ある男の子のプール。
時間が合う時には、その子のお兄ちゃんも一緒にプールに入ってきます。
その子は自分で基本的に過ごせる子で、指導と言うほどのことはしないですが、割と近くで、僕と弟のやり取り見ていて、僕も彼ら兄弟の様子を見ています。
弟は兄を真似て身体を動かそうとするし、兄は弟の様子を気にかけて…
とてもいい距離感でプールの時間を過ごしてくれています。
レッスン中、ふとお兄ちゃんの方へ目を向けたら、僕が見ていることに全く気付かぬ様子で、弟の泳ぎを一心に見つめていました。
それはそれは、ものすごい真剣なまなざしでした。
何を思っているのか定かではありませんが。
弟の頑張りに目を見張っているのか。
弟の特性について考えているのか。
自分の泳ぎと比べているのか。
家族のことを考えているのか。
これから先のことを考えているのか。
すごい真剣な顔なのですが、何というか…愛情にあふれている表情に見えて仕方がありませんでした。
弟を守ろうとする、とでも言えば良いですかね?
ある種の覚悟のような表情にも見えなくもない、そんな強い表情でありつつ、弟のことが好きでたまらないというような愛情にあふれた表情。
見ていてなんだかジーンとするものがありました。
弟は直向きに泳ぎを練習しています。
それでもきっとお兄ちゃんの思いは受け取っているのだと思います。
あれだけ仲の良い二人。
これからそれぞれに成長していく中で、2人の関係の見え方は変わるかもしれません。
それぞれに世界が広がっていきますから。
それでも、きっと二人は強い兄弟愛でつながっているのだと思います。
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