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2018年1月31日水曜日

「あなたも元気そうで何より」

町内の分別ごみの収集日、当番を務めた時に一緒に当番をした年配の女性の何気ない一言。

「あなたも元気そうで何より」

ごみを出しに来た女性、恐らく長年のお付き合いがありつつも、年月と共に会う機会が減り、久しぶりに顔を会わせることが出来た、という感じでしょうか。

地域の縮図のような言葉だと思いませんか?

地域だ、コミュニティだ、まちづくりだといろんな言葉と共に地域の掘り起こしのためにワークショップもたくさん行われる昨今。

でも、こういう言葉にこそ地域を僕は感じるんです。

心の底からの心遣い、相手との時間を喜び噛み締めるような、それでいてとても日常的な響きを持っていて。

あの方が言った言葉を持ちながら、また子どもたちとの時間を持ちたいと思います。

2018年1月30日火曜日

(わたしだって役に立ちたいの)

息子もそうですが、最近は言葉のまだ少ない子どもと関わる機会がめちゃくちゃ多くなっています。

生徒の中にも言葉の少ない子はいますし、その弟妹たちで、自分の伝えたい思いに言葉が追い付いていない(こういう言い方で良いのか分からないけど)子もいます。
それから近所の子どもたち…

障がいの為でも、年齢のためでも、それ以外の為でも…言葉にできないというのはなかなかストレスだと思うのです。

そういう時、汲み取るということも大切かもしれないですけど、表現を引き出してあげたいと僕は思います。
(引き出して“あげる”というのもなんだか厚かましいし違う気もするけど)

そうやって彼ら、彼女らの様子を見ていると(わたしだって役に立ちたいの)というメッセージ性を感じることが少なくありません。

例えばプールに来ている未就学児のCちゃんと、その妹のSちゃん。

Cちゃん自身も言葉は少ないですし、Sちゃんもまだ幼さ故に表現が限られています。

彼女たちの様子を見ていると、一見、バラバラに好きなことを思い付くままにしているようなんですが、実はそうでもないのかな?と感じることが多いです。

目線や動きを追ってみると、Cちゃんは妹のことを常に気にかけていて、妹のことを楽しませようとしているように見えます。

Sちゃんもお姉ちゃんの様子をよく見ていて、明らかに“お姉ちゃんに向けた”笑顔を見せることがあります。
助け船も出していることもあります。

もちろん、まだまだ二人とも甘えたい時期にいますから、甘えて、お母さんをバタバタさせちゃったりもしますが(笑)

(お母さんも含めて)お互いのことを好き合って、気にかけ合って…

その様子の中に、(わたしだって役に立ちたいの)という子どもらしさと愛情に溢れた表現、メッセージを感じます。

彼女たちのそういう気持ちも含めて育むお手伝いをしていきたいと思います。

お世話をされるだけなんてイヤ!というちょっぴり背伸びしてみせる子どもたちに慌てなくて良いよ、と伝えながら、その気持ちに寄り添って、役に立てているんだよ、も伝えられたら良いな。

2018年1月29日月曜日

子どもの居場所としての建物の話

いわゆる「子どもの居場所」ということの建物として、「民家を活用したもの(元民家、現在進行形で居住しているものの両方を含む)」と「最初から居場所として用意したもの」として大別できると思います。

例えば、僕が今、お仕事を頂いている事業所として、放課後等デイサービスえるそるむなかたがありますが、そこは民家を活用している場になります。

もう一つ、ボランティアでお邪魔しているキッズクローバー光が丘は、目的に沿って建てた建物です。


どちらにも良さがあり、それを活かした場づくりというのが望ましいと思います。

もちろんどちらにせよ、子どもへの関わりとしては、子ども理解を深める、障がい理解を深めるというのが前提に必要です。

ただし、これは「人」の話ですね。


では「建物」としての役割は?

今日は昼間、とある方とお喋りする中で「民家」「家」の良さについてひとしきり語り合ったので、まずはその点について。

「家」の良さは、何と言っても「生活感が漂う」ところ。

その“生活感”の中で得られるものの大きさは計り知れません。
それを味わっていくこともとっても大切だと思うのです。

また、生活に根差した、生活をイメージした支援と言うのは展開しやすいように思います。
そこにこそ、こういう場の意味があるのだと僕は感じます。

僕が自宅の一室を仕事に活用するのもそういう意図も含んでいますし。


一方、仮に事業所型という表現を使うとして、そちらの良さは、何と言ってもバリアフリーや必要設備の充実、「支援」「仕事」のしやすさや導線の利便性があると思います。

子どもたちは案外と整った環境下で「過ごし方」を見出しやすいように思います。
それを場を離れたときに繋げていくのが支援者には必要なのかもしれません。


僕はいま、「空き家」を探しています。

「生活に根差した」ぐるんぱの活動の根っこを表現していく場として、民家を活用したものが良いとの思いがあるからです。

その中で、出来ることを広げていきたいな、と思うのです。
(発信してみるものです。いろいろと「空き家」の情報が集まってきていて、思いの外、早く形にできるかもしれません。その辺も進捗具合をお知らせしていきます)

2018年1月28日日曜日

「現実」という言葉で子どもに窮屈な思いをさせてはいないか

さすがにネバーランドがあるとか、ドラコンボールの世界のように気を溜めて空を飛んだりかめはめ波を放ったり出来るようになるというような夢を見るような歳でもないし、まだまだ甘いにせよ「現実」の大変さやら理不尽さにも触れた経験も多少はあります。

でも!

