個人的にあのゲームを子どもにやらせてはいけない、とものすごく感じています。
教え子たちの中にもプレイしている子たちがいるのですが、先日の記事にも書いたように依存度が高く、親子関係や日常生活が悪化する子が少なくありません。
これまで話に聞くくらいのものでしたが、何が彼らをそんなにのめり込ませるのか知りたくて、「フォートナイトとは」とネットで検索を掛けて、ゲームの概要を調べてみました。
すると、彼らを依存へと向かわせるいくつかの要素が見えてきました。
サッと思い当たるところだけでも以下の通り。
その理由は
・基本無料の落とし穴。
・プレイヤースキルに依存したゲーム設定
・シーズンごとのイベント多数
それぞれについて意見を書いていきます。
まず、基本無料であるという仕様。
フォートナイトは様々な端末でプレイできるようです。
そして基本的には無料でスタートが出来る様です。
なので、手軽にスタートでき、「お金もかからない」という錯覚が、親が許してしまう要素になっているように見えます。
ですが、これは「無料で始められる」というレベル。
無料で一切お金を掛けないでプレイをしようとするとキャラクターを選択できないようです。
毎回プレイの度にキャラクターの性別や見た目、全てがランダムで決められるそうです。
男の子が女キャラクターなどだと「嫌だ」という事になるわけです。
自分の好みのキャラクターを作ろうと思うとどうしても課金が必要だという事は、導入時に知らない親が多いようです。
それ以降もフォートナイトの課金で得られるのは、見た目を変えるアイテムのみ。
キャラクターを作りこませて愛着を持つようになって離れにくくなっているように見えます。
次にプレイヤースキルに依存した仕様について。
前述したように、課金したからと言ってキャラクターが強くなるわけではありません。
強そうに見えることはあっても、完全に上手い下手はプレイヤー次第。
この落とし穴は、「やればやるほど上手くなれるかも」という思い込みを生むこと。
同時に「一日でもゲームから離れると下手になるかも」とも思いこませること。
だから、「今日もログインしないといけない」となるのです。
それから「シーズン」というシステムがあるようです。
シーズンごとにいろんなアニメや企画とコラボして、プレイ内容やプレイ時間で限定のアイテムがもらえる様です。
話題の企画とコラボすることで、「あのアイテムが欲しい」という欲求を常に生み出しています。
こういうことが要素として盛り込まれているから、子どもたちはあっという間にゲーム依存傾向になります。
ゲームのために時間を捻出することにばかり頭を使う子もいるほどです。
半ば強迫観念にとらわれて、「ゲームをしていないと落ち着かない」というのです。
実際、あのゲームにのめり込んだ子どもの中にはパニックを引き起こしたという事例も聞きました。
この他にもボイスチャットという機能があり、会話をしながらプレイもできるようです。
コミュニケーションを取りながら、「仲良くなった(と思いこんでいる)人がログインしているから」「明日も落ち合う約束したから」とまるで現実世界の約束事のようにして、集まり交流をするようです。
プレイヤーの人数が多いので「仲良くなった(と思い込んでいる)人」もあっという間に増えますし、現実の友達もログインしてくることもあるそうです。
そうなるともう、年がら年中知り合いがログインしている状態で、とっかえひっかえチャットが飛んでくるという事になるのです。
時間のある子は、いくらでも付き合ってしまいます。
語弊があるかもしれませんが、ぐるんぱの教え子たちもそうですし、発達障がいを持っている子たちは、習い事などに馴染めず、放課後に時間を持て余す子たちが多いのが実状だと、僕は感じています。
そういう子たちは「話し相手がいる」「ゲームの中では怒られない」「ゲームの中では活躍できる」と言い出す子もいます。
それ以外の子でも、そういう風に感じる子は少なくないはずです。
これは本当に危険だし、寂しい事実です。
社会として、子どもたちへ送るまなざしについては改めて育む必要があると思います。
我が子がフォートナイトをプレイしているという保護者の方は、是非見つめてみていただきたいと願うばかりです。
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