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2024年9月12日木曜日

すんごい寡黙な子が挨拶してきただけで一日の疲れが吹っ飛ぶ!

 3年前から関わっている中学生男子。


ものすごく人見知りで、出会った頃は「YES」「NO」も首を振るだけ。

保護者からの情報で言葉はしっかり出るという情報を疑いたくなるほどに声を出さない子でした。

今も余計な話はほとんどしないし、僕が冗談を言っても眉一つ動かさない(これは僕のジョークのセンスの問題かもw)子です。

そんな子ですが、数か月前からボソッと挨拶らしきものを口にしている感じがありました。


そして今日「彼の声」を初めてしっかりと聞くことが出来ました。

僕はもう返事が来ようが来なかろうが同じあいさつで迎え、同じあいさつで送り出してきました。

それに返してくれたことがとにかくうれしくて。


自己満足かもしれないけど、こういう姿もそのうちに彼の社会生活の中で活きる日が来るんじゃなかな、とかそうなるといいなと願ったりします。

2024年8月31日土曜日

議事録を効果的に残すために

議事録を残す意味は、端的に言うと「関係メンバーへの確認、合意、決定した内容の共有」です。
ここから逆算をすると議事録に残すべきものが浮き彫りになるはずです。

例えばこんなものは必須でしょう。
・会議スケジュール(日時、場所など)
・参加者名
・決定事項
・(発生したのであれば)タスク担当者、期限
・保留事項が生じればと保留理由、どのように処理するのかなどのメモ。

会議の種類によっては、決定に至るまでの経緯などもメモ程度で良いので残しておくとよい場合もあるでしょう。
例えば「A案に決定したが、B案を支持するものがいた。A案になった理由は…」みたいな感じでしょう。


それから議事録の作成担当者は、会議後出来るだけ早く必要な人に共有をするべきです。
その上で「先ほどの会議録です。漏れなどがないか確認していただき、気になることがあれば〇〇(議事録作成者)までご連絡をお願いします」ということまで添えていくべきです。
更新があれば再度送付配布で最新で正確なものを共有していくというところまでが担当者の仕事だと思います。

こういう一手間までやると会議やミーティングで決定したことを丁寧に共有が出来てチームの足並みをそろえやすくなるはずです。

でも、福祉の現場って小さな事業所も多いせいか、こういうことを習わなかったり、気にしなかったりする現場も多い気がします。

管理職レベルはこういうことを一般職員に浸透させることは大切だと思います。


2024年5月21日火曜日

「目の前の子」に届ける

今日は算数のお話を引き合いに出して書いてみようと思います。

ぐるんぱの学習サポートに通ってくる子たちの中には、算数(数学)が苦手な子も一定数います。

意外に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、数って最初は音から入るものです。

例えば小さい子どもとお風呂に入るときに「10数えてから上がろうね」と言って、数が分かっているのか分かっていないのか、という年齢の子どもたちも声に出して数を数えたりします。

その次に「具体物の数」と、それまで「唱えてきた数」の一致をさせていきます。

そしてようやく「数字」になります。

この先に四則演算などがあります。


こういう過程から考えても「声に出す」という行為自体は結構大切です。
でも算数や数学が苦手な子は自信がないので声に出したがりません。

そういう子も一緒に学習していると、口元はぶつぶつと動いている子がいます。
それをキャッチして「良いね、そうやって口にしながらだと分かりやすいよね」と伝えます。

他にも自信がないと途中式を見られたくないのでしょう。
頭の中である程度解き進めてポッと書いて、また頭の中で解き進めて…答え記入。
こういう子もいます。

声に出す。
書き残す。

これを細かにするだけでも幾分か解消される困り感というものもあります。

で、それをどうやって定着させるか?というところが大人の役割かな、と。
ぐるんぱの職員には、こういうことも考えてもらっています。

特性とかそれへの対処の理論というのは、今の時代ネットでいくらでも出てきます。
それに対して「目の前の子」に有効な手立てにすることが、現場では大切なように思います。

2024年5月16日木曜日

学習サポート生徒募集中!

 ぐるんぱは、「習い事」の位置づけです。

そしてメニューの中心は「プール活動」と「学習サポート」です。

ただ、やはりそれぞれに「療育的」な要素は欠かしたくないと思っています。

ですから「プール活動を通して」「学習サポートを通して」見ていきたい、伴走していきたいものがあります。

僕の支援も延々と続けられるわけではなくて、ほとんどの場合いつかぐるんぱ卒業していくことになります。

(プールの場合は年齢制限を設けているわけではありませんが)

