高学年ともなると、答えに行き着くまでに踏む手順の数の多いこと。
これは言い換えればゴールが見えにくいという事。
今日はある子と算数の学習をしていました。
「先生、ここが分かりません」と口を開いて計算ドリルのあるページを開いて見せてきました。
どうやら円の面積の応用問題に苦戦している模様。
半円や4分の1の扇形の組み合わせで構成されている図形の面積を求める問題。
これはなかなか難しいところです。
扇形が組み合わさって“何故か”花びらのような形に見えて…その花びらのような形の面積を求める…
扇形が組み合わさって“何故”花びらのように見えるのか?
そこがそもそも思い描けない。
だから、扇形の面積を求める必要性に行き着かない…
なんとかかんとか扇形の面積を求めることの必要性に行き着いても、今度は円周率の3.14があるために起こる計算の面倒さ。
(それに加えて、半円なら2で割らないといけないし、90度の扇形なら4で割らないといけないというのもまた面倒ですよね)
そうやって求めた数字を足したり引いたりして、目的の数字を導き出さなくてはいけない…
よく「算数は答えがはっきりしている」ということが言われますが、その「はっきりしている答え」までのプロセスが案外長くて、この長さが不安を呼ぶんですよね。
特に自信がないと、(こんな数字出てきちゃったけど良いのかな?)なんて不安に駆られてしまいます。
すると、途端に集中力も散漫になり、ただの計算問題ではミスしないような計算ミスを誘ってしまいます。
問題の解き方も教えるんですが、それよりもこの不安に寄り添っていくことが僕の役割のような気がしています。
こういう子は結構多いと思います。
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