50歳の青年とのプール。
ちょうど先週「降車せずとも」という記事で、車から降りないでプールをせずに帰ることがあるということを書きました。
今週、また彼を定時に迎えに行き、プールへと向かいました。
車内では「プール行く」「プール」ということを繰り返していました。
ところがプールに到着して、車のドアを開けて、彼の降車の介助に入ろうとしたところで「いかん」「プールいや」と。
(でたーー、またですかぁ(笑)…さて、こうなると…)
永田「行きましょう」
青年「いや、おりん」
永田「そんな言わないでくださいよぉ、プール行きましょう」
青年「いや、いや、プールいかん」
そう言って、ドアを閉めようとします(僕は扉に挟まれる(笑))
(ん~、また同じパターンやなぁ)
(押してダメなら一回引くか…)
一度扉を閉めて、僕は車の周りをぐるりと…深呼吸をしながら…
もう一度彼の座る後部座席左側の扉の前に戻って、一旦自分の喉元あたりに意識を集中して出来る限り最高の明るい声色を使って、ドアをゆっくり開けて、ゆるりと、まるで今から今日初めて降車の声をかけるようにして。
永田「さて、行きましょうか」
青年の表情が動きました。
(お!?ここは我慢、彼を信じて…)
何事でもないように振舞いながら、彼の身体が動き始めるのを待ちました。
10秒くらいして、ドアの上にある取っ手を掴んで、足を車から降ろそうとし始めました。
(よっしゃーー!!)
昨日は、初めて、一度は拒んだけれど、プールに行けました。
これはもう、めちゃくちゃ嬉しかったですね。
そして、プールに入っている間、とっても表情が良かったんです。
きっと、これまでも「ちょっとしたきっかけ」で入りたくない、と思ってしまっていたのでしょうし、「本当はプールに入りたい」という気持ちもどこかに持ちつつの駄々、だったのでしょうね。
それがまた、「ちょっとしたきっかけ」で本音の後押しになって…そういうことが起こっていたのでしょうね。
これでまた、これまでとは違う関係性が始まっていくのだ思うと、また次回が楽しみです。
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