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2019年10月31日木曜日

何が“違う”のか

工作とかって先生(大人)は「失敗させたくない」「成果物として残してあげたい」が先行しがちだと思います。
一方で、子どもの方では「工作」という言葉の本来持つ意味である「作業」自体に夢中になっていることが多い気がします。

つい先日放課後等デイサービスで、知的に障がいを持つ子どもが、黙々と楽しそうにハサミとテープと折り紙を使って工作をしていました。
ある程度形になったところで、その子は作ったものをチョキチョキ✂️と解体し始めて、キレイにゴミ箱行きとなりました。

「あぁ、切っちゃった」「ええ?切っちゃうの?捨てちゃうの?」と周りの子どもも指導員も、止めはしないものの口々に言っていました。
当の本人は全行程をとても楽し気に行っているのですが。

この差は差で、それぞれの思いがあって良いのでしょうが、サポートする側は、こっちの価値観を押し付けたくはないですよね?

あくまでその子の工作です。

そういうことを忘れずにいたいものです。

2019年10月24日木曜日

“やり易い”は人それぞれ

中学3年生の男子との学習。

入試が半年後には控えている、ということがあるので、どうしても「得点に繋がる」ということは、一つ目標になってしまいます。
目的、狙いは別のところにももちろんありますが。


彼の「得点に繋がる」は、「いかにケアレスミスを減らすか」というところが大きいです。

学校、塾に加え、僕との学習サポート。

学習時間は十分。

なので、やはり僕の役割は「彼の特性を考慮しながら、学習方法や問題への向き方を伝えていく」というところだと思っていますし、「彼の声に耳を傾ける」ことが「ケアレスミスを減らす」ことに繋がる足掛かりになるとも思っています。

学校も学習塾も2学期が終わる頃から、総復習に入り、入試対策を始めることが多いと思います。
けれど、多分彼にはそれでは遅すぎるのです。

なので今、数学は中学1年生の内容から、見直しを行なっています。

すると簡単な問題からになりますから、彼はリラックスして問題を解き始めます。

彼の“やり易い”方法が浮き彫りになります。

そうなると当然「ケアレスミス」も減ります!

この僕の感じたことを彼に伝えていく。

一緒に入試まで伴走をしっかりしていきます!

今日も僕の中では「あ!この方がやり易いのか、君は!」という驚きがありました。

「これがやり易いだろう」は伝える側の思い込みだということ。

2019年10月21日月曜日

型にはまらない勉強方法

隅っこで。

こそこそ仲良く❤️

野暮と思いながらも、何してるのか気になって覗いたら、しっかり勉強してたー!
時間まで。
大学生と子どもが、ノートに絵を描いていました。

絵でしりとりをしていました🎵
可愛い絵が沢山です。

お互いに“何を描いたか”すら教えずにしりとりを展開していくという凄いコミュニケーション。

自分で「面白い」を作り出す

手作りカードゲーム。

放課後等デイサービス えるそる むなかた にて子どもが作っていました。

二人でやるゲーム。

小さいカードが「HP」体力で、最初はそれぞれ20枚(200)からスタート。
大きいカードを山札にして、交互に一枚ずつめくり、書かれた数字の数だけ「HP」のカードを増やしたり減らしたりします。
10回ずつ山札を引いた後に残った「HP」の数で勝敗を決める。

シンプルだけど、僕も夢中になる面白いゲームでした。

得意気に「面白いでしょ?」という小学校2年生男子。

用意されたものだけじゃなくて、自分で面白いを作り出せるって素敵。

2019年10月11日金曜日

認めてもらえるから、次に進める

サポートに行っている保育園での場面。
11時から30分程度外遊びをして、給食の為にお部屋に戻るという時のこと。

僕が対応を求められている対象園児は2名。

彼らは、仲良しで二人で過ごす時間がとても長く、その遊ぶ時間が楽しくて楽しくて仕方無いようです。
自由な遊びから「◯◯しようね」というような設定のある時間への切り替えが揃って苦手です。

他の園児がお部屋に戻ってから10分ずれてお部屋に戻るということも珍しくない状況が続いています。

K君という子どもにフォーカスします。
今日は、若干の寄り道をして彼、独自のルートは経たものの、他児とほぼ同時刻に、お部屋の前の廊下まで戻ることが出来ていました。

僕としては、「他児と一緒に給食の準備が始められそうで良かった」というところでした。

年長さんということもあり、保育士の先生方の頭には半年後に迫っている就学の準備があります。
“なんとかみんなと一緒に過ごさせたい”“歩調を少しでも合わせられるようになって欲しい”という思いがあるようです。

だからでしょうね。
廊下までは来たけど、あと一歩、部屋に入っていない子どもの姿を見て「どうしたら良いんでしょうね…」と漏らされました。

うーん…そうか…とにかく保育者側としての困り感が先立つんですね…

そこで、その保育士さんに「でも、みんなとほぼ同じ時間でここまで戻って来られましたよね?そこを先ずは彼の一歩目として見てあげましょ♪そうする方がお互いに楽だと思いますよ」とお伝えしました。

すこし考えて「そうですか…そうですね…(子どもの方へ向かって)そうだね、K君!みんなと一緒にお部屋に戻ってきたんだもんね、良かったよね~」と頭を撫でながらお話をしに行ってくれました。

そしたらそれまで「まだ入らない」と言っていたK君は、自らお部屋に入っていきました。





2019年10月10日木曜日

努力が実を結ぶということを感じて欲しくて

発達障がいの類いがあると、「努力が実を結ぶ」ということを体験しにくいということはよくあります。

学習はそれが“テスト”を通して結果が丸見えになる分かりやすい場面です。

僕に言わせると、例えば「計算が苦手」とか「暗記が苦手」とかみたいなことよりも「努力が実を結ばない」という体験を重ねていってしてしまうことの方が、ずっと深刻です。

ある中学生との学習。

いろんなやり方を試みてきましたが、なかなか「実を結ばない」という感じが続いてきました。

お付き合いを始めて半年近く掛かってしまいましたが、ようやく“このやり方なら!”という手応えを二人で噛み締めることが出来ました。

彼の特性もあり、苦手な教科があることは否めないです。

恐らくは、その特性に起因してなんですが…
「俺は勉強が出来ない」という思い込みで以て、他の領域にも影響が出ている節がありました。

そこで、せめて「苦手な教科がある」くらいになることを一歩目にしたいと思って試行錯誤してきました。

その一歩目になりそうな手応えを今日は味わえました。

本人の嬉しそうなこと!

半年近く付き合ってきて、あんな晴れやかな表情で帰っていったのは初めてかもしれません。

明日、小テストがあるみたいです。
結果は分かりませんが、これまでとは違う心持ちで迎えられそうですし、これまでとは違うやり方で対策も出来そうです。

次に彼と会うのは、また来週ですが、楽しみです。

2019年10月7日月曜日

似顔絵

学習サポートの生徒が描いてくれました。

彼には、こんな風に僕が見えているのだと思ったら、ちょっと嬉しくなりました。