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2017年10月7日土曜日

引かれるよりも、押されるような

先月からお付き合いの始まっている小学生のT君、プールでの様子をご紹介。

ロッカーキー(入浴施設とかでもあるバンドで手首に巻くタイプ)を手首に巻くのを手伝おうとすると「自分で出来るから…」と。

一旦、彼に任せてみます。
(彼を傷つけず手伝うには?)

彼の不器用さというより、大人でも若干難しさを感じるものなので、直に出来ずにイライラし出します。

永田「じゃあ、ここを押さえておくから、そっちを引っ張ってごらん?」

と声かけして、彼のサポートをして無事に巻き終えました。

永田「少し難しいよね?」
T君「うん、少しね」
永田「でも、出来たろ~?」
T君「僕はやれば出来るんよ♪」
永田「うん、そうだよね~」

場面が変わって、ビート板を使ってバタ足をしているとき。

まだ、真っ直ぐ泳げないし、ちょっとした波で押し戻されたり、進まなかったりします。

すると足をついて、プールの底を蹴って進もうとします。
(進むことより続けることをさせたいな)

足を着く前に、足や腰をを下から支えてみる。
進まないときにはビート板を引っ張ってみる。

T君「自分で出来るから」
永田「そうだよね、知ってるよ」
T君「でしょう?見てて」
永田「はーい(でも足は着かないで欲しいんだよね)。そしたら、早くなくて良いから足を着かないように続けてみてごらん?」
T君「してたよー。」
(「してたよー」か…)
永田「そうだったね、そしたら僕は横にいるね」
T君「うん、そうしてよ」

やはり足を着いて蹴り直します。
そこで、横について、水面に出る彼の背中に手を添えて軽く押してお手伝い。

じっと、続けて泳いでいます。
(これか!)

泳ぎ終えて。
T君「ふぅ。」
永田「続いたね~♪出来た!?」
T君「出来たね、泳げてたよね?」
永田「うん、誰が泳いだと?」
T君「僕だよ、決まってるじゃないか。」
(なんだ、その得意気(笑)でも、味わえて良かった)

手を引かれるようなやり取りよりも、背中を押してもらうようなやり取りが、満足感、充足感、自尊感情が引き出される。
そういうことかなぁ?

2017年10月6日金曜日

お父さんにも見てもらえて嬉しい!

またまたプールのお話です。

小学4年生のEちゃん。

今日は初めて、お父さんがプールを見に来てくれました。

ちょっぴり気負っている感じが、なんとも可愛らしかったです(笑)

いつもの練習、いつものやり取りを比較的見てもらえたと思います。

お父さんは、とても驚き喜んでくれていました。

Eちゃんの積み重ねを見てもらえて、僕も嬉しい限りです。

こういう事を通して、家族の絆が、お互いの理解が益々深まるきっかけになればと思います。

お父さん、という立場。

世の中のお父さんたちの、ほとんどが子どもの成長を誰よりも願っている人間の一人です。

でも、なかなか直に「日頃の頑張り」を見る機会は無いのかもしれません。
発表会、大会、試合…「日頃の成果」を見ることは多いかもしれないけれど。

本当は見たいはずです。

そういう場を見てもらえて、なんだか僕がホッとしている、そんな夜です。

小さな可愛い新しい仲間とプールスタート!

今日からプールで新しいお付き合いが始まりました。
4歳のS君。

ぐるんぱの最年少です。
(下は4歳、上は50歳…幅広い~っ!それだけ勉強していかねばならないということか…(^^;)

いえ、本当に嬉しいしありがたいことです。

さて、S君。
初めまして、というところからだったのですが、よく頑張りました。

ドキドキしながらも、最後までやりきりました。
↑僕へのドキドキ、初めてのプールへのドキドキ、出来るかな?のドキドキ…いろんなものを背負いながら来てくれました。

ドキドキを笑いで誤魔化しながら頑張る、そんな印象の彼。
もちろん楽しいのもあったと思いますが、半々かなぁ?

「頑張るぞー!」と張り切りながら、目一杯力を入れて。

首周り~肩辺り、肩甲骨周辺にとても力を入れて気張るような感じでビート板を持ちながら水に向かっていました。

下半身は、と言うと…太ももをカッチンカッチンにしながら、姿勢を保とうと頑張っていました。

そう。
頑張る、というのは力を入れることをイメージしているのでしょうね。

その「頑張る」という気持ちというか、意思や意志を保つために、彼が取った行動は「ウルトラマンごっこ」でした。

ビート板を持って、手を伸ばし、足も伸ばして「ウルトラマン!僕は強くなるぞー」という言葉はとても印象的でした。

なので、今日は遊び要素満点で過ごしました。

それでもちょっぴり疲れただろうね。
今日はゆっくり休んでね。

彼の気持ちに寄り添いながら、じっくり味わい合いながら歩んでいきたいです。

「僕はこんな子だよ~っ」っていう自己紹介を沢山してもらった一時間でした。
これからもっともっとお互いの事を知っていこうね~っ。

ゆったり、楽しむ、それを通して心も身体も育んで。
地域の人に見守られながら一歩ずつ。

ルールの次は…

プールキャップをなかなか被らなかったKさん。
もう、一時間のうちに一、二回外すくらいになってきたし、外しても本当に被り直すというくらいのもので、すっかり気にならなくなりました。

