暴力は、何も生まない。
それどころか様々なものを奪う。
これは絶対。
多くを奪う暴力。
一番怖いところは、振るう者からも、振るわれる者からも「暴力の認知」を奪うところにある。
突発的な暴力には、反応はしやすい。
ビックリするから。
でも「突発的」だから「今回だけだろう」という根拠の無い感覚だけを残して、危機感は残さない。
これが危険。
ビックリしつつも「今回だけだろう」と思い込み、誰にも打ち明けない。
そしてほとぼりが覚める頃にまた、顔を除かせる。
またビックリするだけで、終わらせてしまう。
これを繰り返すうちに「またか」と驚きが麻痺して、「何ともない」「いつものこと」になってしまう。
そうして暴力は、その認知を人から奪う。
それから暴力には、荒ぶる暴力と静かな暴力がある。
目に見える肉体的にダメージを与えるもの。
精神的に人を消耗させるもの。
悪気の有無には関係なく。
悪気のないところにも、傷つけられたり消耗させられたりしていると感じるのであれば、間違いなくそこに存在している。
先に書いたように当事者から存在の認知を奪うから、端から見て教えるのは難しい。
北風と太陽の話のように、ストレートに伝えても頑なになることが多い。
でも、「危険だ」という認知も奪っているから必ずといって良いほどに「こんなことがあった」という世間話くらいの具合で外には漏れ出てくる。
その時に、聞いた人はいわゆる「ドン引き」をすることがまずは大切なこと。
「あれ?なんか変な話だった?」と当人に思わせられたらしめたもの。
本人が違和感に気付いたら相談に乗る。
必要なところへ伝達。
僕の暴力への向き合い方。
0 件のコメント:
コメントを投稿