でも!

僕は今でも夢を持ち続けています。

子どもをネバーランドのような場で囲ってしまうようなことは、それこそ虐待に近いとさえ僕は考えますが、夢を奪うようなこともしたくないです。

子どもたちの夢は基本的に応援したい、という立場を取ります。

「その夢があるなら、その為に必要なことはしていこうね」

という話もします。

いざ、選択するという段になって「誰もあの頃に言ってくれなかった」ということにはしたくないからです。

ただ、こういう話をする時に、自分の中で、とてもとても大きい葛藤が生じるのを感じます。

「現実」を教えるという一見すると至極真っ当な、でも実は大人の個人の身勝手な価値観で、子どもに窮屈な思いをさせてはいないか?
と。

「現実」は甘くないことも確かに多いです。

結果や数字を求められることも多いし、何かをしてみて「思っていたのと違う」ということも少なくないです。

「現実」という言葉を使うにせよ、子どもが夢も希望も意欲も失うことのないような、そんな関わりを目指したいと強く思います。

夢は持ち続けて良いと思っています。
だけど、持たなきゃいけないものでもにいです。
夢って自然に持っていったり、「あ、やっぱりこれ!」と変わったりしながらじっくりじっくり育むものだと思うのです。

暴力のように「現実」という言葉を振りかざすことはしたくないものです。

この数日、何故か子どもたちと「将来の夢」ということに繋がる話をする機会が続いています。

スゴくスゴく考えるのです。

2018年1月27日土曜日

ブログを書く意味を今一度考えなおしてみた

2年少々、ブログに関しては結構更新を頑張ってきたと思っています。
内容の良し悪し、濃い薄いはともかくとして、この記事で832記事目です。

僕がこうしてブログを書く意味を改めて考え直してみます。
(より意味のあるものにしていくために必要なことと思って、ブログをかなり読み返してみました)

・宣伝のツール
仕事にしている以上、知ってもらってナンボというところがあるので、僕という人間の人柄を知ってもらうためのツールとしての側面はかなり大きいのです。
実際に、ブログを読んだうえでのお問い合わせはかなりの比率を占めています。

・日々の出来事の記録
僕自身の備忘録のような役割。
いつ、どんなものに触れてどんなことを思い考えたのかの記録のためです。
別に他の場に残しても良いのですが、ブログに書くことで、他の人の意見や感想などをいただける可能性があるので。

・啓発的役割
宣伝とは別に、僕が書き残すことで、読んだ誰かが「あぁ、そういうこともあるのか」と知ってもらったり、興味を持ってもらったりするため。
それから、支援者の輪を広げていくことにもつながっている気がします。

・仕事を選ぶため
生意気に聞こえるかもしれませんが、自分の意志、意思、決意、立場を示して、僕にできること、僕のしたいことを明確にして、周囲の人へ「永田、ぐるんぱはこういうもの」ということを知って頂いて、「何でも屋さん」にならないで「僕だから、僕にしかできない」そういう仕事をしていくため。



大別して、そういうところですかね?


そもそも文章をつらつら書くのが好きだから、というのはもちろんありますけどね。


自分の支援の記録についてはもっと細かくブログに残していきたいと思います。
おかげさまで、この2年の間に素敵な支援者さんたちと出会えて、意見や感想をたくさんいただけるようになったので、自分の腕を上げるためにも、ここはますます充実させていきたいと思います。

ブログにしても、目的を持って書くのと、なんとなく書くのでは持続力が違うと実感しています。
それぞれの記事についても同様に目的をハッキリとさせながら書いていきたいと思います。


それから、この記事から少しずつイラストを添えてみようと思います。
感想などありましたら。

居酒屋に行きたい、というニーズ

ここのところぐるんぱへのお問い合わせを立て続けに頂いています。

プール、学習共に。

保護者の方々が新年度のスケジュール、生活リズムを考えるために動いたり考えたりし始めているのでしょう。

ぐるんぱのプールは競技のためではなく、余暇活動の一環としてのプールですし、学習も長期的に見たときに余暇や選択というものに繋がることを目指していて、学力向上ありきのものではありません。

そういうことを都度説明させて頂いた上で面談や相談へと入っていきます。

そう、子どもや青年の余暇活動支援ということが根っこにはあります。

そしたら、つい先日こんなお問い合わせを頂きました。

軽度の知的障がいを持つ青年の親御さんからのお問い合わせで、居酒屋に連れていって食事をしてきて欲しい(居酒屋デビューをしたい)、とのことでした。

なるほど。

こういうニーズもありますよね。

結局、今の僕のキャパでは難しいことと、青年との関係性が無いまま受けられることではないように思いお応えすることが出来ませんでした。

どうやら、僕のところに問い合わせたのにはいくつか理由があったようです。

・親とは違う人と行ってみたいと言う本人のニーズ(分かる気がします)。

・人混みが苦手で外食も滅多にしないけど、“飲み会”“居酒屋”という言葉に興味があり、行ってみたいと本人が漏らすことがある(僕も初めての“飲み会”にはドキドキワクワクしました)。