昨日も別の子とプールに来ていたら、彼がご家族に連れられて現れました。

少し前まではご家族と来たときにはキャップを脱いでしまうことが多かったのですが、昨日は随分と被っていました。

半年掛かりましたが定着してきたようでホッとしています。
(長年の週間を変えるのは勇気が要ります。本人も、支援者も)

何か一つ伝わると関係性はグッと縮まる気がします。
今日は、顔を合わせてから、とても表情が良くて、足取りも軽く、歩行のサポートのために僕の腕を掴んでもらうのですが、それも実に柔らかでした。

指示待ち傾向のあった彼が、自ら更衣を始めて、更衣にかかる時間も普段の半分くらいで済みました。

(今日は、たっぷり入れるなぁ)

入水してからも好調でした。
まずは毎回、その日の調子を見るために彼のペースで2周~3周歩いてもらうのですが、それも軽やかで、上半身も上手に力を抜きながら歩いていました。

(今日はいけるかも)

永田「Kさん、少しビート板を使って泳いでみましょ」
(初めてでは無いですが、これまでは、こちらが足を持たないと動かさないし、動かしても数回で、とてと「泳ぐ」というイメージとは言えない感じばかりです)

ビート板を持ってもらい「せーの!」と声をかけたら足を上げて、顔を水に浸けて浮かびました。

そのまま手を彼の背中に添えながら「1、2、1、2…」と声を掛けました。

すると、足を動かし始めました!

明らかに「泳ごう」という意志を持った動かし方でした。

(よし!やったー!!)

永田「Kさん!上手!」(OKサインを手で作りながら)

Kさんは、満面の笑みで応えてくれました。

ルールが定着してきたら、次は余暇として深めるためのやり取りです!

2017年10月5日木曜日

どーせ、と思ったら…ぇえ!!?

一緒に勉強をしている中学生のS君。

マイブームがマジックとのこと。

今度見せて、とお願いしていたら、今日見せてくれました。

勉強もそこそこにマジックショーになってしまいました(笑)

トランプマジックを5種類ほど披露してもらいました。

見せてもらう前は、正直(どーせ中学生のやるちゃっちいやつやろ)くらいに思っていましたが、いやー、驚きました。

何度見せてもらっても分からないし、おねだりして種明かししてもらっても「ん?」ってなるし、分かってもマネは出来なさそうやし…参りました!

「勉強つまらん」
「勉強すかん」

と僕の前でも言い切る彼。

マジックをするときの彼の表情!
なんて可愛らしいんだ!
直向きさ、良いなぁ。

あの表情を、他のやり取りで引き出すことを目指すぞー。

2017年10月2日月曜日

迷いそうになった時に

いろんな物事に触れて

いろんな物事を感じて

いろんな物事を考えて

自分の思考と感性で決断して

自分の責任で動いてみて

僕はそういうことにものすごい尊さを覚えます

目的、ゴール

その設定も

そこへ向けた道程も

それぞれで良いと思います

そこに寛容さが持てないとか

結果を誰かとか何かとかのせいにしてしまうとか

なんとも情けない話。

持論や自論をかざすのは大いに構わない

けれど

自分が絶対だという言葉や態度は

よろしくない

傲慢さは音もなく忍び寄り足元をすくってくる

謙虚に。

これを知らないとある程度止まり。

さ、自分らしく

2017年10月1日日曜日

文化祭前はドッキドキ

来週の土曜日は古賀特別支援学校の文化祭だそうです。
仕事の調整がつけばお邪魔したいと思っているところです。

さて、文化祭に向けて子どもたちは一生懸命に練習している時期です。
ぐるんぱの生徒たちの中にも古賀特別支援学校に在籍している子達がいます。

中には、こういう行事が苦手だったり、それに向けた練習でストレスを溜め込んでしまう子もいます。

そういう面もやはり支援の対象としていかないといけないと思います。

僕の場合、子どもたちを預かっている時間にすることが大きく変わるわけではありませんが、様子が気になるときにはペースを変えたりやり方を変えたりします。

なんと言えば良いでしょうか…。

することが変わるわけではないけれど、それでも背景は把握していき、どんな心持ちになっているかを察しながら関わると言うか…。

無駄なストレスは排除していきたいと思いますが、やはり生きていく、成長していく、生活していくなかで、ストレスが必要なこともあるんですよね。
多分。

そういうものへの向き合い方を学んでもらうことも大切だと思います。

ストレスの表出の仕方も様々です。

イライラしちゃったり、ソワソワしちゃったり、シクシクしちゃったり…。

ドキドキしたり、ワクワクしたりももちろんあるでしょう。

イライラしているようで実はシクシクしちゃっていたり…。

背景を知っていたら、その姿の意味に近づく足掛かりになって、関わりのあり方も変わってくる気がするのです。