プールをしていて、比較的小さい子とレッスンをしているときに、よく声をかけられるのが「お父さんと楽しく練習して良いね」「お父さんが上手に教えてくれて良いね」という言葉。
はい、仕方ないでしょうけれど、お父さんに見えるんでしょうね。
子どもにはずけずけと冗談も要求も言うし、かと思えばのーんびり待つときもありますし。
いわゆる“水泳指導者”ではないですからね。
面白いのは子どもたちの対応。
彼らにとって僕は“先生”ですから、“お父さん”と言われたら、当然キョトン?とします。
中には「僕はお母さんと来たんだよ」と見学スペースにいるお母さんを指差して伝えます。
けれど、大人は僕のことを“お父さん”と思い込んでいますから、「あっちにお母さん『も』いるんだね」と返してきます(笑)
そこで、どうするか見ていると上手く伝わらなかったことにガッカリしたり、むすっとしたりしています。
助け船として「あなたのお父さんはいまどこにいるの?」と子どもに尋ねると「お父さんはね、仕事にいっている」と答えます。
そこで初めて僕がお父さんではないことに気付くわけです。
「お父さんかと思いました、すごく楽しそうだから」
「そっか、お父さんじゃなかったんだね。そしたら先生と頑張ってね」
最高の褒め言葉と受け取らせてもらいます。
いかに“先生”然とした雰囲気を排除するか。
プールの時には特に気を付けています。
地域のなかでしているから。
専門家でないと関われないという雰囲気を絶対に醸し出してはいけないと思うのです。
そんな雰囲気を出したら、周りは途端に距離を置いてしまいます。
そしたら、施設を作って、施設でプールをすれば良い話なのです。
お父さんではないけど、先生でもない、不思議なおっちゃんで、療育活動を提供していく、そんな感じでいたいのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