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2019年6月19日水曜日

子どもたちの頑張りは学校だけで終わりはしない、という話。

昨夜、中学生男子との学習サポートでした。

でも、昨日は学習をせずに50分間、おしゃべりで終わりました。


彼との学習は地域のコミュニティセンターを使用して行っています。
施設内で待っていたら、彼が予定の時刻にお母さんと共に現れました。

でも、なんだかいつもと違う気がしました。

駐車場をお母さんと並んで歩いてきていて、普通に歩いているのですが、なんだか違うなぁという気がして、外に出てみることにしました。

外に出て声をかけるけれど、反応がイマイチ。

これは何かあったなぁ…

「何かあった感じですね?」とお母さんに尋ねると「学校でちょっと」とのこと。

まだお母さんも詳しくは聞けていないみたいだったので、一緒にお話をすることに。

散歩を提案したり、ベンチに座ることを提案したりしてみますが、ソワソワとするばかりで落ち着きません。

しばらくして「先生から嫌なこと言われた」と。
涙をぽろぽろと流しながらボソッと漏らしました。

ただ、その先はなかなか話し出せないようで、具体的には何を言われたのか分かりませんでした。

日ごろから馬が合わない先生のようで、先生の言動で彼の限界が来て「大泣きしたり、わめいたりしちゃった」とのこと。

なかなか話したがらないので、少し冗談を言いながら解したり、彼が「車の中で落ち着いてきたい」と言えば5分くらい時間を取ってみたりして、ということを繰り返しながら時間を過ごしていきました。

最初は落ち着かなかった彼も、少しずつスキップのような足取りで周囲を歩いたり、ニヤリと笑顔を見せてくれるようになってきました。

永田「少し落ち着いてきた?話したいなら聞くけど、どうする?」
教え子「うん、落ち着いてきたけど、今日は話さなくていいや。」
永田「そうなん?愚痴は言っても良いからね」
教え子「うん、大丈夫。明日先生になんであんなことになったのか聞いてみる。」
お母さん「少しずつでも、話してね。話してくれんと力になりたくてもなれんから」
永田「オッケー。そしたらもし話が出来そうならお母さんに話したらいいね。またね」
教え子「うん、また!」


最後はそんな感じのやり取りをして、帰っていきました。

彼はこの春中学生になりました。
教科担任制の仕組みで、先生が次から次に変わることでなかなか、先生たちとの相互理解が深まらないようです。
中学。
小学校とは、がらりと雰囲気が変わるから、子どもたちは大変ですよね。

子どもたちは、本当によく頑張っていると思います。



子どもたちの頑張りは、学校だけではありません。
昨日の彼も、こんなことを途中で漏らしていました。

「お母さんとかお父さんに心配かけたくないから、頑張ってるのにこんな結果になる」と。
そう、心配かけまいとして愚痴もこぼさずに頑張ってきていたのです。
子どもは親を思って頑張っているんですよね。


一方、保護者の方では、「子どもの声を聴きたい」と願っています。
そして、話してくれないと分からないことも多いから不安にもなります。

お互いに想ってのこと。

目に見えにくい親子のつながりを、結びつきを実感してもらえるような手立てを少し考えていきたいと思います。

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