子どもたちにとって進路というのは、とても大きな悩みになり得ます。
今日、一緒に過ごした中学3年生のHくん。
彼は、進路のことでお母さんともめている様子。
もめてる内容は、進路というものについての考え方の違い。
大人はやっぱり経験則から「先を見て」ということを伝えがちになってしまいます。
そして、これが親心というものでしょう。
我が子には幸せな人生を歩んでほしいという願いから、余計にそう思うものでしょう。
けれど、子どもにとっては「今」がすべて。
彼は、少し前に口にしていた志望校と変わってきました。
それ自体は悪いことでもないし、不思議でもないのですが、その志望校を変えた理由が、今の中学校でトラブった子が同じ学校を志望していたことが分かったためのようです。
子どもの中で友達とのトラブルというのはとても深刻です。
自分の思いを涙を目にためながら話をしてくれました。
その思いを汲みつつではありますが、彼から「どう思う?」と尋ねられたので、率直に僕の考えを伝えました。
「ここは嫌」という理由で進路を消去法で決めていくのと、「ここが魅力的」と言う理由で選んでいくのとではやはり意味が違います。
自分の魅力を感じた進路を選択していって欲しい。
僕はそう思います。
もちろん、これがすべてではなくて、一つの考え方です。
そういうことも含めて、今日は彼とじっくりお話をしました。
それにしてもこの数週間、子どもたちの涙を伴うお話に遭遇することが多い。
この年末に向かう時期、少しずつ「次年度」のことがソワソワと動き始めます。
楽しみと不安がソワソワと彼らの中を行ったり来たりするのでしょう。
僕はただ、彼らの声を聴きながら、求められたことを返していく。
彼らが自分で選択できる手伝いだけ。
勇気が持てるようなお手伝いだけ。
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