学習サポートの際、子どもたちは普段から使っている筆記具を持参してもらいます。
すると気が付くことがあります。
筆箱が極端に小さいものを使用している子が多いことに驚くんです。
そうすると、それに合わせて実際に使う筆記具も小さいものになってしまいます。
大人が、小さなメモ帳とセットにして使うような小さいペンの類。
幅が1センチ程度で長さも10センチ程度しかない定規。
それを無自覚でしょうが、使いにくそうに使っている子が多いのです。
手のサイズに合っていないから、せっかく定規を使っていても歪んだ線になってしまっているのです。
これは、子どものこだわりというより、大人側が準備の際に干渉不足が引き起こしている気がします。
「指先が不器用」
「板書が遅い」
「集中力がない/短い」
ということを大人は言います。
いいえ、指先が器用でもそのサイズの筆記具では、うまく使えません。
板書だって遅くなります。
小さいから疲れるのも早いです。
恐らく大人側の多くは、自分自身はそんな筆記具使っている人は少数でしょう。
仕事場で用意される筆記具があるとして、そんなサイズのものを用意はしないはずです。
大人にあこがれて、ちょっと変わった文具を持ちたがる子もいると思います。
でも、そういうのは、使う場面を決めていいと思うんです。
「気持ちは分からないでもないけど(ここで一度受容)、学習の時はこっちの方が良いよ」という提案をするといいと思います。
書字が汚くなったり、すぐに「疲れた」と言い出す子どもの姿を見ることで、大人がイライラしないためにも。
なんだったらそういう大人側の心理も伝えていいと思うのです。
これだと「怒る」ことをする前にやり取りがある程度できるから、一歩ずつの積み重ねがしやすいです。
案外、学習になるとその辺、大人側が沸点に達するまで干渉不足で、沸点に達したら鬱陶しいくらいにw干渉し過ぎちゃう人が多いものです。
学習サポートはこういうところから。
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