通りに運ばないことに遭遇することも“増えてきている”という感じなのでしょう。
不安を募らせているようでした。

ビート板を使ってバタ足をしながら、本当にたくさんの話を聞かせてくれます。
泳ぐのをやめると、お喋りも止まってしまいます。
なので、普段は背泳ぎも平泳ぎもクロールも泳ぐ彼ですが、今日はほとんどをバタ足にして、彼が話しやすいようにしてみました。

たくさん、たくさん話を聞かせてくれました。

終わった後、彼は「今日はいつもみたいに泳がんかったのに、なんだかスッキリするね」と言ってくれました。
普段から「体を動かすとスッキリする」と言いながらレッスンを終えることの多い子で、プールの目的も彼自身、そこに置いているように見えます。
そんな彼が、身体を動かす以外の時間で、「スッキリ」を感じてくれたのは良かったです。


「こうやって過ごす」ということに囚われず、僕に許される範囲内で、工夫をしながら子どもたちと過ごしていきたいと思います。

2018年10月24日水曜日

夫婦漫才

今日は月がきれいでしたね。

プールを終えたOさんと、一緒に「今日の月はきれいだねぇ」なんて、ちょっぴりロマンチックな話をしながら彼女の家へと向かっていました。

Oさん「永田さんはお月さまとお星さまどっちが好き?」
永田「うーん…そうだなぁ。まん丸の時は月かもしれないけれど、星の方が好きかもしれないなぁ」
Oさん「うちも、お月さまよりお星さまが好きなんだけどさ、絵を描くのはお月さまの方が描きやすいよね。星は難しいんよね。ハートは描けるようになったけど」
永田「確かに、お星さまは描くの難しいよね…てか、ハートが描けるなら、ハート付きの可愛い手紙でも僕にちょうだいよ(笑)」
Oさん「え?書かんし。なんで書かんといかんと?」
永田(そりゃそうよね笑)「いいやん、書いてくれたってさぁ」
Oさん「永田さんには書かーん。そんな言うなら永田さんもうちに手紙書いてよ」
永田「書かーん(笑)」
Oさん「ほら、うちに言ってもかかんやん?」

2人「わっはっは」

車の中も賑やかです♪

「一緒に」って素敵

今日、午後から放課後等デイサービスえるそるむなかたで学習サポートをしていました。

ここでは宿題を中心に子どもたちと学習をして過ごすのですが、全員が全員、僕と毎回学習するわけではないので、「なんか一緒に勉強するの久しぶりやねぇ」なんて言葉を交わすこともあります。

今日はまさにそんな感じで、小学校3年生のKちゃんと久しぶりにじっくりと学習をしました。

Kちゃん「ただいまー」
永田「おかえり」
Kちゃん「永田先生宿題しよー」
(帰ってきて直ぐに「永田先生宿題しよー」だなんて可愛いなぁ)
永田「そうだねー、そしたら2階の学習室に行こうか」
Kちゃん「うん」

2階へ移動。

学習室にて。
Kちゃん「じゃーん!今日はこれするけん、見とって。」
(ひらがなの練習プリント「を」の練習)
永田「オッケー」

Kちゃんは、直ぐに集中し始めました。
彼女は集中すると、口をへの字に曲げて文字を書くのですが、この顔がたまらなく可愛い♪

(可愛いなぁ)なんて思いながら眺めていたらビックリ!

