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2024年4月4日木曜日

気持ちを推し量りながら関わる

 特にプール活動の教え子に多いのですが、言葉が少ない、あるいは出ていない子どもたちとのかかわりの際には、その子の気持ちを推し量りながら関わることをとても大切にしながら関わってきているつもりです。

この際に、持っておくべき情報はどんなものか?

表情や動きというその瞬間の様子はもちろんです。
その他には、時期(年齢やその他の発達段階みたいなもの)、季節(気候や行事ごとなども)、家族や家庭の様子。

いわゆる背景です。

これらを基にして推し量ることが大切です。


今日、プールに来た特別支援学校の小学部へ入学予定の男の子。

この数週間、何やら気持ちがソワソワと落ち着かない様子は感じていました。

どうやら家庭でもイライラとして周囲に当たり散らしているとのこと。

今日の帰り際にもちょっとしたアクシデントでイライラしていたようでした。
(お兄ちゃんの捕まえたカナヘビと思ったように触れ合えず怒っていました)

そんな彼とのプールでも、いろいろと様子から推し量って声をかけていきます。

そんな中で、彼の力がふっと抜けて、僕と目を合わせて集中力を取り戻す瞬間がありました。

その時の声掛けを紹介します。

「入学式が近づいてきてドキドキするよね」(落ち着かない様子に共感を示すような口調で)

「いろんなことが変化する時期だけど、プールも僕も変わらないから、今までと同じやり取りだよ」

この2つの声掛けをしたとき、ピタッと動きが止まってこちらを見て、しばらく目を合わせた後彼らしい泳ぎに戻りました。

声掛けの直前は、極端にガチャガチャと激しく体を動かして見せたり、急に脱力して泳ぐことを放棄して水に浮かんで、目だけでこちらに何かを訴えて、まるで(今は泳がないよ、どうする永田?)と問うてきているような視線を感じましたw

最初は「やだよね、こんな大変なことをやっていられないよね」と声をかけてみました。

でも、彼は聞く耳を持たないし、そもそも口にしてみたものの、僕自身も彼の様子から気持ちを代弁したつもりがしっくりきませんでした。

そして、先ほどの言葉です。

僕自身もしっくりきたし、彼の琴線にも何か引っかかったのでしょう。


不思議に思う方もいるかもしれません。

それでも、僕はこうやって子どもたちと関わりを築いてきています。

特に知的障がいを持っていて、言葉で意思表示できない子どもの場合は、「水が好きだから」という様子から保護者の方がプールを始めさせるケースが多いです。

本人が「通いたい」と思って始めたものではないことも多いからこそ、気持ちを推し量って、少しでも「分かってくれるかも」とか「こいつとなら練習しても良いかも」と思ってもらえたらと思うのです。

そのために「気持ちを推し量る」ことを大切にしたいと思います。

仮に言葉が出始めても、子どもだって気も使いますから。

それなりにそういうことも含めて推し量っていくようにもしたいです。


せっかくだから心地よく過ごしたいじゃないですか♪

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