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2019年6月21日金曜日

衝動性のある子どもたちの交通安全

ボールを追いかけて道路に飛び出す。
公園までの移動中にも、ボールで遊んで手元からボールがこぼれると、やはり追いかける。

一度気になったら、目的物までまっしぐら。

それで何度かヒヤリとする場面に遭遇はしている。

頭では、分かっているのだけど、身体がついつい動いてしまうよう。

大人から「○○君危ない!」と声をかけられたら、その大人の方を見ながらも、やはり身体は止まらず走り続けてしまう。

事前に飛び出すと危ないから、という旨を話すと「分かっとる」と言いつつ、その数分後には、飛び出してしまう。

そうすると話をした大人も驚くし、子どもの方も(あ、またやっちゃった)とも思うでしょう。

だから、お互いに「飛び出したら危ない!」「もう分かっとる!」の綱引きが始まってしまう。

こういうことが起こっている子どもについて、話題が上がりました。

これ、恐らく大人も子どもも困っている典型的なケース。

お互いに「また失敗しちゃった」みたいなことを繰り返していますから。

まずは、ケースを振り返って1つずつ環境を整えるということが必要でしょう。
「飛び出しをしなくても良いように」という意味で。

それをしつつ、その子自身が「衝動と折り合いをつけやすくする」ことも考えなくてはいけない気がします。

この話を聞いていて、まず僕が気になったのは、「○○君危ない」と声をかけたら、大人の方を見ながらも止まれずに走り続けたというところでした。

これと、ボールを追いかけて飛び出すということを併せて考えると、「注目するところが違う」ということが見えてくる気がしました。

ボールが転がって行ってしまっても、見るべきは、「車が来ていないか」だし、大人から声をかけによる制止を求められても、見るべきは「車が来ていないか」です。

「視野がせまい」という一言で済ませても、解決にはならないし、直ぐに「視野を拡げる」ことも無理です。

そしたら、「注目すべきところ」の本人と大人の誤差を埋める事が必要な気がしました。

ボール遊びをしているときには「ボールをしっかりと見て」と言われることが多いし、会話をしているときには「相手の顔を見て」と言われることが多いわけです。

「今は、道路にいる」「車が来るかもしれない」ということを除けば、それぞれ日頃大人から言われがちなことをしているに過ぎません。

ただ、この場面でそれでは危険と隣り合わせです。

そこで提案させてもらったのが声かけの仕方を変えることから。
「車」「信号」など、注目すべきところを端的に伝えること。
それを習慣付けるということ。

「危ない!」「分かっとる」のやり取りにズレがないか?という確認も必要かもしれません。

大人は、「(飛び出したら)危ない(っていうの分かっとる?)」かもしれません。

じゃあ子どもの方は?
「(これをしたら怒られるのは)分かっとる(でも、どうしたら良いかは分からん)」かもしれません。

大人の“分かって欲しい”ところと違うかもしれませんからね。

目に見えるところでは、衝動性が見えやすくなるから、「制止させる」ことに目が向きがちかもしれません。

でも、この場面で大切というか必要なのは「止まること」ではなくて「確認すること」だと思いました。

こういう風に考えてみています。

本人が許すのであれば、手を繋いで止まって左右確認して、それから渡るということをして、それが出来たら「出来たね」という成功体験を確認するというのが、早い気もしますが。

このケースでは直ぐにはいかないかもしれませんね…。

この手のことで頭を抱える大人は多いはずです。
いろんな意見、考え方があると思います。

しばらく、この子のことを観察していこうと思います。

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