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2024年1月30日火曜日

「気づき」になるように変化をさせていく

 当然ですが、支援の類は相手ありきなんです。

なので、相手の様子に合わせて変化をさせていくことが支援の基本となります。


今日は特に学習のお話です。

学習サポートをしていて多いのが、用意してもらうことに慣れ過ぎている子がいます。

例えば右利きの場合、左側にテキストやお手本を置いて、体の正面あたりにノートを置く。

こうすることが多いと思います。


学習へのハードルを下げるために、一時的にそういう配置までしていくことがあります。

だけど、それをずっとし続けるのは支援ではないわけです。


例えばぐるんぱの学習ということが定着、あるいは僕との関係性が築き上げられてきたら、自分で学習環境や体制を整えていくことが大切です。


そこで、ある時急にテキストやノートを反対に置いてみるんです。

そうすると置き換える子と、置かれたままやる子に分かれます。

で、自分で置き換えられないと、筆記面とテキストとの距離が遠くなったり、姿勢が不自然になることになり、学習状況にこれまでとの違いが出てくることがあります。

疲れやすかったり、筆記が遅くなったり、間違いが増えたり…


そこで、「書きにくいっちゃない?」と気づきを促すような問いかけをしてみます。

するとハッとしたように配置を入れ替えます。

こういうことを繰り返して、準備や用意をしてもらうだけでなく、自分で整えることを身に着けていくことを目指します。


大人の介入が多すぎるのは大問題ですが、減らすときにも当然段階が必要です。

一気に減らしても、だだっ広い部屋にポツンと置き去りにされるようなものですから、どうしていいか分かりません。

「こういう風にしていくといいかも!」と気づきに繋がっていくような離れ方をしていくことが大切だと僕は考えています。


少し話が反れますが、テキストとノートくらいであれば、反対でも問題ないということがあるかもしれません。

それでも、「書きにくい」「勉強しにくい」ということに気づいてほしいと思って、そう誘導に近いお話をすることもあります。

と言うのも辞書や参考書の類で、机上がごちゃごちゃしてくるような時期になった時に、それでもこの基本があると学習しやすくなります。

中長期的に見て、支援を変化させていくこともまた大切です。

2024年1月29日月曜日

新しいスタッフと生徒

 こんな時間にブログを更新するのは久しぶりな気がします。


日付で言うと昨日のことになりますが、新規の面談1件、体験1件の対応をしていました。

どちらも2月から正式利用になる運びとなりました。


当然ですが、それぞれ状況や特性が異なります。

このどちらのケースもプール活動での契約になりますが、泳ぐということ以外に「こんなことを一緒にしていけたら良いなぁ」というものがハッキリと見えました。


プールのプログラム以外に、人間味のある付き合いをしっかりと重ねて本人にとってもご家族にとっても「通い始めて良かった」と思ってもらえるようなレッスンにしていきたいと思います。


プールも学習も生徒募集中です♪

3月からは、特別支援について大学院でも学びを重ねている女性にお手伝いを頂けることにもなりました。

スタッフの力も借りながら、ぐるんぱらしくボチボチ歩んでいきます。

2024年1月26日金曜日

「デリカシーがない行為」をされたら「そういうことは軽々しく聞かない方が良い」と教えることにした話

「デリカシー」
配慮とか細やかさとかを意味する言葉です。

「デリカシーのない人」という表現もありますが、最近考えるんです。
周囲からこんな風に言われることの多い人でも、いつもそうなのか?というとそうでもないわけです。

気配り、心配りが出来て過ごしている時間だってあるはずなんです。


知らない、気づけないから「デリカシーがない」になるんでしょうけれど、振り返った時に自分自身がデリカシーについて誰かに教わった記憶がありません。

むしろそれを欠いた行為をして、怒られたり指導されたりするくらいで、「なんとなく」その感覚をつかんできた気がします。


「デリカシーのない」質問をしたときに、苦笑いしながら、お茶を濁すような応答をして、それで相手が気づいてくれるときもあれば気づけないときもあるかもしれません。

僕は、最近決めたことがあります。
そんなまどろっこしいことをするのではなくて、「そういうことを軽々しく聞かない方が良い」とか「そういう質問は答えにくい」とはっきり伝えることにしました。