彼女の書字の上達ぶりに驚かされました。

永田「うわぁー、Kちゃん、スゴく上手に書けるようになったよね!名前もカッチョいいわ!」
Kちゃん「そぉ?頑張ってるもん♪ありがと」
永田「いいえ♪じゃ、続きもその調子でね」
Kちゃん(コクリ)

集中して、練習再開。

宿題のプリントは裏表だったのですが、表が終わったとき、急に彼女が口を開きました。

Kちゃん「見ててくれてありがとう!他の子の見に行っても良いよ」
永田「そうなん?あとは大丈夫そう?」
Kちゃん「うん、大丈夫よ。でも、見てたいならまだおっても良いよ」
永田「(笑)なら、せっかくだから最後まで見させてもらおうかな」
Kちゃん「いいよー♪」

その後は最後まで一気にやり遂げていました。

彼女とは、出会ってから2年ほどになると思います。

最初は、不器用さんで鉛筆を持つ力も弱く、手の動かし方も大きくて、プリントに書くのも苦労していて、直線や丸を描くのも手添えをしながらだったりしました。

少しずつ文字の形を取れるようになってきて、マスの中に書けるようになってきて、今では「行」を意識して、真っ直ぐ
とスペースに対して適正なサイズで書けるようになりました。

Kちゃんが部屋を出る間際。
「先生と一緒に勉強出来て良かった」
と♪

もうたまりませんよね、こんな風に言われたら!!

もちろん「僕もKちゃんとの時間、楽しくて大好きだよ、またしようね♪」と返しました。

「一緒に」っていう言葉の素敵なこと♪

2018年10月23日火曜日

今週もたくさん人と会います♪

今日の午前中は、久しぶりにメイクハッピー&ピースへお邪魔して、仲西さんと互いの近況報告と、互いの今後のこと、想い…いろんなことについてお話をしてきました。

ぐるんぱの立ち上げの頃から応援してくださっていて、この宗像地域の子どもたちの在り方や居場所とかについていつも真っすぐに情熱をもって向き合っていらっしゃる方です。

僕も頭が下がるばかりです。
と、同時に「あぁ、こんな風に頑張っていらっしゃる方もいるなら、僕も!」と元気ももらいます。


明日は明日で、福津の方の相談支援員さんとお会いする予定です。

試験が終わった途端、人と会ったり、話をしたり、調べ物をしたり…
また楽しくて仕方ありません♪

生来、じっとしていられないたちなんでしょうね、僕は(笑)

2018年10月22日月曜日

ブログの再開

保育士試験を受験してきました。

試験結果を待ちたいと思いますが…うーん…という感じです^^;

でも、試験を意識した勉強は、学びも多かったです。
こういう事でもない限り手を付けない領域にも否応なしに触れることになりました。

足りるということはないのでしょうが、まだまだ勉強不足だということを痛感しています。

また、日々の仕事も学びも積み重ねて精進していきます♪

ちょっとブログ更新の頻度も疎らになっていましたが、少しずつ以前のペースに戻していこうと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

この次の記事からは、「ぐるんぱのあしあと」としての記事にしていきます。

2018年10月16日火曜日

討論って何?

一緒に国語の学習をしている小学校高学年の男の子の話。

日頃から、彼の感性も話も面白いものを持っていると感じるのですが、今日は“確かになぁ”と唸ることがありました。

取り組んでいる教材の中で「学級討論」についての問題が出てきました。

そこでの例題として「学級文庫にマンガを置く」ことの是非について、肯定グループと否定グループのそれぞれを想定して主張を考えていくというものがありました。

まぁ、よくあるテーマです。

教材の流れとしては、「楽しく学べるかもしれない」という肯定グループと、「マンガばかり読むようになるのでは?」という否定グループの討論、という感じなのですが…

彼は話や問題に入り込むのが得意で、まるでその場に居るようにブツブツと呟き始めました。

聞いてみると、彼は、肯定でも否定でもない立場を取っているようです。

この問題での討論は「どちらかの立場に所属して」ということが求められているので、問題が難しいとのこと。

そこで「ほう、じゃ、あなたはどういう考え?」と尋ねてみました。

彼の答えはこれ。

「学級文庫って、自由にクラスで使える本でしょ?マンガは置いても置かなくても、みんなが仲良く過ごせるクラスになるための本ならいいと思うから、こういう話はキライ」

だと言うのです。

なるほど!でしょ?

