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2020年2月26日水曜日

自学って大変だよね


昨日一緒に学習した中学一年生男子。
もともと集団での生活(学校という枠の中で、“みんなと一緒に”ということを求められがちな場という意味で)ということに難しさを抱えている子ですが、中学校に入学して、一層“規律”みたいなものを求められるようになったことと、周囲の友達と話題が噛み合わなくなってきたこととかが重なって、学校生活も難しさを増してきました。

そうすると学習内容の遅れも目立ち始めました。

特別支援学級には在籍していますが、それでもなかなか学習に取り組めず…ということが続いています。

その補填という感じで僕とは学習を続けています。

彼は多くの“やっちまったという体験”と、学習内容の難しさから、すっかり「僕は学習が苦手」という意識が根を張ってしまっています。

でも、彼は物知りで、僕も彼と話をしていると「へぇ!初めて知ったよ」ということが沢山あります。

個人的には、偏りがあったとしても好奇心や探究心があれば、大丈夫というように思います。

ですが、この日本で中学生である以上、進路選択という時期が来ます。
そしてそれに付きまとうのが学習、ということでしょう。

前述したように、学習は遅れが目立ってきていて、本人も「何とかしたい」と言います。
でも、どうしたら良いのか分からないようです。

学校生活での様子から、彼は自学免除になっているようです。
確かに彼の特性からしても「自学」は、取り組むのは難しさを覚えるかもしれませんが…
でも、周りは自学をしているという事実は、何となく知っていたようで…

昨日彼から相談がありました。

「自学ってどうしたら良いのか分からん。教えてもらったことないし、自学の仕方」と。

そこで、写真のようにして、ルーズリーフに、こんな風にしてみたら?と提案をしました。
(本当は、もっと見やすくしたかったんですが…必要そうであれば改めて渡そうと思います)

僕なりに彼
との時間を重ねてきた中で、彼が安心して日常生活や学校生活あるいは学習に向かうための下地作りに良さそうな内容をノート1ページの中に分割して盛り込んでみました。
写真とは別紙で、この様式に沿って実際に自学した風の例を1ページ作って渡しました。

説明していくと、彼も納得してくれたようで、「なるほど、こんな感じか!このくらいなら出来るかも」と言ってくれました。

まずは毎日でなくても良いから、と言い添えて。


自学って本当に厄介。
「自学」なのに、「やるのが当たり前」みたいな風潮があって。
更に、日常的な宿題は中学校に入学すると途端に減って、「自学」と「折を見てワークを進める」というのが、宿題代わりになります。

彼を含めて、特性があったり学習が苦手であったりする子にとって、「自学」というのは、本当に大変。

スモールステップアップ、なんて言いつつ、梯子を急に外されたような感覚に子どもたちは陥っていることが多い気がします。

まぁ、そのフォローを幾分かでもするのが、ぐるんぱなのかもしれませんが。
ぐるんぱの役割を見出だすのが大変になるくらいになれば良いのに、と変な矛盾を抱いております。

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