プールをしていると、飛び跳ねたりもぐったりを繰り返したがる子が少なからずいます。
そんな行動について今いろいろと考えてみています。
小学校高学年男児のケース。
泳ぎと泳ぎの間に跳ねる→潜る→跳ねる→潜る…を繰り返す。
潜ったときには、腹ばいになれるほどに深く潜って数秒すると浮上し、顔を出したと思ったら息を吸い直ぐに潜る、という状況。
この浮上したときに声をかけても、ほとんど耳に入らず繰り返す。
また、一度始めると周囲への注意が少なくなり、四肢が他の人に当たっても余程でないと気が付かない(?)くらいに夢中になり繰り返している。
小学校低学年男児のケース。
泳ぎの間、泳ぎながら、こちらの様子を伺いながら繰り返す様子が見られる。
声を出しながら笑い、繰り返し潜る。
身長がまだ低いため、プールサイドの縁に掴まりながらであったり、ビート板を使って泳いでいる途中で、急に始めたりする。
ただし、ゴーグルをかけて顔を浸けてバタ足をしている際に、途中で始めることはこれまでない。
現在の対応。
2人への共通対応としては以下の通り。
・続きを泳ぐということもしていく必要があるため、数回繰り返すことを認めつつ、数回繰り返した後には、「続きを泳ぐよ」という旨の声掛けと共に、身体に触れて促しを行う。
高学年男児への対応。
「そろそろ行こうか?」と問い、本人が自分で泳ぎを再開することを待っている。
低学年男児への対応。
一度潜ることを繰り返すという行動を挟むと、それまでしていたことへ自力で戻ることが困難なため、手を添えてビート板を握らせるなど、していたことへ戻るために一定の道筋を見せるということをしている。
この様子から考えられること。
・飛び跳ねることと潜ることを繰り返して、身体の上下運動で得られる感覚を味わっている(前庭覚あたりへの刺激入力?)。
・潜ったり、顔を出す瞬間に水による音の変化(聴覚刺激?)
・潜る、あるいは顔を出す瞬間に変化する水に触れる感覚(触覚?…この線は薄いか…)
・同じく、変化する視覚(これも僕の中ではしっくりこない)
・ある程度繰り返しを認めることでその後のコミュニケーションはスムーズになることから、刺激を求めている(必要)な気がする。
・反対に、水の中が静かなので、外部刺激(特に聴覚からの刺激)を遮断したい?
・目に見える景色が変わる、ということでリフレッシュを図っている?
パッと考えられるのは、この辺り。
それぞれの子どもで恐らく、求めているものは違うのだと思うけれど、「潜る→浮かぶ」というこの行動について考えていきたい。
そこへ、それぞれの子が何故するのか?ということと、それぞれの子に合わせた対応を考えていきたい。
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