2018年10月15日月曜日

省かないで(笑)

今日は息子(2歳8か月)語録が止まらない。
仕事を終え帰宅すると息子のお出迎え。
晴哉「おかえりー!」
僕「ただいまー」
晴哉「父ちゃん!お母ちゃんとね、外でお月様、見たと!父ちゃんも見る?」
僕「うーん…もう晴は、寝る時間だけどなぁ」
晴哉「ふぇーん…お月様見たいと!お月様はっきりしとると!」
(お月様がはっきりしてる、というのは雲がかかっていないこと。晴哉は、薄雲がかかっているとボヤッとしてる、と表現しています。)
僕「なら、少し見てから寝んねしようか」
晴哉「はい
ここまでは父から見て可愛い。
しかし…
外に出て月を見たら、ちょうど雲がかかっていて“ボヤッ”としていました。
晴哉「あれ?お月様、はっきりしとらんねぇ。お月様ボヤッとしとるね」
僕「そうやね、残念やねぇ」
晴哉「うん、ボヤッとしとるねぇ。お父ちゃん、ボヤッとしとるねぇ。」
僕「ん?」
“お月様が”を省かれると途端にドキッとします(笑)
心当たりがありすぎるせいか。

2018年10月9日火曜日

保育士さんたちの配慮

日曜日、息子の保育園の運動会でした。

内弁慶の息子が、「いちについて、ようい、ドン」の合図でスタートをしたり、待機中にでーんと座っている様子を見られたり(笑)
息子の成長を感じることが出来た一日でした。

さて、息子の通う保育園に限ったことでもないし、年齢とか時期とかに限ったことでもないですが、運動会を見ていても一人ひとりの個性が伺えます。

運動が苦手な子、得意な子。
緊張する子、しない子。

のように、本当に個性豊かです。

それに合わせて、保育士の先生たちが配慮をしていく姿がとても素敵だと感じました。

必要以上に手を貸さず、必要なところには手を差し伸べ…

子どもたちの素敵さを引き出すための配慮。
親子を結び付けるための配慮。

上り棒ひとつでも、子どもによって微妙に手の貸し方を変えていたし、恐らくは、運動神経ということ以外に性格も考慮した配慮だったのではないかな?と感じました。

入場門のそばにシートを敷いて応援していましたが、入場待ちの間の子どもたちと先生方の温かい交流も見ることができました。

どの子も「お父さん、お母さんの前ではかっこよく」振舞いたいのです。
そこを汲んで、励ましたり、一緒に盛り上がったり、安心させたり…

そのおかげで息子も、とっても良い表情で僕ら家族の下へ戻ってきました。

僕も仕事で関わる子どもたちとは、あんな関係を築いていきたいと思うところです。
親子がニッコニコで向き合うって素敵。

2018年9月27日木曜日

泣きたくても泣けない。その傍に。

泣くという事だって、必要だから泣くのだと思います。

泣きたいのに泣けないのは、やっぱりしんどいものです。

僕が付き合っている子どもたち、青年たちの中には、「泣きたくてもなかなか泣けない」という人たちが少なからずいるように、僕の目には映っています。


ある青年。

プールの最中。
顔をクシャっとして、何度か「泣きそう」な表情を浮かべるのですが、「うぅ…」と喰いしばるような表情で、泣くのを抑えているようでした。

今日、その場では静かに見守って(いられたか自信はないけれど…)いただけでした。

その表情の意味はいくつか心当たりがあります。

でも、そこにどう介入するべきか、そもそも介入するべきか…

いえ、多分僕が判断するとか、そういう事でないのかもしれません。

彼の心。
その流れに置いていかれないようにだけ、気を付けながら、求められたら手を差し伸べられる場で待つ。

今の僕の役割はそういう事のような気がしています。

2018年9月26日水曜日

「ペンギン、可愛いけん、いいやん?」

高校生のOさんとのプールでのやり取り。

背泳ぎしている際の腕の回し方が小さくなってきていたので、「Oちゃん(本人とのやり取りでは“ちゃん”を付けた愛称で呼んでいます。それももうそろそろ卒業かもな(^^;)!手の動きが小さくなってきてる!ペンギンみたいになっとーよ!」と声をかけました。

