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2017年2月12日日曜日

それでどういう感じがしたの?

子どもと話をしていると、まずは「出来事」を話し出すことが多いです。

学校でこんなことがあった。
友達とこんなことがあった。
こんな体験をした。

という様な「出来事」で話題の大部分が構成されています。

成長するにつれて「どう思うか」という内面にも触れた話し方が出来るようになってくるし、徐々にそういう表現も増えていきます。

だからと言って、子どもが「思う」ことを表現出来ないかと言うとそうでもなくて。

泣く、笑う、怒る、などの動作や表情を伴いながら話をして、「思っている」ことを伝えようとしてくるわけです。

嬉しそうに話をしたり、悲しそうに話をしたりして、それを大人が汲み取っていくことが、多いわけです。

その汲み取ったものを子どもにバックしてあげることで、子どもは「自分の感じていること」と「表現」を少しずつ紐付けしていくように思います。

そうやって子どもは表現を増やしていっているのだと思うのですが、このコミュニケーションが案外難しいのです。

例えば小学校1年生の時に「友達にからかわれた」という体験をして「悲しい思いをした」とします。

その時に問題を解決して一段落。

時間が経って、小学校2年生の時に再び「友達にからかわれた」体験をしたとして、前のときと同じように「悲しい思いをした」かどうか、は別物なんです。

もしかしたら、やっぱり「悲しい思いをした」かもしれませんが、「『またか』と呆れた」かもしれませんし、「腹が立った」かもしれませんし、「笑い飛ばせた」かもしれませんし、「『あぁ、確かに』と納得しちゃった」かもしれません。

あるいは、以前は何ともなかったことに傷つくこともあるでしょう。

「同じような出来事」があったからといって、「感じる」「思う」というところまで同じとは限らないということです。

子どもは子どもで、日々いろんな体験をして「揉まれて」います。

別人になるわけではないけれど、昨日とは違う、その子です。

そうそう!

成長というところに話が傾倒している感じがしますが、「体調」ということだって「感じ方」には影響します。

だから、子どもの話を聞くときには、表現を持っている子には「それでどんな感じがしたの?」と尋ねてあげることは大切だと思います。

まだ感情表現を持たない、あるいは少ない子の「出来事」を聞くときには、都度、「話し方」を受けて「今日はこんな感じだったんだね」とバックしてみて本人の「出来事」と「思い」を結びつけてあげることが必要だと思います。

そうすると聞く方も大騒ぎせずに落ち着いて、話が聞けるようになる気がします

すれ違い、とまでいかなくても、子どもの期待しているものと違う反応や対応をすると、日常がざわざわしてしまう引き金になりかねない、という気がします。

そこが整うと親子の繋がりも深まる気がします。

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