・通っている事業所での余暇活動として、外食はあるし、年に数回は夜に食事会があるらしいのですが、いつも同じ面子。
(多分、これは問題として抱える人が多い気がします。「今日は誰と食事をしてくる!」となかなか選択出来ないのでしょう)

・特定の路線の電車やバスしか乗った経験がなく、タクシーも一人ではなかなか利用出来ないので、一人では出掛けられる場所が限られていて、どうしても同行者が必要(足がないと外食は億劫ですよね、余程近場に無いと)。

大まかに言うと、こういう“カベ”があったようです。

例えば数年プールや学習で付き合ってきて、関係性も出来ている子や、僕のもとを卒業していったという教え子たちとなら、将来的に出来る企画かもしれません。

今の僕では、初対面の人と居酒屋へ、というのはなかなか難しい。

でも、こういうニーズも恐らく掘り起こせば結構出てくるんですよね。

そういうニーズも満たせるものを将来的に用意できるか…

また考えることが湧いてきた(笑)

2018年1月26日金曜日

興味を持ってもらえると

学習はやはり室内ですることが圧倒的に多いので、コミュニケーションも「子どもと永田」というものが多くなります。

一方プールは、一般の利用客の方とのコミュニケーションもよく生まれます。

みなさん、本当に温かく見守ってくださっていて心強いのです。


今日も、ある年配のお客さん(男性)が声をかけてくださいました。
これまでも「がんばってるねー」「こんにちは」「上手くなってきたね」など声をかけて頂いている、ぐるんぱの活動に理解を示してくれるありがたい方です。

そんな方が今日は質問をしてきてくださいました。

男性「この子は言葉が理解できるんですか?」
永田「自分で言葉を発することは難しいですけれど、こちらの言葉は概ね理解できているんですよ。ただ、僕らが普通に話すように長くなると、混乱してしまいますから、伝えることを端的に伝えるんです。」
男性「なるほどねぇ…」

また、しばらくして。

男性「何度もごめんね。また聞きたいんだけど、いい?」
永田「はい、気になることがあればいつでも尋ねてもらっていいですよ。この子のことを知ってくれる人が増えるのは僕にもこの子にも嬉しいことですから」
男性「こういう子たちに何かを教えてあげようと思ったら特別な方法が必要なんですかね?」
永田「そうですねぇ…特別、と言えば特別かもしれませんけれど…ものすごい特別なことが必要という訳でも無いと僕自身は思っています。ただ、『分かりやすく』というのはもちろん必要ですね。」
男性「そうですよね、例えばどうやったらいいのかな?」
永田「例えばこの子の場合で言うと、背泳ぎの際、『腕を大きく回して』と言うだけでは、どのくらいの大きさで回せばいいのか分からなくなるので、目印を作ってあげるんです。『目に見えるところまで上げる』とか、水をかいたら『足の付け根をタッチするところまで』とか…他にも意外と大切なのが、25メートル泳いだ後、壁にタッチをしているのを見てもらっていると思うのですが、あれも、『ゴール』をより分かりやすくするためです。もう少し小さい子たちだと、ビート板でバタ足をしているときに、僕が手を構えて『ここまでおいで』と呼んで、到着したら『出来たね』という確認をしているのですが、それもゴールを分かりやすくするためで、それを少しずつ伸ばして、25メートルとかそれ以上とかを泳げるようにしていくんです。」
男性「ほぉ…『分かりやすく』ねぇ」
永田「『なんとなく』とか『だいたい』というのが苦手なので、具体的に何でも体系立ててあげたり、ポイントになる言葉をピックアップして、無くても伝わる言葉や音は省くこともありますよね」

今日は、こういうやり取りを何度か行ないました。
こうやって興味を持ってもらえるのはとても嬉しいですね。
支援とか身内に障がいを持った人がいるとか…そういう事がないとなかなか接点が無いという人も多いですからね。
知る機会がほとんどないんですよね、たぶん。

でも、知りたいとか、「この子と関わってみたい」とか実は思っている人って案外と多いのかもしれません。

子どもたちにもプールを通していろんな気づきや学びを得てほしいと思いますが、同じように、僕も、周りの人にも気づきや学びの機会になれば良いのかな、と思います。

これもぐるんぱの活動の意味としてはとても大きいものだと思っています。




2月18日支援者の集い、興味ある方はお尋ねくださいませ。
gurunpa.munakata@gmail.com
090-5724-0660
Facebookアカウント「ぐるんぱ 永田淳哉」へメッセージ

いずれかの方法でお問い合わせくださいませ。
参加希望の方も同様にお願いします。

詳細は支援者あつまれーの記事にて。