彼は身体の使い方がとにかく不器用で、いつもカチコチ。
プールでもそのカチコチのためにぎこちない動きになり、推進力が生まれず、身体が沈んでいって居ました。
そんな彼が、最近メキメキと力をつけてきて、背泳ぎで25メートル泳ぎ切ったのです。
年明けまでは、補助無しでは5メートルも泳げなかったのに。
すごいと思いませんか?
これから書くことを読んでもらう前に。
泳げなくても、ユーモアを忘れずに楽しんで、時には悔しくて怖くて泣いたときもあったけど、3年以上もの間通い続けてきた彼と引率を続けてきたご家族あってこそ、だというのは忘れずに居てくださいね♪
それで関係性が出来ていたから成立したエピソードです。
2月。
永田「今日のプールの水はね~、北極から汲んできた特別な魔法の水なんよ。身体が浮かびやすいらしいよ(超テキトー^^;)」
子「そうなの?ぼくでも浮かべるの?」
永田「多分ね。・・・ほら!あっちで泳いでいるおばあちゃん、あの人普段は泳げないからって、歩いているだけの人なんだけど、今日は泳いでいるんだよ」
子「そうなんだ、楽しみだね」
この子は、自分の不器用さを認識しているからか、自信が持てずに居る子です。
泳ぎを教えていても(もうそろそろ泳げても良いと思うのに)と、思うような状況がしばらく続いていました。
なので、(ぼくは運動が苦手)という思い込みを取っ払いたくてこんなハッタリを言ってました(笑)
結果、いつもよりずっと泳げたんです(笑)
その日のレッスンが終わってから「実は普通の水」というネタばらしをして、自分の力で泳げたという自覚を持ってもらっ、その日は終えました。
それからです。
一旦、(ぼくは出来る)が入ると、子どもの成長はめざましいものがあります。
成長と言って良いのか分かりませんが。
世界が加速度的に広がっていきます。
水の中、と言うもの自体を楽しんで、これまで慎重派だったのにいろんな遊びをし始めて、自由に伸びやかに身体を使えるようになって・・・言い循環が生まれます。
そうして今日、背泳ぎで25メートル泳ぎ切りました♪
「魔法の水が無くても、ぼくかっこよかったろ?」
彼の決めゼリフ、最高でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