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2024年5月21日火曜日

「目の前の子」に届ける

今日は算数のお話を引き合いに出して書いてみようと思います。

ぐるんぱの学習サポートに通ってくる子たちの中には、算数(数学)が苦手な子も一定数います。

意外に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、数って最初は音から入るものです。

例えば小さい子どもとお風呂に入るときに「10数えてから上がろうね」と言って、数が分かっているのか分かっていないのか、という年齢の子どもたちも声に出して数を数えたりします。

その次に「具体物の数」と、それまで「唱えてきた数」の一致をさせていきます。

そしてようやく「数字」になります。

この先に四則演算などがあります。


こういう過程から考えても「声に出す」という行為自体は結構大切です。
でも算数や数学が苦手な子は自信がないので声に出したがりません。

そういう子も一緒に学習していると、口元はぶつぶつと動いている子がいます。
それをキャッチして「良いね、そうやって口にしながらだと分かりやすいよね」と伝えます。

他にも自信がないと途中式を見られたくないのでしょう。
頭の中である程度解き進めてポッと書いて、また頭の中で解き進めて…答え記入。
こういう子もいます。

声に出す。
書き残す。

これを細かにするだけでも幾分か解消される困り感というものもあります。

で、それをどうやって定着させるか?というところが大人の役割かな、と。
ぐるんぱの職員には、こういうことも考えてもらっています。

特性とかそれへの対処の理論というのは、今の時代ネットでいくらでも出てきます。
それに対して「目の前の子」に有効な手立てにすることが、現場では大切なように思います。

2024年5月16日木曜日

学習サポート生徒募集中!

 ぐるんぱは、「習い事」の位置づけです。

そしてメニューの中心は「プール活動」と「学習サポート」です。

ただ、やはりそれぞれに「療育的」な要素は欠かしたくないと思っています。

ですから「プール活動を通して」「学習サポートを通して」見ていきたい、伴走していきたいものがあります。

僕の支援も延々と続けられるわけではなくて、ほとんどの場合いつかぐるんぱ卒業していくことになります。

(プールの場合は年齢制限を設けているわけではありませんが)

その時のことを考えて、地域で社会生活を行うために必要なスキルや経験を得てほしいという願いがあります。

「得てほしい」というと上から目線かもしれませんが…昨今、児童発達支援、放課後等デイサービスなど子ども向けの福祉サービスも充実はしてきています。

それでも、「実費を負担してでも」と考えるご家族がぐるんぱの利用を継続してくださっています。

ということは、何かしらの困り感があるのです。

あるいは不安が。

その困り感や不安は、本人が抱えているケースもあれば、ご家族が抱えているケースもあります。

それを可能な限り汲み取りながら。

同時に子どもの時間を預かるわけだから、子どもの思いも汲み取りながら。

そうやってプールも学習も展開することを心掛けています。


そういう点を了承していただければ、長くお付き合いも可能かと思います。

そして、ここのところ告知や宣伝のように書き続けていますが、今年度学習サポートのスタッフとして心強い仲間を得ました。

スタッフと永田でも連携を密にしますので、安心していただけると思います。


お問い合わせはお気軽にどうぞ。

2024年5月12日日曜日

今年度も「いろり」がスタートしました

 「パパママ応援ネットワークいろり」。

このブログでも何度か紹介したことがあると思うのですが…


宗像市内の放課後等デイサービス、児童発達支援、相談支援事業所などの有志の職員が集まり、ペアレントプログラムを提供していくという市民団体です。

ここに僕も仲間入りさせてもらっています、というか発起人の一人として最初からかかわってきています。

(今は、本講座でアドバイザー的に、講師のスタッフの保護くらいのものですが)


日曜日の午前中を基本として、年に2~3クール(1クール4回程度)のペアレントプログラムを提供していきます。
(もちろん毎回の参加を必須にしているわけではありません)

対象は主に未就学児や小学校低学年程度の子どもを持つ保護者。


休日に、しかもほぼ無償でこういう活動に関わろうという変わり者たちですw

でも、本当にあたたかな人たちの集まりで、僕はこの集まりがとても好きです。

あれよあれよと関わってくれる人の数も増えて…今では託児も行いながら「よければご夫婦で参加をどうぞ」としています。

身近にこれだけあたたかな支援者がいるということを知ってもらえるだけでも意味があるのかな、とさえ思えます。

まだまだ幼い子どもの育児中。
健診で「様子を見ましょう」とドキッとする言葉を突き付けられたり、確定診断が下りて(どうして?)と戸惑ったり…そういうこれから様々なことを受容してくことが必要になる保護者のそばに、「僕らがいますよ。」というメッセージを込めて、「いろり」のように温かく人の集う場になればと思っています。


今日は保護者が16名参加。
託児も10人くらいいたんじゃないかな?

学生ボランティアと現職の支援者がタッグを組んで保育をする。
学生にとっても学びの機会になると思っています。



ぐるんぱの代表、インクルささぐりの現場責任者、いろりのアドバイザー…どれもやりがいと楽しさを感じながらお仕事をさせてもらっていてありがたい限りです。