そこからOさん節。

「ペンギン、可愛いけん、いいやん?」

(笑)

お!そうきたか。

永田「ペンギンだから、可愛いとよ、あれは。Oちゃんがやっても、ペンギンのとはちょっと違うなぁ(笑)ペンギン“みたい”だけどペンギンじゃないやーん」

O「あ、そうかぁ。じゃ、どうすればい?」

永田「腕をね…」と説明。

いざ実践。

O「永田さん!どう?ペンギンよりもいい?」

(笑)

永田「いいよ!その調子!」

わーわー、賑やかにやってます。

それから、ちょっと真面目な話も。

彼女、今、泳ぎがぐんぐんと上達してきています。

すると、尋ねてくることも、どんどんと具体的になってきています。

泳いでいる途中で“あれ?”と思ったら、「永田さーん、足が難しい気がする」「手は、こう(動かしながら)で良いと?」という具合に自分の中のクエスチョンマークを具体的に伝えてきてくれるようになりました。

以前は、「わからーん」「どういうこと?」と混乱してるような尋ね方が多かったのですが。

自分の中にイメージも持てるようになってきているのでしょうね。

それに自分の姿を重ね合わせるけれど、「どうもイメージと違う気がするなぁ」という疑問をこちらに向けてきている。

そんな気がしています。

大丈夫。
あなたは毎回、いや僕の見ていない時間も含めて毎日、成長しているよ。

2018年9月24日月曜日

手応えとして、実感として持てるか?

ある男の子。
一緒に過ごしていると、「出来てた?」「これでいい?」ということを自信なさげに盛んに尋ねてきていた子がいます。

「いいね!!その調子だよ」と言っても「うーん…分からん」と答えるばかりで、「出来たね」と言っても「・・・」という感じだし…

人からの評価を気にしてばかりで、自分で実感として、自信として、自分のしたことを受け止める、受け入れるということが苦手なように見えていました。

評価以外の面でも「○○しちゃったけど大丈夫よね?」と(おぉ、そういうところも確認が必要か)とたまに驚くような確認をしてきていました。

そこでこちらから「出来てたろ?」という投げかけて、本人が「うん」とか「出来た」とかいう言葉を口に出せるような投げかけをすることにしました。

そういうことを続けてきて半年。
「今の見てたろ?良かったろ?」と彼の方から僕へ自信に満ちた表情で、話しかけてきてくれました。

この言葉、「僕に」認めて欲しいというより、「自分で」実感として、手応えとして味わえているニュアンスが強かったように感じました。



承認欲求っていうのは、誰もが大なり小なり持っているわけで、「自分ではない誰か」に認められるというのは嬉しいものです。

けれども、僕は「自分自身で」自分の行いを認めていくということは、とても大切だと考えています。

それが自らを成長させていくためのエンジンづくりの基礎だとも思っています。

自分づくり、土壌づくりだと思っています。

だから「すごいね」とか「頑張ったね」という表現よりも「ほら、出来たろ?」「続けられたろ?」みたいに本人に確認のために投げかけるという言い回しを選んで使っています。