その時のことを考えて、地域で社会生活を行うために必要なスキルや経験を得てほしいという願いがあります。

「得てほしい」というと上から目線かもしれませんが…昨今、児童発達支援、放課後等デイサービスなど子ども向けの福祉サービスも充実はしてきています。

それでも、「実費を負担してでも」と考えるご家族がぐるんぱの利用を継続してくださっています。

ということは、何かしらの困り感があるのです。

あるいは不安が。

その困り感や不安は、本人が抱えているケースもあれば、ご家族が抱えているケースもあります。

それを可能な限り汲み取りながら。

同時に子どもの時間を預かるわけだから、子どもの思いも汲み取りながら。

そうやってプールも学習も展開することを心掛けています。


そういう点を了承していただければ、長くお付き合いも可能かと思います。

そして、ここのところ告知や宣伝のように書き続けていますが、今年度学習サポートのスタッフとして心強い仲間を得ました。

スタッフと永田でも連携を密にしますので、安心していただけると思います。


お問い合わせはお気軽にどうぞ。

2024年5月12日日曜日

今年度も「いろり」がスタートしました

 「パパママ応援ネットワークいろり」。

このブログでも何度か紹介したことがあると思うのですが…


宗像市内の放課後等デイサービス、児童発達支援、相談支援事業所などの有志の職員が集まり、ペアレントプログラムを提供していくという市民団体です。

ここに僕も仲間入りさせてもらっています、というか発起人の一人として最初からかかわってきています。

(今は、本講座でアドバイザー的に、講師のスタッフの保護くらいのものですが)


日曜日の午前中を基本として、年に2~3クール(1クール4回程度)のペアレントプログラムを提供していきます。
(もちろん毎回の参加を必須にしているわけではありません)

対象は主に未就学児や小学校低学年程度の子どもを持つ保護者。


休日に、しかもほぼ無償でこういう活動に関わろうという変わり者たちですw

でも、本当にあたたかな人たちの集まりで、僕はこの集まりがとても好きです。

あれよあれよと関わってくれる人の数も増えて…今では託児も行いながら「よければご夫婦で参加をどうぞ」としています。

身近にこれだけあたたかな支援者がいるということを知ってもらえるだけでも意味があるのかな、とさえ思えます。

まだまだ幼い子どもの育児中。
健診で「様子を見ましょう」とドキッとする言葉を突き付けられたり、確定診断が下りて(どうして?)と戸惑ったり…そういうこれから様々なことを受容してくことが必要になる保護者のそばに、「僕らがいますよ。」というメッセージを込めて、「いろり」のように温かく人の集う場になればと思っています。


今日は保護者が16名参加。
託児も10人くらいいたんじゃないかな?

学生ボランティアと現職の支援者がタッグを組んで保育をする。
学生にとっても学びの機会になると思っています。



ぐるんぱの代表、インクルささぐりの現場責任者、いろりのアドバイザー…どれもやりがいと楽しさを感じながらお仕事をさせてもらっていてありがたい限りです。

2024年4月23日火曜日

方デイ職員さんの研修会

放課後等デイサービスえるそるむなかたの職員さんを対象にした研修を請け負いました。


テーマは虐待防止。

ごぐごく基本的な内容ですが、こういう確認はとても大切です。

えるそるむなかたさんに限らず、放課後等デイサービスでは、特性を持つ子どもたちを預かる中で個別の配慮を要したり、場合によっては個室でクールダウンするみたいな場面が多々あります。

こういう時に大切なのがチーム意識です。

たとえ個室に子どもと支援者が1対1で場の展開をしなくてはいけないという時が生じても、その支援者が孤軍奮闘みたいなことにならないように、チームで共有をして、何かあれば支援者側も直ぐにヘルプを出せるようにするというのはとても大切だと思います。

他の支援者にバトンタッチする、一緒に場の展開を考えていくということができる仲間がいるのといないのとでは心的負担が全く違います。

職員も心の余裕、ゆとりを持つことで虐待じみた行動を抑制できるようになります。

家庭では、保護者がワンオペで…みたいな場面もどうしても出てきてしまうので、やはり子育てっていうのは大変だと思うのです。

もちろん尊いものでもあります。

だからこそ、事業所ではチームで温かい療育機関として機能できるような仕組みなどを徹底して、子どもが家庭でも穏やかに過ごせるような役割を果たす必要があると思います。

「療育」という大義名分で子どもに制限をかけたり、言うことを聞かせるという方向へ向かうことがあってはいけません。

放課後等デイサービスの役割として訓練も含まれるわけですが、それはあくまで子どもたちが社会生活の困り感を柔らかにして、社会生活を穏やかに健やかに送るための訓練だということを忘れてはいけないとも思います。



こういう事業所様の職員研修なども請け負います。

「こんなことお願いできるかな?」と思ったら遠慮なくご相談くださいませ。

2024年4月18日木曜日

生徒大募集中です

今年度、スタッフが充実したので、学習サポートの枠が新たに確保できることとなりました。
月曜日の16時~、土曜日の10時15分~など、すぐにご案内できる枠もあります。

気になる方は是非お尋ねくださいませ。


特別支援をしっかりと学んできている職員が、特性に配慮しながら学習支援を行います。