先週は、本当にいろんな方と有意義に語る時間を持った1週間でした。
そこで1つ、話題の軸になったのが、子どもの「心」に着目できるか?ということでした。
ついつい目に見える事象、耳に聞こえてくるキーワードに引っ張られてしまうけれど、その事象やキーワードに、あるいはその裏にある「心」に着目していきたいものですね。
という話をたくさんしました。
この目には見えない「心」を育んだり、ほぐしたり、羽ばたかせたり、踊らせたり、伝えたり、感じたり…そういう事のために手立てや関わりを持っていきたいものです。
(僕に見えた)ある男児の「心」の動きをご紹介。
朝から体調不良「らしき」症状を言葉で訴えてくるY。
その情報が僕の元にも届いたので、ちょっと見てみることにしました。
女性支援員さんに寄り添ってもらいながら、座っている彼。
たしかに本調子ではなさそうでした。
(さて、まずは今の様子に至るまでのことを聞いてみるか)
女性支援員さんに聞いてみると、やはり先ほど届いた情報とさほど変わらない話が聞けました。
・体調不良「らしき」ことを訴える
・検温しても熱発はなし。
・いつもより元気が無さそう
なんでも小一時間のうちに本人は20回以上検温を繰り返しているとのこと。
(20回て多いな(笑)まぁ、分かりやすいこと。)
でも、そばにいる子とたまに交流を図ったりもしている様子もあった、と。
僕が顔を出した時点では、友達は他のところにいってしまっていました。
(これも余計に主張を増やさせた原因かな…さて、と本人聞いてみますか)
永田「なんだってぇ?具合がいまいちなん?」
Y「そうなんだよ。頭が痛いみたいなんだ」
(「みたい」ねぇ。よし、気持ちから来るものね。じゃあどんな気持ちなんだろうね)
永田「頭が痛くてどんな感じがする?」
Y「元気が出ないんだよ」
永田「そうなんだぁ…そしたらね…ピーポーピーポー…頭がいたいんですね、元気が出ないんですね。注射を打ってあげましょ♪さぁ、腕を出してぇ」
Yの右腕を取り、自分の手の人差し指を注射器に見立てて構えました。
永田「少しチクッとしますからね。1、2、3!…チクッ」
腕ではなく脇腹辺りに(笑)
永田「ぁあ!すみませーん!間違えちゃいましたぁ」
Y「わぁー!はははは」
永田「あ、まだ元気が出ませんか?もう1つ打ちましょうか?」
Y「わはは、大丈夫です!」
その後、少しじゃれ合って、割りといつも通りの彼で過ごしました。
なんとなーく気分が持ちあがらないときってありますよね?
天気もいまいちだし、友達も別のところに行っちゃうし…なんか、女性支援員さんの母性にに寄りかかるのも悪くない気もするし…
エンジンかけるきっかけが掴めなくなっちゃってるんですよね、多分。
体温計を使って熱(テンション)が上がらないことを訴えるようにも見えたんですよね。
目に見えない「心」を目に見えるように「行動」で示していたんじゃないかな?
これって解釈に依るところが大きいところだと思います。
ただ、彼を見た瞬間に僕の中にはほとんど確信に近いものがありました。
無意識だろうと、行動には「心」が伴う。
そう信じて子どもを見ていくと、必ず関わりの糸口が見えてくるものです。
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