特になかなか自信を持てずにいる子には。

「誰か」に認められるというのは確かにうれしいものです。
でも「誰か」が見ていないと出来ない、というのは不自由です。
寂しいですし。

だから「見ていても」「見ていなくても」出来るように、僕と過ごす時間は「一緒に」「分かち合いたい」と思っています。

僕からも称賛を送り、自分でも味わってほしいのです。

学習でもプールでも。




【お知らせ】2018年11月に報告会を計画中

11月初旬になると思いますが、ぐるんぱの活動を一般向けに報告する時間を作ろうと思います。

支援者でも、保護者でも、一般の方でも。

日時、場所は今検討中です。

今、内容については練り始めています。
1回で学習とプールについてお話をしていくのか、それぞれ分けてお話をしていくのか、と言うところから考えています。

このことが何を生むのかはまだ分かりませんが、ぐるんぱの次のステップへ向かうにあたって必要なことかとは思っています。

詳細は決まり次第、随時ご報告してい参ります。

よろしくお願いします。

2018年9月23日日曜日

集団づくり部会へ参加してきました。子どもたちの気配を感じながら勉強って良い♪

金曜日、保育問題研究会の集団づくり部会へ参加してきました。

17時以降の仕事を調整させてもらって、19時15分~21時半まで勉強会。
今回の出席者は11名だったかな?
素敵な仲間に囲まれて素敵な時間でした。

前半、集団づくりとは?という原点についてのF先生の話からスタートし、その後それぞれの保育者の「気になること」を話題にして、考え合いました。

こういう温度のある勉強会に参加すると、元気が出ます!

内容については、もう少し僕の中で寝かせて、それから機会があれば書いていきたいと思います。


ところで、今回の会場は学童保育「よりどりちどり館」で行われました。
19時まで子どもがいて、子どもたちと入れ替わりに大人が集まり勉強会スタート。
室内には子どもたちと支援者の日常、生活…子どもたちとの時間、思い、温度、気配が溢れていました。

遊び道具、本、掲示物、設置物、壁、備品…ありとあらゆるところに子どもたちの気配を感じることが出来ました。

研修室のような場とは違う、子どもたちの無邪気な気配の中での学びは、僕の気持ちも後押ししてくれました。

ここのところ忙しさに追われる感じが少々あったのですが、息を整えて、自分自身の状態を確かめて、リセットさせてもらいました。
おかげで、フル充電です。

もちろん、学びもたくさんありました。

なので、また子どもたちとの時間に還元していけるように、ボチボチと歩んでいきます。

兄弟のつながり

ある程度対象児との関係性が築けて来たら、ということにはなるのですが、兄弟姉妹も一緒に過ごすということを、求められたら応じています。

ある男の子のプール。
時間が合う時には、その子のお兄ちゃんも一緒にプールに入ってきます。
その子は自分で基本的に過ごせる子で、指導と言うほどのことはしないですが、割と近くで、僕と弟のやり取り見ていて、僕も彼ら兄弟の様子を見ています。

弟は兄を真似て身体を動かそうとするし、兄は弟の様子を気にかけて…
とてもいい距離感でプールの時間を過ごしてくれています。


レッスン中、ふとお兄ちゃんの方へ目を向けたら、僕が見ていることに全く気付かぬ様子で、弟の泳ぎを一心に見つめていました。

それはそれは、ものすごい真剣なまなざしでした。
何を思っているのか定かではありませんが。

弟の頑張りに目を見張っているのか。
弟の特性について考えているのか。
自分の泳ぎと比べているのか。
家族のことを考えているのか。
これから先のことを考えているのか。

すごい真剣な顔なのですが、何というか…愛情にあふれている表情に見えて仕方がありませんでした。
弟を守ろうとする、とでも言えば良いですかね?
ある種の覚悟のような表情にも見えなくもない、そんな強い表情でありつつ、弟のことが好きでたまらないというような愛情にあふれた表情。

見ていてなんだかジーンとするものがありました。

弟は直向きに泳ぎを練習しています。
それでもきっとお兄ちゃんの思いは受け取っているのだと思います。

あれだけ仲の良い二人。

これからそれぞれに成長していく中で、2人の関係の見え方は変わるかもしれません。
それぞれに世界が広がっていきますから。
それでも、きっと二人は強い兄弟愛でつながっているのだと思います。

2018年9月21日金曜日

やんちゃライダーとダーク先生

幼稚園児の男の子。

ここのところ何やらお疲れの様子。
虫の居所も悪く、いろんなことが思うように運ばない様子。

今日もプールに到着した時、お母さんと問答していました。

その様子から(よし、今日はお話しながらやろ)と決めました。

受付から更衣室、入水するまでにも他愛ないお喋りをしながら(核心を話しやすくなる下準備)、コントさながらのやり取りを展開しながら進行しました。

程よく身体も動かして、お喋りもしたところで、本人の気にかかっている事へと話題を転じました。

すると表情を改めて、しばらく溜めて、大きく一息ついて、話を始めました。

話題は転々とします。
それでも彼の顔は真剣そのもの。
急に話題が変わっても、それを全て聞いていきます。

うん、そうなんだね、それで?

