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2022年1月24日月曜日

きょうだいが語る「インクルーシブ教育」

 ぐるんぱの活動をサポートしてくれている人で、「きょうだいが障がいを持っている」という人がいます。

20代前半です。

今日は、その人と少し話す時間があり、話を聞いていました。


その人なりのインクルーシブ教育への考え方があるようです。

きょうだいとして育ってきたからこその言葉、だと感じました。


「今の日本でインクルーシブ教育、って正直、違和感を感じる」

「インクルーシブ教育をそんなに推す?」

「インクルーシブ教育っていう言葉を調べると、障がいのある人もない人も一緒に、という言葉が出てくるけど、その人らしくあれば一緒とか別とかどうでも良いと思う。その前に目の前の現実をもっと見て欲しい。言葉が独り歩きしているように感じてしまう」


きょうだいとしての本音。

話はもっともっとコアな話題へと移っていって(途中から押し寄せてきて止められないような、心の内から溢れるような言葉がたくさん)、涙と共に話を聞かせてくれました。



その人のきょうだいは、本当に重度の知的障がいを持っているとのこと。


「家族支援」というと第一に考えられるのが親、特に母親。

でも「自分は一緒に育ってきた」「一番近いのはきょうだいだと思う」「きょうだいには、きょうだいの思いがある」。

きょうだい支援、っていうことを本当はもっともっと考えたい、とのこと。

もちろん親には親に同じような思いがあることと思います。

それを踏まえた、きょうだいとしての声。



きょうだいにはきょうだいの生き方がある。

でもきょうだいのことはやっぱり気になる。

自分ときょうだいの違いを知る瞬間。


本当に重みのある言葉がスタッフの口からは出てきました。

きれいごとではない、人生そのもの。


小一時間、ここ数年で一番心も目頭も熱くなる時間でした。


こういう価値観と言うか世界を僕に見せてくれる、スタッフがいること。

語弊があるかもしれないけれど、ぐるんぱにとってはとってもありがたいことだと思います。


こういう思いも知って、僕はぐるんぱのかじ取りを考えていきたいと、改めて思いました。

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