それこそ「デリカシーがない」ととらえる人がいるかもしれません。

無遠慮と思われても仕方ないです。
特に僕は普段から遠慮というものをほとんどしらないので。


でも、療育的活動を提供してきて、就労支援の現場でも働いてきて、「デリカシーがない」認定を受ける人たちの多くが「知らない」からやっちゃっているのだという気がしてならなくなってきました。

それを支援者という立場であることを考えたら、そのままにしてはいけないと。


僕も無遠慮なで不快にさせた時には教えてくださいw

2024年1月24日水曜日

「卒業」を意識した関わり

 職業支援者である以上、「伴走」と言いつつも生涯にわたって共に歩み続けることは、正直不可能です。

なので、僕と関わっている今の「次のステップ」をどこか片隅に置きながら、伴走をしていく必要があると思っています。


今、中学2年生の男子の学習サポートを請け負っています。

小学生のころからの付き合いです。

間もなく受験生、中学3年生です。

小学生のころには、ちょっとしたことでメソメソシテしまって、僕も「え?今ので泣きスイッチ入っちゃうの?大丈夫かよ…ただの計算ミスだぞぉ。」「英単語のつづりを間違えただけだよ~、さっきは書けてたのをたまたま間違えただけだよね?」という具合でしたw


今、振り返ると笑えるエピソード満載の子です♪


そんな彼も中学生になり、部活にも入りました。

それこそ最初のころは「ちょっと疲れる…楽しいけど」と言ってはメソメソ相談してきました。

それでも諦めずに少しずつタフにしなやかになってきました。


彼のまじめで頑張り屋の性格が、最近になって芽吹いて、つぼみも実り始めたという感じです。

学習状況も小学生のころには「やや遅れ気味」だったのが、今では「普通」もしくは「割とできる」と思われるくらいになりました。

メソメソする彼も随分とみていない気がします。


本人に確認してみると、「学校で大変に思うことがないわけじゃないけど、なんか頑張れるようになった」とのこと。

「学習自体もさほど苦にならないようになってきた」も。

保護者に確認しても「最近は随分たくましくなりました」とのこと。

学習の困り感もなくなり、生活面での困り感もなくなってきて…うれしい限りです。


こうなると「ぐるんぱじゃなくても良くね?」と僕はなります♪

もちろん、僕との関係性もあって「安心する」とか「何かの時に相談できる」と思ってくれていて、通い続けたいという要望があれば伴走し続けますが、ぐるんぱはあくまで「学習サポート」をする場所で、「学力を上げる」場所ではないのです。