話を促しながら、最後に「こういうことなんだよ。分かった?」と。

「なるほどね。よーく伝わったよ。話してくれてありがとう。」と伝えました。

少しホッとした表情でした。

良かった、話が聞けて。
本当にそう思えました。

彼は今、葛藤しているようです。

“お行儀良く”頑張ることへの疲れと、頑張りたいし、期待にも応えたいという思いとの間で揺れているようでした。

「あなたが思う、カッチョ良くで良いよ!」

そう声掛けたら、
「こう?…ライダーキック!ダーク先生、覚悟しろ!」
とライダーごっこをしながら、ビート板キックを見せてくれました!

「なにをーー!?ダーク先生ビーム!」と返したら、また
「そんなのかわしてやる!」
と、泳いで避けました。

「ほらぁ!それで良いじゃん!?楽しいやろ?」
と伝えたら、とても満足そうな顔でニカッと笑いながら、
「うん!」
と返してくれました。

彼の止まり木のようにして、来週も、来週の彼が現れるのを待っていようと思います。

2018年9月20日木曜日

地域に根付きつつあるという実感

9月もあっという間に下旬へ。

今月も新しい子どもたちの出会いに恵まれ、考えること、学ぶこと、することにも恵まれていました。

出会う子どもたちの数だけ、関わりも、支援の目的も目標も違ってきます。

出会う子どもたちと過ごす時間の分だけ思い出も出来ていっているな、と実感をかみしめながら毎日を過ごしています。


表情で、感情で、言葉で…

実に多様なコミュニケーションの中で日々を過ごしています。



子どもたちとだけではありません。
ここのところ、地域の人たちとのコミュニケーションもますます増えて、広がって、深まってきています。

僕のことも知ってもらえて、子どもたちのことも知ってもらえて、共に可愛がっていただいています。

僕一人で出来る支援なんて、たかが知れているのですが、地域の力もあり、僕一人で出来ること以上のことが展開することが出来ていると思っています。

それを実感できるから、明日も歩けそうです。

久しぶりの更新ですが、フワッと、ザブッとした記事になってしましましたね。
「しばらく更新してないみたいだけど、生きてるかー?」なんてメッセージを頂いたので、取り急ぎ、元気にぐるんぱらしく毎日を過ごせているという事だけでも伝われば、と思い久々に書いてみました。

こういうのって習慣ですよね^^;
しばらく書かないと、「えーっと…どうやって書いてたっけ?」ってなるもんですね(笑)
忙しさを理由にせずに、やっぱり書かないといけないな。


2018年9月5日水曜日

何が“ちゃんと”なのか

放課後等デイサービスえるそるむなかたへの学習サポートに伺っている際の出来事。

小学校低学年のS君
今日は、他の子どもたちの帰りが遅く一人早くえるそるへ到着。
それに対して、部屋には大人が僕を含めて3人。

S君は、自分中心に流れる時間を満喫したくなったようで、宿題をテーブルの上に出してみたものの、なんだか宿題に取り掛かるのが、もったいなく感じた様子^^;

大人を独り占め♪

こんなところでしょうかね?

