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2018年1月26日金曜日

興味を持ってもらえると

学習はやはり室内ですることが圧倒的に多いので、コミュニケーションも「子どもと永田」というものが多くなります。

一方プールは、一般の利用客の方とのコミュニケーションもよく生まれます。

みなさん、本当に温かく見守ってくださっていて心強いのです。


今日も、ある年配のお客さん(男性)が声をかけてくださいました。
これまでも「がんばってるねー」「こんにちは」「上手くなってきたね」など声をかけて頂いている、ぐるんぱの活動に理解を示してくれるありがたい方です。

そんな方が今日は質問をしてきてくださいました。

男性「この子は言葉が理解できるんですか?」
永田「自分で言葉を発することは難しいですけれど、こちらの言葉は概ね理解できているんですよ。ただ、僕らが普通に話すように長くなると、混乱してしまいますから、伝えることを端的に伝えるんです。」
男性「なるほどねぇ…」

また、しばらくして。

男性「何度もごめんね。また聞きたいんだけど、いい?」
永田「はい、気になることがあればいつでも尋ねてもらっていいですよ。この子のことを知ってくれる人が増えるのは僕にもこの子にも嬉しいことですから」
男性「こういう子たちに何かを教えてあげようと思ったら特別な方法が必要なんですかね?」
永田「そうですねぇ…特別、と言えば特別かもしれませんけれど…ものすごい特別なことが必要という訳でも無いと僕自身は思っています。ただ、『分かりやすく』というのはもちろん必要ですね。」
男性「そうですよね、例えばどうやったらいいのかな?」
永田「例えばこの子の場合で言うと、背泳ぎの際、『腕を大きく回して』と言うだけでは、どのくらいの大きさで回せばいいのか分からなくなるので、目印を作ってあげるんです。『目に見えるところまで上げる』とか、水をかいたら『足の付け根をタッチするところまで』とか…他にも意外と大切なのが、25メートル泳いだ後、壁にタッチをしているのを見てもらっていると思うのですが、あれも、『ゴール』をより分かりやすくするためです。もう少し小さい子たちだと、ビート板でバタ足をしているときに、僕が手を構えて『ここまでおいで』と呼んで、到着したら『出来たね』という確認をしているのですが、それもゴールを分かりやすくするためで、それを少しずつ伸ばして、25メートルとかそれ以上とかを泳げるようにしていくんです。」
男性「ほぉ…『分かりやすく』ねぇ」
永田「『なんとなく』とか『だいたい』というのが苦手なので、具体的に何でも体系立ててあげたり、ポイントになる言葉をピックアップして、無くても伝わる言葉や音は省くこともありますよね」

今日は、こういうやり取りを何度か行ないました。
こうやって興味を持ってもらえるのはとても嬉しいですね。
支援とか身内に障がいを持った人がいるとか…そういう事がないとなかなか接点が無いという人も多いですからね。
知る機会がほとんどないんですよね、たぶん。

でも、知りたいとか、「この子と関わってみたい」とか実は思っている人って案外と多いのかもしれません。

子どもたちにもプールを通していろんな気づきや学びを得てほしいと思いますが、同じように、僕も、周りの人にも気づきや学びの機会になれば良いのかな、と思います。

これもぐるんぱの活動の意味としてはとても大きいものだと思っています。




2月18日支援者の集い、興味ある方はお尋ねくださいませ。
gurunpa.munakata@gmail.com
090-5724-0660
Facebookアカウント「ぐるんぱ 永田淳哉」へメッセージ

いずれかの方法でお問い合わせくださいませ。
参加希望の方も同様にお願いします。

詳細は支援者あつまれーの記事にて。

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