近隣の学習塾の情報くらいは幾分か持ってもいますから、その子に合いそうな塾の提案もできます。

あるいは、学習塾に通わなくたっていいのです。

自分で自宅でやることも決して悪くはありません。

特に彼のようにまじめなタイプであれば。


自分のペースで学習を進め、周囲と相談しながら進路を検討してくことでも十分でしょう。


今日一緒に学習した彼は、いよいよそういうことを考え始めていいころ合いだと思います。


彼がどんな選択をしても応援し続けるということだけは惜しみなく伝えたので、きっとベターな選択をすることでしょう。


こんな風に囲うのではなく、外への扉、道を用意、意識して関わることを、ぐるんぱは大切にしたいです。

2024年1月22日月曜日

道具の「使い方」を具体的に伝えて、困り感を解消する

学習サポートで関わっている中学生男子。

彼の課題は「続けられない」だそうです。

学習サポート開始前に話を聞いたときに本人も保護者も「続けられない」ということを言っていました。


学習サポートを始めて間もなく6か月。

「続いて」います。


忘れてて遅刻してきてしまったことはありましたが、連絡したら「すぐに行きます」と言って、遅れながらも来ます。

多分、特別な理由がなくて休んだことは一度もないはずです。


保護者が仕事をしているので自分でスケジュール管理をしなくてはいけないので、忘れることがあるのは理解が出来ます。

「遅れたけど来れた」のですが、本人としては「時間通りにこれなかった」という認識のようです。

僕がそこをどんなにフォローしても、本人は肩を落とします。


そこで、スマホのアラームの繰り返し機能で「毎週」という設定して登録をしました。

出発すべき時間になったら鳴る。

これで忘れなくなりますよね。

本人は目からうろこといった感じで、喜んで帰りました。

そうは言っても煩わしくて解除してしまうこともあるかもしれません。


ですが、この取り組みを実装して2か月。

一度もこちらから連絡を入れることなく、時間通りに到着します。

本人としても負担になっていないようです。


同様に、家庭学習の習慣も作りたいけど「続かない」ということを本人が言い出したので、平日の本人が決めた時間にアラームが毎日なるように設定をしました。

そして、量自体は15分~20分で終わるような量にして、平日は毎日自学をするということにチャレンジしてきました。

出かけた折にアラームを解除してしまったことがあって、その週は毎日が実現しませんでしたが、1週間に一度顔を合わせて確認することで、アラームを再設定できるので、再会できています。

そうして「続けられている」ということを毎週確認しています。



今、子どもたちの手元にあるツールもかなり充実しています。

スマホなんて万能です。

でも、実際持ち始めるとおもちゃの延長になりがちです。

ゲーム、動画、ラインで友達とおしゃべりやチャット。

そこへ「ちょっと大人な使い方」として提案すると、背伸びしたがりの子たちは、しっかり乗っかってきます。


「買い与えたはいいが、遊んでばかり」という保護者の声もありますが、案外使い方を具体的に教えていません。

そこを代わりに請け負って、こんな使い方もするといいかもよ!という提案と使い方の確認までします。

おまけとして「こういう使い方もすると『遊んでばっかり』っていう親の文句を封じれるはず」ということまで伝えると、「マジでうざくなくなった」という報告が来ることまでありますw

2024年1月20日土曜日

リアルでもネットでも、つながっているからこそ届く

 今、ぐるんぱの会員さんは、宗像市内はもちろんですが、お隣の福津市、遠賀郡岡垣町からも来ている方が複数います。

他にも古賀市、遠賀郡水巻町、古賀市、糟屋郡新宮町、糟屋郡篠栗町、と案外広い地域から通ってきてもらっている方たちがいます。

過去の会員さんの話で言うと、福岡市東区、北九州市八幡西区、糟屋郡志免町という例もありました。

ありがたい限りです。


この遠方具合を大きく更新する可能性が出てきましたw


なんと佐賀県鳥栖市からのお尋ねです。

プールの入会希望です。

色々調べてきたけどなかなか見つからず、いろんな人に相談もしてきたみたいです。

その末、今ぐるんぱを利用している保護者から情報をもらって問い合わせ、ということらしいです。

すごいつながりです。


つながっているからこそ届く、という感じです。


人とのつながり(リアルでもネットでも)があってこそです。

遠方なので継続性を考えたときに負担にならないか?ということが気にはなりますが、来週体験を受け入れます。


つながりを持って孤立させない、こういう心持ちでまずは受け入れて、接点を持つことからしていきたいと思っています。

国語って後回しにされがちかも…

 学習サポートをしていると、最初の依頼としては小学生は算数、中学生は数学と英語が圧倒的に多いんです。

でも、直に国語の時間を一定量取り入れる子が多いです。

文章を読んだり、漢字の書き取りをしたり…


なぜなら、学習自体はどの強化も日本語で進めていくからです。


国語的な力が弱いとどうしても「説明されていることへの理解が追い付かない」こともでてきますし、漢字が読めないとテキストが読めない」という問題が生じるからです。


逆に例えば算数とか数学のセンス?みたいなものが良い気はするのに、楽手が遅れちゃう子は、国語的な力をサポートすると、ある時急に「化ける」ことがあります。


英語でさえ、授業中は文法の説明でも日本語で行われますから。


国語ってアプローチが難しいかもしれません。

難しい話を読んだりする必要はありません。

その代わり「あいまいになっていないかを確認」することは大切です。

指示語が何を指すのか、その熟語の意味を明確にして確認しながら読み進める習慣が必要です。

なんなら算数や英語、数学の教科書で出てきた日本語を確かにとらえられているか確認しながら読み進めるだけでも構わないケースもあります。


とにかく日本語、国語、大切です!