言葉が少ない彼女とは、お絵かきと塗り絵を交えながら、「~する」という表現を一緒に考えています。
僕が絵を描き、彼女が色を塗り、それが何をしているのか?ということを考え、言葉にして、声に出して、文字に書き出していきます。
彼女と過ごす時間は、毎回とても穏やかな時間が流れます。
僕との時間は一週間に一時間ですが、彼女の時間は当然それ以外にもたくさんあるわけで…時には、到着したときにシクシクしていることもありますし、どこかイライラしていることもあります。
それでも一緒に過ごしている間に穏やかさを取り戻していくのが大体です。
彼女と過ごしていて思うのは、「やらせよう」と思っても身になるものはほとんどないよな、ということ。
彼女が「~したい」と思えるようなコミュニケーションや仕掛けを用意していき、彼女自身が言葉を介して他者とつながりたいと感じられるような時間にすることを心がけています。
彼女に限った話ではありません。
子どもが言葉を覚えていくとき、そこには身近な人とつながって、もっともっとコミュニケーションを豊かにしたいという願いがあるからのはずです。
あるいは言葉が必要と感じることもあるかもしれません。
必要で、「なんとか伝えたい」と思うから、生まれ出るものだとも思います。
「これをしなさい」「こうしなさい」「こうですよ」という詰め込むようなものはこの手の学習には無意味です。
試験のためではないのです。
彼女の人生を豊かにするためです。
彼女が楽しみながら、じっくりと一緒に考えていくことが大切だと思うのです。
心穏やかなときほど、彼女は言葉がスムーズに出てきます。
こちらの意図も伝わりやすくもなります。
これは子どもたちと関わっていく基本かな、と。
仕事でもそれ以外でも。
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