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2018年8月1日水曜日

先生をマリオにしてみよう

放課後等デイサービス「キッズクローバーひかりが丘」での学習サポートでした。
今日は1時間お邪魔して、そのほとんどの時間を小学校6年生の男の子Sと過ごしました。

学習室に入室したら、入り口直ぐのところにのぼーーん、と横たわるS。
(おー、今日もだらーーとなっとるなぁ。まぁ、この暑さやし、夏休みも長いし、宿題もせないかんし…当然か)
彼は割と、スイッチが入るまではいつもこんな感じです。
僕の知る彼は、というところですが。

学習室にはもう一人女の子がいましたが、ほどなくして、今日する宿題プリントを終えて退室していきました。


さて、と。
しばらくじーーっと彼のことを眺めていました。
すると「高菜おにぎり先生、暇なん?」と尋ねられました^^;

以前もこの子のことはブログに書いたことがあると思うのですが、さかさま言葉や文字遊びが好きな子で、僕の「ながた」をモジって「たかな」にして以来、僕のことを「高菜おにぎり先生」「高菜先生」と呼んできています。

永田「うーん、そうやね、暇って言えば暇かもしれん(笑)」
S「ならさぁ…マリオ知ってるやろ?」
永田「うん、知っとるよ」
S「先生も“一応”中学校卒業しとるんやろ?」
永田「“一応”ってなんや(笑)、卒業しとるよ」
S「ならさぁ、中学校のことわかるやろ?先生をマリオにしてみよう、って遊びしよう」
永田「何それ?♪」
S「えっとね、中学校になると国語の先生とか体育の先生とか、全部別れるんやろ?いろんな先生を教えてね」
永田「ほうほう、いいよ。で、どうするん?」
S「国語の先生は、カメックが良いと思うんよね。体育は厳しい方がいいと思うからドッスン」
永田「なるほど、“っぽい”先生にマリオのキャラクターを当てはめるわけね」
S「おぉ、分かってくれた、やるな。高菜先生」
(笑)

そうやって始まった「先生をマリオにしてみよう」という遊び。
結果は以下の通り。
()内は彼による任命理由。

校長先生:クッパ(“偉そうな感じ”が校長先生とクッパで重なるらしい)
教頭先生:キノピオ(いつも偉い人のそばにいるかららしい)
国語の先生:カメック(本を読んでいそうだから)
数学の先生:ルイージ(なんとなく)
社会の先生:ノコノコ(のんびり話しそうだから)
理科の先生:?ブロック(何が起こるかわからない実験する先生)←急に『ブロック』になって、個人的にはツボ(笑)
美術の先生:ボム兵(芸術は爆発っていうやろ?とのこと)
英語:ピーチ姫(髪の毛が金髪だから)
家庭科:ゲッソー(手がたくさんあって、家事が得意そうだから)
体育:ドッスン(怖い顔で、怠けている生徒がいたらドスンと怒る役)
パソコン部の顧問:クリボー(手がないやろ!って生徒にいじられる先生)
美術部の顧問:タヌキマリオ(地蔵マリオに変身したりして自分でモデルをやる)
野球部顧問:ファイヤーブロス(火の玉を投げて厳しい練習をする)
テニス部顧問:はなちゃん(右に行ったり左に行ったりするし、動くのが速いから)
卓球部顧問:ワンワン(狭い範囲で狙ったところへ一直線にいくのが卓球っぽい)
水泳部顧問:プクプク(泳ぐのが上手だから)
サッカー部顧問:キラー(広いところをずっと飛んでいけるから、サッカー場でも大丈夫)
陸上部顧問:ハンマーブロス(投げる、跳ぶが得意だから)
書道部顧問:テレサ(静かにしないといけないから)
1-1担任:クリボー(一番最初に出てくる敵だから)←ジョークっぽいのが好きでした。
1-2担任:プクプク(海から出ると頼りないけど、小学生から上がってきたばかりの子たちなら見られそう)
2-1担任:ワリオ(中二病のガキを引き締めれるのはコイツしかいない、らしい)
2-2担任:ピーチ姫(ちょっと優しい先生が欲しかった)
3-1担任:ドッスン(高校に向けて厳しく指導する先生がいる)
3-2担任:ヨッシー(生意気になってきている中学生を口に入れて黙らせる)


こんな感じで、割り当てることになりました♪
こう言われると“っぽい”でしょう?

彼のイメージに合わせて「これは?」「じゃぁ、あれは?」と知っている限りのキャラクターを僕も推薦しました。
時折「それ、違うやろ」「なかなかいいね」と評価をしてもらいました(笑)

彼の中学校のイメージですかね^^;?
少しずつ彼なりに中学校へ向かう準備をしているのでしょうね。


1時間の時間のうち、30分ほどこのおしゃべりに費やしました。
この遊びの途中から、のぼーんと横たわっていた彼も身体を起こして、目をキラキラさせていました。
一通り、先生が出そろったら「高菜君も先生に戻ろうか」と言われ、彼の夏休みの宿題「きわめる夏」という冊子の算数のページを一緒に数ページ取り組みました。

「やりなさい」と言わずに、本人の欲求を満たせると、子どもは自然とすべきことに向かえるものなのかもしれません。

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