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2020年8月23日日曜日

しりとりを通して見える成長

一緒に学習をしている小学校高学年の男の子。
軽度の知的障害を持っている彼は、「お友達とたくさんおしゃべりしたい」という願いをよく口にしていました。
でも語彙が少なく、上手く友達に自分の伝えたいことが伝わらないという現状がありました。

そこで、学習サポートの時間の一部を使って、尻取りをしています。
それも一緒に学習を始めた3年前から、学習の度に毎回少しずつ。

毎回、紙に交互に言葉を書き合う形式を取っています。
(短期記憶の問題とか、平仮名、片仮名、漢字の表記の違いを使い分ける目的とかのため)

そんな彼、最初の頃は本当に言葉が出てこなくて、出てきても全て平仮名で書いていましたが(当時は低学年だから当然だったのですが、習った漢字とかカタカナが使いこなせていませんでした)、最近は、目を見張るような語彙力を見せてくれます。
また、表記もほぼ間違わずに書きます。
たまに耳で覚え間違った単語を書きますが、その修正も可能になりました。
これも以前は、ガンコに「こうだよ!」と怒り出すこともありましたが、「そうなんだ」と新しいことを知ることに意欲的です。

それから、彼自身の成長だから、尻取りの効果があるかは分かりませんが、「友達とね~」と彼の話の中に友達とのコミュニケーションの話題が増えてきたこともとても喜ばしいです。

単なる暇つぶしや遊びで無くて、意図を持って行うと尻取りでもいろんなことを狙ったり、成長を見つけられたりするものです。

それを通して学習サポートを展開するのが、楽しくて仕方ないのです。

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