3人の大人に順に甘えていました^^

僕の膝の上に座ってきたり、他の先生に抱き着いてみたり、ちょっといたずらをしてみようとしたり…とってもかわいい時間を過ごしていました。

一向に宿題に向かう気配もありませんでした。


学習サポートとして行っている僕がこんなことを言うと怒られてしまいそうですが^^;
正直、一緒にいる時間に宿題をするとかしないとかいう結果を僕は求めていません。

宿題をしてほしい、という思いを持っていたら「せっかく先生がいるのに」とか「せっかく他の子もいなくて静かなのに」と思ってしまうかもしれません。

でも、この子にとって今日の時間は「せっかく僕と先生たちだけなのに、勉強するなんてもったいない」という心持だったのかもしれません。

途中で「宿題せんとー?」とか「宿題先生が代わりにしちゃおうかな?」とか、ちょっとしたイジワルを言ってみても、「やめてー、僕がするから」みたいな返答を見せるのですが、やっぱり手を付けないんですよね。
(僕の方でもこの時には、宿題に向かわせるつもりがさらさら無いから、僕もグダーっとした姿勢を見せながらニヤニヤしながら問うので、スイッチが入るはずもありません)

なので一緒に、僕も他の先生も、「この時」を楽しむことに専念して、彼がアレコレとコミュニケーションのボールを投げてくるのを受けて、投げ返してを楽しんでいました。

実に1時間。

他の子どもたちが帰ってくるまで、キャッキャと、はしゃいでいました。

それで多分、満たされたのでしょうね。
他の子どもたちが帰ってきて、周囲がワサワサなり始めたころに、こちらが何も言わずとも宿題に取り掛かり始めました。


“きちんと”とか“ちゃんと”とかって、案外(と言うほどでもないですが)大人目線の言葉だと思うのです。
いえ、大人目線で使ってしまうことが多いという方が正確かもしれません。

今日のS君を見ると、一人の時間に宿題をしたわけではないですし、到着してから宿題を終えるまでに1時間半近くかかっています。

それでも、彼が自分で時間の使い方を選択して過ごせたのは、とっても素敵なことだと思うのです。
これこそ“ちゃんと”ではないか?と僕は思います。

押し付けられるのではなく、自分で。


「大人目線で必要」だと思うものを獲得するためにアプローチすることも、中にはあるかもしれません。
でも、基本的には子どもたちは、子どもたち自身で「自分に必要」なものは、選んでいっているように思います。

もしかしたら、その時の「大人目線」とは違うものかもしれませんが。
それでも確実に、子どもたちの表情や身振り手振り、言葉の端々には、間違いなく「自分に必要なんだ」というサインが含まれていると思います。
それを汲み取って寄り添うのが、大人の役割ではないかな?
と思いました。

2018年9月3日月曜日

姿勢について

小学校高学年のHくん。

彼の学習の様子を見ているとあることに気が付きました。

「計算をしているときと、漢字の書き取りをしているときとで姿勢が違う」

ということが起こっています。

計算の時は、いわゆる“良い姿勢”に近いです。
背筋が伸びて(実際には彼の体質もあり、少し丸まるのですが)、ノートと目の間の距離がある程度あります。

漢字の書き取りの際には、もう目とノートがくっつくのではないか?と思うほどに近づけて取り組んでいます。

じゃあ彼自身は、どちらを得意としているか(自覚として)?と言えば、断然漢字なのです。
見方によっては“姿勢が悪い”と捉えられてしまいかねないし、怠そうに取り組んでいるようにも見られかねないのですが、漢字の方が彼は“得意”だと感じているし、“好き”なのだそうです。

ここからは僕の解釈なのですが、苦手な算数の時に目線がノートから離れるのは、「嫌だな」「難しいな」「大変だな」が無意識に身体に反応として出ているのでは?と思うのです。

反対に漢字の時に目線が近づくのは、“のめり込む”みたいな心持ちなのではないかな?と思えるのです。

その結果として、計算をしてるときに目が離れる分、視界にはノート全体が飛び込んできます。
その情報量が多過ぎて計算ミスや単純な写し間違いが起こり、「やっぱり苦手だ」という悪循環を生んでいるように見えます。

