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2024年1月16日火曜日

本当はみんな気になっていて思いを伝えたい

新年、ぐるんぱの活動も始めて2週間程度になります。

まだ今日がレッスン初めの子もいて、年末年始のお話をして導入する子もいたりするわけです。

今日がレッスン初めだった子が地震について語り始めました。

知的障がいも持っている子で、普段はひたすらに自分の一日の過ごし方を、話しまくるタイプの子です。
周囲の様子というよりも自分のことの発信が多い感じになります。

そういうタイプの子が「お正月は地震がありましたねぇ」と話し始めて、少し驚いたのですが、「そうだね、どんな風に思った?」と尋ねてみました。

普段なら話題が変わって、全然違う返答をしかねない子です。
ですが今日は「怖かった」と。
ハッキリ答えてくれました。

続けて「どう怖かった?」と尋ねてみました。

「家がいっぱい壊れてて怖かった」と。

こんなに質問に的確に答えることが少ないので本当に驚きましたが、それだけ外への関心が芽生えてきている事と共に、自分自身の想いを表現できるようになってきているのだと正直感心しました。

本当に現地では今もなお、大変な思いをしている方が大勢います。
連日報道もされていて、みんな気になっているんですよね。

今書いた子がそうやって語り始めたので、次のレッスンの子には、こちらから「自身のこと知ってるよね?どう思う?」と尋ねてみました。

すると、「大変だなと思った。寒いのに避難生活というのは辛いと思う」と答えてくれました。
そして、そのまま「自分が被災したら」とか「オレは好き嫌い多いけん、避難したときに食べれなかったらどうしようとか考える」とかそんな話をし始めました。

それから最後は「『大変だよね、毎日大切にしましょう』という話はいろいろされたけど、こうやって『どう思う?』って聞かれることは少ない」とも聞かせてくれました。

まぁ、環境によるでしょうが、本当は、大人が色々と語り合ったりするように、子どもたちも社会で起きていることについて関心はあるし、それを誰かに受け止めて欲しいとも思っているんだと思います。

ちょっと自分自身の関わりも反省がありました。
子どもたちの想いを聞き出すことを疎かにしていたな、と。


子どもたちを「癒す」みたいなことは僕は苦手かもしれません。
でも、想いを抱え込ませないという事くらいはできる距離にいるとも思っています。
子どもたちとのやりとり、会話に必要以上にタブーみたいなものを生み出さないということは、ぐるんぱとしてはやっていきたいです。

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