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2018年7月8日日曜日

初めて拭けた!

Cちゃん、小学校低学年。
彼女にとって自分の身体を拭くというのはとても難しい作業なので、プールの際にも少しずつ練習をしていっています。

拭く場所ごとに「1.2.3.4.…10」と数えながら拭き、数えたら次の場所へ。
という具合に練習をしてきています。

頭を拭くときには拭く場所も見えないし、腕を拭くときには片手になってしまうし、胸のあたりを拭くときはやはり見えにくい、背中なんてもう何が何だか(タオルの持ち方も分からないし、ちっとも見えなし、どう身体を動かしたらいいのか分からないし)。

そんな中、お腹の付近と足は「両手で拭ける」「良く見える」から特に丁寧に練習をしているのです。
それでも、これまで6か月くらい(プールを始めてからは8か月ですが、途中でお休みしていた時期があって、実質6か月)、なかなか自分で拭くという感じまでになりませんでした。

それが今日のレッスン後、彼女のタオルの握りがなんか違う、と感じたのです。
(いえ、タオルだけでなくて今日は体操の場面でも自分の足を持つということが初めて出来たのです)

頭や身体の見えにくい部分ではいつもの感じだったのですが、足を拭く団になった途端、「ぎゅっ」とタオルをしっかりと握るような力を感じたので、普段彼女の手に添えて一緒に動かしている手を外してみました。
それから「1.2.3.4.…10」と数えました。
すると、その僕の声に合わせて腕を上下に動かして足を自分で拭いたではありませんか!?

「おぉ!!出来たねえ!」と称賛したら、なんとも彼女らしい、“ほのかなドヤ顔”でこちらに笑みを返してくれました。
うん、これこれ。

ここから、少しずつ少しずつ、広がってくるんだよなぁ。


身体だって自分で拭けたら便利。
そりゃ、面倒くさい感も出てくるでしょうけれど、それでも誰かに拭いてもらうのを待つよりかも自分で拭けたら便利です。
そういうことを味わって、彼女の中に気づきが芽生えて、生活の幅が広がれば良いなぁ。

彼女は学年の割には背も高いから、身体の発達は早めかもしれません。
すると、本当に僕と一緒に更衣の練習を出来る時期と言うのは少ないのです。
なんとか同じ更衣室で着替えが出来るうちに、身体を拭くことを身に着けさせてあげたい。
そうすれば、ご家族なり、その時に手伝ってくれる人がいればその人なりに、余裕を持ってもらえるはず。

こういう身体を拭くとか、排せつとかが自立するだけでも、ご家族は他の人へ託しやすくなると、僕は信じています。
この子の世界を広げる一助になると、僕は信じています。

面倒だし、難しいし、で駄々をこねるときもありますが、そういう気持ちにも付き合いながら、「そうだね、面倒だよね、難しいよね」と声をかけながら、「それでも少しずつやっていこう」とも声をかけ続けながら、身体拭きにも取り組んでいきたいと思います。

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