ページビューの合計

ラベル 実践記録、保育園 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 実践記録、保育園 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2019年11月22日金曜日

進路というのは子どもたちにとってとっても大きな問題なのです

子どもたちにとって進路というのは、とても大きな悩みになり得ます。

今日、一緒に過ごした中学3年生のHくん。

彼は、進路のことでお母さんともめている様子。
もめてる内容は、進路というものについての考え方の違い。

大人はやっぱり経験則から「先を見て」ということを伝えがちになってしまいます。
そして、これが親心というものでしょう。
我が子には幸せな人生を歩んでほしいという願いから、余計にそう思うものでしょう。

けれど、子どもにとっては「今」がすべて。
彼は、少し前に口にしていた志望校と変わってきました。
それ自体は悪いことでもないし、不思議でもないのですが、その志望校を変えた理由が、今の中学校でトラブった子が同じ学校を志望していたことが分かったためのようです。

子どもの中で友達とのトラブルというのはとても深刻です。

自分の思いを涙を目にためながら話をしてくれました。


その思いを汲みつつではありますが、彼から「どう思う?」と尋ねられたので、率直に僕の考えを伝えました。

「ここは嫌」という理由で進路を消去法で決めていくのと、「ここが魅力的」と言う理由で選んでいくのとではやはり意味が違います。
自分の魅力を感じた進路を選択していって欲しい。
僕はそう思います。

もちろん、これがすべてではなくて、一つの考え方です。

そういうことも含めて、今日は彼とじっくりお話をしました。



それにしてもこの数週間、子どもたちの涙を伴うお話に遭遇することが多い。
この年末に向かう時期、少しずつ「次年度」のことがソワソワと動き始めます。
楽しみと不安がソワソワと彼らの中を行ったり来たりするのでしょう。

僕はただ、彼らの声を聴きながら、求められたことを返していく。
彼らが自分で選択できる手伝いだけ。
勇気が持てるようなお手伝いだけ。

2019年10月11日金曜日

認めてもらえるから、次に進める

サポートに行っている保育園での場面。
11時から30分程度外遊びをして、給食の為にお部屋に戻るという時のこと。

僕が対応を求められている対象園児は2名。

彼らは、仲良しで二人で過ごす時間がとても長く、その遊ぶ時間が楽しくて楽しくて仕方無いようです。
自由な遊びから「◯◯しようね」というような設定のある時間への切り替えが揃って苦手です。

他の園児がお部屋に戻ってから10分ずれてお部屋に戻るということも珍しくない状況が続いています。

K君という子どもにフォーカスします。
今日は、若干の寄り道をして彼、独自のルートは経たものの、他児とほぼ同時刻に、お部屋の前の廊下まで戻ることが出来ていました。

僕としては、「他児と一緒に給食の準備が始められそうで良かった」というところでした。

年長さんということもあり、保育士の先生方の頭には半年後に迫っている就学の準備があります。
“なんとかみんなと一緒に過ごさせたい”“歩調を少しでも合わせられるようになって欲しい”という思いがあるようです。

だからでしょうね。
廊下までは来たけど、あと一歩、部屋に入っていない子どもの姿を見て「どうしたら良いんでしょうね…」と漏らされました。

うーん…そうか…とにかく保育者側としての困り感が先立つんですね…

そこで、その保育士さんに「でも、みんなとほぼ同じ時間でここまで戻って来られましたよね?そこを先ずは彼の一歩目として見てあげましょ♪そうする方がお互いに楽だと思いますよ」とお伝えしました。

すこし考えて「そうですか…そうですね…(子どもの方へ向かって)そうだね、K君!みんなと一緒にお部屋に戻ってきたんだもんね、良かったよね~」と頭を撫でながらお話をしに行ってくれました。

そしたらそれまで「まだ入らない」と言っていたK君は、自らお部屋に入っていきました。