今日は、子どもの一言にドキッとさせられました。
「僕はがんばり屋さんなんだ」
「僕は頑張るんだ」
「僕は頑張りたいんだ」
ここのところ、ちょっぴり気になる力の入り方をしているS君。
通園施設の発表会を控えていたり、新年度から幼稚園と通園施設の併用になったり…
彼の生活は今沢山変わろうとしています。
この数ヵ月でも僕とのプールや福祉サービスの利用が始まり、変化が多かったのも事実でしょう。
でも、どれも決して彼にとって悪いモノではないのです。
ご両親も本当に彼のことを、愛情を持って見守っていますし、いろんな人の声にも耳を傾けて、彼のことをより知ろうとしている素敵なご両親です。
見ていて本当にほっこりなる素敵な親子関係が見えます。
こういう背景を持つ彼。
そんな彼が冒頭に述べたように、ちょっぴり気になる力みを含んでプールに訪れます。
そこで僕は
「頑張ってるね~」
「頑張り過ぎていない?」
「頑張るっていうのは力を入れたり速くすることばかりじゃないんだよ、続けることも頑張ることだから、ゆっくりしようよぉ」
というような、「そんなに頑張らなくても良いんじゃない?」というニュアンスを含ませた声かけを多めにしていたように思います。
まぁ、いわゆる“課題”みたいなもの、プールのプログラムなどには、ものすごい力みを見せて、その一方で着替えの出来ることをしてもらおうとしたりするという、なんとなくアンバランスさを感じていたので、そういう声かけをしていたのですが…。
「頑張らなくても良いんじゃない」が「頑張っている」彼を認めていないように感じさせてしまっていたのかもしれません。
ちょっと反省でしたね。
それまで声かけをしても一向に力みが取れる気配が無かった彼が、「頑張りたいんだ」という言葉を承けて、「そうだよね、頑張りたいんだよね」と相槌を打った途端にホッと力を抜いた瞬間を見ました。
もちろん「頑張りたいんだ」から、また力んじゃうんですけれど(笑)
でも、あの一瞬の緩みを見たら、思ったんです。
あの「頑張りたいんだ」を支えることを今はしていこう!と。
彼が「疲れた~!」と言い始めたときには、直ぐに受け止められる準備をしながら。
身体的に障がいを抱えるある方が、以前「私は助けられることは多いけど、助ける機会は少ないんです。でも私だって誰かの役に立ちたいんですよね」と仰っていたことを思い出しました。
きっと彼なりに「お父さん、お母さんの力になりたい」「期待に応えたい」「僕は出来る!」いろんなことを思っていたのでしょう。
そんな風に感じました。
素敵な時間を歩んでいるんだろうな、と思います。
僕も彼の思いに寄り添える手立てを考えていきます。
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