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2020年4月24日金曜日

筆算というものを通して僕が見ているモノ

筆算について。

計算自体は、電卓があるし、最近ではスマホにも計算機機能は備わっているし、必要に応じてより難度の高い計算も可能なアプリもありますから、それを使えばあっという間です。

それでも筆算を学ぶ理由とは?

筆算って、基本的に「位」とか「桁」が大切になってきます。
そして「桁」ということを考えるときに欠かせないのが「0」です。

この「位」「桁」「0」という考え方を強化していくという意味で、筆算は大きな意味を持っている気がします。

数の仕組みとか概念とかって、計算機の出番が来る前の思考の巡らせ方の土台になるものだと思います。

足し算なら足し算、引き算なら引き算、掛け算なら掛け算、割り算なら割り算…どんな筆算でも一定の規則に沿って書き進めていくわけです。
これをしていくだけでも、規則性というものが数とか数字の世界ではかなり重要だということが自然に身に着いてきます。

また、学習サポートで算数や数学に取り組んでいるときに、筆算を子どもに書いてもらうと、その子の躓きがどこで起こっているのかも見えやすくもなります。

今書いたように「桁」という考え方が弱いのか、「0」~「9」という数字や数についての理解が不足しているのか、「九九」を覚えていないことが原因なのか、単なる計算ミスなのか…他にもありますが、そういうアプローチすべきところが筆算を通すと見えやすくなる気がしています。


それから少し視点を変えて、数的な課題じゃないことについて触れると…

筆算って「面倒くさい」という子がとっても多いんです。
筆算すれば計算ミスをするリスクが一般的には減ることが多いのですが、それを上回って「面倒くさい」があるのです。

この「面倒くさい」を考えたいですね。
何故「面倒くさい」と感じているのか?と。

その子にとって
プロセスが多い・長いから?
視覚的に情報量が多くなるから?
筆記が大変だから?
筆算しても計算ミスをしてしまうから?
単に性格の問題?

こういうことも学習サポートをしている側としては考えたいです。

学校教育の中で自然に習い、多くの子が何気なく習得していきますが、そこに含まれる意味というか考え方というか・・・こういうのは、大切なものが多い気がします。



知人がSNSで筆算のことについて投稿しているのを見て、「あぁ、今家庭学習する子どももそれに付き合う大人も多くなってるから、僕の視点を含めて少し書いてみようかな」と思ったので、記事にしてみました。

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