漢字の時には、注目すべき箇所に目が近づき、ミスが起こり難くスムーズに取り組めるということが起こっているように見えます。

そこで一緒に学習をする際に心掛けていきたいと思っているのは以下のことです。

・“姿勢”は、彼のサインである。
目線が近づいているときには、集中して取り組めているときだし、反対に目線が離れているときには、「大変さ」や「難しさ」を感じているとき。
それに応じて声掛けやその他のサポートの頻度や方法を選んでいく。

・集中している=良いと思い込まない。
集中“し過ぎ”に気を付けることは必要だと思うので、様子を見ながら、ある程度の時間や量を終えたら声をかける。
これは“中断”させるほどでなくても良いと思っている。
ちょっとだけ、本当にちょっとだけ…集中して作り上げた彼の世界に、「外の世界もあるよ~、忘れないでね~」ということを伝えるくらいのイメージ。
彼が手を止めずに「うん」くらいの相槌で済む声かけなど。

こういうことを僕は心掛けていきたいと思っています。

それから、もし、この“姿勢”を活かしていくとするなら、身体からアプローチをしていくのなら、「苦手だ」と感じているものに取り組む際に、「もっと目を近づけてごらん」という手は、あるいは有効かもしれない、とも思うのです。
(ただ、このやり方をするには、もう少し観察が必要だと思っています)

彼との学習も週に1時間だし、まだ数ヵ月の付き合いだから、彼の学習時間の総量にしたら、僕が見ている姿は一部でしかありません。
なのでデータと呼べるほどの蓄積があるわけではないですが、当面は、傾向や可能性として捉えることは出来るかな?と思っています。
ここから次のステップというか、展開を考えていくための糸を手繰っていくことになりそうです。

2018年8月20日月曜日

ゴーグルデビュー♪

昨日プールをしたM君。
あっという間にゴーグルデビューまで来ました。

彼の内にあった意欲。
それに驚いています。

これまでの数回のレッスンでも、恐らく「出来る」を味わっていたのだと思います。
また、「出来るようになっていく」という展望も彼なりに持ちながら取り組んでいたのだとも思います。

なので、ゴーグルデビューの時期については僕は、何の迷いもありませんでした。
ただ、ちょっぴり怖がりさんなところもあるので、ゴーグルについては彼が装着しやすいものである必要があったので、彼のお母さんへ「出来れば透明のものを」ということだけお伝えして用意してもらいました。
透明のレンズのゴーグルで、出来るだけ視界の変化を抑えたかったのですが、大正解でした。

更衣室で着替えを始めるとすぐに、カバンの中にあるゴーグルを手に取り、自分で目に当ててみていました。
気持ちが早ってプールキャップを被る前にゴーグルを装着しようとしてバンドに髪が絡まって「いたい」「いたっ」と声に出す微笑ましい彼のゴーグルデビューでした(笑)

その後、ゴーグルをかけて“顔浸けビート板キック”をする段になって「ゴーグルをかけてごらん」と声を掛けたら「こわい」と一声出していましたが、「大丈夫、さっき自分でかけてたやん」と伝えると安心したようにして、自分でゴーグルを装着していました。

それからやり方を伝えたら、あっという間に“顔浸けビート板キック”が出来ました。
一度出来たら、もうあとはトントンでした。
水の中が見渡せるということに面白さを見出したようで、今度は外したがらないほどでした♪

“顔浸けビート板キック”の他にも“背泳ぎ”でもゴーグルをかけて出来ました。

そうでした。
この“背泳ぎ”でゴーグルをかけられたのはとても大きな収穫がありました。
水が顔にかかっても大丈夫という“安心感”が芽生えたみたいで、身体の力がスッと抜けて、あれよあれよという間にステップアップして、少しずつ手を回す練習にまで到達しました。

彼は多分、自分の状態とか自分の心持とかについて上手につかんでいっているのだと思います。
それが得意なのだとも思います。

自分で「出来ていること」を存分に味わいながら、一歩一歩進んでいっているように見えます。
これから一層、幅も奥行きも増すであろう彼とのレッスンをまた楽しみにしたいと思います。