知的自閉の元気いっぱいの男の子。
数か月前から通ってきています。
元々水が好きだったこともあり、泳ぎはメキメキと上達していっています。
ビート板にしがみつくようにして、バランスを取るのもやっとだったのが、手を伸ばしてバタ足したり、こちらの合図に合わせて顔を水の中に浸けたり出来るようになってきました。
最初は嫌がっていたゴーグルも5回に段階を分けて、着用できるようになってきました。
上達してきたのは、泳ぎだけではありません。
脱いだ洋服をロッカーに入れていくことも覚えました。
レッスンの前後で立ち便器で排尿できるようにもなりました。
洋服の表裏や、前後をセットして床に置くと自分で着用できるようにもなりました。
泳ぎ初めの前にやる体操(っぽいポーズを取って10数える)の模倣も上手になりました。
プールサイドや館内では駆けだすこともかなり減ってきて、それに合わせて「手をつなぎながら移動」という事も減らしてきていて、彼が自分の意思を表現しながら過ごせる時間もどんどん増えてきています。
こういう事もしながら、少しずつ身体を拭く練習も重ねてきました。
頭、右腕、左腕、胸と腹、右足、左足、と10数えながらタオルで擦るという方法で。
最初は一緒に手を添えて徐々にその手を離して、今は僕が正面に立ち模倣する形で拭けるようになってきました。
背中はもう少しかな、でもタオルを握らせると左右に動かそうとする意思は伺えます。
子どもと一緒にお風呂に入ると、拭いてあげようとするとバッタバタですよね?
我が家もそうでしたw
「あ、ちょ、ちょ、待て待て~」みたいな感じで^^;。
だから、出来るだけ早く身に着けて欲しいと個人的には願って、練習も慌てずじっくり、少しでも定着が早くなるように工夫を重ねながら取り組むところです。
せっかくお風呂でゆるりとしても、上がった途端バッタバタなんてちょっと大変じゃないですか?
そんな身体拭き。
彼との関係性が出来てきて、多少のことがあっても出来る時期が来たと判断して、昨日、いつもと違う場所で身体を拭くことにチャレンジしました。
その場所というのが「ママが見える場所」。
つまりプールサイド。
これまで更衣室の直前の床が濡れても大丈夫なスペース。
ママの視界から外れた場所です。
昨日はママの見える場所で「ぐるんぱではこんな風に練習中です」「彼はこんな感じで身体拭きを出来るようになってきています」ということをママに見てもらえる機会を作りたくて設定しました。
ママの驚きと喜びの混じった表情。
ゆっくりだけど、一歩ずつ一歩ずつ前に歩みを進めているんですよね。
本人もママも一緒に。
ぐるんぱとしてプールや学習を提供していますが、泳げるようになるとか、点数が取れるようになるとか、そういうのは後回しでも良くて。
こういうところで是非、親子のつながりを深めていくお手伝いをしたいし、もっと言うなら人としての尊厳に繋がるようなことは何とかして、守り育むことに立ち会いたいと思っています。
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