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2020年10月15日木曜日

なぜゲームに向かうのか

スマホゲーム、ポータブルゲーム…ツールは様々ですが、ゲームに夢中になる子どもは少なくありません。
僕が関わっている子どもたちの中にも、ゲームが好きな子がいます。

中1の男の子と話をしているとき。

「小遣いを(スマホゲームの)課金に使っちゃいけないと言われる…」と悔しげに語り始めました。

親に禁止をされるから、いろいろと“抜け道”を考えもするようです。
なんでも『ギフト』と呼ばれるシステムがゲーム上にあり、ゲーム上の友人に課金アイテムを譲渡できるシステムのようです。

友達に“おごり”、その友達から同額程度の課金アイテムを『ギフト』で受け取る。

実際には、お金のトラブルが怖いからしない、とのことでしたが(この感覚を持っているのは少し安心)、なんとか課金アイテムを得られないか思考を巡らせているようです。


さて、僕の関心としては、「なぜそこまでしてゲームに注力して、強くなりたいのか?」というところです。

チーム“感”。
そこへの貢献“感”。
それと、ゲームで勝つことで得られる優越“感”。


「俺、学校では、運動も下手な方だし、勉強も出来んやん?ゲームも下手なんよね、正直。アイテムな無いと全然勝てないんよ。でも課金アイテムあったらゲームで勝てて、同じクラン(チームのことらしいです)の人たちから『サンキュー』とか『ナイス』って言われるし、『かっこいい』って言われるとうれしいんよね」

だそうです。

現実の日常生活の中での、劣等感や孤立感が、「お金さえ掛ければなんとかなるかも」というゲームに向かわせるのでしょう。


個人的には、とても悲しいし、そうでないところへ向かって欲しいと願っています。

でも、その彼の感じていることと話してくれたことを否定しても、何にもなりいません。

なので、あの手この手を尽くして、彼がゲームで得て満たそうとしている“感じ”を、一緒の時間に味わえるようにしていく工夫を講じていきます。

ぐるんぱの学習支援は、こういうことも含んでいます。

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